もう大丈夫です。……多分。
さて、ではここでいくつかの質問に答えていきたいと思います。
Q カツユプレスとは何ですか?
A 巨大カツユで相手を押しつぶす技、と主人公は考えていますが実際は酸を纏ったカツユさんが相手にのしかかる技なので、はっきり言ってグロいですはい。
続いて今作のヒロインですが、
詳細はあとがきにて!!
うちはマダラによる木の葉襲撃事件。
うちは一族が裏で手引きしたのでは無いか
木の葉上層部より疑いの念を向けられたうちは一族は激昂した。
誇り高きうちは一族がなぜそんな真似をするのか。
そもそもうちはマダラは過去の存在だ。皆が皆死んだと思っていた存在に何を願うと言うのか。
木の葉上層部はうちは一族を侮辱しているのか
怒りは憎しみを生み、憎しみは復讐心を育む。
初めこそ小さかった筈の溝は少しずつ広がり始め、四代目火影——波風ミナトの尽力により近づき始めていた筈の両者の間には、一人の侵入も許さない壁が築かれていた。
意図してその状況を作り出したダンゾウはただ一人ほくそ笑む。
当然その思惑に気づくものはいない。
場所は木の葉隠れ、南賀ノ神社本堂地下、うちは一族秘密の集会場。
その瞳を紅に染める忍達は、怒りのままに声を荒げる。
「最早我々うちは一族と木の葉が共存する未来などない‼︎奴らがうちはの血を根絶やしにしようとしているのは明白‼︎今こそ武器を取りましょうフガクさん‼︎マダラ襲来によって混乱している今なら容易に落とせます‼︎」
「……少し冷静になれ。感情のままに行動してもろくな事にはならんぞ」
うちはフガクとて今回の言いがかりに対して怒りを抱いていないわけではない。だが、それでも彼はうちは一族を纏める長。彼の決定一つに命が掛かっている状況で、感情に身を任せるほど愚かでもなければ、感情に飲み込まれる愚か者に長を任せるほど、うちは一族は安くはない。
だが、事態が好転することが無いのもまた事実。声を荒げる青年の言葉を肯定するつもりはないが、少なくとも木の葉上層部、特にその上役達がうちはとの関係を明確に拒絶している事実から目を背けることも出来はしない。
何が悪かったわけでは無い。ただ運が悪かった。
もし仮にうちはマダラ襲撃がなければ、うちはに対し動くための口実の無い木の葉は待つしか無い。
そして、時間さえあれば波風ミナトの力によって両者間に確かな信頼を築くことも決して不可能では無かった。元よりうちはと木の葉の関係を邪魔するのは上役のみ、今以上に力と、知恵と、人望を得たミナトならば、彼らを黙らせることもまた可能にしてみせた事だろう。
そうしてうちはフガクと波風ミナトが手を組んだのならば、例え両者間に負の感情があったのだとしてもそれを受け入れ、乗り越えて行く事だってあり得たかもしれない。
うちはと木の葉が手を取り合う未来は決して夢ではなかった。
もっともそれは、今となっては掴むことのできぬ幻想に過ぎないが。
現状、最早フガク一人では抑えられぬ程にうちはは木の葉を憎んでいる。それこそ、本来であれば関係のない一般人を巻き込むことすら躊躇いがない程に、彼らの視野は狭まってしまっている。
元々、木の葉に対していい印象を持っていなかったうちはだ。クーデターの話も無かった訳ではない。だが、うちはもまたキッカケがなかった、木の葉に復讐する口実が無かった。
或いはそのままいけば、その憎しみも時間が癒してくれたのかもしれない。風化してしまったのかもしれない。どれもこれもたらればに過ぎないが、少なくとも今すぐにクーデターを起こそうなどとは思い至らなかった筈だ。
だが、事実うちは一族はまるで目に見えない何かに誘導されているように憎しみを抑えられずにいる。
抑止は不可能、ならどうするか、うちはフガクは一人孤独に考える。答えの無い自問自答をただひたすらに繰り返す。
「フガクさん‼︎今こそうちはの力を示す時です‼︎」
当然、時は待ってはくれない。立ち止まってしまえばどんどん置いていかれる。そんな当たり前がどうしようもなくフガクを苦しめる。
「クーデターを起こすと言ったな。具体的にはどうするつもりだ」
結局フガクができたのはただの時間稼ぎ。彼の質問に対する答え全てに難癖をつけて、無理やりクーデターの話を先送りにする事だけだった。
そんな彼の心情など露知らず、一族の者達は漸くフガクが腰を上げたのだと喜ぶ。
「九尾を利用すればいい‼︎我々うちはの写輪眼を持ってすれば可能です‼︎」
木の葉がうちはを恐れる理由。それは彼の言う通り、尾獣を操ることができる力にある。
本来尾獣とはチャクラの集合体であり、言ってしまえばただ力のままに暴れる怪物に過ぎない——実際には意思も感情もあるが——だが、うちはの持つ瞳力、写輪眼をもってすればその限りではない。
