正義の味方候補の魔術使い   作:ラグーン

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いつもよりも本気でサブタイトルが思いつきませんでした((白目
で、でも本編には関係してるので問題がないと……思いたいです。

fgoでついに坂本龍馬が実装ですね!待ってましたよ!龍馬さん!貴方を迎える宴は準備完了です!龍馬さんの活躍に期待が膨らみます!

それでは前書きはさておき本文にどうぞ!




第16話 体育の授業と王立図書館検閲官の勧誘

「こう、最近私っていいところをいつも逃している気がします……」

 

うぅっと悔しそうな表情を浮かべるセリナ。俺が教室に入るとすぐに前回の崩壊現象について聞いてきたので一通り説明すると徐々に表情が変わっていって今現在の表情になった。そこまでのことなのだろうか?俺は取材者としての血などもっていないためイマイチわからない。

 

「そこまで悔しがることなのか?」

 

「それほどの大スクープなんですよ!アラタさんの必殺技の習得!そして衛宮さんの今まで隠されていた実力がはっきりと確認できたんですよ!?これを逃した私は後悔だらけです……」

 

「機会があればきっと見れるさ」

 

「その機会はいつくるんですかー。セッティングを衛宮さんがしてくれるんですか?」

 

いつくるかと言われると答えられないため俺はセリナから目を逸らす。無理じゃないですかーっと頰を膨らませているセリナはよほど悔しかったようだ。それほど彼女の熱意が本物なのは間違いないらしい。まず俺がセッティングしても応じてくれる人物は……いや約1名いたな。アキオなら不完全燃焼だって言っていたため手合わせなら応じたくれるかもしれない。俺がセッテングできるのはそれぐらいだろう。

 

「……まあ、どちらにしろアラタが持ち込んでくれるさ。俺には期待しないでくれ」

 

残念ながら俺はアラタのように立て続けに事件に巻き込まれるわけでもないためその期待には叶えることはできそうにない。それにこれ以上は目立ちたくないのだが……いや、別の意味で教室内では目立っているため手遅れか。

 

「そこはアラタさん頼りなんですね……」

 

「そうなるな。スクープにするならアラタの方が断然いいと思うぞ?なんせ誰もが注目する魔王候補だからな」

 

「確かにその通りなんですけど……」

 

少し不満そうな表情を見せる。アラタの周りを振り返ればトリニティセブンが集まっているし、アリンに至っては伴侶だと初めから言っていたからな。学園長にそう言われたと聞いたりしたがアリンも満更でもなければ、アラタも喜んでいたし。これだけでも充分なスクープだと思うぞ?そして今回はさらにトリニティセブンの少女を助けた、その情報を手に入れたため記事にすれば立派に新聞部としての功績になるはずだ。

 

「次の記事になるのは……やっぱりアラタさんのことについて決まりですね。そう言えばなんですが、やっぱりアラタさん達には錬金術だとバレたんですか?」

 

「間違いなくな。目の前で魔術を使用したから確実にバレただろう。それにバレるのは時間の問題だったから大して気にしてはない」

 

「まさか……あんな威力を持っていたのを使ったりしてませんよね?」

 

「む?流石に地下では使用しないぞ。地下で使ったら生き埋めなのは考えるまでもなくわかるからな。きちんと周りには被害がないものを使用したさ」

 

内心で真名解放をしなければなっと呟く。幻想種を素早く倒すなら真名解放をすれば一撃で葬ることはできた。けれどそれをすれば周囲の被害は簡単に想像もつく。まず真名解放を人に使うことはないと思うからな。魔物ならともかく人に使うには危険すぎる。

 

「流石にアレを地下迷宮で使うつもりなら自分が止めてたッスよ?」

 

そしていつの間に現れてレヴィは会話に混じる。急に現れるのももはやなれたため特に気にしないことにする。聞いたとしても返ってくる答えは『自分忍者ッスから』だろうからな。

 

「おはようございます、レヴィさん」

 

「おはようッス、セリナさん」

 

セリナも大して気にしていない様子を見るとなれているのだろう。周りのクラスメイトの視線もすぐに外れているからな。それとも魔導士の道を歩むこと選び魔道について研究しているから気にしている時間も惜しいのか。

 

「そういえば今頃聞くのもなんだが、セリナはもう体の方は大丈夫なのか?」

 

