ピッ
僕はいつものように鳴り響く時計のアラームを止めた
僕は平凡な生活を送る大学生だった
いつもと同じように大学に行きバイトをして生活していた
だが人間刺激が無ければ生きていけない
人生を楽しく過ごす為にはスパイスが必要だ
バイトの帰り道、辺りは暗闇に包まれいた
僕は街灯の下で何やら立ち止まっている男を見つけた
スーツ姿の男は僕を見つけるとこちらに駆け寄ってきた
「君、この時計を買わないか?」と
「時計?」
男は古そうな懐中時計を見せてきた
「この時計はな、高性能で時間を戻せるんだよ。」
「時間を?馬鹿馬鹿しい、それに何なんですか貴方は通報しますよ。」
「タダでいいから!それに君は刺激を求めているだろう?」
「嫌...だから要らないですって!」
「そんなこと言わずにさぁ...ほら」
そう言って男は強引に懐中時計を押し付けてきた
「但しこの時計で時間を戻せるのは3回までだからよく考えて使うんだよ、それじゃあね。」
そう言い残し男は去って行った
「何だったんだ...あの人...」
僕は家に帰り眠りについた
次の日、いつも通り大学に行こうとしていた時である
トラックが突然こちらに向かってきたのだ
僕は咄嗟に懐中時計をポケットから出し時間を戻した
すると時間が巻き戻ったのか一つ前の交差点で立ち止まっていた
「まさか本当に時間を戻せるのか...」
しかし今ので1回使ってしまったので後2回しか使えない
落ち着いた所で僕は再び歩き出した
大学からの帰り道僕の真上から何かが落ちてきた
工事現場から鉄骨が落ちてきたのだ
僕は先程と同じ様に懐中時計を取り出し時間を巻き戻した
落ち着いた所で僕にはある疑問が浮かんだ
2度も命の危険にさらされた事である
一日に2回も命に関わる事故が起きたのだ、とても偶然とは思えない
時計が無ければ僕は今頃...時計を使えるのは1回だけとなった
僕は家に帰って、寝ようとしたがやはり眠りに着くことは出来なかった
僕はある考察をした。
命を狙われたのはこの時計のせいなのでは無いかと、この時計は人間を破滅に導く悪魔の様な存在では無いか、そう思った僕は家から一歩も出ないと決めた。
家から出なければ死の危険は無いと思ったのだ
そう決めてから半日たった時、ふとテレビをつけてみたら、隕石が地球に接近していると報道していた。
何時もの僕なら何とも馬鹿馬鹿しいと思うだろう、しかし今の僕にはこの時計が僕の命を狙っているとしか思えなかった。
だが時計は後1回使える、僕はその事を思い出し最後の1回を使った。
すると隕石の話は無かった事になっていた
僕はホッとしてまたテレビをつけたすると、宇宙人襲来!地球滅亡の危機!と報道している
僕は絶望した。もう時計は使えない、ただ死を待つことしか出来ないのだと悟った
時計を貰った時から僕の運命は決まっていたのだろう。
いや、時計は確かに僕の願いを叶えていた、人生に刺激が欲しいという願いを。
何とも高性能な時計だ、高性能すぎる。
高性能すぎる時計も考え物ですね...