ふっふっふっ、皆さんの月一投稿と思っている考えを越えるため早く投稿しました((ドヤァ
まあ、来月にて投稿ができるか怪しいこともあるのですが……こほん、皆さんおまたせしました。大変ながらくお待たせしました。今回は混浴回ですよぞぉ!!((イチャコラさせるなんて一言も言ってません((
いやー、無駄にテンション上がって君が悪い作者は無視して本番にどうぞ!
「……だから、俺が共にいる意味はなくてだな」
「意味ならあるッスよ。裸の付き合いっがあるッスよ」
「確かにあるがな、それは同じ性別であるからこそ通じるのであって混浴は少なくとも含まれたりしない」
「別に自分はそう言った捉え方をしているつもりはないッスよ?もしかして……自分にご奉仕してもらいたいんでスか?」
「……なんでさ」
それは思春期である男子には魅力的な提案であるが……残念ながら俺は少なくとも、風間レヴィという少女がどのような意味で言ってるか理解できているからこそため息を吐いたのだ。つまり本気で言っているわけでもないことはわかっていることで、そもそもそのようなことがある前に浅見先生の鉄拳制裁が繰り出されるのは目に浮かぶ。
「からかうのも大概にしたまえ。別に俺がいなくても支障はないだろう?」
「大いにあるッス。自分は恭介さんのお世話係なので。……それに海では一緒に泳いだりしてないので、せめて混浴で思い出を作りたいんッスよ」
「……いや、確かにレヴィとは思い出づくりができてないのは本当のことのため否定はできないが、別に混浴で作ることはないだろう?」
「…………駄目ッスか?」
シュンとした様子で上目遣いをしながらレヴィは見つめてくる。不覚にもこの上目遣いにはかなりきいた。こうやってあらかさまに落ち込んでいるのがワザとだとわかるのだが……それでもくるものはある。それにレヴィと思い出を作ってないのは本当であるから何も言えないのも真実。恩があるこの少女になにも思い出を作れてあげれてないと思うと心が痛む。……はぁ、我ながら甘いものだな。
「……わかった。好きにしてくれ」
「作戦大成功ッス」
Vサインをして喜ぶ彼女を見れるならそれでいいだろうっと苦笑いを浮かべながら自分自身に納得させる。俺もたまには羽目を外すとしよう。勿論羽目を外すとしても節度がある範囲でだがな。
「でも、恭介さんと思い出を作りたいのは本心ッスから。そこは勘違いしないでくださいよ?」
「……君は相変わらず物好きと言うべきか?」
「そうッスよ?だって自分忍者ッスから」
クスリと微笑んでからレヴィは一旦水着を取りに戻って行った。彼女の言葉の意味を探っても結局は理解できないけれど……まあ、少なくともさっきの彼女の微笑みは似合っていたと答えておこう。
「くっ、わかってさ……わかってたけどよ……」
アラタは拳を力強く握り、体は小刻みに震えている。その表情もいつものようなふざけている様子はなく心の奥こそから悔しがっているのがわかる。そして叫ぶようにそのまま言葉を続ける。
「なんで水着なんだよっ!そこはこの小説を見てくださってる皆さまのために人肌脱ぐってものだろうが。お前ら何にもわかってねーよっ!約10話以上あるのにまだサービスシーン一つも出てないんだぜ!?」
「いったいなにを言ってるんですかアラタは……」
心底軽蔑する視線で浅見先生はアラタを見るが、流石の精神力と褒めるべきか呆れるべきか気にしている気配はなかった。むしろサムズアップしていて、流石の浅見先生でも若干引きつった表情をしているぞ。つい先ほど扉を開けて入ってみれば初めからこのテンションなのか……引き返したいが扉を開ける音で俺に視線を集中するが……まあ、こうなるだろうな。
「……まあ、浅見先生に相談する内容の説明は必要ないだろう?」
他はともかくセリナは僅かながら声を漏らしたりしたので、この場にいる全員の心情を察することぐらい簡単だ。だからこそこうやって誰かと温泉に入ることは避けたかったんだ。上半身が傷跡だらけで、心臓辺りには大きな傷跡、左腕には忌々しく残っている火傷の傷。そんな奴が皆んなが楽しんでいる最中に来てみろ、こんな雰囲気になるのは想像するのは造作もないことだ。仮にも投影魔術を使える身としてはこんなことを想像するのは造作もない。