「え?はい、特になにもなく平常ですよ。異常も特にありませんし、寧ろいつもよりピンピンしてます!みなさんが崩壊現象について対処してくれたこともあるので。急にどうしたんですか?」

 

「いや、セリナが崩壊現象に巻き込まれ、どのような状態を聞いただけで目撃したわけではなかったからな。体に悪影響が出ていなくてよかったよ」

 

「えっと、実はかなり心配してくれてたりしますか?」

 

「ん?当然に決まっているだろう。セリナは俺にとっては大切な人だからな。大切な人を心配するのは当たり前だ」

 

「……うぅ、真正面から言われると恥ずかしいような嬉しいような」

 

小声でなにかを言っているのだが残念ながら聞き取れなかった。セリナに異常がなくてよかった。それだとクラスメイト達にも異常はないのだろう。それだけが気になっていたが杞憂ですんだようだ。

 

「……それにしてもアラタのやつ遅くないか?遅刻コースなのは変わりないが」

 

「まだここの生活リズムになれてないじゃないッスか?」

 

やはり習慣としていたリズムが抜けていないのがあるだろう。まだなれていない様子がたまにあったからな。浅見先生が既に向かっていることだしそろそろ来るはずだ。

 

「そういえば今更ッスけど、体動かすのはもう大丈夫なんッスか?」

 

「特に問題ないよ。怪我の傷は浅かったようだからな」

 

もちろん崩壊現象解決後にて有無を言わさない威圧を放っていた浅見先生に保健室へと強制連行されて、手当てを受けつつも浅見先生にてお説教をされた。しかしそのお説教がどことなく懐かしいような……いや気のせいだろう。それが誰かは覚えてないけが、浅見先生と同じ教師としては尊敬できたような気がするが、自分のテリトリー内だとだらけていたような気がする。

 

「怪我ですか?」

 

「特に目立った怪我ではないから気にする必要はないさ」

 

気になる様子だったがセリナはそうですかっと言いこれ以上は聞いてこなかった。怪我といっても傷跡は残らないようだし特に問題はないしな。大怪我と言える範囲ではないし日常生活に支障はない。

 

「さて、自分の席に戻ったほうがいいぞ。そらそろ浅見先生も戻ってくるだろうからな」

 

「……そうしておきます。リリス先生のお説教は私も避けたいので」

 

セリナは自分がお説教を受けている姿でも想像したのか苦笑いを浮かべている。セリナは自分の席に戻っていく。そしてレヴィは俺の隣であるためそのまま席に着く。そしてその数分後浅見先生とアラタが一緒に教室に入ってくるが……アラタの横にはあと2人ほど一緒にいた。アリンがそういえば見かけていないと思ったがそういたことだったか。

 

「両手に花とはまさにあの光景なんだろうな」

 

「おや?まさか恭介さんもハーレム展開を望んでたりします?それはそれで面白そうッスねー」

 

いかにも楽しそうにニヤニヤとした表情を浮かべているレヴィを見て俺は心の中でなんでさっと呟く。クラスメイト男子は羨ましそうに見ているが……俺としては女難の相にならないことが心配だぞ。いや、アラタならばきっとそれすらも受け入れ乗り越えるんだろうな。

 

「まさか。まず俺に好意を抱く人などいるわけないだろう」

 

「ユイさんが先ほどから恭介さんに手を振ってるッスけど?」

 

「…………気のせいなんじゃないか?」

 

まさかっと思いながらユイに視線を向けるとレヴィの言ったとおりだった。あのあとレヴィに紹介されるように多少の会話をしたのだが何故か懐かれてしまった。その理由は詳しく話さないのだが、頼れるお兄ちゃんだとかなんとか……それがどうしても何故かむず痒い、なにか懐かしいような気がするのだが。ユイに少しぎこちなく手を振り返すと満足そうな笑顔を浮かべた。

 

「ちなみに恭介さんがハーレム作るときは正妻ポジは自分がもらうつもりなので」

 

「……なんでさ。俺は作るつもりなど微塵もない」

 

「それは残念ッス。けど、さっきの言葉は割と本気だったりするかもしれないッスよ?」

 

「生憎だが、人の言葉を簡単には信じないのでね。特に学園長と君は知っているからこそ信用し難い」

 

