幻想郷の辺境、湖の畔に位置する紅魔館では、何やら怪しい計画を企てられているらしい。
何でも、死者を蘇らせるだとか。だが、その実験は幻想郷においてタブーであり、幻想郷の存在自体を揺るがす引き金となるのであった。

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まともなネット小説サイトに自分の小説をぶん投げるのは初めてなもんで至らぬ点も多くなると思いますがご了承くだせぇ;
大幅な自分ルールとか結構あるんで分かりにくいかもしれないですが、あなたのハイスペックなブレインで頑張ってください←



操屍異変の章

「紅い悪魔の禁術とスキマ妖怪の偉術」という書物を知っているだろうか?これはかつて起きた、幻想郷存続の危機のワンシーンを舞台としており、事細かな情報が綴られている。これからその中身を見ていくとしようか。

 

 

 今日の幻想郷はあちこちが優しい陽射しに包まれていた。かつて、ある館の主は日光に鬱陶しさを覚え、幻想郷一帯を灰色の霧で覆い尽くしたそうな。常識という概念が無い幻想郷において、このような得手勝手は日常茶飯事のこと。

「咲夜ー。カーテン閉めて来て。」

「はーい。今閉めて来ます。」

 幻想郷の辺境の地。そこの湖の畔に、外観が赤色や茶色で統一されたデザインの、窓が少ない洋館が一つ。それは薄い白霧に包まれており、ひっそりと不気味に、だが堂々と建っている。中では館主の従者がせっせと働いていた。

「咲夜ー。紅茶持って来て。」

「はーい。」

 今日も今日とて忙しい紅魔館内では、十六夜咲夜の空間転移が飛び交っている。

 カーテンを閉めたり、振り子時計の埃を拭き取ったり、紅茶を淹れたり・・・。

 一方、自由気ままな洋館の主人であるレミリア・スカーレットは、欧州独自の錬鉄で装飾が施された黒鉄色のロートアイアンチェアーに腰掛け、長方形の黒テーブルに頬杖をつきながら暇そうにしていた。

 カチカチと振り子時計が音を刻んでいる。館内は広く、不思議なほど静かで、振り子時計の音以外はレミリアの耳には届いて来ない。足を揺すりながら咲夜を待っていると、茶葉の良い香りが鼻腔に届いた。

「お嬢様、紅茶をお持ちしました。」

 咲夜が丸いお盆にティーカップを一つ乗せてやって来た。

「ありがとう。」

 咲夜から丁寧にティーカップを渡され、受け取る。

 紅茶を一口啜った後、レミリアは尋ねた。

「今日の朝ごはんは?」

「メインディッシュは人肉のソテーの予定です。」

 そう、と言ってレミリアは紅茶を飲み終えると、それきり何も言わずにカップをコツンと置き、席を外して、とことこと何処かへ足を運んだ。

「今日のお嬢様は飲み終えるのが早いですね。」 

 咲夜は、ふっと小さな笑いを浮かべてひとりごちた。

 

 

 レミリアが向かった先は紅魔館大図書館。内部は薄暗く、時空制御を得意とする咲夜の手によって空間が拡張されており、一望千里の光景が広がっていた。そのスケールに反し、そこには魔法を得意とするパチュリーが一人で居座っている。

 入口から少し歩くと、聳え立つ洋書棚の傍に幅が3mほどの大きなテーブルが置いてあった。そのテーブルの椅子側に、本が山のようにだらしなく高く積まれ、テーブルはその山に半身を飲まれていた。

 レミリアは本の山に向かって話しかけた。

「パチェ、いるの?」

 すると曇った声が聞こえて来た。

「レミィ?どうしたの?」

「実は、パチェにお願いがあるんだけど・・・。」

「お願い?言ってみて。」

 本の山がモゾモゾと動き始めた。

「・・・・。」

 なかなか言い出せずにいるレミリアに少々苛立ちを覚え、怒気を孕んだ声でパチュリー・ノーレッジが言った。

「どうしたの?今忙しいから早く言ってもらえる?」

 するとレミリアが驚くべきことを口にした。

「・・・死者を蘇らせたいの。」

 パチェが山から勢いよく飛び出し、その反動で積まれていた本が数冊、明後日の方向へと宙を舞った。

 数秒目を見開き、植物のように硬直していたパチュリーは、錯綜する思考を押し殺し、平静を装った。

「何を言い出すかと思えば、死者を蘇らせる?レミィも面白いジョークを覚えたものね。誰に何を吹き込まれたのかしら?それとも東洋の書物か何か?」

「この私が冗談?舐められたもんだなぁ。もちろん本気で言ってるわ。」

「嘘でしょ?レミィがそんな事言うなんて、にわかに信じられないわ。死者を蘇らせる必要が何かあるっていうの?」

「この話は他聞を憚るんだけど・・・。」

 レミリアはその理由をパチュリーにコソコソと打ち明けた。

 するとパチュリーは得心が行ったらしく、

「なるほどね。レミィがそう言うのも頷けるわ。面白いじゃない。協力してあげる。」

「あなたなら分かってくれると思っていたわ。それじゃあ準備に取り掛かるわよ。」

 

