千紗希さんの悩み事   作:阿修羅丸

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義を見て為さざるは勇なきなり

 街から外れて、山中を道なりに進んでいくと、中腹の辺りで脇道が見えてくる。舗装されてはいないが、車二台が並んで通れるくらいの広い道だ。

 その脇道を抜けた先にある古ぼけた一軒家が、久我憂助の自宅である。

 

 時刻は夜の七時になろうかという頃。

 紺色の作務衣姿の憂助が、台所で餃子を作っていた。フライパンの上で湯気を立てる九つの餃子を、五つと四つに分けて皿に移し、居間のちゃぶ台に運ぶ。

 そこには、二人分の箸や湯飲み、そして大根の煮物が既に並んでいた。

 餃子が五つ入ってる方の皿をちゃっかり自分の席に置きながら、憂助は居間の中を見渡した。

 さっきまで、ここで父の京一郎がテレビを見ていたはずなのだ。しかし、彼の姿は見当たらない。

 台所と居間の間を通る廊下に出て気配を探ると、左手にある玄関の方から、父の気配を感じた。

 ガラガラと引き戸を開けて外に出ると、案の定そこに、深草色の作務衣を着た父が立っていた。

 

「親父、メシ出来たぞ」

「んー」

 

 京一郎はのんびりした声で、わかってるのかわかってないのか曖昧な返事をした。

 しかしその眼差しは、夜の暗がりにじっと注がれている。

 ――すぐに、足音が響いてきた。こゆずが息を切らして駆けてくる。

 

「こゆず……?」

 

 突然の小さな来客に驚きながらも、憂助は父よりも前に出て彼女を出迎えた。

 

「おいチビ、どうした」

「ゆ、憂助くん……おじさん……う、うわああああんっ!」

 

 こゆずは父子の顔を見るなり、堰を切ったように泣き出した……。

 

 

 こゆずは居間に通されてからもしばらくの間泣きじゃくり、落ち着いてから、事情を説明した。

 それによると、彼女はゆらぎ荘の住人の幽奈という女性に付き添ってもらい、おつかいをしていたらしい。

 その帰り道、着物姿の二人組が突然現れた。一人は左目に眼帯を付けた短髪の女。もう一人は浅黒い肌をした長髪の男。

 そして、その男の方が、幽奈を見るなり「嫁になれ」と迫り、ついには彼女の抵抗も無視して強引に連れ去ったとの事だった。

 

「僕、何とか助けようとしたんたけど、女の人に葉札を切り裂かれちゃって……それで幽奈ちゃんが、おとなしくついていくから僕に手を出さないでって言って、それで、そのまま……うわああああんっ!」

 

 その時の事を思い出して、こゆずはまた泣き出した。

 京一郎は優しくその頭を撫でてやる。

 

「よしよし、もう泣かんでいい。大変やったね。もう大丈夫やきね。憂助お兄ちゃんが助けに行ってくれるきね」

「ゆ、憂助くん、ホント?」

 

 涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔のまま、こゆずは尋ねる――が、ちゃぶ台の向こうに座ってたはずの憂助が、いない。

 

「さっさと案内せえ」

 

 憂助は廊下にいた。

 作務衣から、トレーナーとジーパン姿に着替えていた。

 

 

 ゆらぎ荘の前に、冬空コガラシと雨野狭霧がいた。こゆずから事情を聴いた二人は、幽奈救出のために、彼女が連れ去られた龍雅湖へ向かう準備をしていたのだ。

 なにぶん、龍雅湖は長野にある。そこまでの交通費を用意するだけでなく、バス、電車等の時刻表も必要だ。

 何より、当のこゆずが説明した後「助けを呼んでくる」と言って飛び出して行ったので、とりあえずゆらぎ荘で彼女を待っているのである。

 そんな二人の耳に、自転車の走行音が聞こえてきた――かと思えば、バイクと見紛うスピードで一台のマウンテンバイクがやって来る。それには憂助とこゆずが乗っていた。

 

「コガラシくん、狭霧ちゃん! 助っ人連れてきたよ!」

「あれ? お前、確かこの前……」

 

 コガラシが憂助に気付く。

 狭霧は何も言わなかったが、ただジロリと睨み付けた。

 憂助はマウンテンバイクから下りると、スタンドを立てながら、こゆずに尋ねる。

 

「一緒に連れてくのはこいつ等だけか?」

「うん。二人とも凄く強いから、きっと憂助くんの助けになるよ!」

「……まぁ、人手は多い方がいいし、こんくれえなら充分運べるか」

 

 一人ブツブツとつぶやく憂助に、狭霧が険しい声色で話し掛けた。

 

「貴様が誰だか知らんが、相手が何者か聞いてないのか? 幽奈をさらったのは龍雅湖の黒龍神。誅魔忍軍が総出でもかなわ」

「嫌なら来るな。邪魔だ」

「誰も嫌とは言ってない! 私は貴様の事を思って言っているのだ!」

 

