書いてます。
明久のローゼンメイデンは誰にするか悩みましたが
一応自分の好きなローゼンメイデンにしようと決まりました。
吉井明久の元に届いた差出人不明の手紙、そして薔薇の装飾金具の付いた大きな鞄。
鞄を開け中に入っていたのはまるで生きているような1体のアンティークドール
この出会いが明久を7体の人形達が至高の少女『アリス』を目指し各々がそれぞれの願い、想い、そして己の魂を賭けて戦いあう悲しいゲーム『アリスゲーム』へと巻き込まれていく。
明久「人形?・・・これって人形だよね?」
明久は鞄の中に入って眠っている人形をよ~く見た
その人形は、まず服装は真っ赤なワンピースに、ケープコートとボンネット状のヘッドドレスを着用しており、リボンの色は黒、瞳は碧眼。髪は金色で背丈よりも長く先がカールしているツインテールの人形だった。
それが目を閉じ、静かに眠っていた。本当にとてもよく出来てて、とても人形には見えない位にそれ程精巧に作られていた。
明久「肌柔らかそうだな」
ほっぺたのあたりを触ると、指がぷにっと弾力で跳ね返されて柔らかい。
本当はただ眠っているだけなんじゃないかと思える。腰のあたりを持ち上げると顔の横のあたりに金色のゼンマイが1つあることに気がついた。
明久「ゼンマイ?中身はこれだけなのか…!ゼンマイがあるってことは」
そう思い背中の辺りを探すと案の定、螺子穴を見つけることが出来た。
明久「あった。これを回せば良いのかな?」
螺子の穴にゼンマイを差し込み、ゆっくりきりきりと音を立てながらまいていく
まき終わるとゼンマイを鞄に戻し、人形を机の上にそっと座らせる。
明久「まさか動くわけ……無いよね」
すると
瞼がぴくぴくっと動き、カクカクと自分で起き上がり始める赤い人形。
明久「う、嘘!?」
まるで、宙に糸で吊るされて、誰かが起き上がらせている様に思えるけど、それはあり得ない
現に糸なんて無いし、ぴたっと垂直に足を伸ばし立ち上がると少しずつ目を開ける。
そこには碧眼の綺麗な瞳だった。僕はあまりの驚きに声を出すことすら忘れてその人形に見とれていた。
明久「本当に動いた……」
「ねぇ」
明久「え?」
「貴方が私にゼンマイを巻いてくれたの?」
その声は目の前にいる人形から聞こえてきた
明久「人形が、喋った……」
「貴方、私の質問に答えなさいよ」
明久は無言で頷く
「そう、分かったわ、それで貴方の名前は?」
明久「明久だよ、吉井明久」
「明久、じゃあ次は私の名前ね、私はローゼンメイデン第5ドール、真紅よ』
明久「ローゼン、メイデン、真紅……それが君の名前?」
真紅「えぇそして貴方はこれより真紅のしもべとなるのよ」
明久「しもべって、随分と上から目線な言い方するな
あっ、ねえ、質問して良いかな?」
真紅「何かしら?私に答えられるものなら答えるわ」
明久「ローゼンメイデンって何なの?」
真紅「そうね、まずはそこから説明した方が良いわね。でもその前に……明久」
明久「な、何?」
真紅「紅茶を淹れてきてちょうだい」
明久「えっ!?人形が飲み食いなんて出来る訳ないじゃん!」
確かに普通の人形は物を飲み食いすることが出来る筈がないだが真紅は
真紅「私達ローゼンメイデンをそこら辺の人形と一緒にしないでちょうだい
その事も含めてちゃんと説明してあげるから、だからまずは紅茶を淹れてきて」
明久「分かったよ、じゃあ淹れてくるから少し待ってて」
立ち上がると後ろから真紅が言ってくる
真紅「ちゃんと95℃以上で抽出して暖めたミルクもつけて」
明久「畏まりました。」
明久は紅茶の茶葉を見つけ水道水を汲み、強火で沸騰させる
その間にティーポットの中身を洗い流し茶葉をポットに入れ
高い位置からお湯を注ぐ。
それをおぼんに乗せて部屋へ運びそこでベッドの上に優雅に座っている真紅が座って待っていた。
明久「真紅、紅茶持ってきたよ。後、お茶請けも」
真紅「あら、気が利くのね。ありがとう、早速いただこうかしら」
前に姉が小さい頃人形遊びで使ってたテーブルと椅子もついでに持ってきてたので用意する。
明久「良かった。まだそれがあったから使えるかなと思って」
だが真紅は少々窮屈そうだった
真紅「少し狭いわね、まぁ良いわ」
真紅は自分のサイズに合ったティーカップと受け皿を出し先程淹れてきた紅茶をカップに注ぎ優雅に飲む
真紅「あら、とても美味しいわ♪温度も良いし、香りも良い、それにちゃんと茶葉も開ききってる。合格ねこの紅茶は」
明久「よしっ!」
思わずガッツポーズを取る明久
真紅「それでローゼンメイデンの何を知りたいの?」
明久「じゃあまずは………」
それから僕は真紅に色々と質問をして真紅も紅茶がとても美味しかったのか機嫌も良く分かりやすく教えてくれた。
まず最初に何で僕が選ばれたのかそれは昨日の差出人不明の手紙あれは真紅の人工精霊ホーリエの問いに僕が答えたから僕が選ばれた事らしい
次に真紅を含めた7体のローゼンメイデン達
何でもローゼンメイデンは真紅を含めて7体存在するらしく
皆それぞれ違うコンセプトで作られた人形達の事を指すらしい
そして真紅がお父様と呼ぶ7体のローゼンメイデンを作り上げた人形師ローゼンについて
真紅もお父様(ローゼン)がどんな人なのか分からないらしい
そして最後に真紅達ローゼンメイデンの宿命
アリスゲームについて
アリスゲームとはお父様(ローゼン)の願いでもある
至高の少女アリスになる為に7人の姉妹がお互いの魂『ローザミスティカ』を奪い合って戦う事を言うらしい
ローザミスティカを奪われた人形は只の人形となり話す事も動く事も出来なくなる。つまり人間で言うと死と同じ意味を持つ。そして最後に残った者だけがローゼンが理想とする夢の少女アリスへとなる。他の6人の姉妹が犠牲になることで
その話を聞いて明久は強く握りこぶしを作る
明久「ふざんなよ……」
真紅「明久?」
明久「ふざんなよ!!何だよアリスゲームって!他の姉妹を
殺して最後に残った1人がアリスになれるだって!!
