聞こえるか、この鐘の音が()   作:首を出せ

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忙しい中、三連休を貰えたのでこっそり投稿。
最終回と銘打って未だ一週間も経っていないのに書く投稿者の屑。どうも首を出せです。
ま、まぁ、19話じゃキリが悪いから……(震え声)


番外編
番外編


 

 

 

 

―――――1  グレンの楽しい聞き込み捜査()~VSサンの秘密(代行者)編~

 

 

 

「ネタは上がってるんだ、サン。大人しく話してもらおうか……お前が、殺ったんだろ?」

 

「すみませんグレン先生。色々いきなりすぎて全く状況が理解できません」

 

 時はよくわからない。時代は割と平和。時系列で言えばこの前のドキッ!狂気と中毒者が入り混じる、ゾンビパーティー!~ポロリ(首)もあるよ!~から数日が経過した時である。

 あんなことが有ったにも関わらず割と普通に日常へと戻ってきていた俺は何故か数日という間を取ってグレン先生に呼び出されていた。場所は学院長室。当の本人が見当たらないのだが、いったいどういうことだろうか。もしかして追い出されたとか?……それは流石にないよね?

 

「誤魔化そうって言ってもそうは行かない。……だが、唯でとは言わねえよ。ほら、これは俺のおごりだ」

 

 俺の疑問をまともに取り合うつもりがないのか、グレン先生は全く態度を変えることなく会話を勧める。と言うか、今いかにも犯人にかつ丼を渡す刑事みたいなこと言ってますけど、それシロッテの枝だよね。明らかに使用金額ゼロ円。ろくでなしのろくでもない知識がフル活用されていますよね。

 心の中でツッコミを入れないがらもこれ以上何かをするのであれば確実に会話が進まないので真面目に俺の疑問を彼にぶつけることにする。そろそろ本題に入らないと帰りますよ。

 

「まぁ、待て待て。俺だってそんなマジなことをお前と話したくなかったんだ。これはちょっと緊張を解すためのパフォーマンスなんだよ。だからそう焦るな」

 

「前置きが長すぎです。下手に尺を取られるのはあまり好きじゃありません」

 

「OKOK、じゃあ早速本題と行こうか。―――――――――お前と白猫が相手にした野郎はレオス……正確にはレオスの姿をしたジャティス・ロウファンってことでいいんだな?」

 

 言葉通り、いつものふざけた雰囲気を消して真面目な表情で問いかける。その姿はテロの時で見たものと同じで要するにシリアスグレン先生だった。このモードで問われては下手に誤魔化すことはできないし、そんなことをするつもりもない。だから俺は正直に答える。

 

「その通りです。――――確かに彼は元帝国宮廷魔導士団特務分室執行官No.11ジャティス・ロウファンでした。使っていた魔術、言動、それらに情報との齟齬は確認できてません。十中八九本人でしょうね」

 

 尤もこの情報はいつの間にか初代様が手に入れていたもので俺が仕入れた物じゃないんだけどね。……初代様の存在を自覚できるようになってから、時々あの御方が体験したことや知っている知識などが俺自身に返ってくることがある。前までは初代様が一方的に俺の知っている事などを共有していたみたいだけど、今はその一部を相互で認識している状態だという。……これも俺の身体が晩鐘に馴染んだからだと初代様は言っていた。

 

「そうか……。で、アイツはどうした。認めるのは癪だがあの野郎はかなりのやり手、色々情報を聞いておきたい」

 

「死にました」

 

「――――――何?」

 

「死にました」

 

 絶句するグレン先生だが、俺からしてみれば当然のことである。いくら俺みたいな貧弱ボディを使い、尚且つ本人よりも遥かに劣化していると言ってもジャティス・ロウファンが相手どったのは人類史最強の暗殺者。そのものに斬れないものはなく、死がない存在にも死という概念を付与して斬り捨てるような……こう言ってしまっては何だが怪物と表現しても違和感のないお方なのだ。あの方から逃れるのであれば、少なくとも片手間で人類を滅ぼせるようにならないとお話にすらならない。