 

 「おーい霊夢~。煎餅切れたぜ。」

 居間でバリバリと煎餅を口に咥えて咀嚼しながら魔理沙が言った。

 すると障子越しに声が聞こえてきた。

「はぁ?もう無くなったの?あんなにあったのに。あんたが来るといつもお茶請けが光の速さで消えるのよ。」

「光は速すぎだろ。」

「比喩。例えの話だっての。」

「へいへい。」

 博麗神社。賽銭箱に銭が投じられないことで名高いこの地は、いつもひっそり閑としている。銭を投げる参拝客すら滅多に来ない所為で、神社の巫女である霊夢が上機嫌なことは極めて稀であり、大抵ご機嫌が斜めなんだとか。人里の噂によると、巫女が常に不機嫌なことから、嫌気が差して神社に参拝する気になれない客も多いらしく、悪循環が生まれているらしい。

 障子が開かれ、茶托にどら焼きを乗せた霊夢が居間に入ってきた。

「あんたも物好きよね。こんなところにわざわざ来るんだから。」

「面白い奴がいるからな。」

「誰のことよ。」

「さて。」

 霊夢はムッと顔を顰めた。

「多少は遠慮してくれないと、経営破綻するんだけど。」

「そもそも破綻するほど今の経営が成り立ってないんだぜ。」

「ぐっ。」

 庭を眺めながら痛い言葉を連ねる魔理沙。

 茶托のどら焼きを一掴みして霊夢は外を眺めた。

 暖かな陽にやんわりと覆われ、緑や黄、白で彩られた草花は小さく風に揺られ踊っている。

「最近は平和すぎて退屈だな。」

「それが一番じゃない。退屈な時間は贅沢な時間でしょ。私の仕事も減るし。」

「その態度が治らないことには永遠に貧乏巫女だぜ。」

「余計なお世話よ。」

 現在の神社はのどかな雰囲気に包まれていた。

 だが、それも束の間、突如、霊夢が険しい表情になり、珍しく大声を上げた。

「魔理沙!下がりなさい!」

「っ!?」

 驚いた魔理沙は障子側に身を寄せ、霊夢の様子を見るなり、状況を察して身構えた。

 霊夢は庭の方を向き、何かに向かって話しかけている。

「誰!?そこにいるのは分かってるのよ!」

 次の瞬間、紫色の不気味な気流が生じ、庭の中央の空間に亀裂が生じた。亀裂は赤紫色に染まっており、中には無数の眼が見て取れる。

「流石。空間を繋ぎとめる前に察知しちゃうなんて。困ったものだわ。」

 現れたのはスキマ妖怪の八雲紫だった。彼女が来たということは、何やらただ事ではなさそうだ。

「紫?どうしてあんたがここに?」

「生きとし生ける者は皆、死を恐れ、生を望み、やがて朽ちる。果てて尚、これ然り。霊夢、死んだ者は何を望むのでしょうね?」

 霊夢は紫の言ったことの意図を汲めずに困惑した。

「は?何を言って___。」

 すると紫はとんでもないことを口にした。

「今、幻想郷はその存在を揺るがす危険な事態に直面しようとしてるわ。」

「なんだと!?」

 魔理沙が驚いた声を上げるも、霊夢は意外に冷静だった。

「薄々勘付いてた。でも全く見当が付かなくて歯痒かったのよ。」

「やっぱり気づいていたのね、霊夢。」

 紫は感心したように、だが予想通りといった様子で言った。

「で?死んだ者がどうとか言ってたけど、今回はそれ絡みってこと?」

「そうね~、ちょっと面倒くさいことになってるみたいよ。」

「は?」

「どうも禁忌術式に手を出した連中がいるらしくてね。」

「禁忌術式・・・。本当に言ってるの?」

「ええ。かつて、幻想郷の存続の危機に関わる禁忌事項として関連魔導書をパンドラの箱へ封じ込めたのは良いんだけど、どうやらそれらが全てではなかったみたいなの。つまり回収し切れて無かったってことね。」

 霊夢は頭を抱えた。

「何やってるのよ全く・・・。」

「かく言う私もほとんど聞いた話だから、どこまでが本当かは定かではないわ。でも禁忌術式の理論構築が再び行われているのは紛れもない事実よ。遠い昔にも一度同じようなことがあって、禁忌術式の魔導式が弄られている時に『幻揺』を観測したわ。今回もそれと同種の『幻揺』を観測しているの。」

