テンプレ転生!~転生したのは、色々とおかしいダンまちの世界~ 作:ねむねむお布団
ですから、デッヘ、皆さんの感想を真摯に受け止めて、ハーメルン作者と言うぉ、大きな、ク、カテゴリーに比べたらァ、リアルのじじょ、事情ッにィー、うぇえ、折り合いを付けるって、事で、もう一生懸命ホントに、TSモノ、貞操観念逆転モノッォォオッハァァーッ!それらのタグ少子化問題はー!ハーメルンのみウワッハァーン!ハーメルンのッハー!ハーメルンのみならず!ネット中の、日本中の問題じゃないですか!
そういう問題ヒョオッホー!解決ジダイガダメニ!俺ハネェ!ブフッフンハアァア!誰がね“ぇ!誰がハーメルンに投稿ジデモオンナジヤ、オンナジヤ思っでぇ!
ウッハッフンハーン!ッウーン!ずっと投稿して来たんですわぁ!せやけど!変わらへんからーそれやったらワダヂが!執筆して!文字通り!アハハーンッ!命懸けでイェーヒッフア“ー!……ッウ、ック。アンチ読者!貴方には分からないでしょうけどね!平々凡々とした、読み専を止めて、本当に「誰が投稿しても一緒や、誰が投稿しても」。じゃあ俺がぁああッ!執筆・投稿して!
このハーメルンを!ウグッブーン!ゴノ、ゴノハーメルンをブッヒィフエエーン!ア“ーア“ッア“ー!この!ハーメルンを!アー“ハーメルンを!ゥ変えだいッ!その一心でッ!
すいませんでした。割と切実に謝罪します。
前書きの最初で野々村の勢いで乗り切ろうとしましたが、途中で飽きたと言うか疲れたので諦めて素直に謝ります。と言うか野々村語録凄い書きにくい。
……さて。二ヶ月近く投稿しなくてすいませんでした。
はい、お久しぶりですね。ねむねむお布団です。忘れてませんか?投稿出来なくてすいませんでした。
うん、今回は前回よりも更に遅れた投稿です。やっぱりリアルでの事情が諸々とあって執筆が難航してしまいました。うーん、休日がもっとあればいいんですけどねぇ……書く暇が無ェ。クソッタレェ!
今回は、作者が風邪を引いて執筆出来る余裕が出来たので投稿出来ました。……余裕と言うのかコレは。取り敢えず咳と鼻水酷いし頭痛い。体怠くて関節が痛いよぉ……。
どっかから美少女が看病しに来て欲しいなぁ、とか思いながら書き終えました。……美少女読者の方とか、居ない?え?イケメンしか居ない?(´・ω・`)そんなー
風邪引いてる時なので、多分途中からおかしい所が多くあると思いますがご了承下さい。あと今回の前書き無駄に多くてすいません。ハーメルンで書くの楽しいので、やっぱり前書きとか多くなっちゃいます。
……さて。いい加減に本編に進ませましょうか。なんやかんや文字数が多くなった今回の話を、どうか此度も楽しんで読んで下さい。アンチはお控え下さいな。
ではどうぞ。
……昔から、僕には幼馴染みが居た。
幼い頃から……それこそ、物心付く前から共に育ち過ごして来た、僕の大切で最愛の存在。昔から想いを抱え恋慕して来た、愛しくて格好良い幼馴染み。
名前は、ユキハ・スノウリィ。
白髪青眼で、クールで恐ろしく整った綺麗な容姿を持つ、この世界では限りなく希少である男の子だ。性格は優しく温厚、相手が誰であろうと目を合わせて会話をすると言う其処ら辺の女だったら直ぐに勘違いするような振る舞いをする天然の美少年だ。……無意識と言うか、無自覚な部分が目立ち過ぎるけど。
現在、仲の良い幼馴染みと言う関係……あ、いや、違った……今は、その、恋人だった。えっと、その、恋人の関係となっているユキハとの出会いは、言ってしまうとコレと言って特筆する程では無かった。物語のように、運命的な出会いな訳でも無かったんだ。
ただ、気が付けば傍に居たのが彼だった。物心が付き、近くを見ればユキハが居た。幼い子供にしては、少し異彩を放っていた男の子……ユキハとの、幼馴染みから恋人に至るまでの出会いの始まりだった。