 

「………で、それをやったのはお前、と」

 

「正確に言えば自分の中に居る初代様―――グレン先生達の表現を借りるならば代行者ですか?……その方が実行しました。しかし、その処遇は同意したために俺も手を下したというのも間違いではないです」

 

 グレン先生が言いたいのはそこじゃないだろうけどね。

 はっきり言おう。この世界に置いて初代様は敵味方関係なく脅威なのである。この世界にも時を止めたり、片手間で山を吹き飛ばしたりする頂上の存在がいる。しかし、初代様の恐ろしさはそれとはまた別ベクトルだ。彼は対象者を除く人たちに気づかれることなくことを終わらせることができる。なんなら殺す対象にすら自分が殺されたことを悟られないことも可能なのだから。尤も、正面から戦っても鬼以上に強いけど。

 

 それがグレン先生ひいては彼が元々所属していた帝国や帝国宮廷魔導士団特務分室には脅威なのだろう。言ってしまえばむき出しの核爆弾みたいなものだからな。今回の聞き込みも大方執行官の誰かがグレン先生を使って話を聞き出そうとしたという所だろう。グレン先生も気にしているのか、右手首に付けている装飾品をしきりに弄って何処かの誰にこの会話を聞かせているみたいだし。

 

「そう、か……。……なぁ、サン。一つだけ聞いてもいいか?」

 

「なんですか」

 

「その力を使って、お前は何をするんだ?」

 

 今まで以上に真剣な顔つきで彼は問いかける。……これは仕事のこともあるけど、その内心は俺のことを心配しているということで埋め尽くされているように感じた。まぁ、彼はなんだかんだ言ってしっかりと先生をやっているから生徒の一人である俺の行く末が心配になるのだろう。

 気持ちは分かる。通常、このような絶対的な力を手に入れた人物が辿る末路は決まっている。力に溺れ、私利私欲のために奔走し、堕落する。もしくはその力を周囲の人間から恐れられ排除されるかのどちらかである。きっと彼は仕事柄その両方を嫌と言うほど見てきたのだろう。ジャティス・ロウファンという前例も居たことで過敏になっているに違いない。

 

 そんなグレン先生に対して俺は肩を竦めてから口を開いた。俺が力に溺れる心配は皆無である。そんなことは、その圧倒的な力自体が許さないからだ。

 

「心配は無用ですよ、グレン先生。俺は代行者を使いこなせていません。と言うよりも俺があの力に使われているという状況です。私利私欲のために使おうものなら俺の首が飛びます」

 

 本家よりも大分そのあたりの規制は緩いが、大切なところに対して妥協はしない。俺が力を使いたいと思っていても初代様が望まなければそこでアウトだ。それにこの力は俺の物でも何でもない。だからこそ、俺の意思で使っていいものではないし使えないままでいいと思う。この前のはたまたま意見が一致したからよかったけどね。それに俺にはもうショック・ボルトっていう魔術もあるし。

 

「―――あぁ、安心した」

 

 それは偽ることのない彼の本音だったのだろう。ジャティス・ロウファンの名前を出した時の鋭い雰囲気はすっかりとなりを潜め、心の底から安心したような顔を彼は覗かせていた。それは嘗て魔術競技祭に置いて俺達生徒に向けていたものと一致する。この人は本当に矛盾だらけである意味人間らしい人物だと改めて思った。……そう。俺はこういう先生だからこそ俺が知り得る限りのことを答えたのだ。恩師であり、これからもお世話になるだろう彼に義理を通すために。だから―――

 

『でもグレン先生は(グレン・レーダスは)いいけど、(例外だが、)盗み聞きしている人は(無断で聴いている者達は)気をつけてくださいね(十分に気をつけることだ)

 