「『幻揺』?初めて聞いたわね。」

「幻想郷の構築システムに不具合が生じる現象のことをそう呼んでるの。元来、禁忌術式というのは幻想郷に無くて、外界から流れ込んできた謂わば輸入品なのよ。それを幻想郷で使おうものなら不安定になっても仕方ないわ。」

 ややこしくなってきたと魔理沙が苦痛に悶えていた。

「話が全然掴めないぜ・・・。」

「ただの人間では話が掴めないのも当然でしょうね。」

「後でちゃんと説明するからそれまで待ってなさい魔理沙。」

「お、おー。頼むぞ霊夢。」

 霊夢は紫にさっきから気になっていたことを尋ねた。

「とりあえずだいたいのことは把握したわ。それで話を戻すけど、死んだ者がどうこうってことは、その禁忌術式の術種はまさか黒魔術なの?」

「それが・・・そのまさかよ。」

 霊夢は一瞬にしてげっそりとした。

「・・・もう嫌だわ。だって面倒くさいもの。」

「七面倒くさいのは分かるけど今回はそんなこと言ってる場合じゃないのよ?霊夢。」

 霊夢は大きなため息をついた。

「はぁ~~~っ。で?誰が関与してるのかは見当が付いてるの?」

「最近で怪しい動きが見られるのは紅魔館の連中ね。恐らく禁忌術式に手を出しているのも。まあ、本人達は禁忌術式だという自覚がないでしょうけれど。」

「私達しか知らないことだから無理もないわね。今回の異変に関しては、偏に禁忌魔導書を完全回収し損なった昔の人達が原因だし。ところで、まだ禁忌術式の構築は終わってないんでしょ?」

「ええ。」

「だったら、さっさと止めさせに行くわよ。」

「それが今できる最善策ね。」

「おーい、霊夢ー。私に説明を・・・。」

「そうねぇ。とにかく馬鹿な紅魔館の連中を始末すればいいのよ。」

「それ説明って言わないぜ・・・。」

 こうして博麗神社では異変の解決策が練られることになった。

 

 

 「実は、蘇生術に関する魔導書が一冊だけあって、以前から気になっていたの。それで暇なときに解読に努めていたわ。」

「流石パチェ。この魔法を完成させれば、死者を蘇らせられるのね。」

「多分ね。」

 レミリアとパチュリーは、暇になっては大図書館で死者を蘇生するための企てを遂行するようになった。

 そして数日経ったある日・・・。

「もうすぐ完成するわ。」

「よし!早く例の場所に行くわよパチェ!」

 その日、幻想郷の辺境では禁忌術式の構築が終わろうとしていた。

 二人はいそいそと大図書館の扉を開け、紅魔館を出て「例の場所」に向かった。

 それは、ヴラド・ツェペシュが眠る墓。

「ちょっと物置からシャベル持ってくるわ。」

「ええ。」

 レミリアがシャベルを取りに行っている間に、パチュリーは魔導式の詠唱過程を今一度復習する。

「遺骨に蘇生式を刻んで、人血とコウモリの生き血を煮詰めた特殊調合濃液を3滴・・・。」

 だが、詠唱過程を改めて思い返すと何やら不安が込み上げてきた。

「今まで特に何も考えずにやってきたけど、ちょっと怖くなってきたわ・・・。」

 レミリアに「ヴラド・ツェペシュの墓を見つけたから蘇らせよう」と言われたときは好奇心が溢れ出し、まるで子供のように何かを探す冒険の旅に出かけた気分に浸っていたが、冷静に考えると、今からしようとしていることは常識的に考えて禁忌に触れており、死者を蘇生することについて綴られた魔導書があの一冊しか無いという時点で何かがおかしい。そういえば、過去に「蘇生術の末路」という書籍を読んだことがあるが、結果は勿論芳しいものではなかったような・・・。

「あの書物によると、結末はたしか・・・。」

 その書物の内容を思い出すにつれ、パチュリーの額には脂汗が滲み、体温は下がり、血の気が引いた。

「どうしてこんな重要なことを忘れていたのかしら・・・。」

 書籍の実験は失敗に終わった。いや、正確に言えば、成功した。だが、「成功」そのものが失敗だったのだ。

 一連の話の流れが脳内に鮮明に思い描き出され、悲惨な結末が現実に起ころうとしていることがパチュリーには容易に想像できた。

「こんな簡単に命を操れて無事でいられる気がしないわね。やっぱり止めた方が良いわ。いくら幻想郷に常識が無いとはいえ、これは危険すぎるわね。ましてや、単なる好奇心で負うリスクにしては重すぎるわ。」