……とは言うものの、そんな始まりからその後に特筆すべき出来事が無いのかと言われれば、そうじゃない。始まりこそ特異性の無いモノだったけれど、その後の僕とユキハとの日常はとても彩りを持ったモノだった。……いや、正確には僕のだろうか。
ユキハがそう思っていたかどうかは分からないけど、少なくとも僕はとても世界が美しく見える程に、ユキハと共に居た時間は凄く充実していた。それこそ、世界を愛せると想える程に。
そんな世界を愛せる程にユキハと共に居た時間は楽しかった、と言うのは……まあぶっちゃけると、恋をしていたからだ。昔から共に居た、優しい幼馴染に惚れていたからだ。好きな相手と共に長く楽しく居れるのだから、世界が輝かしく見えるのも当たり前だろう。恋をすると世界は輝くだなんて言うけど、それは僕にとって正にその通りだと感じる言葉だ。
その、僕がユキハに惚れたきっかけとしては、一つは自然と好きになったと言うのがある。
……女を嫌っている場合が多い男性の筈なのに、彼は特異と言える程に優しくしてくれる男の子なのだ。遊んでくれて、話してくれて、触れてくれて、笑ってくれる。そんなユキハに、彼の優しさに僕は自然と惹かれた。
次に、助けて貰ってから好意の度合いが更には増加した。チョロいと言われるかもしれないけど、ユキハに助けられる度により好きになって行くんだ。……今では、もう何度も助けて貰って好意は計り知れない程に多いのだけれど。
これに関しては、僕が何かと大変な時にユキハが助けてくれたからだ。掛けられた優しさ、と言うべきだろうか。
例えば、森の中で迷子になった時に見つけてくれたり。ゴブリンに襲われた時に真っ先に庇って助けてくれたり。……お爺ちゃんが死んでしまった時に、優しく抱き締めて慰めてくれたり。他にも色々と有るけど、大きいと思えるのはこの三つだろうか。
一番初めに経験した困った時である、迷子になった状況からの最初の助け。命の危機から救ってくれた、もしかしたら死んでいたかもしれない状況からの助け。お爺ちゃんの死にショックを受け、もしかしたら立ち直れなかったかもしれない状況から慰め立ち直らせてくれたと言う助け。
始まりの助け、生命の助け、精神の助け……その三つが無ければ、きっと今の僕は居ないだろう。恐らくは、今とはかなり違った形の現在があるのだろう。もしかしたら死んでしまっているのかもしれないし、今もまだ村に閉じ込もっているのかもしれない。いや、もしかしたら普通にオラリオに来ていたのかもしれない。
まあ、色んな可能性があったんだろう。例えば僕が男だったり、ユキハが居ない世界があるのかもしれない。……想像出来ないけど。
けれど、それらはあくまでもしかしたらの話。
今の僕が生きているのは、それらとは違った世界だ。
ベル・クラネルと言う女が僕であり。 ユキハ・スノウリィと言う格好良い男の子が居て。
二人で迷宮都市へとやって来て、恋慕して来た幼馴染と恋仲になり。
新しい家族……神様とも出会って、新しく【ファミリア】を築いて。
冒険者となって、危険だけどユキハと共に冒険をするようになって。
そんな過程を経て、今の僕が居る。現在の世界が有る。僕の世界が在る。
……他の事など、僕は知らない。ただ、この世界でユキハと過ごしているのならそれでいい。
だって、ユキハは僕の人生を彩ってくれるのだから。
何があっても助けてくれて、何があっても好いてくれて、何があっても近くに居てくれる。
僕に微笑み、僕の手を引いてくれて、僕を助けてくれて、僕を愛してくれて、僕を抱き締めてくれて、僕を受け入れてくれて、僕と共に居てくれる。
そんな、愛しい愛しい恋人が居る。僕が僕として在る限り、その最愛のユキハが居るなら僕と言う存在は定義されるだろう。
だって、ユキハが居るから僕は今も、この綺麗に彩られた素晴らしい世界で生きているのだから。