 ――ベチンッ。

 

 憂助のデコピンが、狭霧の額に炸裂した。狭霧は思わず両手で額を押さえる。

 

「赤の他人の心配してる暇があったら、幽奈さんっち人の心配せえ。そもそも、その龍雅湖っちゃあ長野にあるんやろが。そこまでのんびりバスにでも乗っていく気か?」

「他にどうしろと言うんだ。それとも、貴様が空でも飛んで運んでくれるのか?」

「半分正解、半分外れだ」

「はぁ?」

 

 相手の言わんとする事がわからず、狭霧は間の抜けた声を漏らした。

 

「俺は幽奈さんの顔を知らんが、お前等三人は知っちょうやろうが。お前等の念を使って、幽奈さんの所に()()

「……もう少し具体的に頼む」

 

 コガラシがそう言った。

 

「俗に言うテレポートとか瞬間移動とかいうやつだ。俺はそれが出来る。知ってる場所や人の所にしか行けんけどの。今回はお前等と幽奈さんの間にある繋がりをたどって移動する」

 

 説明しながら、憂助はジーパンの後ろポケットに手を突っ込み、引き抜いた。

 まるで手品のように、スルスルと長さ一メートルほどの木刀が出てくる。柄には手彫りで『獅子王』の文字が彫られてあった。

 憂助はその木刀を逆手に持ち、地面に突き立てる。

 

「お前等、この木刀を触って『幽奈さんの所に行きたい』と強く念じろ。そして幽奈さんの顔をしっかりイメージせえ。後は俺がやる」

「うん、わかった!」

 

 こゆずがいの一番に、木刀の刀身を両手で握った。

 その姿には、憂助に対する信頼が見て取れる。

 コガラシと狭霧も手を伸ばし、柄頭に置いた。

 木刀が白い光を放ち始める。

 その光輝は大きくなっていき、四人を包み込んでいく。

 次の瞬間、四人の姿がフッと消えた。

 

 

 視界を埋め尽くす白い光が消えた後、狭霧が目にしたのは洞窟だった。

 直接行った事こそないが、誅魔忍軍の資料で見た事がある――龍雅湖の入口だ。頭ほどの高さはある木の柵が張られてあり、『立入禁止』の立て札もある。龍雅湖はこの洞窟の奥にある地底湖なのだ。

 

「すっげえ……ガチで瞬間移動しやがった……」

「憂助くん、すごぉーい!」

 

 コガラシとこゆずも驚いている。

 しかし憂助は眉間にシワを寄せて、舌打ちした。

 

「ど、どうした?」

「ミスった。幽奈さんとこ直接飛んで、彼女を連れてソッコーでゆらぎ荘に戻る予定やったんやけどの……龍神様の巣やったら、結界くらいは張ってて当然か……」

 

 どうやら、この場所に移動したのは想定外だったらしい。

 

「しゃあねえ、プランBでいくか。行くぞ」

 

 憂助はそう言うと、木の柵をヒョイッと飛び越えて、洞窟の奥へと進んでいく。三人も柵をよじ登って越えて、後に続いた。

 夜な事もあって、少しも進まぬ内に視界が真っ黒に塗り潰される。コガラシがバッグの中から懐中電灯を取り出して、スイッチを入れた。

 灯された明かりの中に、憂助の背中が見えた。その背中は前方の真っ暗闇の中を、何の恐れや迷いもなしにズンズン進んでいく。

 

「お前、ずいぶん夜目が利くんだな……」

「それもあるが、見えるんじゃなくて()()()。だき俺の事は心配せんで、転ばんよう注意して歩け」

 

 振り向きもせずに答えて、憂助は進んでいく。

 狭霧はその背中を、険しい表情で見つめていた。

 

 

 しばらく下り坂を進むと、前方が明るくなってきた。

 地底の中のはずだが、頭上に満天の星がきらめいている。

 その明かりに照らされて湖が、そしてその中央に、立派な城郭が見えた。あれこそは黒龍神の住まう龍雅城である。

 地底の空を照らす星々は、釣瓶火という妖怪の群れだ。

 狭霧は城から漂う濃密な妖気に汗を垂らしながら、憂助に話し掛けた。

 

「あれが目的の龍雅城だが――プランBとは、具体的にどうするのだ?」

「俺が、幽奈さんを助けに来た事をアピールしながら適当に暴れる。敵は幽奈さんを別の場所に移すなり、警備を増やすなりするやろうき、お前等はそういった動きのある場所に乗り込んで、幽奈さんを確保してこい。そんでさっきの入り口んとこで待っとけ。俺の瞬間移動で帰る」

「暴れるんなら、俺も手伝うぜ」

 