――――多分フレイザーさんやアルフォネア教授だろうけど。ここで得た情報を下手に口外しないでください。そして同じように周囲の人を巻き込んで私利私欲で俺達を巻き込まないでください。特にアルフォネア教授は、既に指名にリーチがかかっていますから。

 

「お願いしますね」

 

「お、おう……。サン、お前かなりおっかなくなったな……」

 

 アッハッハ、これが初代様による浸食の影響かも知れませんね。

 この後はせっかくなので普段教室では言えないようなことを色々と話し合うことにした。上手くいけば俺の無害アピール(先の言葉でほぼ無意味)ができるかもしれないからね。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、ところでグレン先生。最後に一言」

 

「どうした?」

 

『働け』

 

「hai!!」

 

 こんなことで、今日のお話はお開きとなった。

 

 ちなみにグレン先生曰く、この所為で特務分室の人たちの頭痛の種が一つ増えたらしい。うわー大変だなー。別に過去に飲まされた自白剤の復讐なんてしてませんよ、ええ。だって初代様もGOサイン出してたからね。仕方ないね。

 

 

 

 

 

――――――2

 

 

 

 これはレオス・クライトスが学院を訪れる数日前の事。アルザーノ帝国に在るアルザーノ帝国魔術学院のとあるクラスで目撃されたある生徒たちの記録である――――。

 

「システィ。ここを教えて欲しい」

 

「ん?どこ?」

 

 ――アルザーノ帝国魔術学院の二学年某クラス。レベルの高い少女たちが何故か多く在籍する中で、一際群を抜いて美少女と言ってもいい二人組が隣同士の席に腰かけ、魔術の教本を始めとするものと睨めっこをしていた。一人は他のクラスメイトに比べてひときわ小柄な少女。その青い髪は海を連想させ涼し気なイメージを持たせる。自身の身長に見合った幼い顔立ちをしておりその手の輩にはたまらない容姿だと言えるだろう。もう一人は太陽の光が反射し、光って見えるような銀髪の少女。その頭には耳にも見える部分がある。体つきはスレンダーで、制服の構造上見えるお腹が大変素敵だった。

 

「ショック・ボルトの運用方法……?」

 

「この前グレンに言われた。私はもう少し他の魔術も扱えるようになるべきだって。それで、試しにこの本を貰った」

 

 青い髪の少女は変わらぬ表情でそう言う。

 一方困ったのは銀髪の少女だった。彼女は実技、筆記共に好成績を収めている優等生だったが、青髪の少女は特殊性故に上手く教えられるかどうか不安だった。しかし、ここで彼女に天啓が下りる。

 そう、彼女の中では既にショック・ボルトと言えば……という人物がいたのだ。早速その人物を探そうと彼女は視線を教室に巡らせる。すると、向こうも銀髪の少女が送る視線に気づいたのか、友人との話を切り上げて銀髪の少女の元へと向かって行った。

 

「どうかした?」

 

「出番よ。ミスター・ショックボルト。効率のいい運用方法を教えてあげて」

 

「成程把握。……じゃあ、えっと……」

 

「はい、これ。紙とペン、後は必要な情報が載ってるページ」

 

「ありがとう。……じゃあ、やろうか。ショック・ボルトはね。初期魔術とされている為に――――――」

 

 おぉ、何たることか。

 そこには先程まで全く会話に入っていなかったにも関わらず銀髪の少女の言葉によって瞬時に状況を把握し、青髪の少女に勉強を教える茶髪の少年の姿が。これには他のクラスメイトもにっこりである。

 ちなみにこのようなことは日常茶飯事であり、学院に通えば一日一度は視ることができた。

 

 

 他にも食堂に置いても彼らはこの調子を崩すことはなかった。先程のメンバーにクラスのアイドルである金髪の少女を加えた四名はそれぞれが自分の好きな食事を手に持ち、席に着いた。