♀ < ♡ / ♡
某日、ヘスティア・ファミリアのホームにて。
廃れた教会の地下に存在する小さい住処、神ヘスティアを中心として設立した団員数二名のファミリアの棲家。現在主神と構成員の合計三名で住み着いている其処、その中のソファーで一人の少女が首を捻って唸っていた。
その唸っている少女……その正体は【ヘスティア・ファミリア】の団長を務める存在、白髪赤目の兎を連想させる容姿を持つ美少女、ベル・クラネルである。
「……んん……?」
今度は腕を組み、「おかしいなぁ……?」と首を深く傾げながら唸る。その様子は見ているには大変可愛らしく、眉根を寄せて悩むようにしている姿は一目見れば心に癒しを齎すだろう。
……現に、此処に一人その姿にほっこりしている者が居た。内心「可愛いなぁ」とニッコリしながら、ベッドの上で横になっている少年が。
「……どうかしたのか、ベル?」
この世界に置いて希少である男性、更には絶滅危惧種に認定される程の美貌を持った白髪蒼目の美少年……【ヘスティア・ファミリア】副団長、ユキハ・スノウリィである。尚、表向きには内密にしているが団長のベルとは恋仲である。(ただし周囲には恋仲であろうと確信されている)
その超絶美少年であるユキハが、読んでいた本から目を離して首を捻って頭を悩ませているベルへと問いを投げると、傾けていた頭を戻してベルは口を開く。
「……うーん、それがね?ユキハ」
「ああ」
「『たまには自分の事も見直してみたらどうだ?』なんて言われたから、回想をしてみたんだけど……」
「……それで?」
「……何と言うか、ユキハの事しか思い浮かばなかったんだ」
「……えっ」
ベルの言葉に、ユキハは虚を突かれたように声を漏らす。普段はクールな表情(中身は騒がしいが)をしている彼にしては珍しい間抜けた表情に、ベル自身も僅かに驚く。
ベルの知るユキハは、普段の平静時は冷たげな無表情ではあるが、会話をすると優しく微笑んだり穏やかな顔をする事を知っている。しかし、こうして素で驚いたようなキョトンとしたような顔をするのは珍しいからだ。
しかし少しすればその表情は切り替わり、ニヤリとした意地悪な笑みへ変化した。
「……ほう?つまりベルは、自分の事を思い返した筈なのに、俺の事しか浮かばない程に俺が好きなのか?」
「ふぇっ!?」
その言葉に、ベルはボンッと頭から蒸気を発するのかと思われる程に顔を赤く染める。可愛らしく驚いた声を上げ、耳まで顔を赤くしたその姿は何とも可愛らしい。
その癒しや萌えを齎す姿に、正面から直視したユキハは内心浄化されかけた。「あぁ^〜心がぴょんぴょんするじゃぁ^〜」とほんわかな気持ちになりながらも、ユキハはニヤニヤと笑みを浮かべながら口撃を続ける。
「……成る程、ベルは俺の事で頭が一杯になる位に大好きなのか」
「そっ……それは、その!昔から僕と一緒に居たのはユキハだし、一番僕の記憶に残っている事なんてユキハと一緒に居る事だし、恋い焦がれてきた幼馴染との日常が今までずっと続いて来たんだしさ!?そりゃあ、僕の中がユキハで染められるのも仕方無いんじゃないかな!?」
「……つまり俺が大好きって事だな。はっはっはー、俺もベルの事で頭が一杯で大好きだぞー」
「そんな茶化すように言わないで欲しいなっ!?何だか恥ずかしくなって来たよ!?」
ニヤニヤと茶化してくるユキハの口撃に耐え切れなくなったのか、ベルは「もう止めて!?」とプイッとそっぽを向いた。
「もう、ユキハの馬鹿っ」
その可愛らしい言葉と共に、そうして顔を背けたベルの横顔……その髪の合間から覗く耳が赤く染まっているのがユキハからは見えた。耳まで真っ赤になっている事から、本当に恥ずかしいと言うベルの心情が分かり……色々と相乗効果が重なって何か凄くなり、結果として。
ユキハは絶大なダメージを受けた。こうかはばつぐんだ!