 コガラシが握り拳を作って提案するが、憂助はそれを却下した。

 

「幽奈さんの安全が最優先やろが。暴れるだけなら一人でも出来るが、誰かを守りながらは一人じゃきつい」

「それもそうか……すまねえな、幽奈のために……えぇっと……お前、名前は?」

「久我憂助。憂鬱の『憂』に『助ける』で憂助だ」

「俺は冬空コガラシ。こっちが雨野狭霧だ。よろしくな……陽動役、頼んだぜ」

「おう」

 

 憂助は素っ気なく答えると、右手に木刀をダラリと下げて、城へと向かっていく。まるで自宅周辺を散歩でもしているかのような足取りだった。

 

 

 地底湖の岸から城の門へと続く架け橋を渡ると、門の左右に刺又(さすまた)を持った見張りが一人ずつ立っているのが見えた。見張りの格好は時代劇に出てくるような物だが、顔つきはどちらかと言えばホラー映画でお目にかかりそうな感じだ。鱗やエラのあるその顔は、まさに半魚人そのものである。

 

「止まれ! 何者だ!」

「ここをいずこと心得る!」

「知るか阿呆」

 

 門番の誰何(すいか)にそう答えて、憂助は木刀を横一文字に振り抜く。瞬間、熱風のようなものが彼等の体を門に叩きつけた。

 門番たちはうめき声も上げずに昏倒する。

 

 門の前に立った憂助は、木刀を顔の横で、切っ先が前に向くように構える。『霞』と呼ばれる構えだ。

 木刀が白い光を帯びていく。

 

「エヤァッ!」

 

 鋭い刺突が門に繰り出される。

 すると、向こう側で大きな物が落ちる音がした。(かんぬき)が外れたのだ。そして門は自動的に、勢い良く開かれた。

 その向こうに、門番と似たり寄ったりの半魚人たちが群れをなしていた。全員が大同小異目を見開き、口をあんぐりと開けているのは、突然の開門に驚いているからだろう。

 

「おうおう、色ボケ黒龍神! 幽奈さんを返しやがれえっ!」

 

 憂助は大声で怒鳴りつける。

 その声で我に返った半魚人たちは、手に手に捕物道具(とりものどうぐ)を持って、狼藉者を捕らえんと襲い掛かった。

 

「久我流念法、地面返し!」

 

 憂助は木刀で地面を叩いた。

 すると、前方の地面が水のように激しく波打ち、捕り手たちはその土の津波に足を取られて転倒した。

 地面はまた元通り平らに戻る。

 

「な、何だ今のは!」

「こやつ、妖術使いか!?」

「近付くな! 遠くから投げ縄で動きを封じろ!」

 

 誰かの指示に従い、先端を輪にした投げ縄を手にした捕り手が、憂助を囲む。

 四方八方から一斉に縄が投げつけられた。

 しかし憂助が木刀で虚空を下から上へと斬り上げると、突如として烈風が吹き荒れ、縄を捕り手たちへと押し返した!

 憂助、すかさず木刀を真横に振り抜く。再び風が唸り、捕り手たちを枯れススキのように薙ぎ払い、吹き飛ばしていった。

 

 

 天守閣の一室。

 そこに湯ノ花幽奈は囚われていた。

 髪が白い事を除けば、一見可憐な少女である。しかしよく見れば、彼女の体がフヨフヨと宙に浮いているのがおわかりいただけるだろう。

 彼女は元々は、ゆらぎ荘に住み着く地縛霊であった。憂助がコガラシの背後に見た少女こそが、幽奈なのだ。

 

 その幽奈の周りには書物が散乱していた。『祝言までに龍雅家の正妻として必要な教養を身に付けねばならない』と言われて押し付けられた物だ。

 そして押し付けた本人も、そこにいた。

 左目に眼帯を付けた短髪の女性。

 黒龍神である龍雅玄士郎に仕える従者で、名を『朧』という。

 颯爽とした物腰で、城下の騒ぎの詳細を部下から聞いているところだった。

 

「ふむ、何者か知らぬが、相当な使い手のようだな……私が相手をするしかあるまい」

 

 朧の言葉に、部下の半魚人は安堵の笑みを浮かべた。

 

「ここの警備は倍に増やせ。狼藉者の目的はおそらく、幽奈様ではなく陽動だ。別動隊が混乱に乗じて幽奈様をさらう算段だろう。それに備えろ」

 

 朧は部下に命じると、幽奈に一礼して退室する。

 

 中庭に下りたところで、ポーカーフェイスにうっすらと驚きの色が浮かんだ。

 五十を越える数の兵が、無様にも倒れているのだ。手近の一人に駆け寄り調べたが、特に外傷はなく、気絶しているだけのようだ。

 朧は倒れ伏す兵たちの中心に立つ少年を見た。

 木刀を右手に下げたその少年は、汗もかいてなければ息も乱れていない。

 そして、朧の方をじっと見ていた。まるで虎のような鋭い眼差しだ。

 朧は問い掛けた。

 

