テンプレ転生!~転生したのは、色々とおかしいダンまちの世界~   作:ねむねむお布団

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「ふっふふっふふーん……さーて、ハーメルンにログインして評価でもチェックして……み……て……?……えっ、UA600?お気に入り30?感想も来てる?……どう言う事なの……(困惑)」

割とマジで驚きました。きっと皆逆転モノやTSモノが大好きなんだね!ようこそ同士よ!私は同士である読者の方々を歓迎するっ!

今回もまた、ギャグ要素全開で行きますよー!



プロローグが終わってから続いている次のお話。

この世界の女は、恐ろしい。

 

「……怖い、女超怖い」

 

様々な意味での恐ろしさを本格的に目の当たりにした俺は、先程の事件の事を思い出しながらそう思った。

現在はあの事件の対応を終え、漸く迷宮都市オラリオに入った所。幼馴染みである美少女ベルと共に、適当にブラブラと中を散策している。

その途中、俺はふと先程の女が襲って来た事件の事を寒気と共に思い出した。

 

男が極端に減少し、貞操観念が逆転してしまっているこの世界の女性は恐ろしい物だとは、俺自身一応理解していた。転生してからオラリオへ旅立つまで過ごしていた村では比較的平穏であったが、それなりに狙ってくる女は居た。やたらと遊ぼうと誘って来たり、接触が多かったり、性的に誘惑して来たり……色々とあった。……ただし、その村では幸運な事に無理矢理の行為をする人間は居なかったんだ。あくまで、その行為に無理矢理移行させようとする人は居なかった。

今回の事件……発情した女三人組が俺を強姦しようとした出来事が実際に起こり、この世界の女性の恐ろしさを身を以て知った。心底、貞操的な意味でも危険を感じた。

……本当に、アレ何なんだろう……。

 

「えっと……ユキハ、僕はあんな事しないから大丈夫だよ?安心してね?」

 

そんな俺を、心配そうな様子で、気を使って優しげな言葉を掛けて来るベル。俺を見詰め、安心させようと向けられた柔らかい幼馴染みの笑みに、俺は心に負ったショックが癒されるのを感じる。成る程、天使属性を持ったベルはヒーラーだったか……。

 

先程の「無理矢理レイプ!野獣と化した女冒険者!」事件では、精神的にも身体的にも辛いモノがあった。何と言うか、正当防衛として戦闘したのだが……こう、例えるならばメタルスライムも逃げ出す防御力の高さとハピナスも真っ青になる程のHPの多さ……みたいな、恐ろしい程に心身共にタフ過ぎる女の執念に恐怖した。

更に例えるなら、飢えに飢えた人の前に食べ物を出した瞬間……みたいな感じだろうか。何が何でも食ってやる、と言う食欲と空腹を満たそうと言う気概を発し、罵られようと殴られようと屈しない不屈の勢い。……それを、性欲面に置き換えたのが先程の事件の全貌だ。

と言うか、対処の為に殴った時アイツら喜んでた。「ヒギィ!(恍惚)」「もっと!もっとぉ!」「ライフで受ける!ライフで受けりゅうううう!」みたいな感じで。男の攻撃に喜ぶ上、幾ら殴っても向かってくる女とか恐怖以外の何物でも無い。

最終的には勝ったが、戦闘後は凄い疲れた。心身ともに。女性恐怖症持ちの男なら深いトラウマを負うんじゃないだろうか。

 

まあ、そんなオラリオに入る前に起きた事件を遠い目で思い返し、俺は「女って怖いなー」と言う意識が自然と芽生えてしまった。尚、例外はあり。

……これからも多分珍しい男である俺を狙って、(性的に)襲って来る輩は居るだろう。つまり、俺はこの先そう言うゴキブリも逃げ出すような頑強な女共を相手しなければいけない。殴れば喜び、蹴れば喘ぐ、気絶させるまで闘い続ける変態共を……。

 

「……(貞操的な意味で)大丈夫かなぁ……」

 