「ゴフッ……!?(あっ、大変だ口から愛が)」
普段からクールな姿を保っている(内心は恐ろしく喧しい)ユキハだが、今回ばかりは流石に威力が強かったようだ。何時もは「(ヤバイよぉぉぉぉおッ!?ベルちゃん可愛い過ぎィ!愛が、愛が溢れるぅぅうッ!?)」と言ったように巫山戯てクソ五月蝿いユキハだが、普段はソレを表に出さずに過ごしている。だが、この可愛らしさにはその思念が漏れてしまう程の萌えが詰まっていたようだ。
別人格レベルで内と外が異なるユキハが、其れ等の差異を無くして吐血……もとい、口から愛を噴き出した。内側のギャグ思考が外側の身体にも影響し、当然のように愛が溢れたようである。
「……ふう(……迂闊だった。いつもは並列思考的なアレで外側に内側のギャグ面が出なかったのに、何時ものクールフェイスに似合わない事をしてしまったぜ……もう☆俺ったら愛に正直なんだから☆)」
表は涼し気な表情をしているが、裏は相も変わらず騒がしく喧しいモノとなっている。どうしてこうも内と外で異なっているのか些か疑問である。まるで別の人格や思考が各々存在しているかのようである。
現在、クールな顔で口から溢れた血を拭っている光景は、その内面を知っている者ならばギャグ的なシーンにしか見えないだろう。と言うか溢れ出した愛が原因で吐血したのだから完全にギャグである。
「……ユキハ?ねえ、今何か変な音が……」
「どうかしたか?」
そんなギャグキャラ丸出しなユキハだったが、立ち直りは早かった。まるで「恐ろしく早い切り替えだ、俺じゃなきゃ見逃しちゃうねぇ……」と言われそうな程の高速な立ち直りであった。
ベルが
「さっき、妙な音が聞こえたような」
「気のせいだ」
「いや、でも何か飛び散るような音が聞こえた気が」
「気のせいだ。……ところで、こっちを向いてもいいのか?」
「え?……あっ」
自然に話を逸らすユキハの話術(笑)によって、ベルは先程の
ユキハが視界に入った事により、ベルの頭の中で先程の会話が蘇り顔が再び赤くなり顔を背けそうになる……が、今度は何故か顔を背けなかった。顔は赤いが。
数度頭を振り……恥ずかしそうにはしているものの……その後、ベルはむーっと不満そうにユキハを見つめた。やっぱりその様もとても可愛らしい。
「……何だ?」
「……さっき、僕を弄ったから少し不満なの。この意地悪」
どうやら、ユキハがベルを茶化して弄った事が気に触ったようだ。頬を膨らませて不満気に視線を向けるベルの姿は、やっぱり可愛らしく……ユキハはまたもダメージを受けた。
今度は血は吐かなかったが、思わず少し視線を逸らした。直視し続けると、撫で撫でをして思う存分愛でたくなるから……と言う気持ちがユキハから湧いているのは、やはりベルの魅力にやられてしまっているからだろうか。既にメロメロ状態のようだ。
「……とは言われてもな。事実と本音を言っただけなんだが」
「それならニヤケ面は要らなかったと思うんだけど」
ユキハが言い訳をするように眉を下げて言うと、ベルはむすっとして反論する。
頬を膨らませてこちらに不満気な視線を向ける彼女に、ユキハは「うーん」と頭をガシガシ掻きながら言い訳がましく尚も続ける。
「……いや、だってベルが可愛い反応をしてくれると」
「要らなかったよね?」
「……あー、その」
「ね?」
「正直すまなかった」
しかし直ぐに謝罪した。恋人のにっこりとした笑顔には勝てなかったようである。
実際、軽い気持ちで可愛いベル見たさに弄った事に、少なからず罪の意識は有ったので躊躇無く頭を下げた。その様子にベルはうんうんと頷いて口を開く。