 そうしてレミリアに計画の中止を伝えようと決心したとき、ちょうどレミリアがシャベルを持ってきた。

「パチェー。持ってきたわよー!」

「あ、レミィ。あの・・・。」

「ん、どうしたのっ?パチェ。」

 レミリアは今にも待ちきれないといった様子で楽しそうにしている。

 パチュリーは思い切って重い口を開いた。

「・・・この計画はやっぱり止めましょう。冷静に考えて危険すぎるわ。」

 すると、レミリアの表情は曇り始めた。

「今更何を言ってるの?今まで散々準備してきたじゃない。」

「そうだけど、魔法界では一般的に生死の制御に関わる魔法はタブーなのよ。それくらいレミィでも知ってるでしょ?」

「それはそうだけど・・・。あ、さてはパチェ。怖くなったんでしょ?」

 レミリアは、からかうように言った。

「怖いわ。」

「え。」

 存外あっさりと認めたパチュリーにレミリアは驚きを隠しきれなかった。そんなレミリアに、パチュリーは更なる追い打ちをかける。

「怖いのよ。すごく。だからお願い。この計画は中止してほしいの。これは友達としてのお願いよ、レミィ。」

 普段とは打って変わって真剣なパチュリーのお願いにレミリアは承諾せざるを得なかった。

「そこまで言うなら・・・。」

「分かってくれて良かったわ。」

 そう言うと、パチュリーは微笑んだ。

「さ、紅魔館に戻るわよ。レミィ。」

「仕方ないなぁ。」

 そして二人はシャベルを手に提げ、紅魔館へと戻っていった。

 

 

 二人が紅魔館へと戻ってから2日後の晩、霊夢御一行は紅魔館へと足を踏み入れようとしていた。

 門を通ろうとすると門番が___眠っていた。

「まーた美鈴はサボってるのか。全く、コイツは何のためにいるのか分からないぜ。」

「奇遇ね魔理沙、同感よ。」

 美鈴は中途半端に開いた鋼鉄の門扉に寄りかかり、スヤスヤと鼻提灯を浮かべている。

 そんな中、紫は暢気に美鈴の額をツンツンとつついて遊んでいた。

「何やってるのよ紫・・・。置いていくわよ。」

 だらしない門番を無視して霊夢達はギシギシと軋む大きな扉を開け、ゆっくりと紅魔館に入り、紫も慌てて小走りで霊夢達の後に続いた。

 深夜ということもあり、内部は不気味に薄暗く、あちこちにポツポツと立てられている蝋燭の微かな光だけが館内の光源となっていた。

「お迎えがないようなら勝手に上がらせてもらうわよー。」

 ゆっくりと歩みを進めていると、落ち着きと冷たさの入り混じった声が聞こえてきた。

「おや?博麗の巫女にキノコ収集家のエセ魔法使いとは。それに、スキマ妖怪まで居るなんて珍しい。どうやら、ただ事では無いようですね。」

「察しが良くて助かるわ。今は一刻の猶予も無いのよ。あんたのところの悪魔。何か企んでない?」

「聞き捨てならないぞ!咲夜!いてっ!何すんだ霊夢!うわぁ!?」

 うるさい魔理沙を抑えつけていると、

「はて?全く変わった様子はございませんでしたが?」

 妙に白々しい咲夜の態度を紫が見逃すことはなかった。

「メイド。分かりやすい嘘はお止めなさい。あなたの身体の境界が無くなるわよ。」

 咲夜は薄ら笑いを浮かべた。

「まぁ、怖いですね。これだからスキマ妖怪は苦手なんです。ですが残念です。私はレミリアお嬢様に死して尚仕える身、お嬢様に悪影響を及ぼすものなら、例え敵が神であろうと、真実か虚偽か、何れであろうと口を割ることはありません。」

「紫、話しても無駄みたいね。あの妖怪の出番よ。」

「あまり使いたくは無かった手だけれど・・・。今回ばかりは仕方ないわ。」

 紫はかなり嫌そうに空間に亀裂を入れた。

「霊夢、終わったら呼んで頂戴。」

「まかせておきなさい。」

 そうして紫は自分の傍に作った亀裂に入り込んでいった。

「私の力が役に立つ時が来るなんてね。」

 一方で紫が生み出した空間の亀裂、通称スキマの中には地霊殿の主、古明地さとりが佇んでいた。

「くっ・・・!」

 咲夜が歯噛みする。

「残念、時間を止めても無駄よ。咲夜、貴方は私の結界からは逃れられない。」

「今日の霊夢は割とガチなんだぜ。」

 咲夜は霊夢の結界に包囲され、身動きが取れなくなった。

 さとりの「第三の眼」が鋭く咲夜を睨みつけ、束の間、さとりは口を開く。

「この館の主が何か企んでる。だいたい霊夢の予想は合ってるってこと。」

「ありがとうさとり。もう帰っていいわよ。」

「うわっ。本当、捨て駒みたいね私・・・。」

「安心して、皆私に対してそう言うのよ。」

「霊夢、お前、なんでそれで嫌われないんだ?不思議でたまらないぜ。」

「さあ?周りがどう思おうと知ったことじゃないわ。」

「それじゃあ、幻想郷を頼んだわよ、霊夢。」

 そう言い残して、さとりはスキマに入っていった。

「紫ー。さとりが帰ったわよー。」

 すると閉じていたスキマが開き、紫が顔をのぞかせた。

「はぁ。しんどいわね。冷や冷やしたわ。」

「本当に紫は何を考えてるのよ。」

「私が言うわけないでしょう。」

 まあいいわ、と霊夢は一息ついて、3人はその場を後にした。

 

