ぼくのかんがえたわるいかんりきょくをヘイトする話   作:NonaIn

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怒涛の連続投稿、いっくよー!

なお何が書きたかったのか途中で見失った模様。このクソ作者がっ!





Chaptar.13 偉大なる

N.D.75.9.16

MID-CHILDA ;Administrative Bureau Midchilda Central Office Area

 

 

 上空2000kmから、質量兵器のロストロギアが降下してくる。しかしその速度は時速200km程度と酷くゆっくりしたものだ。魔導技術による重力制御フィールドか何かであろう、と技術的には結論された。

 

 だが政治的には、朝の10時から夕の4時までかかっても何の結論も出る事は無かった。

 辛うじて決定されたのは市街地の住民に対する避難勧告と、局機能の内最重要な物の一時移転(その先に指定されたのは市街地外れにある廃工場であった)。そして航空戦力による早期破壊の試行。

 しかしそこまで決まった段階で、誰が責任を取るのか、どう収拾するのか、などと言った事となり、会議は踊り始めてしまった。

 しかもナナ曰く、情報開示が許可されたのは()()()機動六課のみ。故に確定的な情報は何一つもたらされず。

 

 会議は踊る、されど進まず。そうしている間に『ゆりかご』より正体不明の無人機――PRAYERが文字通り湧きだし、さらに会議は紛糾する。被害をどう補填するのか、等々。

 

 この段階で推定残り時間――4時間。

 

 故に機動六課は会議の完了を待たず、はやての独断で()()()()()()()()()()()()()を決行する事となった。

 むろん、失敗すれば仮に切り抜けられたとしてもただではすむまい。

 

 この際に優先して護るべき対象――つまり中核突入決行者は、飛行魔法と結界魔法により十分な高度まで上昇可能、かつ活動可能な航空魔導士であるなのは、フェイトの2人。

 そして本来陸戦戦力でありながら、増設されたバイパースラスターと電池込みの魔導炉の出力によって()()()()()()()なメディヴェル級タイタンことマキアと、そのパイロットであるスバル。

 

 まだ足りない、とはやては判断した。故に首が飛ぶ事も覚悟で戦力を無理矢理引きずり出す事にする。

 

 解体寸前故に修復改修の不十分だった()()()()()()()()()のアースラを、ただ()()()()()()()()()()()()()()()()のストレージデバイスを追加で持たせたシャマルにとりに行かせる。狂気の沙汰だが可能であるはずだと――転送魔法を魔力で強制的に範囲ブーストし、船単位で転送させるのである。

 そうして取り寄せたそれをリミッターを解除しリィンフォースツヴァイとユニゾンしたはやて、シグナム、ザフィーラで受動的・能動的に防御しながら浮揚させ、突入者三名をエリオ、キャロ、ヴィータの三名で護衛する。

 

 ナナは別働だ。地上に来ているミリシアの3名と合流し、『シャフト』の何処かに存在するThe Stone Likeと最高評議会を撃破する。この段階で上空の戦力が不足していれば、ナナとあと1人ないしは2人――篝か蓑亀あるいは両方の予定――が合流する手筈となる。

 そのためのデッドライアー(シャフト単独攻略経験者)であり、またタイタンを()()も運べる無人運送船も存在する。 そして篝は優先して上がる事となる――航空化されたノーススター級タイタン"銀鶏"ならば、出てくる可能性が否定しきれないAPのバイパーが乗る航空化ノーススター級タイタンに対応が可能だ。

 しかし同時に彼が地上と空中のどちらで防衛に出て来るかは予測がつかないため、こうなってしまったのだ。

 

 そして可能な限り早くTENNO二名も呼び戻す事となる。攻略に当たらせるのは地上本部側だ。

 これは数の差もあるが、『ゆりかご』内部にランディングクラフトが直接()()られるとは限らない事にも起因する(ほぼ大丈夫だろうが、『確実』と『ほぼ大丈夫』では天地ほどの差がある)。何より、アリシアが居てしまってはフェイトが挙動不審になりかねない――まだ割り切ってないようであったからだ。

 そしてここまで全てを外部人員に任せきる事はできないため、ティアナを同行させることとなっている。

 

 突入後は各々が可能な方法で中枢部へと可及的速やかに到達し、その機能を何らかの形で停止させる。それは破壊でもよいし、封印でもよい。

 

 ――作戦立案までわずか1時間。はやてはこれを、独断によって許可が下りる前に実行に移す事にする。

 突入決行は高度200km(オーロラより上)、残り推定()()()の時点。即ち、たったの2時間()()と言う狂ったような短時間で人でなし二名と元飛鉄塊乗り一名を含めた外部人員と面通しをして準備を整えろ、と通達してしまった事になる。

 

 無茶振りだ、と普通の人ならば言っただろう。

 

 しかし彼女ら彼らは幸いにして常人ではなく、本来あっただろう戦力を持った私で動く公僕でもなく、各々の思惑と理念と動機によって一つの目的を同じくする『柔軟な(フレキシブル)戦人(ソルジャー)』とでも言うべき存在として成立しつつある個の集団であった。

 ――いや、意図して成立させようとしていた。それが誰かと言えば飼い慣らす事を良しとする組織人ではなく、異物として招き入れられたたった一人によって、だ。

 

 それゆえ、誰も文句は言わず、決して低くない士気を保ったまま戦闘の準備を整える事ができていた。

 戦力となると解っているがゆえに、デッドライアー、蓑亀、篝、そして彼等のタイタンの3人と3機に対しても過ぎた拒絶反応は示さなかった(尤も、スパイも同然の存在だと本人達が自己紹介したがゆえに、よい感情も示しがたい、と公僕としての義務も一応果たしてはいた)。

 

 しかし彼等の――正しくはデッドライアーの齎した一つの可能性に拒絶感すら示す事をやめざるを得なかった。

 

「『あれ(ゆりかご)』が俺の知っているシャフトと同型の、その片割れなら、PRAYERの収録・無限再生機関()()()のだろう。それに対抗する手段はあるのか」

 

「……無いわ」

 

 同じ目標の攻略が割り当てられた、と言う事でそれなりに会話をして(そしてこの外様の3人が思った以上に戯言染みた事しか言わない事にうんざりして)いたティアナが手短に返答する。

 

「そうか。なら、()の『仕込み』も無駄ではないようだ」

 

「仕込み? そもそも奴って誰なんですか」

 

「……さてな、俺は対抗手段だと聞いただけでそれ以上は何も――」

 

 そう言った、その瞬間。作戦開始まで半時間を切ったこの時に、またアラートが鳴り響いた。

 オペレーターからの報告を一瞬でも早く聞こうと、視線が一点に集中する。

 

 その視線に射抜かれながらの報告に曰く。

 ――飛行型ガジェットドローン、()()()クラナガン市街各地の地下より()()、上空へと上昇を開始。航空隊の援護を実施中。

 

 全く皮肉ながら、本来の用途として想定されていた通り、しかしそれをはるかに超え無辜の民を護るべくして()()()()()()()として、生産・放出されているのだ。そう、文字通り()()に。

 

 一体何がどうなってるんや。

 総指揮官であるはずのはやては、ただそう呻くしか無かった。――胃薬を呷りながら。

 

 かくして、偉大なるモノ(ゆりかご)に微睡む偉大なるモノ(アーク)をめぐる戦いの火蓋を切ったのは、とてつもない数のモノモノ(The Great Majority)となったのである。

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