「……つまり、体の傷跡が原因で楽しんでいるみんなの気分を害したくなかったからですね?」
「ご名答だ。こんな傷跡だらけの男が楽しんでいる最中に共に海に泳いだり、温泉に入るとどうなるか想像することは簡単だろう?」
くつくつっと自身を嘲笑気味に笑みを浮かべてしまう。このような結果になることは明白、さてならば次に俺が取る行動は決まってーーーーー
「恭介さん、今から戻ることなんて自分がさせないッスからね?」
……ガッチリと腕を掴まれて戻ることができなくなった。はて、俺の先ほどの記憶が正しければ先ほどまでレヴィは温泉に浸かりくつろいでいたのだが、それは俺の気のせいなのだろうか?そこそこ気配感知の方も自信がある方なのだが。それに声のトーンは今まで聞いてきた中では一番低い気がする。
「……わかったから離してくれ」
「断るッスよ。この温泉内では絶対に離したりしないッス」
「……そこまで信用されてないのは流石にショックなんだが」
「信用はしてるいるッスよ?けど、今回はなにがなんでもこの手は離さないので」
なすすべも反論する余地もなく温泉の中へと無理矢理入浴される。本当に逃がすつもりはないようでギュッと手を握っている。なぜそこまでした世話を焼いてくれるのかわからないが聞いたとしても返ってくる言葉は『自分は恭介さんのお世話係ッスから』ですまされるのが目に見えたいるため言うだけ無駄だろう。何回か咳払いをして浅見先生は俺に傷跡について聞いてくる。
「その傷跡に関してもやっぱり……」
「記憶がないため説明することは出来ないな。……どういった経緯でどういった理由でこのように無数に傷跡があるかは俺自身もわからない。左腕に関してはーーーーーいや、こちらもまだ思い出せてない」
「……わかりました。もし今後衛宮さんが困った時はその時は遠慮しないで相談しにきてください。私は衛宮さんの教師ですから」
「……ああ、今度からは真っ先に相談するよ」
本当にいい教師だと思いながら頷くと、浅見先生ははにかみながら嬉しそうに頷いてくれた。こんな風に心身になってくれる浅見先生には感謝の言葉しかない。
「ああ、同じ性別である俺としても相談の一つや二つしてくれていいんだぜ?……力になれるかはわからないけど」
「アラタさんの言うとおりですよ。私も力になれるかはわかりませんけど……少なからず相談をしてくれると嬉しいです。私だけが仲間外れにされるのは嫌なんですからね!」
「それに私やだんな様は余り気にしないわ。貴方が記憶喪失でも貴方は貴方だもの」
「…………全く君達も本当に物好きだな」
ほんの少しだけ笑みが漏れる。するとアラタが捻くれてるなっとニヤニヤとした表情で言ってくるが、生憎今の俺がその捻くれた性格なのでね。君たちが望むような返事は返ってこないんだ。……なのに、何故こう周りは生暖かい目で俺を見てくるんだ。ぐっ、別の意味で居心地が非常に悪くなってるじゃないか。
「ふーむ、こうやって団欒になったのは喜ばしいことなんだけど……やっぱり水着なのが惜しいんだよなぁ」
「……そろそろ諦めたまえ。それにそうでもなければ混浴が許されるわけないだろう」
いつものように空気を彼方方面に持っていくアラタに今回は少し感謝をしつつもツッコムべきところはツッコミをせてもらう。すると温泉から出る音が聞こえきたため音をした方を見ると多少面会がある2人がいた。
「……多少評価を改めようと思いましたが、貴方は本当に不浄な男ですね」
「私としては少し評価が改まったけど…まあ、スケベってのは確かだし、そこは認めざるを得ないな」
そこには水着姿のトリニティセブンの7人の内の2人である山奈ミラと不動アキオがいた。どうやら推測するに俺たちより先に入浴していたのだろう。
「今度私の裸を見た分思いっきり殴らせろよな」
「いやいや、冗談じゃないぞ」
あのアラタが本気で顔を引きつっているところを見ると何かを思い出したのだろう。するとアキオはアラタから視線を外して俺の方へと視線を向ける。
「盗み聞きしたみたいでアレだけど、恭介って記憶喪失だったんだな?」
「まあ、実感がないのが本音であるがそうなっている。それがどうかしたのか?」
「いやさ、私が思いっきり頭を殴ったらその記憶が戻るんじゃないかなって思ってな」