 

 向かったのはレミリアの寝室___。

 ひとしきり薄暗く静かな館内を歩いてようやくたどり着く。

 幅2mほどの少し狭い廊下に一定間隔で壁に橙色の灯が掛けられている。廊下の途中で一つだけ幾何学的模様が掘られた大きな扉を見つけた。おそらくこれが館主の寝室だろう。

 異変の規模が規模なだけに、霊夢達はあらゆる事態に備えて身構え、慎重に扉を開ける。

「行くわよ。」

 キーーーッ。

 経年劣化により、僅かに歪んだ扉の悲鳴が静かな館内に響き渡った。

「どこにもいないじゃない。」

 霊夢を筆頭に一行は拍子抜けした。

「どこ行ったんだ?」

「大図書館に行ってみたらどう?」

「とりあえずそこに行って、パチュリーにレミリアの居場所を吐かせるわよ。」

 来た道を戻り、大図書館の馬鹿デカい扉の前にたどり着く。

 扉を開くと、ギーーーッと鈍い音を立てて軋んだ。

 特に何が襲ってくるわけでもなかったので、歩みを進めていると訝しげな声が聞こえてきた。

「誰?」

「レミリアが今どこにいるのか教えなさい。魔法使い。」

「博麗の巫女?え?」

 そして本の山から眠そうなパチュリーが顔を出した。

「魔理沙に紫まで・・・。ってことはやっぱり。」

「何をぶつぶつ言ってるのよ。レミリアはどこにいるの?教える気が無いなら力づくで吐かせるわよ。」

「待って、話せば分かるわ。恐らくあなたたちは今回の私達の計画に気付いてここまで来たのね。」

「ええ。」

「やっぱり・・・。今までに起きたことをこれから話すわ。」

「話が早くて助かるぜ。」

「まず、私はある日、レミィから『死者を蘇らせたい』と言われたわ。最初は冗談だろうと思って適当に話を聞いていたのだけど、『ヴラド・ツェペシュの墓を見つけたから蘇らせるのを手伝ってほしい』と言われたの。ヴラド・ツェペシュはレミィの祖先で偉大な吸血鬼としてその名を幻想郷に残していることは貴方たちも知っているでしょう。だから私も、あのレミィの祖先なら、と思って最初はバカみたいにワクワクしながら蘇らせることだけを考えていたわ。それで蘇生術式が完成間近になった時、突然怖くなって、ある書物を思い出したのよ。「蘇生術の末路」という書籍。展術媒体に遺骨を用いて人血とコウモリの生き血を煮詰めて調合した液体を3滴垂らすの。そうして8重にも理論を構築した詠唱をして、ようやく蘇生できるわ。結末は悲惨だった。蘇生できたそれは、肉体こそ元通りだったけれど、心なんてものは跡形もなく、人形のようにフラフラと動いては生者を補足して狂ったように血を吸って、唾液を身体に注入するの。すると唾液を注入されたそれは同じように心を失った人形になって生者を吸血するわ。こうして鼠算式に増えて行って取返しのつかないことになるの。それにタチの悪いことに、この人形、見た目は普通だから一目見ただけじゃ本人かどうかわからないの。それで私はレミィに計画の中止を真剣に伝えたわ。もちろん快くは了承してくれなかったけど、分かってはくれたみたい。」

 一通り話を聞いて、霊夢は皆が思っていることを口にした。

「恐ろしい話ね。だけどそれが現実に起こり得るなんて考えはどこから湧いてきたの?」

 パチュリーは険しい表情になって続けた。

「理由はいくつかあるわ。まず一つ目、『蘇生術の末路』の書籍に書かれた理論詠唱までの手順と、蘇生術の魔導書に乗ってる手順が全く同じだったということ。これが私の中で最も有力な理由よ。二つ目、理論式に疑問を覚えたの。これは単に生き返らせるためだけの術式とは違うと思ったわ。術式が難しくてほとんどの意味は分からなかったけど、心に否定的な意味合いの術式が紐づけされていたわ。こんな怪しい術式を8重にも組んだら恐ろしいことになる気がするの。3つ目、蘇生に関する魔導書が一冊しかなかったということ。私は図書館内の本を全部把握しているけど、蘇生術に関する魔導書なんてあれだけだわ。それに、魔導書に限らず、蘇生関連の書籍も『蘇生術の末路』ただ一冊だけなのよ。そして蘇生術に関するたった2冊の内容がリンクしている・・・。これはどう考えても危険よ。」