「分かればいいんだよ。……けど、そんなユキハの態度に僕はちょっと不満を感じてるよ」
「えっ」
「不満だよ」
「……えっ」
その口から放たれた言葉に、ユキハは思考を停止する。
……直後にユキハの思考は活動を開始したものの、唐突なショックに結局その思考はロクに纏まらない。チートでイケメンな転生者の彼でも、恋人の「不満」には勝てないようである。
自分の態度がベルに不満を抱かせてしまっていた事実に、「なん……だと……ッ!?」と愕然として硬直する。結局思考を停止させてしまったユキハである。
「その、可愛いとか、愛してるとか言ってくれるのは、その、うん……本当に嬉しいけど、ね?」
しかし直ぐにユキハは我を取り戻した。目の前の恥ずかしながらも嬉しそうに微笑むベルの姿に、「わー、天使だー」と無意識に硬直していた身体や意識が解ける。
その笑顔のみで相手を回復させるとは、やはり恐ろしく治癒師地味た性質を持つ少女である。ユキハは「ベル……恐ろしい子」と内心驚きながらもその笑顔に心をほんわかとさせる。
しかし、続くベルの言葉にユキハは大きく心を乱された。
「でも、茶化すように言うのはちょっと嫌だな……だって、そう言うのはちゃんと感情を込めて言うものでしょ?」
そしてベルは少し顔を俯かせ、えへへと笑いながら言った。
「……これからは、そう言うのは感情を込めて言って欲しい……な」
その瞬間、その場に天使が現れた。
そのベルの願いの言葉は、正面からユキハにぶつけられた。そう、ベルちゃん好き好き大好きラバーなユキハに、だ。
ユキハは一瞬、悟りを開いたかのような賢者に至ったかのような表情をしてから、にこりと優しく微笑んだ。
「…………。ああ、了解しグブフゥッ!!」
そして血を放出した。
ビチャアッと言う音と共に口や鼻から大量の血液を吐き出した。何処の病弱スキル持ちの幕末剣士(英霊)でも此処まで強烈な吐血はしないだろう。
咄嗟に口元を両手で抑えた為にベルの方へと血は行かなかったが、その抑えた手からはピタピタと真っ赤な血が垂れている。イケメンが口や鼻から多くの血を垂らしている姿は、なんとも不思議かつ奇妙な光景だった。見る者が見れば「ギャグじゃねぇか!」と突っ込むだろう。
「ふぁっ!?ユキハっ!?」
対するベルは、突然目の前の人が大量の血を放出した事に驚愕した。まあ、普段冷静かつ穏やかで優しい彼が急に血を吐いたりしたのだから、驚くのも無理も無い。吐血だけでなく鼻血も噴き出しているのだから、余計に驚きを感じただろう。
狼狽えてあたふたとするベルはユキハの傍へ駆け寄り、動揺したまま心配そうに背を摩る。
「えっ!?その、ユキハ!?大丈夫!?急に血を吐いちゃって……!?」
「……ゴホ、ッ…………ああ、すまない。持病が出たようだ」
咳き込みながら口元を拭い、そう偽りの理由を告げながら「大丈夫だ」と微笑む。あながち病と言う部分なのは間違っていない。
……まあ、本当の理由が「ベルの可愛さに愛が溢れた」なんて言えないだろう。と言うか死んでも言えない。主に羞恥などの問題で。
それに、そんな事を言えば両方共にどうなるのか分からないユキハは、本当の理由を隠す。隠さなければいけない(使命感)。
「持病!?え、それって結構大変な奴なんじゃあ……」
「持病とは言っても命には関わらない。だから問題無い」
「いや、でもさユキハ」
「問題無い」
「えっと、そうは言っても」
「問題無い」
