そう言うわけで本編開始前に作者から一言
文字化け死ね
月 日
今日は友達が出来ました。
なんか小学生の日記みたいになってるけど事実だからいいや。
相手は九尾、名前は九喇嘛だ。
朝起きてさあ今日は何しよっかな〜。帰りてえな〜。なんて思っていたらいきなりミナトさんがやってきて病院まで連れていかれた。
なんでも奥さんを紹介したいらしい。自慢かな?自慢でしたね。だって紹介が「彼女は俺の妻のクシナ。どう?可愛いでしょ?」だからな。
この人は将来絶対親バカになると確信した。
そんでもって紹介を受けたクシナさんが握手を求めてきたからそれに答えたら突然謎の空間へ。
焦ったけどよく考えたら犀犬と会話するときもいつもそんな感じの空間だったから、すぐに冷静になって周囲を見てみたら目の前に超巨大な狐がいてまあビックリ。
だが俺は見た、その狐に九本の尻尾があることを。九尾だ。伝承に伝え聞く九尾だ。あのクレイジーサイコホモが会いたいとか言ってた九尾だ。
=仲間だ。同じ被害者だ。
確信した俺たちは分かり合えると。
「俺と友達になろう」
気付けばそんな言葉が出ていた。
まあ九尾、改めて九喇嘛の中では人間=マダラみたいな図式が出来上がっているようで会話するのも一苦労であったけど、最後には拳を合わせてお別れ出来たし友達で間違いない。やっぱ心をつなぐのはいつだって共通の敵だと思った。
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気にくわない
九尾——九喇嘛が初めてウタカタと対峙して感じたことだ。
人柱力であるクシナが火影の妻であるからか、九喇嘛の耳には忍界の情報はよく入る。その中でも特に記憶に残るものは二つ。
一つは第三次忍界大戦をたった1人の忍が終息させたということ。
もちろんこれは言葉通りの意味ということでは無い。だが、事実ではある。
戦争とは始まりこそ些細な事かもしれないが引き際は難しいものだ。それも当然。誰にだって戦争によって得たものがその代償と釣り合っているかなど分かりはしないのだから。
だからこそ各里は欲をかく。それはさながら博打のように、潮時であることに気づいていながら、どこかの里が手を引くことを待っている。
だからこそ、1人の忍びが戦争を終息させたというのは事実だ。彼はキッカケを与えた。
五大国の中心——最も戦闘の激化した地にて尾獣化し、半径1キロにも及ぶ広範囲に毒ガスを撒き散らすことで全ての里に平等に鉄槌を下した。
当然死者は出ていない、だがそれは宣告だ。『これ以上争うなら大国だろうと滅ぼす』と行動によって示したのだ。
結果機会を得た、否与えられた各里は兵を引き上げ、事実上戦争は終わった。
余談だがミナトが言うことには近くにいた彼の部下であるカカシ、オビト、リンにはシャボン玉による結界を張って、身を守っていたらしいがそれを知るのはごく僅かの忍びだけだ。
そして二つ目であるが、これはつい昨日のこと。即ちマダラ襲来を1人で食い止めた忍びがいることだ。
マダラの恐ろしさは九喇嘛自身、身をもって知っている。まともにやり合って生きていられる者は限られた者だけだろう。
だからこそ、その忍びの異質さが誰よりも分かる。その忍びの強さが誰よりも分かる。
だが同時に九喇嘛は知っている。力があればあるほど、忍びとはその強すぎる力に溺れるものだと。
力を持つということは同時に尾獣達をただの力としてしか見ることしか出来ないということ。
かつてマダラと唯一対等に戦った柱間ですら、終ぞ九喇嘛の存在をただの力としか見なかったのだから。
故にウタカタは異質だ。
彼の中に自身と同じ尾獣がいることにはすぐに気付いた。だがそれが何だ。彼が人柱力であろうと、それは彼が九喇嘛を恐れない理由にはならない。
例え尾獣化出来るほどの実力者であっても九喇嘛と他の尾獣では人間に対する憎しみが違うのだ。
九喇嘛の出す憎悪をその身に受ければすぐにただの化け物としか見なくなる、少なくとも出会ってすぐはそう思っていた。
「俺と友達になろう」
その言葉を聞くまでは。
年相応にあどけない笑みを浮かべて、自らに封じられた尾獣である六尾——犀犬の頭に乗りながら九喇嘛に手を差し出す少年は、やはり異質だ。
だが人をカケラも信頼していない九喇嘛はそんな言葉を信じはしない。たとえ目の前の少年から微塵も悪意を感じないとしても。
故に一蹴しようと思い口を開け……辞めた。
九喇嘛は人を信じはしない、信じるとすれば言葉ではなく行動で示された結果だけだ。
だからこそ、何も言えなかった。
尾獣の頭に立ち、マダラを退けた少年にかける皮肉を九喇嘛は持ち合わせてはいなかった。
犀犬は尾獣の中では比較的大人しい性格だ。だがその能力は決して大人しいものでは無い。
九喇嘛を尾獣最強とするなら、さしずめ犀犬は最凶。
それほどまでに犀犬の能力は何かを殺すことに特化しすぎている。そしてそれは人間とて例外では無い。力の使いどころを間違えれば大国といえどなすがままに蹂躙出来うるものだ。
それは人柱力たるウタカタも当然知っているもの。だからこそ、その力を完璧にコントロールしているウタカタは、その力をあくまで何かを救う為だけに使うウタカタはやはりどこまでも異質だ。
九喇嘛は人を信じない。それはこれまでの過去で、一度として本当の意味で九喇嘛を見た者がいない為。誰も彼もが自分たち尾獣をただの力としか見ようとしない為。
憎しみが、恨みが、ただ九喇嘛を突き動かす。
だから、九喇嘛がウタカタに拳を差し出したのは、決して信頼からでは無い。
ただ一瞬、されど一瞬、重なって見えた。見えてしまった。嘗て力の塊を、チャクラの塊を九つに分け、それら全てに意思を与えた。この世でただ1人九喇嘛が信頼する男
忍びの祖、六道仙人に。
故に、見てみたくなった。
これから目の前の忍びが、何を思い、何を考え、何を見て、何を成すのかを。人間の価値を。忍びの価値を。ただ側で見て、そしてもう一度、最後に一度確かめてみたくなった。
人間が、忍びが、信頼できるか否かを。
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月 日
夢の中に犀犬だけじゃなく九喇嘛も出てきた。そして何がきっかけなのかは知らないけど時々俺のことをジジイと呼んで来る。
俺老けてるかな?