知っているからこそこう言った冗談はよしてくれっと言う意味で肩を竦める。別に普段はレヴィのことは信用しているぞ?けれどまず誰かに好意を持たれるような行動をした身に覚えはない。だからこそからかっているとわかるのだ。学園長は別の意味で信用はしていない。それは日頃のについての行動を見れば不安になるのは仕方あるまい。

 

「……それじゃあ、行動で示せば信用してくれるッスよね?恭介さんに信用してもらえるためならーーーーー」

 

「レヴィさん、衛宮さん。授業を始めますので静かにしてください!」

 

どうやら浅見先生は聞こえたのか顔を真っ赤にしながら私語をしていることを注意される。割と小声で話していたほうなんだが……ふむ、浅見先生は耳がいいようだ。今後は気をつけなければな、次は銃弾が飛んできそうだ。

 

「この話は次回に持ち越しになるようで、残念ッスねー」

 

隣いるレヴィはすこし不満そうな表情を浮かべてはいるが、内心では楽しんでそうだなっとため息を吐こうとするがそれを呑み込む。とりあえずいまから始まる授業に集中する。集中する前にボンヤリと体育があるんだったなっと思い出しつつ、授業が始まったため板書の準備を始めたーーーーー

 

 

 

「……ざっとこの程度か」

 

グラウンドで指定された回数を走り終える。普段から鍛えている身のため別にまだまだいけるが、傷口が開いたらいけないためこれ以上はやめておこう。ちなみに俺は体操服は黒のジャージと黒の長ズボンだったりする。無論きちんと相談して許可は得ているため問題ない。暑くないのかっとアラタに聞かれたが南の島と比べるとだいぶマシである。

 

「……たまには休憩することも大切か」

 

物足りない気持ちをぐっと堪えて俺は水分補給をする。疲れてないとしても水分補給はこまめにとらないとダメだからな。俺が水分補給をしているとどうやらアラタも走り終わったようで近づいてくる。

 

「魔導士になっても体育をするとは思ってなかった……」

 

「体力不足はもしもの時に致命的だからじゃないのか?」

 

アラタと談笑をしているとチラホラと走り終わる人も出てきたようだ。アラタと2人きりで話すことは割と珍しかったりする。主にアラタは誰かと行動しているような気がするからな。俺は1人で行動することが多いが、それ以外はセリナやレヴィと一緒にいたりする。どちらかと言えば部屋にいると2人が訪ねてくることが多いんだが。

 

「あっ、お兄さんとお兄ちゃん!」

 

俺とアラタの姿を見つけたユイとアリンがこちらに向かってくる。アリンは歩いてだがユイは走って俺たちの元へと来た。……しかし、何故俺のことをお兄ちゃんなど言うんだろうか?アラタのことをお兄さんと呼んでるため真意がわからない。

 

「ユイ、あの時も言ったが俺のことをお兄ちゃんと呼ぶ必要はなくてだな……」

 

「むぅ、お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ?」

 

「……せめてそう呼ぶ理由を教えてくれないか?」

 

「それはまだ秘密!」

 

ユイは満面な笑顔を浮かべて教えてくれないようだ。理由を聞いてもこうやって秘密と言われてまいったりしていたりする。秘密と言われても彼女にそう言われるような経緯は持ち合わせていない。そのため推測を立てる以前に身に覚えがないためいくら考えても答えが無いのだ。

 

「駄目ださっぱりわからん。永遠に答えを見つけれる気がしない……」

 

いくら思考回路を回転させてもさっぱりわからない。これに関しては保留にしよう、ユイが気が向いて教えてくれることを期待するしかない。……それより流石に君たちは密着しすぎてないか?そろそろ離れないとーーーーーいや、どうやら手遅れか。

 

「……アキオ。この不浄なゴミを消し飛ばしてください」

 

「よしきた大将っ!!」

 

「ちょっと待て!?タンマタンマ!!」

 

やはり案の定この2人だったようで俺は傍観に徹することにする。別に2人が苦手なわけではなく巻き込まられるのを避けるためであり他意はない。こういった展開になるといつものメンバーが集まり、なにかしらの被害に巻き込まれそうなため避難することも視野にいれておこう。案の定この騒ぎを聞きつけていつものメンバーが集まってくる。

 

「いつも通りか……」

 