持病について聞こうとするベルに対し、強引過ぎる返答のユキハ。有無を言わせぬその態度にベルは「むぅ……」と少し唸った後、諦めたように溜息を吐く。
そして、優しく理解のある彼女は微笑んで訊くのを止めた。
「……分かった。知られたくないなら無理には訊かない」
「……助かる」
そんなベルの優しさに正直胸を痛ませながら、しかし感謝をしながらユキハは安堵した。「俺の持病かい?ハハッ!それは恋の病さ!ベルに心から溺れてしまう恐ろしくも愛おしい病さ!」と馬鹿正直に答える事も、色々と理由があって出来ないユキハは彼女の優しさに心底感謝する。
「……弄ってしまって悪かったな。あと、
「いいよ、そんなに謝らなくて」
謝罪をすれば、やはり優しいベルははにかんで許してくれる。謝れば直ぐに許してくれるこの包容力は正に天使の如く、何時しか【
しかし、ユキハも不用意に弄ってしまった事に罪悪感は有るので、「いや……」と頭を振ってベルに真っ直ぐと視線を向けて言った。
「お詫びに、何でも言う事を聞こう」
「ん?今何でもって言ったよね?」
瞬間に超反応をするベルちゃん。本人は無意識なのだろうが、それの元ネタである恐ろしく汚ったない同性愛のビデオを知るユキハからすると「(ファッ!?)」と驚いてしまう。純愛なのにホモとかもう訳わかんねぇな。
お詫びにと進言したユキハの言葉に模範的回答をしたベルは少なからず野獣的な目付きをし、今にもセクシーでエロチックなシーンへと向かいそうな雰囲気を漂わせる。それに対してユキハは「(マズイですよ!?)」と少したじろぐ。
「……可能な限りで、だぞ?あとエロいのは駄目だ」
「えっ、えっち!?そんなのお願いしないよ!?……そりゃあ、まあ、興味はあるけど……」
「……すまん、後半の方が聞き取れなかったんだが……」
「ん!?ううん!?何でもないよ!?それより、お願いする事だね……うん、折角だから何かお願いしようかな」
そしてベルは、「何でも言う事を聞く」と言ったユキハに対してお願いする内容を考え始める。顎に手をやり、「うーん」と悩むように思案する。
ユキハはどんなお願いが来るか内心ドキドキハラハラしながら、「(……エロ方面は無しでお願いします)」と祈りながらその口が開かれるのを待つ。
「……うん、決まったよ」
それから少し経ち、ベルは一つ頷いてから顔を上げる。顔を赤く染め、はにかみながら願い事が決定した事を伝えて来るベルに、「(……どんな事を願うんだ……?)」と若干不安に思いながらその内容を聞く。
「……それで、なんてお願いするんだ?」
「あー……うん、そうだね。その、自分で言うのもアレなんだけど……」
そして、顔を赤くしたベルが言う願い事の内容とは_____。
「……今度は、感情を込めて……愛してるって、言って欲しい……な」
_____真剣な愛の言葉、だった。
「…………。」
途端にユキハの中に、「可愛過ぎか」「やべぇよ……やべぇよ……ッ!」「らめぇ……愛が溢れちゃうぅ……」等と思考が乱立する。視覚と聴覚にダイレクトに刺激を直撃させたベルのそのお願いは、ユキハにまたもダイレクトアタックを喰らわせた。
初心なのか、愛の言葉を要求するだけで耳まで顔を赤くする彼女の乙女的な姿、そして羞恥を伴った願いの言葉……其れ等を目と耳にし、ユキハは数瞬息を呑み、「ふう」と息を吐く。どうやら、今度は
「……分かった、じゃあ言うぞ」
そうして。
ユキハは予めそう宣言し、穏やかに微笑みながらベルの願いに応える。
望まれたのは、愛の言葉……「愛してる」の五文字。それを、ユキハは感情を込めて口にする。