まあ九喇嘛とのマダラディスりは最高に楽しかったから別にいいや。
それにしても九喇嘛さんマダラの悪口を言う時随分生き生きしてますね。え?俺もですか?HAHAHAHA………
日記を書こう。
取り敢えず今日の出来事について一言。
うちは◯ね。
いやマジで。女子供以外滅べばいいと思う。何?同性愛の呪いでも受けてんの?子供ももしかして単為生殖ですか?それとも何?アーッ!!(隠語)された男は孕むんですか?成る程分かります。
ただそれにこんな幼気な少年を巻き込まないでくださいお願いします。冗談抜きで俺が男性恐怖症患うから。ってか患ってるから。成人男性見るだけで震えががががが。同性愛に偏見とかなかったけど、もう絶対に同性愛者殺すマンになりそう。
しかも複数で襲うってちょっと神経どうかしてませんか?
▼野生のガチホモに囲まれた!!
▼ダメだ逃げられない!!
をリアルに体験した時の俺の絶望を味わえ。
近くにイタチくんとシスイくんがいなかったら泣いてたね。それにしても子供を洗脳してホモにしようとは、うちは一族まじクレイジー。お陰で対マダラ用最終兵器その一である『尾獣玉』を使ってしまったじゃないか。
別にいいけどね‼︎そもそもアレはホモ撃滅用の技だし。アホみたいに威力高いけどまあいい、ホモに加減なんてしてみろ、付け上がって余計に尻を狙われるのがオチだ。ホモに加減、ダメ、絶対。
もう うちはで信頼できるのはイタチくんとシスイくらいだよ。彼らには
「絶対にあいつらの様にはなるな」
「異性に目を向けろ」
「同性愛に目覚めそうになったら俺に言え」
「異性との交際をホモどもに邪魔はさせない」
「俺は(2人がノーマルで有る限り)味方だ」
と言う感じのことを少し遠回しに伝えておいた。頭のいい彼らには伝わったと思う。ってか伝われ。
あと早く帰らせろ。五影会談なんてどうでもいいから帰らせろ!!水影から
「近々五影会談が開かれる。会談が終わった後迎えに行くから、それまで待ってろ」
って連絡来たから頑張って待ってたけど、もう無理だよ…。心が……痛いです。
余談だが、これらの会話はカツユ通話を用いて行われている。
カツユ電話とはシャボン玉電話の上位互換ではっきり言って高性能すぎてやばい電話だ。
まず一つは、カツユさん経由で通話するため、たとえ相手がどんな口調で話そうと全て国語の教科書で出てきそうな丁寧語に翻訳され、尚且つカツユさんの超人的な記憶能力により、もし仮に会話内容を忘れてもカツユさんが覚えてくれること。
二つ目は、シャボン玉電話を使用した際に来る妙な倦怠感がまるでないこと。加えてカツユさんはミニサイズにもなれるため持ち運びに便利なことも理由の一つとして挙げられる。
そして最後、俺的一番のメリットはやはり、メッセージが全て魅惑のカツユボイスに変換されることだ。本当に癒しだわ。同性愛者が蔓延るこの世界で犀犬とカツユさんは超癒し。
若干俺の性癖が歪み出してる気もしないではないが、まあ人を見た目で判断しちゃダメってじっちゃんも言ってたし。
それにアレだ。こんな摩訶不思議な世界だ、擬人化させる方法の一つや二つはあるに決まってる。仮に無いなら作るまで‼︎
追記
会談の内容がマダラについてとか、あのホモ何やらかしたの?
世界から恐れ慄かれるとか、どんだけハッスルしたんだよ。
流石は忍の神(九喇嘛ペディア参照)と
文字化けのせいでデータががががが
暫く作者は無気力になってるんで、更新は遅れます