一応、奥の手として持っている『神様特典』の能力はあるが……正直、一般人に比べて化物である冒険者相手に通用するのか不安だ。おかしいな、神様から貰った能力なのに大丈夫な気がしない。

……その辺は、頑張ろう。超頑張ろう。何が来ても大丈夫なように凄い頑張ろう。

よし、と今後の事(発情した女)に関する意気込みを心の中でして、俺は回想を止める。いい加減に、あの嫌な事件の事は忘れよう。

……忘れよう。

 

「……本当に大丈夫……?その、僕も女だし、嫌なら離れてるけど……」

 

と、思考に意識を向けていたのを、ショックで落ち込んでいると勘違いしたのか。

ベルは、心底心配そうな様子でそう気を遣ってくる。自分が女であるから、先程の事件での影響に響かせないようにと俺を思いやってくれる。

 

……何この子、やっぱり天使じゃないか。結婚しよう。

 

因みに、こうしたベルのように「男に変な思いを抱かず、常時発情をしない」「男と身近く接していても、息を荒くせず平静を保って接する事が出来る」「相手を思い遣り、男であろうと距離を保とうと言う考えが出来る」等と言った女はまず少ない。何せ、大半は男との接触経験、会話経験も少ないのだから、その辺りの当たり前で最良の判断が出来る者が少ないのだ。

その点、この幼馴染みであるベルは前世の事を思い出した上でも最高の女である。恐らく、クラスに居たのなら大人気のアイドル的存在になり、万年告白をされるであろう美少女だ。

……まあ、生まれつき男の幼馴染みが居て、充分に接触経験があるから普通にしていられるのかもしれないが……何と言うか、それでも時折アレな時はある。この世界に生まれた女である為、遺伝子的にも魂的にもナニカ刻み込まれているのであろう、例えベルであっても時には____……あー、これ以上は止めよう。

 

……まあ、結果として。

 

「大丈夫だ。ベルは信頼してるし、一番の幼馴染みだからな。寧ろ、離れられたら困る」

 

ウチの幼馴染みが最高の美少女であるのは確定的である、と言う事だ。恐らくこの世界では、最高峰の女だろう。

この世界で一番信頼出来て、一番好感が持て、一番一緒に居て楽しい幼馴染みだ。そんな彼女に、離れるなんて言われたら寂しい。気遣いでも、離れられたくはない。

……そんな思いを込めて、困ったように笑って言ったら。

 

ポッ……

 

と、少し前に聞いたような音が聞こえた。こう、ナデポとかニコポとかでよく聞くような、そう言った効果音が……。

直後視界に入ってくるのは、顔を真っ赤にしたベルの羞恥に染まった顔。

 

「い、いちば……っ!え、あ、離れられたら困る……っ、あの、え、それって……う、あ……っ!?」

 

……うーん、やっぱりこうした真正面からのストレートな言葉は弱いのか。はは、恥ずかしがり屋だな。

驚きと困惑、喜びと感動……だろうか。そんなゴチャゴチャの感情の混ざる表情のベルは、きっと素直な気持ちを伝えた言葉に免疫が無いからこうなってるんだろう。

慣れない事だから妙に表情が落ち着かないんだろうな。うんうん、やっぱ慌てたような顔も可愛いな。そんなベルに、普段言う機会が無いであろう言葉もこの際言っておこう。

 

「……ベルは俺にとって一番の(安心して共に居れる)女だからな。そう離れるとか言われるのは、困るんだ。気遣いなのはありがたいが、今後は控えてくれ」

 

「い、一番の(好きな)女!?そ、それって……う、え、本当!?」

 

「?あ、ああ……そうだけど……?」

 

……?何だ、突然に食いついて来て。

まあ、そりゃあ一生の中では恐らく一番の女だろう。変な気を遣わずに済むし、お互いの事は大体分かってるし、可愛いし、優しいし、天使だし。

今生では他に出会った事が無い程、良い女だろう。出来れば嫁に来て欲しいくらいだ。ハッハッハ。

……しかし、うーん?何で食いついて来てるんだろうか?自己評価が低いベルの事だから、俺の一番と言われる程の存在かをちゃんと確認しておきたいとか?……お、ありえそうだな。