「……ベル、愛してる」
「っ……!も、もう一回……」
「……愛してる」
「もっ、もっと……!」
「大好きだ、本当に愛している」
「~~~っ!」
そうして愛の言葉を囁かれたベルは……くらり、と。
ゆっくりとソファーに倒れ、「ふにゃあ……」と可愛らしい声を呻かせる。慌ててユキハは駆け寄り、「大丈夫かっ」と具合を確かめる。見る限りはいつも通り照れた時に顔を赤くする時と様子は変わらないが、今回は更に真っ赤になって蒸気が出る程に熱くなっている……頭が茹だっているのでは無いかと言う程に、思わず心配する程に顔を赤く染めている。
「おい、どうしたベル?」
「ゆ、ゆきはぁ……っ」
「ベル?なあ、急に倒れてどうし_____」
と、心配気に顔を覗かせたユキハに。
ベルは惚けたような、酒に酔ったような、ぼんやりとした甘い声でユキハの名を呼んだかと思うと。
ぎゅっ、と。
ソファーに倒れ込んだベルが身体を起こし、突然ユキハの身体に抱き着く。胴に腕を巻き付け、顔を胸元に擦り付けるように密着させる。
「……ベル?」
急に抱き着いて来たベルに困惑しながら、ユキハは彼女の名を呼ぶ。この時、外面には出していないものの「(ぬぁぁぁあっ!?ベルがっ、ベルが抱き着いて来たぁぁぁあっ!?やったー!?)」と内面が騒がしく喜んでいるのは言うまでもない。
ベルは依然として胴体を抱き締めたままで、「ふわぁ……」と惚けるような声を漏らしている。愛の言葉を吐いたら突然こうなったのだから、抱き着かれたユキハは困惑する他無い。「(と言うか擦り付けられてる頭が恐ろしく熱いんじゃが、これって大丈夫……?なんかもうオーバーヒートって言葉が似合うような状態なんじゃが……じゃが?)」と一縷の不安を抱き、ユキハが首を傾げると。
それから直ぐにベルは腕をパッと離して顔を上げる。ユキハと顔を突き合わせるようにして、真正面から未だに赤く染まった顔を晒しながら興奮した様子で名を呼ぶ。
「ゆきはっ!」
呂律が回らないのか、少したどたどしい口調で名を呼んだ後……今度は首元に抱き着くベル。またもユキハの内面が騒がしくなったのは以下略。
耳元に唇を寄せ、荒く呼吸を繰り返しながら強くユキハを抱き締める。首元には腕が回され、胸元には今度は柔らかい双丘……齢十四の乙女にしては発育が宜しい胸が押し付けられる。またの名を、おっぱいである。やはり此処でもユキハが以下略。
「ベル?いきなり_____」
「ゆきはぁっ!」
ベルはユキハの呼び掛けを遮り、えへへと言う上機嫌のような興奮したような、ハイテンションな勢いのまま名を呼び……直後。
ちゅっ、と頬に口付けをした。
「_____」
瞬間にユキハは声も無く硬直する。その突然の行為に、さしもの超絶チートで最強無敵のユキハさんも石化せざるを得なかった。
驚愕したのか、それとも頬のキスの行為へ対する感情が内から暴れるのを必死で抑えているのか……それは定かでは無いが、ともかく思考が止まったユキハに対してのベルの行動はまだ終わっていなかった。
頬への口付けから更に続き、ユキハの耳元に寄せられた唇からは優しげ甘い声が放たれたのだ。そう、お返しとばかりにたっぷりと感情が込められた……愛の言葉を。
「ゆきはっ!ぼくも、あいしてるっ!」
その瞬間、その場に大天使が舞い降りた(デジャヴ)。
……さて、此処で問題である。
ベルの事を心底愛しているユキハが、頬チューからのたどたどしくもたっぷりと甘く優しい感情が込められた「あいしてるっ!」を耳元で囁かれたら、どうなるのか?