「紅魔館の住人にしてはよく気づけたじゃない。たしかに、貴方たちが計画を中止せずに術式を展開していたら、今頃幻想郷は死の海ね。ところで、その蘇生術に関する魔導書はどこにあるの?私と紫で厳重に処分するから早く渡してもらえる?」

「そうね、仮にあなたたちがそれを使っても何もメリットが無いから大丈夫そうね。I-5890番の洋書棚に仕舞ってあるわ。早く処分して頂戴。あんな物騒なものを私の居場所に置いておくのは気が引けるからね。」

「助かるわ。」

 そう言って霊夢はその洋書棚に飛んで行った。

「たまには魔法使いも役に立つじゃない。」

 感心したように紫は言った。

「あなたが居る時点で物騒な事態だってことはすぐに分かったわ。それで余計に自分の仮説に自信が持てただけよ。」

 少し笑って紫は肩の力を抜いた。

「危なかったわ・・・。もう少しで幻想郷が崩壊するところよ・・・。」

「パチュリーは頭良いよな。」

「弾幕はパワーだとか言う人に言われてもあまり嬉しくないわ。」

「ぐっ。」

 こうして異変を事前に防ぐことができた。

 と、誰もが思ったその時。突然霊夢が大声を上げた。

「無い!パチュリーが言った場所に魔導書なんてないわよ!!」

 恐るべきことを口にした霊夢に、パチュリーは目玉が飛び出る思いだった。

「嘘!?探す場所間違えてない?」

 パチュリーは急いでI-5890番の洋書棚に向かった。

 棚を見ると、たしかに仕舞っておいたはずの位置から綺麗に一冊だけ抜き取られている。

「嘘・・・・・・・。もしかしてレミィが!?」

 パチュリーはその場に倒れ込みパニック状態に陥ってしまった。

 眼球は見開かれ痙攣し、首を左右に振っている。とても正常とは思えない挙動を起こしていた。

「ありえない・・・。あはは・・・どうしよう・・・。」

「パチュリー!しっかりしなさい!魔理沙!パチュリーを頼んだわ。私と紫であの馬鹿を探し出して何としてでも止めさせるから。」

「分かったぜっ!気を付けろよ二人とも!」

「私達が揃えば虎に翼よ!行くわよ紫!」

「それじゃ、魔法使いをよろしくね。人間の魔法使いさん。」

「任せておけ!」

 だが、パチュリーは重要なことを伝え忘れていたことに気付き、間一髪のところで二人を呼び止めることができた。

「はぁ・・・はぁ・・・待ってッ!」

 霊夢と紫が立ち止まる。

「レミィは・・・っ、紅魔館から出て右手を湖沿いに進んだらっ・・・いると、思うわ__・・・。」

 二人は何も言わずに微笑を浮かべて猛スピードで図書館の出口へと向かっていった。

「パチュリー、お前はもう休んだ方がいい。」

「ええ・・・。そうね。だいぶ落ち着いてきたけど、これ以上は無理そうね・・・。」

 

 

 一方、湖の畔では、紅い悪魔が術式を組み上げていた。

「パチェにはああ言ったけど、私が引くわけないでしょう。このままヴラド・ツェペシュを復活させるのよ!」

 1番術式、体現機構。2番術式、動力機構。3番術式、自律機構。4番術式、擬態機構。5番術式、吸血機構。6番術式、呪縛機構。7番術式、伝染機構。8番術式・・・。

 もう少しで術式構築が終わるという時に邪魔が入った。

「レミリア!待ちなさい!」

「吸血鬼!そこまでにしなさい!」

 煩わしい。と、レミリアは舌打ちした。

「誰?私の計画の邪魔をする愚か者は。ふふ・・・。」

「あんた、自分が何しようとしてるかちゃんと理解してるの?」

「今すぐその術式を解きなさい。吸血鬼。」

「あらあら、霊夢にスキマ妖怪じゃない。今日はまた随分と豪華ね。こんなに月が紅いってのに。」

 レミリアは二人と対面して尚、楽しそうにケラケラしている。

「なんでもいいから早くそれを止めて。それが組みあがると幻想郷が終焉を迎えるのよ。」

「悪いわね。もう組みあがっちゃってるの。幻想郷の終焉ですって?それもまた一興よ。」

「なんですって・・・。」 

 紅い悪魔が幻想郷の終焉を告げた。

「蘇生機構。」

 突如、8重にも重ねられた魔法陣が眩い光を放ち始めたと思いきや、遺骨の蘇生式が発光し始めた。8重の魔法陣は八方に移動し、それぞれで何やら形容し難い物質が構築されていく。それは骨であり、肉体であり、神経であり、魂であり、血液であり、呪詛であり、物質であり、禁忌である。八方に散っていた魔法陣が遺骨に集まり、一面が眩い光で埋め尽くされ、けたたましい音が雷鳴とともに響いた。

