______________ザーーーーッ!
梅雨入りの時期は雨が多く降り注ぎ、
蒸し暑い夏の始めである。
そんな梅雨入り故に雨が勢いよく降っていた。
そんな日に屋上にいるわけにもいかない奏は
生徒会室に避難していた。
「いやぁ、最近は雨ばっかだね~。
嫌になっちゃうよ、まったく」
「…………それはこっちのセリフよ、
生徒会室でだらけきってる
呆れたように見つめる絵里。
「まぁまぁ。賑やかでええやん、えりち」
そんな絵里に宥めるように言うのは、
副会長こと東條希だ。
「おっ!だよね~。話がわかってるじゃ~ん。
流石のぞみ~ん。」
へらへらと笑いながら、希に同意する奏。
絵里はそれをみてため息をつく。
「………………希は甘いのよ」
「ふふふっ。うちはかなでっちのファンやからね~」
「の~ぞみ~ん。私のファンなんて
嬉しいこと言ってくるじゃ~ん。
特別に私のサインを差し上げよう~」
「かなでっちのサインか~。激レアやな~。
スピリチュアルやねっ!にししっ!」
おちゃらけた様子で会話する二人に
絵里は再びため息をこぼす。
「そもそも奏は生徒会じゃないでしょ?
何でここにいるのよ」
「だって雨降ってるじゃ~ん」
「…………何でここを屋上のかわりにするの」
ジトーッとした目で奏をみる絵里。
「絵里ちゃんが居るからかな~。
絵里ちゃんの傍って落ち着くし~。
絵里ちゃんも私がいて嬉しいでしょ~?」
「……………バカ?」
「酷いっ!?」
絵里の毒にわざとらしくガガーンっとする奏。
「えりちは照れくさいだけで
本当は嬉しいんやもんね~?」
「なっ!?の、希っ!?ち、違うからっ!
べ、別に嬉しくなんてないわよっ!」
「絵里ちゃんはツンデレさんだもんね~。
ちゃんとわかってるよ~?」
奏と希の言葉にカァっと顔を赤く染める絵里。
ちなみに奏はにやにやしながら絵里をみている。
そんな中、ドアをノックする音が部屋に響いた。
_____________「失礼しますっ!」
「おっ!ほのちゃん達じゃ~ん。
いらっしゃ~い」
そこには穂乃果たち六人のメンバーが揃っていた。
奏はにこにこと気の締まらない顔をして、
穂乃果たちを迎えている。
「……………なぜ、貴方が歓迎してるのよ、馬鹿」
「うっわ~。馬鹿って言った~。ひど~い」
ヘラヘラと笑いながら、絵里に言った奏。
絵里は呆れたように奏を見つめた。
「あの~、部活申請に着たんですけど……」
「ほら、えりち。対応しな、あかんよ?」
「あっ、ごめんなさい。今、やるわ」
「ほら、ほのちゃん達ももっと中おいで~」
たじたじになってる穂乃果たちを、
奏が部屋の中に入るように言った。
穂乃果たちはドキドキしながら恐る恐る中に入る。
どうやら、ライブの時に取り乱していた絵里に
気まずさを感じているらしい。
「っで、早速本題に入るけど
部活申請に来たってことで良いのよね?」
「は、はいっ!」
「確かに人数は足りているかもしれない。
でも、許可することはできないわ」
「えっ!!?」
「ひゅ~っ!絵里ちゃんの鬼畜~!」
冷たく言い放つ絵里に分かってたように
ヘラヘラとからかい始める奏。
そんな二人を見守るようににこにこと見つめる希。
そんな三人に目を見開く穂乃果たち。
「な、何故ですかっ!5人以上集めたら
部活を設立できるのでは……っ!?」
「海未ちゃ~ん。それはちっと違うんだなぁ~ 」
チッチッチッと指をふる奏。
「実はさ~、あるんだよね~」
「?あ、ある?」
首をかしげる穂乃果たち。
______________「アイドル研究部が、ね」
「「「アイドル研究部?」」」
「そっ。それがあるうちは無理ってこと~。
そうだよね~?え~りちゃんっ」
「………まぁ、そういうことね。
廃校寸前である今あまり部活を増やしたくないの。
だから………」
「せやから、アイドル研究部さんと話をつけんとね」
希がそっとサポートする。
「希っ!!?」
「ほら、アイドル研究部は一階に降りて
左側の廊下を歩いていけばあるからさ。
絵里ちゃんが噴火する前に行った方がいいよ~」
絵里が驚いている間に奏もさらりとサポート1つ。
……………サービスにからかい1つ。
「ちょっ!?噴火って何よっ!!?」
「ねっ?噴火寸前でしょ?」
「いや、寧ろもう噴火してるんじゃあ……」
ヘラヘラとしてる奏に穂乃果が
恐る恐るツッコミをいれる。
「か~な~で~っ!!」
「っ!!し、失礼しましたっ!!」
修羅場感を感じたのか、
穂乃果達は急いでこの場を後にした。
「この……っ!!!
その瞬間、生徒会室で大きな噴火が起きた。