「いや、アンタの思いっきりだと恭介の記憶が戻る以前の問題になるからな!?」
「はっはっ!!そうだよな。そんなわけで私には力にはなれそうにないらしい」
「いや、その気持ちで充分だアキオ。それにどちらかと言えば君の狙いは俺との対戦だろう?」
アキオは少し驚いた表情をするが、すぐに不敵な笑みに変わる。どうも前回の挑発が彼女としてはお気に召したようだ。
「いやー、見透かされるとは思わなかった。けど、記憶喪失を心配しているのは本音ではあるから勘違いしないでくれよ?」
「勿論だとも。先ほどの言葉はアキオなりの気遣いなのはわかったからな。ああ、それともし戦う時になった時は問題はない。その時はきちんと期待していてくれ」
「ああ、その時は期待させてもらっとく。私も全力で相手してやるからな」
お互いに見つめ合いながら笑みを浮かべる。アキオは話してみれば気さくな性格で姉貴肌っと言ったものだろうか?アキオとは純粋に戦いを楽しめそうで、俺自身も少し楽しみにしている。
「……はぁ、貴方がどのような魔術を使えるかわかりませんが、トリニティセブンのことを舐めているのなら痛い目に合うのは貴方ですよ?」
少し呆れている表情で山奈ミラは俺を見てくる。まさか忠告をしてくれるとは思ってもおらずつい俺はついくつくつと声を漏らしてしまう。どうやらそれがお気に召さなかったようで眉が微かに動いた。
「いや、失礼。俺が想像していたより君は優しいのだなっと思ってしまってな」
「……先ほどの言葉は聞いて何処に優しさを感じたのですか?」
「見るからに遠回しの忠告をしてくれたことさ。本当に気にも留めない相手ならばしなくていいんだからな。先ほどについて不快に思ったなら謝罪をしよう」
「いえ、構いません。無謀なところ以外は少なからず……魔王候補である彼よりマシのようなので」
「これは手厳しい審査だな」
どうやら俺はアラタより少しマシ程度であるらしい。まあ、彼女の警戒心を考えると俺の評価は妥協なところか。するの山奈ミラはなにかを思い出したかなように今度はレヴィと会話をする。
「レヴィ先輩、一つ聞きたいことがあるのですがいいですか?」
「自分にッスか?答えられる範囲でなら答えるッスよー」
いつも以上に緩い表情を浮かべるレヴィを見るからに最高にリラックス状態なのだろう、相変わらず俺の手を離してはくれないのだが。
「でしたら、崩壊現象が起きた時にレヴィ先輩は何処にいたか教えてくれますか?」
「自分は教室にいたッスけど……それがどうかしたッスか?」
レヴィは緩い声で質問に答える。レヴィの言葉を聞いて山奈ミラは顎に手を添えて考え始める。そして考えがまとまったのかそのまま会話を続ける。
「レヴィ先輩はきっと見ていたと思いますが……実は崩壊現象に向けて魔術を使い、一撃だけ攻撃を放った人がいるんです。その魔力を感じたのが教室方面なので、その人物が誰なのか教えてくれますか?」
表情には出さなかったがレヴィから握られている手を僅かにだが動かしてしまう。なんせ、その一撃を放ったのが俺なのだから。ほんの些細なことのためレヴィ以外からは気づかれてないだろうが……俺は咄嗟に視線だけをセリナに向けるがセリナも僅かながら気まずそうにしている。山奈ミラはそれに気づいてないのか、あえて気づいてないフリをしているかわからないが内心では冷や汗が止まらない。
「その理由は……
「レヴィ先輩の考えている通りです。今は空白になっている次席をそろそろ埋めなくてはならないので」
生憎俺は
「確かに知っていると言えば知ってる人ッスね。性格も考えると……一番の適任者であるのは間違いないッス」
「でしたらーーーーー」
「だからこそ教えられないんッスよ」
「……その理由はなんですか?」
山奈ミラは理由を説明しないと納得しないと睨みつけるようにレヴィに見ている。その視線に臆することなくブレることもなく緩い声で言葉を続ける。
「適材過ぎるからッスよ。確かにあの人の性格面を考えると……
……いや、確かに内容次第では特に誰かを救うことを、助けることに関係しているならば引き受けるだろうが。そこまで簡単に返事は返さないぞ?内心で不満を覚えていると、さらに表情が険しくなっている山奈ミラの姿が。
