王立ビブリア学園にある1人の異端の男がいた。過去の情報は一切ない、彼の履歴書などなに一つ、記録されているものなど一つもない、過去が不明の魔道士(メイガス)。誰になにを聞かれても答えることはなに一つあらず、判明したとすれば異端の魔術と記憶がなく彼が記憶喪失になっていることだけ。

だがその男は記憶がないにしろあることだけは欠落していなかった。己が目指すべき理想、この異端なる力の使い方、独自の心(世界)があること。ーーーそして、金髪の少女と出会いと別れの記憶であった。

やがて運命の歯車は廻り出す。その歯車は男を運命へと導く。それは幸福かまたはーーー絶望か。

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