 次の瞬間、信じられないものが目に映っていた。

「嘘・・・。」

「もう、終わったわね・・・。」

 レミリアは感極まって目の前に映る『鬼』の前に跪いた。

「ああ・・・貴方がヴラド・ツェペシュ公・・・。」

 幻想郷の辺境に、心無き、生ける屍と化した殺人兵器が生まれた。

「どうする・・・。紫。」

「とにかく、吸血鬼があのままだと危ないわね。あれが人形になるとかなりめんどくさいことになるわ。」

「レミリア!そいつから離れて!そいつはあなたが思ってるようなヴラド・ツェペシュとは違う!」

「ふふ。霊夢。何を言っているの?ヴラド公は現に、こうして生き返ったじゃない。」

 生ける屍は跪くレミリアにフラフラと近づいている。

「吸血鬼ッ!逃げなさい!あんた死ぬわよッ!」

 紫の物凄い怒号がレミリアを貫いた。

 紫のあまりの剣幕に、違和感を覚えたレミリアはヴラド公の様子がおかしいことにようやく気付いたようだ。

 行ける屍はレミリアにどんどん近づいていき、とうとう半径2m圏内まで迫っていた。

「え?」

 次の瞬間、レミリアはヴラド公、いや、人形兵器に胸倉を捕まれ、宙に吊るされていた。

「レミリアーーー!!」

 霊夢が叫ぶ。

 人形兵器は先端が鋭利を極めた極太の牙を剥き出しにしてレミリアの首筋に突き刺した。

「いっっっっ!!!!!!ああぁあぁぁあ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛!!」

 牙がぐいぐいとめり込んでいく。

 レミリアが声にならないほどの痛みに喘ぎ、耐えきれずに悲鳴を上げた。

「紫!どうする!?助ける!?」

「駄目よ!危険すぎるわ!!」

「でもそんな事言ってる場合じゃ!!」

 弱者が人形になる。それは問題ない。しかし強者が人形になれば?それこそ幻想郷は死の海へと超加速するだろう。

 しかしレミリアも強者の一人、幻想郷史上最大のジレンマが霊夢と紫を襲った。

 霊夢が痺れを切らして人形兵器へと突っ込む。

「霊夢!!駄目よッ!!!」

 紫が必死に呼び戻すも、霊夢は聞く耳を持たなかった。

「レミリアから離れなさい!!夢想封印!!」

 霊夢の全力の夢想封印は人形兵器に容易くかき消された。

「そんな・・・。」

「霊夢!無駄よ!アレにスペルカードは通用しないわ!」

「っ!!!!」

 幻想郷に訪れた緊急事態。そも、スペルカードは強者の余剰力を制御するための決闘方式だ。最早そんなルールなどあってないようなもの。有り余る力を最大限に発揮せねば通用しない。それが今の生ける屍である。