この世で唯一尾獣すらも操ることの出来る力、それが里の忍びたちがうちはを恐れる理由の一端でもある。もっとも、今のうちは一族にそれが出来る実力者がいるかと言われれば、首を捻る所ではあるが。
「九尾の人柱力、うずまきクシナには現在三代目火影、猿飛ヒルゼン様や三代目様が招集なされた三忍、自来也様や大蛇丸様が護衛についていると聞く。いくら写輪眼を持つ我々うちは一族とて、容易に崩せるものではないぞ」
だが、今回ばかりは相手が悪かった。
うちはマダラの更なる襲撃を警戒した三代目火影—猿飛ヒルゼンが、五影会談へと出立した四代目火影—波風ミナトに代わりクシナの護衛を買って出たのだ。
それはつまり、写輪眼すら越える最強の瞳力、万華鏡写輪眼に対抗する術を持っているということ。万華鏡写輪眼を持つフガクは兎も角、ただの写輪眼しか持たぬ他のうちは一族では明らかに分が悪い。
加えて、三代目は自来也、大蛇丸を召集している。
忍界でも、五指に入るとされる三代目に加え、三忍と謳われる木の葉屈指の実力を誇る二人が加われば、もはや五影といえど容易には崩せない。事実、自来也は三代目の後任として名の上がる実力者。その実力は現段階ではミナトすらも凌駕する。
同じく三忍の大蛇丸もその実力は推して知るべしだろう。
少なくとも、今のうちはではどれほどの先鋭を集めたところで九尾はおろか、クシナにすら手が届かないのは自明の理。周囲の見えていない彼らでも、それだけは判断できた。
「なら、六尾の人柱力を襲えばいい」
一体誰がそれを口にしたのかは分からない。
だが、その一言で雰囲気は一変する。騒がしかった一族の若者達は血が滲むほど握りこぶしを固め、実力者たちは静かに殺気を漲らせる。
現在、忍界で知らぬ者はいないだろう。たった一人で戦争を止めた英雄であり、あのうちはマダラと対等に渡り合った忍界最強と名高い忍。
彼に纏わる噂は数知れず、一説によれば六道仙人の血を引くとかなんとか。噂自体はどれも眉唾ものではあるが、一つ確かなこともある。
それは
尾獣を完全にコントロールしている
ということ
前例が無いわけではない。かつて忍の神とまで言われた千手柱間や、そのライバルであり、かつうちは一族最強の男うちはマダラはその圧倒的な力でもって尾獣を管理下に置いたと聞く。
だが、それらは今の忍からすれば現実味のないお伽話でしかない。現状、尾獣一匹を捉えるだけでも何十人という腕利きの忍が死ぬというのに、たった一人で一体の尾獣を捉え、かつ従えるなどホラ話もいい所。信じる者がいないのも無理ない話だろう。
だからこそ、ウタカタという存在は脅威だ。
知能を持たぬ状態ですら小国ならば滅ぼし得る尾獣を、知恵ある忍が従える。これがどれほどの恐ろしいことか。
それに、実際ウタカタには戦争を止めたという事実がある。もはや、この忍の世において、ウタカタという忍は無視できぬ存在である。
尤も、うちは一族は少し違うが。
うちはマダラは、うちは最強の忍である。その戦闘をその目で見た者は少ないだろうが、彼が最強であるというには紛れも無い事実である。
だが蓋を開けてみればどうだ、最強と呼ばれた忍はたった一人の子供を相手に撃退され、その子供は今や木の葉では英雄扱いされている。
果たして、うちは一族にとってこれほど悔しいことがあるだろうか、これほど惨めなことがあるだろうか。木の葉一のエリートが、その最強と呼ばれた男が、たった一人の子供すら倒せない。これ以上ない屈辱だ。これ以上ない恥だ。
初めこそ、うちはの者も木の葉を裏切り史上最悪の犯罪者にまで成り下がったマダラを軽蔑していた。
だが今だからこそ分かる、マダラはきっといつかの未来、木の葉がうちはを滅ぼすことを予期していた。だからこそマダラは木の葉を裏切ったのだと。
故に、唯只管にウタカタが憎かった。
マダラと渡り合ったことが?木の葉の英雄と呼ばれることが?それはきっと違う。そんなことはどうでもいい。うちはにとって憎しみの対象でしかない木の葉で英雄と呼ばれたところで、感じるのは憐れみだけ。憎しみなど湧きはしない。
マダラの実力にしても、何処までが事実か分からない以上うちはマダラと渡り合ったと聞いたところで何も感じることはない。
根も葉もない噂に踊らされてその本当を見失うなど愚の骨頂だろう。
ならば何故憎いのか。
それはきっとウタカタがうちはのプライドを、尊厳を、栄誉を踏みにじったから。
一度だけ、ウタカタがうちは一族の住む一角を横切った事がある。一族の者はほんの少しの恐怖と、それを上回る期待を持ってその様子を眺めていた。
マダラと渡り合った彼がそのうちはの家紋を見て何を思うのか、どのような反応をするのか、興味があったから。
少しでも警戒するならそれでよし、それはつまり、彼が——忍界最強がうちはを警戒するに足る一族として認識したという事。