山奈ミラがユイにはまだ魔力の制御について警戒を見せているところを見るとまだ油断しない方がいいのかもしれないな。しかし、個人の周りにトリニティセブンがこんなに集結するのはアラタぐらいなんじゃないか?だからこそこの後に巻き込まれそうな気配が漂うんだが。

 

「衛宮恭介さん、少しいいですか?」

 

せめて平和に終わってほしいなっと遠い目でアラタ達の様子を見ていると意外にも山奈ミラが話しかけてくる。表情にそれが出ていたのか少し睨まれるがシラを切り誤魔化す。

 

「別に構わないが……魔術についてなら教えないぞ?」

「貴方の魔術が解析できないのも気になりますが……今回は別件です」

 

「別件?アラタではなく俺にか。……生憎だが俺は特に興味が持たれるようなことは持ち合わせてないんだが」

 

「あの男は不浄な存在だからマークをしているだけです。それに貴方は自分自身が思っているほど周囲からは充分注目されていますよ。その点を言うなら魔王候補よりも貴方の方が警戒しています」

 

「三流魔導士など注目する必要などないだろうに。それに注目していると言われても悪い方でだろう?どちらにしろ興味など微塵もわかないが」

 

別に周囲になんと思われようがさほど気にしてはいない。客観的に考えるのむしろ当然の反応だともいえる。気にするとしたらむしろ俺に関わっている人たちに悪影響が出ることだ。いまのところはなさそうだが……いまなところはな。

「意外ですね。そう言った自分の評価については気にしないんですか?」

 

「特に気にする理由はないからな。自身を語るほどのことは記憶はなければ、そういった自身の噂などについては興味がない。どう思われようが俺がやらなくてはいけないことは変わらないからな」

 

誰にどう思われようとも俺がやるべきことは変わらない。たとえ周りから恐れられても必要とされなくても俺、衛宮恭介がやるべきことは変わらないのだから。

 

「俺の噂の云々は置いておくとして……それで、本題はなんなんだ?俺の噂についてが本題であるまい」

 

「ええ、本題に入りましょう。結単刀直入に言います。貴方を王立図書館検閲官(グリモワールセキリティ)へと勧誘しに来ました」

 

「……俺を勧誘する理由はなんだ?」

 

「理由ですか。それを答える必要はありませんよね?私とアキオが探している人はすでに話しているはずなので」

 

……どうやら俺が崩壊現象に向けて一撃を放ったことがとうとう目の前にいる少女にバレたようだ。周囲には言わないように言っていたわけではないわけだし、崩壊現象に巻き込まれずに耐え抜いた人が目撃しているのはわかっていた。どのような手段をとって情報を得たかは知らないが、バレていることには変わりないようで俺は潔く認めた。

 

「バレたのなら隠すつもりはない。しかし、思ったより真相に辿り着いたのは早かったな。もう少し隠し通せると思っていたが……」

 

「私としてはかなり時間をかけた方なのですが……答えは今この場で言ってほしいのが本音ですがよく考えてください。生半可な気持ちではこちららとしても困りますので」

 

「肝に銘じておこう」

 

少なくとも遠回しに生半可な気持ちでは持たないと忠告をされたことはわかった。こちらとしても今すぐ答えを出せと言われても困るからな。……これに関してはいつもよりも真剣に考える必要があるな。ふっと魔力を感じたためアラタ達の方へと視線を向けるとなぜかメイガスモード状態になっているトリニティセブンのメンバーがチラホラと。

 

「……巻き込まれることは確定か」

 

「……そのようですね」

 

残念ながら俺はユイの魔術を反射、もしくは相殺できる魔術は持ち合わせてない。そして残念ながら投影ができない現状のため俺はなすすべもなく夢の世界へと巻き込まれるのであったーーーーー

 

 

「……今日一番疲れたな」

 

流石に寝ている人を2人も運ぶのは少し疲れた。確か夢の世界だったか?それに巻き込まれて夢を見ていたようだがそれは曖昧で残念ながら覚えていない。今現在俺は保健室の前で考えていた。山奈ミラが別れ際にもう一度念を押して言ってきたこともあり考えている。それに1人でいる方が考えがまとまる。1人で考えていると保健室からはレヴィとセリナが出てきたが少し雰囲気が暗くなっているような気がする。

 