「適材過ぎるから教えないと?」
「そうッスよー。適材過ぎるから教えないんッス。自分の私情があるのは否定はしないッスけど……間違いなくその人は無茶をするッス。自分のことより他人を優先して、それで傷ついても気にしない姿が。誰かを助ける最中に命を落としたとしても、きっとその人は恨み言一つも言わないんじゃないッスかねー。……それに助けを求める声だったら、どんな状況でもその助けを求めた人を助けようとするのがあの人なので。そんなあの人には酷な仕事なんッスよ。その時に助けられなかったら、救えなかったらきっと……いえ、絶対にあの人は永遠に自分のことを責め続けることになるッスから」
俺の手を握っている手の力が強くなっているのがわかった。表情こそ変わっていないが俺を握ってくれる手には様々な意味が込められてるような気がした。永遠に責め続けると言ったのは間違いなく満月がみれた夜の時に漏らしたことについてだ。その時に俺はレヴィから慰めてもらった、そのことを思い出すと今でも照れくさい。
「本人の意思であの人が引き受けるのなら自分は止めないッス。自分にはそんな権利なんてないんッスから。勧誘自体を邪魔しないのは約束するッスよ」
ののほほんした雰囲気であるレヴィとその反面険しい表情の山奈ミラ。考えている様子で間があったが念を押すように聞いてレヴィは頷く。
「……わかりました。行きましょうアキオ」
「りょーかいっと。そうだレヴィ、そいつってレヴィのテーマについても答えてくれそうか?」
「どうッスかね?今はまだわからないッスけど……少なくとも興味がある人では間違いないッス」
そうかっとカラカラと笑顔を浮かべてアキオは山奈ミラを追いかけていった。……せめてこの話は俺がいないところで言ってほしかったのが本音である、それは切実に
「……恭介が宣戦布告してるけど俺もいずれはあの2人とも、こう……なんとかしないといけないのか」
むっ?それは心外だな。俺は別に宣戦布告をしたわけではなくて、アキオとは純粋に戦いたい気持ちで言ってるんだからな。アキオとなら全力でお互いにぶつけ合いが出来そうで楽しみだからな。
「トリニティセブンを何かするならそうなるんでしょうね……」
「俺は生き延びられるんだろうか……」
アラタは軽く絶望してるのかガックリと頭を下げる。俺が異常なだけでアラタの反応が本来普通だからな。まあ、もっとも魔術と魔導士としては俺はこの中では一番三流であるのは目に見えているが。
「アキオさんはメチャクチャ強いッスよ?ミラさんにはどんな魔術も効かないッス」
「そういえば1人だけスッポンポン魔術はね返したりしてたもんなぁ……でも、それって恭介も同じなんじゃないのか?」
「ん?まあ、そうなるが……なんとかなるだろう」
魔術をはね返すのなら魔術を使用しなければいいだけだ。純粋な身体能力にはそれなりに自信はあるためなんとかなるはずだ。アキオの時は投影魔術を惜しまず使うかもにはなりそうだがな。
「たしかにあんなもの見た後だと衛宮さんならなんとかなりそうな気がします……」
「恭介さんは色々と規則外ッスからねー」
少し苦笑いを浮かべるセリナとその逆でついにはのはほんとした雰囲気を出しているレヴィ。……いや、たしかに
「アラタさんの場合はあのスッポンポン魔術をちゃんと使いこなしてみるっていうのはどうでしょうか?今のままではあの魔術は指向性にかけますから、特定の人や物だけを狙ってあれを発動できれば凄いですよ?」
「ピンポイントに脱がすのね」
「いやいや!脱がす魔術じゃないでしょう?」
「……難しいのね」
「本当のトコは魔力を打ち消すっていう魔術なんでスッけ?」
先ほどからアラタの魔術についてイマイチわかっていなかったがレヴィの助け舟により、ようやくアラタの魔術について理解した。……魔力を打ち消す魔術か、つまり俺が投影できる短剣であるアレとは別物か。アレは魔力を打ち消すではなく魔術であるなら、あらゆるものを初期化するだからな。いい例が魔術で強化された肉体強化を解除するときなどに使えるだろう。元から持ち合わせていた力ならともかく魔術で強化したり、取り込んだものを解除することに使える代物だ。
