テンプレ転生!~転生したのは、色々とおかしいダンまちの世界~ 作:ねむねむお布団
今回もまたこんな感じでした(挨拶)。そろそろ評価でのネタも飽きてきたから、違うネタで挨拶をしようかなぁ……。
今回の話は第三者視点。次回も続くモノで、実はこうなってんだ!←ナ、ナンダッテーと言った感じ。特に面白くない。ネタを詰め込めなかったよ……。
今回はただ「ふーん」と見るだけで結構なお話です。いや、熱心に見なくていいんだよ?ホラ、第三者視点も初めてで恥ずかしいし……み、見ないでっ(恥ずかしがり屋風)
とある宿屋の一室にて、一人の男と一人の女が幸せそうな微笑みを交わす_____。
「「……!?」」
_____そんな光景を見た、と言うか覗いていた不審な人物二人は叫んだ。
「ウッソだろコイツ!?」
「は!?何であの状況からハッピーエンドに出来るの!?」
その驚きの声が上がったのは、とある宿屋の近くの民家の屋根の上。
其処には二人の女の姿……正確には、Lv.2の女冒険者二人組が驚いた様子で呆然としていた。
その二人組は双眼鏡を携え、先程からとある宿屋の一室にソレ向けて目を凝らしている事から覗きをしている事は傍から見て確定的だった。ローブ姿で居る事や、そんな姿で双眼鏡で覗きをしているのだから明らかに不審者である。
更には「何でや!?」「何でなのよ!?」と目を剥いて叫んでいるのだから、「何だコイツら……引くわー」と思わせる怪しい二人組だった。
そんな不審な二人組の視線の先には、今日来たオラリオに来たばかりと思われる男女二人組が居た。見る限りカップルにしか見えない男女で、現在は幸せそうな雰囲気を漂わせて互いにニコニコしている。
今は女がベッドに横で悶えるように寝転がりながら、男はその枕元で微笑みながら会話している。
……恐ろしく幸せそうなイチャイチャムードを発しているあの空間を目にすると、何故だか口の中が甘くなって苦い飲み物が欲しくなる。糖度が高い空間作り出してんのか、と女冒険者達は思う。
そんな最高に幸せそうなリア充を見て、「ふざけんなっ」と苛立つように、そして妬むように表情を歪める女二人。見るからに幸せそうなその男女に……と言うか、男と仲良くしている女に向けて嫉妬の視線を遠慮無く重ねてぶつける。口からは「リア充爆発しろ」と怨嗟の声が漏れる。非リアの末路を体現したかのような姿に、一見哀れみを覚えてしまう。
その部屋の窓から出来事の一部始終を見た……と言うより、正確には”ちょっかいを掛けた”二人の行く末を見届けた女冒険者達は、双眼鏡を荒く降ろして未だに驚きが残る様子で絶叫する。
「何で!?私の《
「ウソだろ……私の《
その叫びは、何とも悲痛と言うか悲しみに満ちたような物だったが……事情を知れば、誰もが「いや、お前ら何を言ってるんだ」と呆れた視線を向けるだろう。中には「ふざけんな馬鹿ッ!」と拳を出す者も居るかもしれない。
何せ、自分達が物事を悪化させようとした結果、それが上手く行かなくて一方的に怒りや嫉妬の感情を叫び散らしているのだから。……この世の「男の幸せを願い隊」や「男性の幸せな顔を拝み隊」等と言った特殊な部隊の方々(女冒険者)の耳に届いたら、きっと大変な事になるだろう。主に暴力沙汰的な意味で。
さて。
その誰かが事情を知れば面倒な事になるであろう事を起こした女冒険者二人だが、何故そんなに短絡的な行動に出たのか。
そんな事の発端は宿屋の二人部屋にあの男女が入るのを目にした時まで遡る。……いや、正確には街中であの男女を見かけた時までだ。
この男が少ない世界で、未だに独身かつ処女かつそもそも男との接触経験が皆無な哀れな女冒険者二人……平行世界の方々に分かりやすく言い換えるなら、「独身かつ童貞でロクに女と話した事が無い男」と言った存在である二人は、日々欲求不満の日常を過ごしていた。
彼女達は、この世界の女の大多数が抱く「ダンジョンに出会いを求める」と言う夢を持つ中の一人だったが、数年もこの迷宮都市オラリオで過ごしていても、その望む出会いは起きなかった。今やLv.2に至り、偉業を成し遂げ器を昇華させた者の中の一人であるが……男の影は欠片も無い。
強い者はよくモテる、なんて法則があるらしいがそんな物は世迷言であると女冒険者達は良く知っている。寧ろゴリラか熊か何かと見る目でこちらを見て怯えるのだ。冒険者には野蛮で凶暴な女しか居ない、と言う風潮もあるが……それ以前に認識の持ちようで冒険者の大体は怯えられている。其処らの街娘の方が男性と結ばれる可能性は高く、戦に身を投じる冒険者は男性と結ばれる所か接触の可能性すら極少なのだ。