嫌悪感を示すのなら、それもまた仕方のない事。マダラの独断とは言え家紋を背負っての行動。その嫌悪が一族に向けられてもまだ納得がいく。
果たして彼は、無だった。表情一つ変える事なく、どころか足を止めるような事もなく、一瞥しただけで通りすぎて行った。姿が見えなくなるその間近、一度だけ顔岩を、否初代火影をその視界に入れて。
それはまるで、うちはなど眼中にないとでも言うかのように。それはつまり、ウタカタにとってうちはマダラとの戦いなど、ただの遊びでしかなかったということ。最後に初代火影の顔岩を見たのは、彼が柱間との戦いを望んでいるということか。或いは、マダラよりも、柱間を——うちは一族よりも千手一族を見ているという意味か。
どちらでもいい。どうでもいい。ウタカタにとって、うちはなど取るに足りない雑魚でしかない、その事実に変わりはない。
うちはがウタカタを憎む事実に変わりはない。
「………六尾の人柱力は、マダラと渡り合うほどの忍だ。その事実が分かった上での提案か?」
ああ、分かっている。木の葉以上にうちは一族がウタカタを憎んでいることなど、フガクは分かっている。こんな言葉に意味がないことなど、ちゃんと分かっている。
もはや憎しみの炎は消えはしない。対象を焼き尽くすか、あるいは自身が燃え尽きるかしない限り、止まることはない。止められることはない。
だが、それでいいとも思った。
どのみち憎しみに囚われたうちは一族に未来などない。いや、そもそも、憎しみに身を任せた人間にロクな未来など待っていようはずもない。
ならば、このまま木の葉という大国相手にクーデターを起こし、大勢の人を巻き込むよりも、たった一人の
一つ気がかりがあるとすれば、この場にはいない二人の子供——イタチとサスケ。
フガクにとって、何ものにも代えがたい大切な宝。
そして、巻き込みたくない存在。
子に平和を願うのは罪ではない。ならば、子に幸せを願うのもきっと罪ではない。
イタチは聡い。齢は今年で4つになるが、その頭脳はすでに下手な中忍を上回る。そんなイタチならばうちはのクーデターに気づくのも時間の問題だろう。なんせイタチの友であり、兄貴分を自称するうちはシスイはすでに気づいているのだから。
そして、その事実がフガクを焦らせる。
父としてのプライドではない。だが、せめて我が子の中でだけはうちはが誇り高い一族であって欲しい。どれだけ汚くても、憎しみに囚われた憐れな一族であったとしても、イタチの中では、サスケの中では綺麗なままであって欲しい。
傲慢かもしれない、だがそう願うことを誰が罪だと断言できる。誰に裁く権利がある。
だからその為にはクーデターに気づかれるわけにはいかない。そうなれば必然計画を急ぐ必要がある。
我が子の為にも、一族の名誉のためにも。
分かっている。それはどうしようもない矛盾だ。
逆立ちしてもうちははウタカタには勝てはしない。だとすれば、ウタカタに戦いを挑むということは即ち死を意味する。そうなれば、事情を知らぬイタチやサスケはきっとウタカタを憎む、恨む。
仇を討つために力をつける。復讐の炎にその身を燃やす。それが幸せな筈がない。
いや、そもそもウタカタに手を出すということは、木の葉の英雄に手を出すということ。
だとすれば、その時点でうちはがクーデターを起こしたと捉えられてもなんらおかしくは無い。そうなればあのダンゾウのことだ、事情を知らぬサスケやイタチすらも殺してしまうだろう。
(……どうすればいい)
最早どうにもなりはしない。どう足掻いても、どう踠いてもどうにも出来はしない。
クーデターは止められない。イタチやサスケには生きて欲しい。一族の長としての立場と、父としての立場。本来同じ秤にかけられようもないそれら二つが、フガクを苦しめる。
(三代目に頭を下げれば、おそらくサスケは救われる。だが、イタチは)
悩む、悩む、悩む。答えのあるかも分からない問題に無理やり答えを作り出す。
沈黙、そして静かに顔を上げる。その顔は覚悟を決めた忍の顔。最早フガクに迷いはない。
「……三日後の早朝、ウタカタを襲う。皆、覚悟を決めろ」
否やはない。誰も彼も、死を覚悟している。
「それと、シスイを呼んできてくれ。少し、話したいことがある」
うちはの家紋見てトラウマぶり返して颯爽と逃げたのち、ことの発端である初代火影を睨んでいたら恨まれたウタカタさんでした。まる。
さて、早速ヒロイン紹介
ヒロイン候補その一 カツユ
魅惑のカツユボイスで甘く主人公を誘惑する年上敬語お姉さん
ヒロイン候補その二 犀犬
いつもそばにいる天然系幼馴染
ヒロイン候補その三 九喇嘛
ツンツンから徐々にツンデレへと変わっていくチョロイン
ヒロイン候補その四 やぐら
問題児なウタカタを常に見守る堅物系委員長
ヒロイン候補その五 マダラ
ヤンホモ
は、ハーレムやで。主人公ハーレムやで(白目)