「うむ、確かにリリスみたいに銃とかカッコいいな」
「男の子的にはやっぱり銃とか刀ですか?……最近弓を使ってる人を見ましたけど」
最後にボソっと何を言ったかわからないが、とりあえず視線から察するに俺についてだということはわかったからなセリナ。うんうんっと頷くアラタの様子から見るとセリナの呟きには気づいてないようだ。
「そんなわけだリリス、あの銃くれよ」
「あげられませんよっ!!そもそもあの銃は私の魔術を用いて物質化していますから、他の人が使うことはできないんです」
「うーむ、そうなのか……」
ふむっ、思わぬところで収穫があったな。浅見先生は確か錬金術だと教えてもらったからな。錬金術と隠蔽している以上は投影したものは極略誰かに使わせないようにすれいいだろう。それに錬金術と投影魔術の違いは明確にわかった。それを意識して気をつけることにしよう。
「じゃあ、俺がリリスの真似をして魔術で同じのを作り出すっていうのはどうだ?それなら俺が作り出したもんだし使えるだろう?」
「……それは無理だと思います。私とアラタでは
「つまり他人の魔術を完全にコピーすることは不可能ということか?」
「恭介さんの言葉に付け加えるなら、基本的には
「マジかー……」
もし他人の魔術を完全にコピーできるのならそれこそ規則外だ。俺の投影魔術より化け物じみてるのは間違いない。……それにもし他人の魔術を完全にコピーできるのなら、それは俺の投影魔術も完全にコピーすることができることになる。まあ、その時は本来の投影魔術として扱えるようになるだろうが。
「魔術のコピーは無理でも、それでもトリニティセブンに会うことだけでも意義はあるかもしれませんよ?」
「ん?」
「そこでそれぞれの得意な魔術を見せてもらうんです。トリニティセブンの皆さんは一つの魔術を極めていますから見るだけでも経験になると思いますよ」
「それはいいかもしれないッスね。アラタさんは魔王候補レベル1みたいなもんですし。それに恭介さんもどうスッか?恭介さんもいい経験になると思いますスよ?」
「なるほど、確かにテーマを見つけた時もミラのを見て思いついたわけだしな」
「それは否定はしないが、アラタのように急成長なんて俺はしないからな?」
確かにいい経験になるだろうがアラタのように急成長なんてしないのはわかっている。俺は魔術としても、剣術としても既に完成されてる形のため成長すると聞かれても、わからないと答えるしかない。魔術も剣術も才能はないのは理解しているためよくて二流が俺の限界だろう。
「うーん、あの時ははぐらかされたような気もするけどさ……恭介の魔術ってなんなんだ?」
……時たまに妙に鋭いところ発言をするのがアラタだな。確かにセリナを口止めするために逃げたが、まさか再度ここで聞いてくるとは思わなかった。むしろ興味がなくなったと思っていたんだがな。
「残念ながら俺の魔術とテーマについては秘密だ。俺は手札が少ないため、そう簡単に教えることはできない」
「そうか?恭介っていかにも切り札が沢山あるように思ってたんだけど……」
「……そんなわけないだろう。俺の切り札なんて片手で数える程度しかない。あとそれと勘違いされる前に言っとくが、俺はこの中にいるメンバーの中で魔導士としてはきっと一番へっぽこだぞ?」
「は?」
「……えっ、えっと?」
最初がアラタ、次にセリナ、浅見先生はまだ俺の魔術を見てないためなんとも言えない表情をしている。レヴィはその点に関しても知っているため平常運転ではなくリラックス状態だ。アリンに関しては無表情なためイマイチわからない。それにしてもやはり直感的に言われるのはどうも心臓に悪い。
「それって記憶喪失が関係しているからじゃないのか?」
「いや、関係していないよ。俺の魔術の使い方に関しては一から十まで理解しているからな。例え今ここにいる俺が記憶を失ってなかったとしても、魔導士としての才能に関してはこの中にいる全員には勝つことはない。俺が魔導士として極めていても、トリニティセブンのような存在に辿り着くことは絶対にない。俺はよくて二流がいいところだ。それに伝説の魔道書とやらが言ってただろう?俺の魔術が一番へっぽこだってな」
「確かにそんなこと言ってましたね……」