……その典型にハマり、この女冒険者達二人組は、男との接触も無いまま野蛮な冒険者稼業に日々を費やしているのだ。出会いを求めようとも、男と結ばれる事を望もうとも……その望みは尽く潰されている。……残念な事に、現実は非情である。
毎日ダンジョンに潜りモンスターを倒し、それらの成果で日々の生活を食い繋ぐ日常……男っ気は皆無であり、不満も性欲も沸沸と溜まる一方である彼女達だった……が。
今日この日、二人は運命と出会ったのだ。
_____超絶イケメンの男に。それも、絶世の美少年である。
何色にも染められていない純白の髪はサラリと肩まで伸び、短めに切り揃えられている髪が揺れる度に目が自然と付いて行く。
瞳はまるで極上に透き通った水のように深く蒼くもあり、幻想的な氷のように冷たく蒼くもある。その不思議な蒼を覗かせる瞳には、魔性の魔力でも発しているかの如くソレに目を奪われてしまう。
顔付きは理知的でありながらも少年の幼さを残す美しさを見せる、美貌を当て嵌めるに相応しい顔立ち。
身体は細くしなやかでありながらも、その実しっかりとした身体付きをしている。鍛え上げられ、研ぎ澄まされた刃のように素晴らしい肉体には身体が勝手に反応する。
全てを合わせ、美の体現と言っても差支えは無い程の美しさを持った少年。神に匹敵する程の容姿を持った、男。
……その男を見て、女冒険者二人は直感的に思った。「運命だ」、と。ずっと前から恋焦がれていた「出会い」とやらに、今漸く出逢えたのだと……、……ぶっちゃけてその男に発情しながら、下腹部のアレから愛を滴らせながら強くそう思ったのだ。
そんな歓喜に満ちる彼女達は欲に飢えた獣。男の愛にも、男のチ〇コにも飢えた最低の野獣なのだ。どうにかしてこの男を手に入れたい、と言うかせめて会話だけでもしたいですお願いします!何でもしますから!と望む野獣なのだ。
そんな二人が、「この美少年との出会いを逃してまるかァッ!」と息荒く近付こうとしたのはある意味必然だったが……まあ、残念ながら。例によってその二人には残念な事実が立ちはだかった。
その美少年は連れが居たのだ。それも、美少女の。
その超絶美少年の隣に歩く女を見て、二人はナンパ直行への野蛮で飢えた思考を止め、身動きすらも止めてしまった。「…………え?何アレ?」と。
兎を思わせる可愛らしい容姿の、ぶっちゃけて愛でたくなる天使の如く癒しを体現する美少女。純心さを覗かせ、汚れを知らなさそうな……我等冒険者と言う存在とは程遠い存在の、無垢なる女……。
そんな、希少存在である”全く飢えを感じさせない女”が彼の隣を歩いているのを見て、女冒険者達は「……恋人、なのか……ッ!?」と、「あんなに”飢え”が無い……純粋無垢な女が、居るのか……ッ!?」と、様々な事に対して戦慄した。また、心の何処かで無意識に「アレには勝てない」「もう諦めるしかないじゃない!」と冒険者二人組は思ってしまった。
そして、このブッチギリでイカれた世界で、普通に男女間での健全なお付き合いをしているっぽいその二人の姿に、女冒険者は心底驚愕した。その女冒険者二人組と同じような事を考えていた周りの女達も、凄く驚いていた。
その少女は彼と視線が合うと慌ててそっぽを向き、しかし少ししてから再び彼へと視線を恥ずかしくともどかしそうに向ける……傍から見れば初々しいカップルに見えなくもなかった。別の視点から見れば、何かあって気まずくなっているとも見えるのだが。……その辺りの見方には個人差があった。
……しかしまあ、この女冒険者達はこの二人を恋人なのだと認識した。そもそも男と一緒に歩いている=凄く珍しい事なので、そんなに目と目で通じあっている二人が友達と言う枠にハマっている訳が無いだろうと考えた。
つまりは、男が極端に少なすぎるこの世界で、そのどんな財宝にも劣らない程の美少年を恋人にしている少女(勝者)の事を、敵として認識した。因みにこの時の男女は恋人では無い為、まだ女冒険者達の勘違いである。
……と、まあ。
簡単に纏めて状況を説明すると、妬ましくて羨ましかったから手を出したのである。「リア充爆発しろ!」と言う怨念を込めて、二人が部屋に入り暫くした時に各々が持つ精神作用の魔法を掛けたのだ。
片や、精神と感情の平静を奪い暴走させる魔法。片や、対象が何だろうと強制的に発情させる魔法。
何故そのような精神作用の魔法を使ったのか、と言うと……。
「発情させて襲わせれば男からは悪印象だ!更には暴走させてより酷くさせれば、男はコイツと離れたくなる!(確信)」
「後はなんやかんやで男を頂ければ……アッハー↑ 堪んねぇぜ!(考え足らず)」
……と。そんな感じの考えの下に、このちょっかいを実行したのだ。