 

「そ、それって!」

 

と、思っていると。

ベルは先程よりも顔を真っ赤に染めて、両手をグッと握って俺に叫ぶように問うた。

 

「ぼ、僕が……(異性として)好きって事!?」

 

「え?そりゃあ、当たり前だろう。(一番の友達として)好きに決まってる」

 

「ふぇええっ!?」

 

即答すると、ベルは更に顔を赤くして叫びを上げた。……可愛らしい悲鳴ですね、ベルちゃん。

思わずニコリと笑みが浮かんでしまう。友達として好きと言われてこんなに恥ずかしがるベル……初心だなぁ、純粋で可愛いぞベルよ。

ほんわかとした気持ちで身悶えるベルを眺めていると、再びベルは質問をして来た。

 

「そ、その……ユキハは、つまり……これからも僕と、ずっと(恋人として)一緒に居たいって事っ?」

 

「おう、勿論だ。ずっと(親友として)一緒に居たいぞ?」

 

「~~~ッ!?」

 

微笑んで答えると、ベルは咄嗟に顔を手で覆って俯いた。何やら、声にならない悲鳴を上げているような気がする。

……んー、直球過ぎたか?でも、なんやかんや鈍感なベルだし、こうまでしないと意図はハッキリ伝わらないだろう。こう恥ずかしそうに悶えてるのは、多分「俺達、ずっと友達だよ!」と言う略してズッ友宣言に恥ずかしさを感じているのだろう。もしくは喜んでくれているのか。……そうだといいな。

そうしてまた数秒後。

ベルは、覆っていた手を外して顔を顕にして、俺を見つめる。

……恐ろしく顔は赤く、瞳は涙で濡れている。息は荒く、口元はギュッと何かに耐えるように結ばされている。……少し色っぽく感じる。何かエロくない?気の所為?

 

「そ、その……っ」

 

と、ベルのその表情に胸をドキリとさせていると、彼女は少し上擦った声で声を掛けてくる。

息が荒く、落ち着かない様子なのは羞恥が未だに暴れているからだろうか……そう推測しながらベルの続きの言葉を待っていると、少ししてからか細くもしっかりと言葉がその喉から吐き出された。

 

 

「……僕、も……ユキハが、好き……っ」

 

 

……思わず息が止まった。

えー、すっごいビックリしたぁ……コレ友達としてのlikeって分かってなきゃ「俺も好きだ!」って反射的に応えてそう。なまじ美少女な容姿で可愛いし、昔から知ってて一番の幼馴染みのベルにloveの意味で今のように言われたら、「結婚しよう」と返してしまうかもしれない。

何か、不思議と告白シーンのように見えてしまった。ええい、そんな訳無いだろうがいい加減にしろ!

一度深呼吸をして、無駄に高なった鼓動と心を落ち着かせる。

そして、俺もその言葉に友達として応える。

 

「……ああ、俺も好きだ」

 

友達として。

 

「……ほん、とう?ユキハ、僕の事、(女として)好きなの?」

 

「おう。(友達として)好きだぞ?」

 

「ふあぁっ……っ!?」

 

問われた言葉に、答えの言葉を返す。

するとベルはこれ以上赤くならないのではないかと思う程に、顔全体を赤く染めた。……はは、友情愛を囁いただけだろうに、何をそんな恥ずかしがってんだよ。ベルったら。

しかし、まあ……こうして互いに友達として好きと言い合ったんだ。これからは、親友と言う枠組みに入るだろう。

昔からは、なんやかんや幼馴染みってだけだったからな。オラリオに来て、友情の度合いもレベルアップしたんだろう。……うむ、喜ばしい事だ。

俺は笑い、「それじゃあ、ベル」と共通の認識を確認する。

 

「これから、俺達は_____」

 

「うん、僕達は_____」

 

そして、俺達が親友になった事を_____。

 

 

「_____親友だな」

 

「_____恋人だね」

 

 

_____……親友になった事、を?

 

……???