そのことを思い出したのかレヴィとアリン以外は複雑な表情を浮かべる。それに俺はあくまでも魔術は目的に必要で使っているのであり、どちらかと言えば魔術使いっと言った方が正しい。魔導士から見れば目的として魔術を使用している俺は忌むべき存在であってもおかしくあるまい。
「まあ、魔導士としての才能がなかろうが俺は易々と負ける気は無いのでね。それなりの対処はあるし、魔導士して劣等生であるのならそのほかから補えばいい話だ。一つを極めたのがトリニティセブンなら、その極めている一つに対抗できるように無数の手札を持ってくればいい。まあ、その無数の手札でようやくその一つに対抗できるのがやっとだろう」
一つを極めているならそれに対抗できるように無限の手札を持ってくればいい。一つを極めた存在にそれで俺は初めて対等に戦える。一が通用しないなら次は10、それでも無理なら100、100で無理ならそれ以上のものを取り出せばいい。それに俺は魔導士として魔術を極めているわけではなく、目的のために魔術を学んでいる身のため結局は才能があろうがなかろうが結果は変わらないのだ。
「それに俺は魔導士として魔術を極めるつもりはない。俺は目的のために魔術を学んでいるのであって、魔導士として魔術を学んでいない。魔導士として世界の真理に到達する気は無いというわけだ。その点を考えると、魔導士として学んでいる人から見れば俺は忌むべき存在だよ」
「ある目的って……?」
「……アラタのように大層な内容ではないぞ?」
「別に話してもいいと思うッスよー?恭介さんはただでさえ謎めいているスッからこんな時こそ話すべきッス。それにその目的に関しては気になる様子でスからね?」
……まあ、確かに俺が一番自分について教えてないことは確かだな。記憶喪失に関してはしょうがないですむのだが、どうやらその目的を話すことに関しては話は別のようだ。記憶を話すつもりでもないから別に大丈夫っと少し内心で苦笑いをしつつ俺はゆっくりと口を開く。
「俺は正義の味方になりたいんだよ」
「正義の味方って、あの正義の味方か?」
「ああ、アラタの想像しているその正義の味方で合っている。絵空事、空想、夢物語に出てくる正義の味方になりたいんだ。いやならないと駄目なんだ。それが
あの大災害の中で俺を助けてくれたあの時の顔があまりにも幸せそうだったから、その時の姿が今では鮮明に思い出すことができる。そう、俺はなりたいんじゃないならなくてはならない。それが切嗣に託された、いや約束した理想なんだ。衛宮切嗣がなることができなかった、正義の味方になることが今の俺が唯一持っているものだから。
「じいさん……?」
「あー、俺の父親のような存在だった人だよ。最近思い出したばかりなんだが……まあ、俺が語るのはまた次回だ。今はアラタの魔術をどうするか決めるかの方が大切だろう?」
「衛宮さんが目指しているものがわかったのに、また謎が深まった気がします……」
うぅっと項垂れるセリナを見て苦笑いを浮かべてしまうが、1人から向けられる視線が少し鋭い気がしたりする。俺の中ではだいぶ話した方なんだけど……これ以上は更に空気が悪化するような内容なため話を返させてもらう。もっともレヴィからしたら先ほど父親なような存在だった人っと言った時点で違和感を覚えただろうが。少し問い詰められることを覚悟しておく必要があるか……はぐらかすことができなさそうだしな。
「俺の魔術の云々より恭介の記憶の方が非常に気にならんだけど……そういうわけで、ババーンって見せてくれよリリス」
「流石に切り替えが早すぎます!それにそんな軽々しく言わないでください。ま、魔術というのは、そう簡単には見せびらかしたりしないものなんです……」
俺としては今回はその切り替えの早さに救われるんだが。浅見先生はアラタの視線から逃れるように背中を向ける。俺は既に隠蔽してる身のためなんとも言えなかったりするんだが……。
「そこをなんとか!!ちょっとでいいんだ、ちょびっとだけで……な?」
「……だんな様の言い方がちょっとエロいわ」
文面だけで見られたら完全に報告されて削除されるぞ。何がとは深くは言わないがね。それでもアラタはなんども頼むが、浅見先生はシラを切る。そして何度目かのやりとりで俺は少しばかり驚いた。