そんな女冒険者達の駆使する魔法……ダンジョンのモンスターにも通用する精神作用のある魔法は、忽ち効果を発揮して少女を暴走させた。感情面でも、性的に襲う意味でも。
最初は女冒険者達の予想通りに男を襲い始め、その順調な滑り出しに二人はシメシメと、ニヤニヤと笑った。そして、このまま破局しろ!と念を込めながら。
……そもそも男が普通に襲われても許容される場合を考えていなかったのは、この女冒険者達のオツムの足りなさを物語っているが、その辺りは言及しないで置こう。
さて。
しかしまあ残念ながら、結果を纏めて言うと、大失敗である。その女冒険者達の考えと予想は全て間違っていて、ニアピンにすら届かない大ハズレである。
確かに普通の男……この世界で、この世界の常識を元に育った少年だったのなら、彼は彼女から距離を取り関係を絶ったのかもしれない。そしてその後なんやかんや「オラ脱ぐんだよあくしろよ!♀」「な、何をする……っ!?や、ヤメ……ッ、アッー!♂」となってしまっていたかもしれない。おそろしい。
……だが、残念かな。彼は普通ではない。寧ろ異常であったのだ。「ナ、ナンダッテー」と言われるかもしれないが、本当は彼はとんでもない存在だったのだ。
その彼はなんと、その身に前世から受け継いだ魂を宿し、神から異能を賜りし転生者なのだ。前世からの常識に囚われる事のあるこの男は、今世に置ける常識の通りに生きている訳では無い為に、其処らの女冒険者の描いた筋書き通りに動く筈が無い。正にイレギュラー。
……実際は、その前世からのモノ……と言うよりはこの少年の性格と思考だからこそ、今回の事件にて無事ハッピーエンドとなったのだが……まあそれは置いておき。
現在その目論見を破壊され、寧ろ良い関係に深まりやがった男女二人に対して、双眼鏡ではなく肉眼で遠目に苛立ちの視線を向けながら、女冒険者達は愚痴を交わし合う。
「クッソ……全く、私達ならあの二人の仲を悪くできたんだろうがなぁ……」
「ええ。……本当、なんでかしらね」
途中までは友情崩壊の可能性を感じていたのだが、以降は男が何かをしたのか関係を断つ雰囲気を断ち切った。何かの力が働いたかのように、突然流れが変わった。女冒険者達も「ん?」「流れ変わったな?」と途中に眉根を寄せた。
そうして、それからハッピーエンドに至ったかのように幸せそうな場面へと切り替わったのだ。女冒険者達の脳裏に、何故だか何者かのガッツポーズの姿や、流れる赤い文字の「やったぜ。」「二人は幸せなキスをして終了」と言ったモノも幻視した。更には謎の高らかなBGMも幻聴した。「何だこれ……?」と当人達は首を傾げたが、深く気にしなかった。
女冒険者達は溜息を吐きながら、「チッ、あんな優しい男が居るとか羨ましいな爆ぜろ」と愚痴り、「チョップなんて妬ましいわ、呆れたような表情からの真剣な言葉とか何なのかしら私もそんな風に仲良くしたい」と妬みの声を漏らす。
既にその部屋から視線は外し、双眼鏡も懐に仕舞っている。意識すらもその部屋から外し、彼女達は愚痴を続けている。
どうせなら仲を悪くしてフリーになった所に入り込みたかったなー、と割と下衆な考えを漏らしながら二人は愚痴り合っているのだ。
_____とある事に気づかないで。
「あーあ。ホント、アイツらの仲なんて崩れりゃ良かったのに」
「そうよねー。どうせなら、私達のちょっかいが本当に成功してれば良かったのに」
……さて、この彼女達は意識をあの宿屋の一室から外したから気付いていない。
その部屋には女が一人未だに嬉しそうに悶えているが、男は何処かに消えてしまっている事に。まるで、何処か別の場所に向かったかのように姿を消している事に。
そして_____。
「_____ドーモ、ヘンタイボウケンシャ=サン。ヘンタイスレイヤーです」
「「ッッ!?」」
_____直ぐ其処に、その男が近付いていた事に全く気付いていなかった。
↑ ← ↓ → ╬
今回の要点。
・ベルちゃんは実は女冒険者達に悪い魔法を掛けられていた!
・それを苦にせず、主人公はベルちゃんの魔法を解いてハッピーエンドにしたんだね!流石主人公!
・主人公はイケメン(爆ぜろ)
・そして、次回は主人公のターン!
こんな感じ。
主人公の容姿は大体こんなん ↓
・肩まで伸びて、適当に切り揃えたショートの白髪。何か神秘感じる蒼眼。
・イケメン(クール系)。
・華奢に見えて、実は鍛えてるような引き締まった身体。ウホッ
次回は多分主人公視点。もしかしたら主人公の特典の一つが公開される!かも!
……今回は面白くなかったし、毎度感想くれる方々は無理にやらなくてもいいのよ?大変だし。有難いけどね?
……無理に、やらなくていいんだよ?分かったね?