久しぶりの投稿になります。
短いですが楽しんでもらえると嬉しいです。
それではどうぞ。
「えっと、このアルバムはこっちで……」
CiRCLEで練習を終えた僕は現在、家で引っ越しの準備をしていた。
次は本の整理かな?と思った時……
ーーピンポーン♪ーー
家のチャイムが鳴った。
一体誰なんだろ……? もしかして瑠花さんが言ってた転校先の制服かな?
そう思いながらも、とりあえず玄関に向かう。
「ユーリ、こんばんは」
「あれ? ティアちゃん?」
誰かと思ったら、ティアちゃんだった。
「ママに頼まれて制服を届けに来たわよ」
「わざわざありがと。上がってく……?」
「じゃあお言葉に甘えて」
「…どうぞ。引っ越しの準備で荷物がアレで申し訳ないけど」
ティアちゃんを家に招き入れる。
リビングに入り、来客用にお茶を出すため、僕はキッチンに向かう。
「そういえばユーリ。メルとメラルはいないの?」
メルとメラルというのは僕が飼ってる猫と犬の事だ。
「部屋の片づけする前まではいたんだけど……っていうか、僕の足元にいたよ」
「にゃ~~♪」
「わんっ♪」
まさかのキッチンの死角にいた2匹。
僕が見つけると、見つかったと言わんばかりに鳴き声を上げる。
「2匹共、しばらく見ない間に大きくなったんじゃないの?」
「…まぁ、飼い始めてから1年も経つからね……」
実はこの2匹。元々は捨てられていたのだ。
ゲロカスな中学を卒業した後、花怜ちゃん、ルーちゃん、ティアちゃん、未柚ちゃんの5人で、静岡の内浦に旅行に行ったその帰りに海岸近くで見つけた。
まだ子猫と子犬だった2匹は酷く衰弱していて、放って置いたらすぐ死ぬと僕でも分かったので、ティアちゃんの知り合いの動物病院で診て貰った。先生曰く、あと少しでも遅かったら2匹は危なかったとの事。
「あの時は小さかったから分からなかったけど、2匹共ミックス種なのね」
「うん。メルの場合は見分けるのが難しいけどね……」
そう。
ティアちゃんが言った通り、この2匹はミックス種なのだ。
猫のメルが"ノルウェージャンフォレストキャット"と"メインクーン"のミックス。犬のメラルが"ポメラニアン"と"パピヨン"のミックスという珍しい組み合わせ。
ちなみに2匹共、性別は女の子……要はメスである。
「はい。紅茶。」
「ありがと」
紅茶をティアちゃんに渡し、僕もソファーに座る。
ちなみにメルは僕の膝に、メラルはティアちゃんの隣に座ってる。
「ティアちゃんはもう転校先の制服は届いたの?」
「ルナママの言ってた通り、家に着いたら花咲川女子学園の制服が届いててびっくりよ……」
「…て事は、花怜ちゃんやルーちゃんのところにも既に届いてるんだろうね」
「そうね」
生徒手帳は明日に届く。
何時に届くのかは分からないが、なるべく早めに荷造りを終わらせないと……
「そういえばユーリ、ママがユーリに聞いといてって言ってたけど、引っ越し先は決まったの?」
思い出したと言わんばかりにティアちゃんが訊ねてきた。
僕の転校先の藍音学院は家ごとの引っ越しが可能な変わった学校なのだ。
実は中学を卒業した後、ティナさんから僕さえ良ければ、藍音学院に来ないかという誘いがあったのだ。その時は申し訳ないけど断って、瑠花さんが理事長をしている月ノ丘高等学院に進学先したんだ。
「うん。引っ越し先はもう決めたよ。昔住んでいた場所に引っ越そうかなと思ってる」
「いいじゃない♪ 私の家からもそんな遠くないし♪ ルナも家が近いみたいだし、良いんじゃない?」
「花怜ちゃんの家は、少し遠くなっちゃったけど遊びに行こうと思えば行ける距離だしね?」
「そうね。じゃあママに伝えるから、ちょっと電話してくるわね」
ティアちゃんはそう言うと、
一旦リビングを後にした……
それにしても藍音学院に転校か。
読んでいただきありがとうございます。
実はここで……
1.悠里が猫と犬を飼っている。
2.引っ越し先が藍音学院ではなく、幼い頃に住んでた場所に引っ越す。
以上の条件で、この物語が始まります。
ちなみに悠里が中学卒業時か、もしくは今回の話で藍音学院に引っ越した場合は、
『月の少年の休日日記』に繋がります。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。