「聖を救えるなら、俺は何だってやる。こうしてる間にもアイツがどうにかなるのかもしれない……俺には、それが我慢できない!!」
アラタは深々と頭を下げたのだ。春日アラタにはそれほど大切な人なんだろう。アラタのその姿に浅見先生は戸惑っている様子でそれはこの場にいる全員も同じだ。
「俺にできることなら何でもする!だからこのとおりだ!!」
「……わかりました。まったく、本当にしょうがないですね……貸しにしておきますからね。授業も真面目に受けるんですよ」
「マジか!恩に着るぜリリス!!」
「ちょっ!?きゃあああ!!」
感極まって浅見先生に抱きつくアラタ。……まったく相変わらずアラタらしいというべきなのか。嬉しくても我慢すればよかったと思うんだがな。まあ、いうまでもなくてアラタは自業自得とも言えるのか、慰めの言葉でもかければ言えばいいのか浅見先生からかつてのハリセンを超える一撃をもらったと俺は答えておこう。
「それじゃあいきますよっ!」
浅見先生の片手には小型拳銃が握られていた。一応俺も投影はしようと思えばできると思うが……魔力少量が倍かかるし近代火器自体の投影になれてないため少し時間がかかる。結局は投影するよりも、本物を準備してそのまま使用した方がよさそうだ。
「おおー」
「私の魔術は
金属の生成変換か。……無理だな、やはり事前に投影をしておいた方がいいのかもしれないな。予備として何本か隠し持ち、足りなくなった時に補充していく方がいいのだろうか?隠蔽について思考を回しているとアラタは伝説の魔道書に話しかけている様子だ。浅見先生は熱弁しているが……今回は見なかったことと聞かなかったことにしよう。錬金術の知識を欠けている身としては聞くべきかもしれないが、流石に今回は遠慮させてもらう。
『あん?
「ちょっとアラタ!?私の話聞いてましたか!?錬金術式を使いこなすには高度な科学的知識と、とても長い鍛錬が必要で、そもそもアラタが属しているテーマではーーー」
『プロセス1クリア、プロセス2クリアーーーーープロセス3クリア』
「お、おぉ……かっこいい!!」
魔道書が開いて喋れば、その次にアラタの片手には見た目こそ違えどそのには拳銃が握られていた。つまり、不可能であることをアラタは今目の前でできてしまったというわけなのか?
「そ、そんなバカな……!?こんなに簡単に錬金術式が使えるはずがありません!!」
『そりゃ、完璧にってわけじゃないさ。私は「お前さんの魔術」をアラタ用にアレンジしてパクっただけだからな』
全員が驚いている中でアラタはキョトンとした表情をしていたが、俺は別の意味で頭が痛くなった。今この光景を見ていることに軽く後悔していたりする。……やはり俺の運は低いらしい。
(……つまり、俺の魔術ももしかしたらアラタ用にアレンジして使えるようになるのかもしれないのか。その時は本来の投影魔術として使えるようになってくれることを願っておくか……)
今だに隠している本当の奥の手であるアレもアレンジされ使えるようになると考えるとゾッとする。もしかしたら……本当に一番警戒すべき存在はトリニティセブンではなく、学園長でもなく、今目の前にいて状況が理解できていない春日アラタなのかもしれないーーーーーー
……え?足りなさすぎ?すまない、レヴィさんの好感度はまだ興味がある人or面白い人の段階なんですヨ。だがしかし、まだレヴィさんのターンは続けさせますとも。なんせ作者のレヴィさん成分が足りないんです((真顔
露天風呂&混浴は終わってしまいました……けれど密会ってありますよね?健一に違和感を感じた、健一お世話係であるレヴィさんが動かないと思いますか?連続シリアスタイム突入するのでギャグはあまり期待しないでくださいね……((震え声
アラタの魔術コピーに関しては割と悩んでいたりしますが多分、コピーさせる気は無いと思います。まず魔術回路の云々があるから無理だと思いたいんです((白目
ユイちゃんのファンの皆様はもう少しお待ちください。オリジナル回が終わり次第、第二の崩壊現象の件に速攻で突入しますので。
それでは次回の更新は未定。けれど気長に待ってくださると嬉しいです!!((誤字&脱字報告をお待ちしております