 全員でいただきますをして食べ始めようとした時だ。ここで例の少年少女が同時に溜息を吐いた。その視線の先には青髪の少女が持っているトレイの中身に在った。彼女の皿にのせられているのはもはや皿の底が見えないくらいに盛られているイチゴタルトだった。このお菓子は彼女にとっても衝撃的な物であったために、忘れられないのだろうが昼食時にそれは健康にいいとは言えなかった。

 

「はぁ、またそれだけ持ってきたの?」

 

「良いんじゃないかな。好きに食べても」

 

「いや、それは甘いと言わざるを得ない。若さにかまけてバランスを崩すと体調に大きな支障が出るからね。………取り敢えず、口を開けて。おかずを分けてあげるから」

 

「だーかーらーそれだとためにならないでしょ。こういうのは自分でやらないと成長しないんだから……って、他人事みたいにイチゴタルトを食べ進めてる場合かー!」

 

「……?」

 

「――――なんだか二人とも夫婦みたいだね」

 

『誰が夫婦!?』

 

 金髪の少女の言葉はその食堂に居た全員の気持ちを見事に代弁したものとなっているだろう。実際に、数名だがその場で首を縦に振っている人物の姿が見られた。知らぬは本人たちばかりということだろう。だが、流石の二人もそう言われると少しだけ恥ずかしいらしく距離を少しだけ離していた。

 

 

 こんな日常風景が延々と続くのである。それは、クラスメイト達も少年の対応を考えるというものだろう。そしてなにより、ある意味で思春期らしくそしてある意味では思春期らしからぬまるで創作物のような光景に心打たれた生徒(主に某学年の生徒たち)が彼らを見守る会を結成した。

 ちなみにその長となる者には銀髪の少女の親友である金髪の少女の姿が目撃されたらしい。彼女も色々と吹っ切れて自分の欲求に僅かばかり素直になってきているのだろう。そういう姿は年相応でとても良いと思います。はい。

 

 

  グレン・レーダス著 自伝「2年2組グレン大先生」第6章 お前ら結婚しろ より一部抜粋。

 

 

 

―――――3         酔いどれシスティーナ

 

 

 

 

 レオス・クライトス(ジャティス・ロウファン)の撃退(暗殺())に成功した俺達は何故かその次の日に打ち上げをやることになった。主催はクラスメイトの誰かであり、開いた大義名分は「サンが嫁を取り戻してカリオストロの城をしてあばよとっつぁんした」からだそうだ。正直何を言っているのかさっぱりわからないが、考えることではなく感じることにした。ぶっちゃけ思考停止である。

 

 何はともあれ、魔術競技祭の時は自身の馴染めなさから全く楽しくない上に途中で帰ったのだが、今回はそんなことできない。中心人物として添えられた俺に退路はないのだ。……まぁ、中心人物とされなくても既に逃げられない状況に置替えているんですけどね。

 

 そんなことを考えながら俺は自分の右手に引っ付いている存在に視線を向ける。そこには、まさに典型的ともいえる姿のシスティが居た。白い頬は紅潮しており、こちらを見つめる眼も何処か濡れて居る。普段のしっかり者の印象を受ける雰囲気から一変して女性らしい艶めかしい雰囲気を纏っていた。

 

「えへへっ、ねぇ~サン~。ぎゅーってして、ぎゅーって!」

 

 まぁ、ネタ晴らしをすれば只彼女が酔っ払っている。それだけなんですけどね。ところで誰だシスティに酒飲ませた奴は。この前の打ち上げで学習していなかったのか。彼女が酒にめっぽう弱いことに。そうした意思を込めて周りを見渡してみれば、どいつもこいつも親指を立ててサムズアップするだけだった。なんだその「お膳立てはしてやったぜ」みたいな顔。むかつくから最近習得した疑似心臓マッサージ使っていい?数秒間心臓が停止するけどいいよね?やっても。

 

 店内で暴れるのは流石にNGなので心の中で俺のことを揶揄っている顔を覚えて処すことを決める。すると、システィが頬袋をリスのように膨らませながら俺の顔を取って、自分の方に向けた。

 

「むー、ちゃんとこっちを見て。今は私だけを、ね?」

 