「名を聞こうか」

「人さらいに教えるような安い名前は、持っちゃあおらん」

「そうか。私は朧。先代黒龍神の尾より生まれし護り刀――神刀・朧」

 

 名乗る彼女の両手が、細長く伸びる。そして黒鉄色に変色し、刃へと変わった。

 

「神聖なる黒龍神の居城を荒らす狼藉者、名無しのまま朽ち果てるがいい」

 

 言い捨てるなり、朧の姿が消えた。

 同時に憂助は、何を思ったか真後ろ目掛けて木刀を振る!

 木製の刀身と黒鉄の刃が、ぶつかり合った。

 朧が背後に回り込んでいたのだ。

 

 朧の隻眼がかすかに見開かれていた。

 腕を変化させた刃が、たかが木刀一本を切断出来なかった。

 自分のスピードを見切られた。

 その二つの驚きによるものだ。

 同時に、やはり自分が出て正解だったと確信する。

 

 一旦離れた朧は、憂助の周囲をランダムに動き回る。

 そしてタイミングも狙いもランダムに、斬りかかっていった。

 刃はその度に木刀で打ち払われる。しかも、刀身に傷一つ付けられない。感触からして、不可視のエネルギーでコーティングしているのだろう。

 

(だが、それもいつまで続く?)

 

 敵のスタミナと集中力の消耗こそ、朧の狙いだ。

 そしてその作戦が上手くいったらしい。

 正眼に構えられていた木刀がかすかに下がり、上段に隙が生まれたのだ。

 

「もらった!」

 

 朧は勝利を確信しつつ、憂助の脳天目掛けて右手の刃を振り下ろす!

 

「やらねえよ」

 

 しかしその隙は誘いだった。木刀が跳ね上がり、朧の打ち込みを受け止める。

 直後、憂助は左に踏み出し、朧の脇腹目掛けて木刀を叩き込む!

 朧はそれをまともにくらった。

 右手が空中に縫い付けられたかのように動かず、回避はおろか防御も出来なかったのだ。

 打たれた脇腹から、熱い衝撃が全身を駆け巡る。

 

「玄……士郎……様……!」

 

 主の名を呟きながら、朧は気を失った。

 

 

 

 天守閣。

 朧の指示により増員された警備兵たち。

 しかし彼等は、前後不覚に倒れていた。

 城内の動きを観察していたコガラシたちは、憂助の予想した通りの動きを見せた彼等を発見。尾行してここまでたどり着いた後、不意打ちをくらわせたのだ。

 

「幽奈、無事か!」

「幽奈ちゃん、助けに来たよ!」

 

 狭霧に廊下の見張りを任せ、コガラシとこゆずが部屋に飛び込む。

 

「コガラシさん、こゆずさん! ど、どうしてここに……!」

 

 幽奈は入ってきた二人を見て驚く。

 龍神とその一党を敵に回せばどうなるかなど、火を見るより明らかだ。彼等の安全を思えば、出来る事なら助けに来てほしくはなかった。

 

「ダメです、すぐに逃げてください! 私は大丈夫ですから!」

「そうはいかん」

 

 狭霧が部屋に入ってきた。

 幽奈は彼女を見て、二重の意味で驚いた。

 一つは、黒龍神の恐ろしさを知っているであろう彼女までこの場に現れたから。

 そしてもう一つの理由は――、

 

「…………あのぉ~、その格好はいったい……?」

「聞くな」

 

 凄む狭霧の首から下が、いわゆる全身タイツ的な物で覆われ、発育の良い肉体のラインがくっきりと浮かび上がっているからである。

 これは霊装結界と呼ばれる術で、身に付けている限りあらゆるダメージを肩代わりしてくれるという優れ物なのだ。

 

「こゆずから話は聞いた。あいにくと、隣人が(かどわ)かされたというのに、それを看過出来るほど物わかりの良い方ではないんだ、私たちはな」

「ま、そーいう事だ。さ、早くここを出ようぜ。こうしてる間も、久我は一人で戦ってくれてるんだからな」

 

 コガラシはそう言って、廊下の様子を確認しようと襖を開け――たかと思いきや、ミサイルのような勢いで吹っ飛ばされ、格子窓をぶち破って城外へと放り出されてしまう!

 

「余の愛しい幽奈を、どこへ連れていく気だ?」

 

 開け放たれた襖の前に立っていたのは、浅黒い肌をした長髪の男だった。

 

 黒龍神、龍雅玄士郎。

 

 憤怒の形相を浮かべ、怒気に黒髪をなびかせる様は、まさに怒れる龍神そのものだった――。

 

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