オリジナル曲が出てきます。
歌詞ほどではないですが、設定として出てきます。
そこのところ、ご了承ください。
今回の話もよろしくお願いします。
奏の超テクニックのギターの音色の上に
美しく力強い歌声が走る。
会場中があっという間に熱に包まれて、
一瞬で奏のライブ会場となってしまった。
穂乃果達は目を見開いて驚く。
こんなにすごい音を奏でるなんて……っと。
同じ音楽をするものとして真姫も驚いていた。
これが天才と言うものかと……
人を惹き付けて離さない情熱。
どんなに冷たく絶対零度であろうとも、
溶かされてしまいそうな熱い音色。
そしてその熱は講堂を越えて、
世界中を轟かせるかのように響いた。
部活生徒や体験入部をしていた新入生まで
惹き付けて、講堂の中はあっという間に観客で
沢山になってしまった。
そしてなんと先生まで己の熱で集めた。
ガラガラだった講堂も熱で包まれ、
人に囲まれていった。
奏はただただ己の
圧倒的なパフォーマンス。
それを穂乃果達は見せつけられた気がした。
これが
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そしてその最高峰のパフォーマンスの熱は、
冷たいダイヤモンドを包み込んだ。
「………………かな、で?」
美しい金色の絹糸が靡いた。
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奏のパフォーマンスは
会場のボルテージは最高に高まり、
情熱の音色と共に歓声の熱をあげていた。
「今回三曲目いっくよーーっ!!
『氷と熱』っ!!盛り上がっていこーぜーっ!!!」
「「「ワアァァアアアアアアッッ!!!!」」」」
繊細かつ力強い前奏から始まる。
『氷』を表現するような美しく儚い歌詞が奏の歌声に乗って会場中に響き渡る。
そしてその歌詞が徐々に暖かく力強いものになっていき、冷たい『氷』を包み込むような優しい『熱』に変わっていった。
優しい『熱』が冷たい『氷』の中の温もりを
見つけ出し『氷』の中の暖かい真実を解き放つ。
そして会場中に視線を巡らせていた奏が、
急にある一点に視線を定めて優しげに見つめた。
「……………奏…」
その視線の先は冷たいダイヤモンドだった。
奏は笑顔でウィンクを見せる。
ダイヤモンドは目を見開いて、
それに答えるかのように優しく頬を緩めた。
そしてそれに穂乃果達が気づき、心底驚いた。
本当に
曲のタイトル通り『氷と熱』。
歌詞通り『氷』を優しい『熱」で溶かしてしまった。
そして熱き情熱の音色も最後の余韻を残して消える。
「皆っ!!ありがとーっ!!また聞いてねーっ!!!」
「「「ワアァァアアアアアアッッ!!!!!」」」
曲が終わったのにも関わらず、
まだ熱は会場中を包み込んで止まない。
そして奏へ向けた熱い大喝采が、
天まで届いてしまいそうなほど響き渡った。
奏はそれに笑顔で手を振って対応すると
ステージから姿を消していった。
これがプロ……
これが最高のステージ……
穂乃果たちの胸に奏の姿が刻み込まれた瞬間だった。