「―――――――」

 

 この子いったい誰ですか?(錯乱)

 普段のシスティでは言わないだろう言葉のオンパレード。正直とても可愛いと思うのだが、それでもどのように対応したらいいのかわからない。誰かに助けを求めたいがクラスメイトは全員敵であるという孤立無援状態。正直詰んだ。

 そもそもこの状態で何かをしていいのだろうか。ほら、酒に飲まれた状態で何かするっているのは勢いに任せているところがあって何というかあれだからさ。

 

 ……童貞丸出しのヘタレ具合だが、許してほしい。こちとら前世含めて女性経験ゼロだ。もてる男の条件とかはなんだって?テレビだよ。

 

 思わず彼女の目を真っ直ぐと覗いてしまう。その綺麗な目に吸い込まれそうになりながらなんとか視線を逸らす。やっぱり酔った勢いはよくないようん。お互いに後悔しないように俺は何とか鋼の精神を持たなければならない。……大丈夫だ。これでも生を受けてからずっと初代様と居たんだ。殆どは自分の功績じゃないけれど、その事実があれば俺の精神が強靭なものだと信じることができる。頑張れ俺。何とかしろ俺。明日の希望はすぐ目の前に在るぞ(意味不明)

 

 

 

 

 

「システィ(酔い)には勝てなかったよ……」

 

「んふふ~」

 

 抗えませんでした。まるで即堕ち二コマのような素早い陥落に流石の初代様も苦笑い(してません)

 現在俺はシスティの頭を自分の膝の上にのせている状態だ。端的に言うのであれば膝枕。彼女はその枕に適さないであろう膝の上でご満悦だった。時々俺の顔を下から覗き込み、微笑む姿はとても心臓に悪いのでやめて欲しい。

 

 溜息を吐きながらも、システィの頭を軽く撫でる。その際、彼女の髪に指が当たりさらさらとした感触が伝わって来た。絡まることなく梳くことができるその質は素晴らしいと言わざるを得ないな。

 彼女もその感覚が気に入ったのか目を細めてもっととせがむように俺の身体を叩く。グレン先生じゃないが、まるで猫みたいだった。そんな風に時間を消費していると唐突にシスティが口を開いた。

 

「サン~ちょっと耳貸して~」

 

「はいはい」

 

 力の入っていない手招きをされて苦笑しながら彼女の顔に接近していく。ちょっとばかり近いが別に耳を貸すだけ。問題はないだろう。――――そう思っていた時期が私にもありました。

 

 残り50センチと言った所まで近づくと、システィは急に自分の顔を上げた。不意の行動に俺は反応ができずにそのまま顔と顔が接触する。しかもまるで狙いを定めていた彼のように、自身の唇に瑞々しい感触が伝わって来た。触れていたのはほんの一瞬だったのだろう。しかし、俺にはそれが長い時間に感じられた。

 顔が離れたが故に様子をうかがえるようになった彼女の表情は明らかに酒とは違う赤みを帯びており、その視線は彼方此方を彷徨っている。尤も、表情のことに関しては俺も人のことは言えないだろうけど。

 

「ごちそうさまでした」

 

「な、なっ、なぁ……!?」

 

 なんて考えているが実際は混乱の極み。まともに言葉すら紡げない状態である。ガタガタっと後ろに下がり、目も合わせられなくなった俺は膝に未だに乗っている彼女の方に顔を向けることができなくなり、そこから先はずっと窓の外を見渡しているのだった。

 

 

 

 

 

 もちろん後日それでクラスメイト全員から揶揄われたことは言うまでもない。……唯、一つ気になることが、そのことをシスティがはっきりと覚えている事なんだよな。彼女、魔術競技祭の時は綺麗さっぱり忘れてたのに。

 

 

 

 ……まさか、ね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




えっ?もっといいイチャイチャを寄越せ?もっとかっこいい初代様を出せ?
……そんなの私が見たいです(半ギレ)

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