ふざんなよバカローゼンが!!」
真紅「貴方、私のお父様になんて事を言うの!」
明久「あぁ言わせてもらうさ!真紅のお父さんは、真紅達にそんな事をさせる為にアリスゲームをやらせて最後に生き残った一人がアリスになれるだって!!そんな確証もないのにふざけたことを言うなよ!」
真紅「明久……」
激しい感情を露わにする明久に、真紅は少し驚いた。
明久「アリスってそんなに偉いのか?そんなに凄いのか? 僕には分からないよ! だけど、今目の前にいる真紅だって、とっても可愛くて魅力的で綺麗で立派じゃないか! それなのに、何で戦わなきゃいけないんだ? それが真紅の『お父様』の願いだって言うのなら、僕はその『お父様』を絶対許さない!」
真紅「あ、明久///」
明久「僕は、真紅と会ってばっかりでまだ何も分からない事がいっぱいあるさ。 でも、自分が作った人形達にそんな事をさせるなんて、真紅達の事何だと思ってるんだよ…悲し過ぎるじゃないか……ちくしょう」
明久の目には涙が溢れそれに真紅が気付く
真紅「明久……」
真紅は明久に近付き自分の両手を明久の手の上に乗せる
明久「真紅」
真紅「ありがとう私達姉妹の変わりにお父様に怒ってくれて嬉しかったわ。」
明久「真紅………やっぱり君もアリスゲームを」
真紅「そうね。それは避けられない宿命よ。でも私は私のやり方でアリスゲームを制する。だから明久」
明久「なに?」
真紅「私と契約をして」
明久「契約?」
真紅「私は貴方によって螺子を巻かれた。でも、それだけでは駄目なの私達ローゼンメイデンは人間から力を貰わなければその力を十分に発揮出来ない。契約をする事によって貴方から力が供給されるようになって、これからの闘いを優位に進める事が出来るわ。だから、この薔薇の指輪に誓いなさい。私の魂、私のローザミスティカを護ると」
真紅は左手の薬指にはめてある薔薇の指輪を明久に見せる
明久「真紅」
真紅「お願い、明久」
僕は真紅の目を見る。真紅の目は自分の眼をそらさず真っ直ぐに見つめていた。そこには確かに強い意思が宿っていた。
明久「分かったよ。やろう真紅」
真紅「!ありがとう明久」
明久「それで、どうやって契約するの?」
真紅「この薔薇の指輪に証を…、口づけを……するのよ…///」
頬を赤く染めながら真紅がそう言うと
明久「……えっ!?///」
何故か顔を赤くする明久
真紅「あ、貴方…、今何か変な事考えてなかった?」
明久「そ、そんな事は無いよ! ……全然…」
ジト目で睨む真紅に、明久は思わず視線を逸らす。
真紅「…もうっ!私まで変な気分になったじゃない、
余計な事は考えなくて良いから、早くこれにキスしなさい、バカ!」
明久「なっ!バカはないじゃん!バカは!!」
真紅「良いから速く!!もう………/// 」
『あんな恥ずかしい事をストレートに言われたら私だって気にしちゃうじゃない………バカ///』
明久「ハア…、分かったよ、それじゃ、するよ…」
真紅「い、良いわよ…」
そうして、明久は恐る恐る真紅の指輪に口づけをした。
すると、その瞬間赤い光が明久と真紅を包む。
明久「な、何だこれ!?」
真紅「心配しないで直ぐに終わるわ」
明久「!っ指が、熱い……!」
その熱さに顔を歪める明久。
真紅「これは、何て凄い力なの! こんなの今まで始めてだわ!」
そうして、光はゆっくりと消えていった。
明久「これは…指輪?」
明久の左手の薬指には、真紅と同じ薔薇の指輪が填められていた。
真紅「それが、私と契約をした証よ。 これで貴方は正真正銘私のしもべよ」
明久「また、しもべって言って、まったくもう」
そういっても明久は笑みを浮かべそして真紅も笑みで返す
明久「改めて、よろしくね、真紅」
真紅「ええ。こちらこそ、よろしくね明久」
次回はもう一人、もし真紅ではなくあの人形だったらのIFの話で
どっちが明久とお似合いなのかは皆さんの感想次第で決めようかなと思います