「本気を出さないといけないようね・・・。腕が鈍ってなければいいけど。」

 霊夢が協力な結界を練り上げようとしたその時、突如、人形兵器の肉体が銀のナイフで埋め尽くされ、レミリアは消えていた。

「お嬢様!!お嬢様あああああッッ!!!!」

 人形兵器から離れたところで咲夜がレミリアを抱きかかえていた。

「・・・咲、夜。助け・・・て・・くれた、の。大・・丈夫・・。私は・・不死身、よ・・?」

 咲夜は今にも泣きそうな顔で必死にレミリアを揺すり、正気を保つよう呼びかけている。

 紫は咲夜と瀕死のレミリアに向けて言った。

「吸血鬼は大丈夫よ、メイドが助け出したおかげで、感染は免れたみたい。」

 咲夜が尋ねる。

「感染?あの化け物は伝染病を発するっていうの?」

「だいたいそんなところよ。とにかく逃げましょう。ここは危険すぎるわ。早くこのスキマに入って。」

「待って!まだ紅魔館には美鈴とパチュリー様、フラン様がいます!」

「急いで、早くしないと人形兵器がまたこっちに来るわよ。」

 すると、咲夜は「お嬢様を頼みます。」と言ってレミリアを霊夢に預け、姿を消した。

「紫、何か策はあるの?」

「無いこともないけど・・・根本的解決にならないのよね。」

「どうする気?」

「あの人形兵器を時空の狭間に永久的に閉じ込めるのよ。それしかないわ。」

「根本的解決にならないのは何か理由があるの?」

「私がスキマを作るときに、偶然スキマの座標が被る可能性があるのよ。でも、私がスキマを使わなくなれば全部解決することよ。」

「紫・・・。」

 そう、紫自らの能力と引き換えにあの人形兵器を沈めようという算段らしい。

「もっと良い方法はないの・・・?それじゃあ貴方が・・・。」

「良いのよ霊夢、幻想郷の命と私の能力なんて、あまりにも不釣り合いでしょう?こんな能力、喜んで捨てるわ。」

「・・・待って、あいつの境界そのものを消して存在を消すことはできないの?」

「結論から言うと無理よ、できたらとっくにやってるし、アレはそもそもこの世の万物ではないの。それに「概念」ですらない。」

 霊夢が何か言いかけたが、それを掻き消すように咲夜が紅魔館組を連れ出してきた。

 門番はこんな状況にも関わらず寝たままだったので咲夜に叩き起こされた。

「え?お姉さま!?ひどい・・・・。こんな大怪我を・・・。やったのは誰?アイツ?殺しちゃっても良い?」

「できるものなら。」

 紅い悪魔の妹、フランドール・スカーレットの許可申請に答えたのは、意外にも紫だった。

怒りと狂気を滲ませたフランだったが、次第に焦りと不安で埋め尽くされていく。

「え?あれ?なんで?どうして?アイツに『目』がない?これじゃあ壊せないよ・・・。」

 そんなフランに魔理沙とパチュリー、

「そりゃぁあの化け物は存在自体がこの世の代物じゃないからな。」

「そうよフラン、アレに幻想郷の常識は通用しないの。」

 この世の万物ではないものに「目」など当然あるはずもなく。かつて「最強」と謳われたフランの能力すら通用しない悪魔の産物。それが生ける屍であった。あの人形兵器は、幻想郷においてすら別次元の化け物なのだ。

「良い?皆。アレは狂ってる化け物よ。勝てるだなんて思わないで。私のスキマに入ってここから逃げて。」

 でも、と皆口を揃えて言うが、

「あなたたちがいると足手まといなのよ。それに残ったところで何ができるわけでもないでしょう。」

 紫が空間に大きな亀裂を入れ、境界を操り、ここなら大丈夫だろうと、永遠亭と空間を繋げる。

「紫?あんたは来ないの?」

 霊夢が心配そうに聞いて来た。

「私にはまだあの化け物を始末する大きな仕事が残ってるから。」

「・・・一緒に来いとは言わないわ。絶対、無事で戻って来なさいよ。絶対だからね。」

「ええ。当たり前でしょう。」

 そうして紫は、最後に霊夢がスキマを渡るのを確認すると、空間の亀裂を塞いだ。

「さて、幻想郷の災いは私の責任。生ける屍よ、永劫の隔絶をとくと味わいなさい!」

 

 

  博麗神社。参拝客は滅多に訪れず、ひっそりと静かに、だが、今日も今日とて境内は騒がしかった。

 モソモソと。カステラを頬張る魔理沙。

 モソモソと。カステラを頬張る紫。

「あんたらねぇ・・・・。何か一人増えてるし・・・。別に良いんだけどさぁ。」

 霊夢が障子を開け、茶托にお茶請けのカステラを用意して居間に入ってきた。

「仕方ないじゃない。スキマが使えないんだから移動不便だし。しばらくここに居候させてもらうわ。」

「ちょっとそれは困るわね・・・。」

「ずっといると良いぞ紫、人数は多い方が楽しいしな。何より美味いし。」

「どうせ8割方後者の理由なんでしょうね・・・。」

 あれ以来、紫は「スキマ妖怪」ではなく、尊敬と畏怖の念を込めて「大妖怪」と呼ばれている。紫の活躍によってヴラド・ツェペシュの格好を模した人形兵器は時空の狭間に隔絶され、「平和に見える」日々が続いている。異変の張本人であるレミリアは、あれからというもの、プライドを全て投げ捨て、紫に数千回も土下座を繰り返したそうな。スキマが使えなくなったことで不便になった分を紅魔館側で代替的に、できる限りの奉仕をするということで両者和解した。紫の的確な判断と速やかな処置により、幸いにも、感染者は0名とのことで、表面的には事なきを得た。蘇生術に関する魔導書は霊夢が分解処理し、跡形もなく処理したらしい。その代わりと言っては何だが、一連の出来事を綴った新たな書物「紅い悪魔の禁術とスキマ妖怪の偉術」が大図書館I-5890番の書棚に収納されているそうな。 

 

Fin




本作品をお読み下さり、ありがとうございました。
いやぁ~最初はレミリアと咲夜主体で何気ない日常を延々と書いてやろうと思って書き始めたんですがねぇ~・・・。思わぬ形で紫さんがかっこいいお話になりました。やっぱ自分で小説書いてると最初とは意図しない方向に物語が進んでいって、意外性を感じることもできるので結構楽しかったりします。 気に入っていただければ幸いです。

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