二分もかからず読めるので、見てくれた方、もしよろしければ感想をお願いします。
手を抜いたわけでもないですが、高校生の処女作です。
温かい目で見てやってください。
多分面白くないです。笑
道を歩く。遠くに揺らめく陽炎も、嫌というほど見てきた。ただひたすらに蝉の声が耳の中で反芻する。耳障りとも快いとも思わないその音色に僕はあきあきする。
この夏、父が倒れた。別に大した症状ではないし、心配するようなことでもないのだ。父が倒れたと学校の授業中に担任に聞いた際には自分でもびっくりするほど慌てていた。あの健康体で、風邪にかかったことすら見たことないような人間だったので、生死に関わる病気かと思ったのだが、実際は違った。
家から二十分程歩いた距離にある共立病院に今父は入院している。入院といっても二泊三日のショートステイだ。熱中症ごときで何カ月も病室に置いてくれる病院などこの世にはあるまい。その最後の日である三日目に僕は父を迎えに来たのである。
歩いている途中、ふと子供のはしゃぎ声が聞こえた。音の方向へ目をやると、さほど大きくない公園で子供たちが遊具で遊んでいる。最近の公園の遊具は怪我防止だなんだで少しでも怪我の危険性のある遊具は撤去されている。
やはりその公園も、ブランコとジャングルジムと滑り台しかなかった。あくまで僕の持論だけど、子供時代くらい怪我してもいいんじゃないかとは僕は思う。が、世間の保護者たちはそうは思わないらしい。
子供を大切にする気持ちは、まだ学生の身分である自分にはわからないので深くまで考えないでおく。
しばらく歩いていると、目的地の父がいる病院が見えてきた。車椅子を押されながら看護師さんと談笑している壮年の男性、松葉杖をついて慣れない手つきでゆっくりと前に進んでいる、自分と同じくらいかそれより少し下の男の子。エントランスに入るとそのような人物たちや見舞い客が視界に入ってきた。やはりここは病院なのだと、当たり前のことを再確認する僕だった。
受付の白い清潔な衣服に身を包んだ齢四十は超えたであろう肥満気味のおばさんに父の名前と要件を話す。目上の人だし普段はあまり言葉を発しないこともあってか、拙い文章になってしまったが、要点だけをかいつまんで伝えたのでおばさんは理解できたと思う。
おばさんの「わかりました、少々お待ちください」の言葉に安心する。何やら名簿を漁っているようだ。ふとなにかを見つけると、こちらを見据えて父の居場所を伝えてくれた。ありがとうございます、と礼を言いその場を後にする。
確か〇〇〇号室だったな、と心の中で思う。エレベーターに乗り、目当ての階へのボタンを押す。
僕に心配をさせた父には、何か美味しいものを食べさせてもらおう、一人で息巻きながらエレベーターのアナウンスを待つのであった。
道を歩く、という文が頭の中に出てきたので見切り発車で書いてみました。