 

 

「「……え?」」

 

 

互いに首を傾げ、俺達は顔を見合わせる。

 

「……ん?」

 

「……あれ?」

 

不思議な事に、俺とベルとの認識には齟齬が生じていた。……俺は親友と考えていたのに、ベルは何故か恋人と言う認識に。

……んん?どう言う事?

今までの会話の流れを振り返っても、別段恋人と言う認識に至る原因は……あ。

と、認識の違いの原因を振り返った結果、成る程と納得してしまう原因があった。……うん、これ俺悪いじゃん。

……あー、そう言う事かぁ……。

頬をポリポリと掻き、俺は自分の誤解させるような発言が原因であったと自省する。……まぁ、一番の女とか、そう言う恋愛的な要素を匂わせた物言いにしてしまった、俺が悪いな……。

己の思いの至らなさに申し訳なさを感じながら、チラリと視線をベルに向ける。

 

「……うぅ……う……あぅ……っ」

 

……蹲っていた。こう、「自分ったら何してんの馬鹿な勘違いとかしちゃってるじゃん馬鹿阿呆間抜けっ!」みたいな、先程とは違う羞恥を感じて、俺と顔を合わせたくなくなったのだろう。

……すまん。いや、マジですまん。

そうして、俺は謝罪をしようと口を開き……かけ、ふと気づく。

 

「……あ、れ?」

 

俺とベルは、確かに先程の会話で食い違いが生じていた。友情愛か、恋情愛かと言う意味での好きの違いだ。

……だがしかし、ベルが言っていた「好き」は異性に向けるloveの方な「好き」だった訳で……。

あの時の言葉は、つまりは告白と同義な訳で……。

勘違いとは言え、ベルは恋人になる事を許容していたと言う訳で……。

それを考えると、つまりは、ベルは俺の事が……好きな訳で……ッ!?

 

「~~~ッッ!?」

 

悶えた。

史上最高峰に悶えた。人生で一番悶えた。

こう、恥ずかしさとか嬉しさとか色んなモノが混ざって……何だこれ。何だこれ。

頭に血が上り、身体が熱くなり、思考が定まらなくなる。

 

『ユキハが、好き……っ』

 

うわああああああああッッ!?

あの言葉を思い出してしまい、更に悶える。

脳裏に焼き付いたあの告白と同義の台詞を思い出し、顔を手で覆って声にならない悲鳴を上げる。

ベルに謝罪しようとしていたが、今はそれ所では無い。

そもそも、ベルに話し掛ける事も見る事すら出来なくなった。

様々な感情が入り混ざり、思考が乱雑になる。

 

「うおおぉぉ……っ」

 

「う……あぅうぅ……あぁぁ……っ」

 

二人の悶える声が重なり、そしてまた互いを意識して悶えて。

ベルも何故悶えているのかも考えられなくなる程に、悶えて。

 

 

……それから、暫くの長い間。

俺達は、互いに蹲って呻き声を漏らしながら何かに耐え、悶え続けた。

 

 

 

↑ → ↓ ← ♪

 

 

 

 

 




おかしい、何故か勘違い系からのラブコメ展開になっていた……何を言っているんだ、とは思うが俺にもさっぱり分からない……気がついたらこうなっていたんだ……。
ロクに過去の話もしてないのに、二話にしてloveな好きうんぬんが話に……普通主人公とヒロインの恋愛話は序盤に出るべきじゃないのに何でこうなった……!?
前書きではギャグ要素全開と言っただろ……っ!?何で恋愛要素が砂糖全開でドバドバ入ってるんだ!?
更には五千字越え……!史上最多の文字数……筆が乗りすぎだッ、何をやっている俺……ッ!

すまない読者の方々。此処は、ベルちゃんの可愛さに免じて許してくれ……『僕も、好き……っ』を好きな声で脳内再生して、思う存分悶えてくれ。作者はもう悶えた。
……きっと、可愛いベルちゃんを書きたくなったからこうなったんだな。そうだったのなら、私は後悔も反省もしない。開き直るぞ、私はーッ!
マジですんませんでした。

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