そう、「ユキハの馬鹿っ」と「……これからは、そう言うのは、感情を込めて言って欲しい……な」の二つのそのベルの姿と言葉で血(愛)を放出した彼が、この恐ろしく威力の高い萌えと癒しと可愛さ、正義(?)や天使性(?)を伴った言葉に耐えられる筈が無い。そう、受け止め切れる筈が無かった。
「(_____嗚呼、天使は此処に居たんだ)」
寧ろ女神と言っていいまであると。
そう、心の中で言い残して_____。
「」
_____気絶した。
それはもう、菩薩様とか賢者とかに例えられるような物凄く穏やかな表情で……まるで悟りを開いたかのような、もしくは世界の真理に気付いてしまったかのような顔をして。
言葉も無く、撃沈したのだ。
「……?ゆきはー?」
「」
「ねー、ゆきはったらー」
「」
「ちょっとー、ゆきはー?」
音も無く倒れたユキハに、頭に熱が上り切ってしまっているベルはふんわりと肩を揺する。気絶している事に気付いていないのか、気付いていて起こそうとしているのか。
……まあ、彼の「愛してる」に完全に喜び興奮して熱を発する程頭に血を上らせた彼女の行動は、まるで酒に酔ったかのような様子であるので何をしているのかの正解は分からないのだが。
ともかく、彼女はにこにこと微笑んだまま動かなくなった彼の肩を揺すり、甘く蕩けた声で名を呼び続ける。……そんな彼女の頭から血が下がり、興奮状態から治るのも後少し。普段は恥ずかしがり屋で、口付けをされると気絶してしまう程の初心の持ち主である彼女が自分のやらかした事を冷静になって振り返った時、どうなってしまうのか……はてさて。察する事は容易だろう。
……しかしまあ。
「ゆきはー」
今はまだ、愛しい彼の「愛してる」と言う言葉に狂喜し正気で無くなっている状態である。彼女は未だににこにこと微笑みながらユキハの肩を揺する。しかし飽きたのか、今度は横に倒れてしまっている彼の身体に上から抱き着く。
ベルと言う初心で乙女で天使な少女が、恋人であるユキハに覆い被さり、「えへへー」と頬を緩ませ……頭から血が下がり平常時に戻るまで、後数秒。
「ゆきはっ、ゆきはーっ」
……さて。
そして数秒が経ち、彼女がいつもの状態となった時。頭を撫でられれば頬を緩ませ、口付けをされれば顔を真っ赤にして気絶してしまうような彼女が正気を取り戻した時。
「ふにゃぁぁぁぁあっっ!!?」
と言う何とも可愛らしい叫び声が、この日オラリオの其処ら中に響いた。
尚、この【ヘスティア・ファミリア】のホームに帰って来た主神である彼女が帰宅した時、其処には二人仲良く気絶している眷属達の姿を発見したと言う。
それから目が覚めてから、暫くの間二人の関係がぎくしゃくとした物になったのは……また、別のお話。
ーーーーー
_____これからも、ずっと一緒に居て欲しいな。そう願うのは、強欲な事じゃないよね。
_____愛してるって言ってくれた君なら、きっと死ぬまで僕と共に居てくれるよね。だって、愛するって言う事はそう言う事なんだから。
_____ううん。違う。死んでも、魂だけになっても、僕達は一緒に居ようね。例え何に生まれ変わっても、例え何もかも忘れてしまっても。
_____絶対に、僕から離れたら嫌だよ?絶対、僕の世界から消えないで欲しいな。
_____僕は、そう願うよ。
_____ユキハ。
おや、ベルちゃんの様子が……?
はい、実は一万字超えてました。凄いでしょ?
ま、一ヶ月以上投稿しなかったんだから、多少はね?取り敢えず気が付いたら一万字超えてたんで「……うーん、この文字量」と自分ながらに首を傾げてしまいました。後は投稿ペースが上がればなあ……。
まあ、そんなたらればを空想しても仕方が無い。取り敢えず次のお話を考えなければいけませんね。今度こそ原作開始ですよプロデューサー!
あ、最近見ていて面白いアニメはゲーマーズ!です。個人的には上原君がツボ。「運命の人過ぎんだろぉぉぉおッ!」が好きです。今度ゲーマーズ!の二次創作書きたいなぁ……原作買わなきゃ(使命感)。
他には最近デレマスを本格的に始めました。ストーリー全然進みませんけど。主にクール系のアイドルが好みです。凛ちゃんに李衣菜ちゃんや蘭子ちゃん、文香さんにアナスタシアさんと見事に好みがクール系に。特にアナスタシアさん可愛いなぁ。(だがにわか)
取り敢えず、次回もまた期間空くと思いますがどうかお楽しみに!闇に呑まれよ!(さようなら!)