「……中で何かあったのか?」

 

「い、いえ気にしないでください!それでは私はこれで先に失礼します!」

 

少し慌てながら去っていくセリナを見ると少しだけ胸騒ぎがした。今声をかけなければ何かを後悔する気がして俺はセリナを呼び止める。呼び止められると思わなかったのか少し驚きながらも俺の方へと向いたくれた。

 

「え、えっとどうしましたか?」

 

「セリナ、約束の件だが俺はいつでも構わないからな。なにかあったら全力で力を貸そう」

 

「はい!その時は頼りにしてますね衛宮さん!」

 

最後に何か呟いたような気がしたが聞き取れなかった。けれどセリナの背中は先ほどよりかは少し楽になっているような気がして安堵する。浅見先生とアリンはきっとあの2人が起きるまでは保健室に滞在するのだろう。俺はこのまま再度外に出て鍛錬をするつもりのため一旦部屋に戻ろうと考えていると突然となぜか背中から抱きしめられる。その犯人が誰か知っているからこそ俺は少しため息を吐く。

 

「突然どうしたんだ?できれば人に見られる前に離れてくれると助かるんだが」

 

「……嫌ッス」

 

帰ってきた答えはノーでそして更に先ほどより抱きしめられる力は強くなる。やっぱり保健室でなにか起きたのか?っと考えるがセリナのあの言葉に隠していることはありそうだが嘘ではないはずだ。レヴィの突然の行動にイマイチわからないでおり、いつもの悪ふざけにしては声が微かに震えていたため度が過ぎている。

 

「……お願いッス。このままで今はいさせてほしいッス」

 

どうしてレヴィがこのような行動をとったのかはわからない。保健室でなければ夢の世界で何かあったのか?いや、ユイがレヴィになにかしらのことをすることはない。数分ほど立つとレヴィはゆっくりと俺から離れる。

 

「落ち着いたか?」

 

「……はい。自分のわがままに付き合ってくれてありがとうッス。けど、どうしてもさっきはこうでもしないと恭介さんが今すぐどこかに行くような気がして……」

 

「……そんなことはないさ。ここが俺の唯一の居場所みたいなものだからな」

 

皮肉なことに今はここが俺の唯一の居場所なのだ。記憶はあるがあの家が何処にあるかがわからない以上はここがいまの俺の居場所だ。よほどのことでもない限りどこかにいくわけがない。

 

「……すみません。自分も今日はこれで戻ることにするッス」

 

「ああ、わかった」

 

まだ少し表情は優れていないが落ち着いた様子だったので俺はそのままレヴィが見えなくなるまで背中を見ていた。見送った後は俺も今日は鍛錬は軽めにしようと思いながら自室に戻ることにした。




前回申した通りにこの後書きで宣言しておきます。次回はレヴィさん視点をガッツリと入ります。いえ、むしろレヴィさん視点固定かと。((真顔
見なくても今後の展開に支障はなく理解できますと思うので次回の更新は見なくても問題ありません。簡単に言えば今回のレヴィさんの抱きついたことについての理由とできるかわかりませんがユイちゃんが恭介のことをお兄ちゃんっと言っている理由を書きます。なので彼女にも再度登場してレヴィさんはご対面してもらおうと思います。それでも恭介と彼女が再開するのはまだ先なんですけどね((震え声

そろそろ最後のトリニティセブンのメンバーである彼女が出ます。もし彼女が恭介の原点を見て、それでいまのこの生き方を見たらどう思うのだろうか。アキオも恭介の原点を知った後だと境遇が似ているから複雑な感情になるのは確実なんですよね。

最近にてトリニティセブンをもう一つ書きたいなっと思ってたりしてます。ただ主人公の思考回路が下手したらどのキャラよりもヤバイんですよね。福音探求会サイドの方が似合ってるぐらいに。その理由が世界の再生を何度も繰り返して記憶が残ってる唯一の人。あらゆる手段を使って止めようとしても世界は崩壊して、最後は人であることをやめたって感じです。その人をやめた姿が狼なんですが((白目
投稿できらたいいなーっと希望を願っています。その時はこの小説よりもシリアス全開待ったなしです((吐血

それでは次回の更新は未定、気長に待ってくれると嬉しいです(*´∀`*)((誤字&脱字報告お待ちしております!

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