レムナント嘘予告   作:きのこ働いてた


原作:Fate/Grand Order
タグ:R-15 残酷な描写 嘘予告 設定捏造
モードレッド逆行とか、そういう感じで人理が歪んだ世界

しかし、この世界はどこかおかしいような?

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オリジナル特異点、作ってみたら案外楽しい


第1話

オレはもう、王になろうとする事は無いだろう。

オレの本当の願いは、父上が取り零した人としての生を、父上に与える事だったのだと、マスターの隣で理解した。

 

父上を憎んでいた訳ではなく、父上に全てを背負わせた王という呪いが、オレは憎かったのだ。

 

そうして、未練は多少あれども聖杯をめぐる戦争から脱落した––––––筈なのに。

 

〝オイ、オイオイオイ……何の冗談だ、こりゃ?〟

 

意識が覚めれば、酷く見覚えのある光景が目の前には広がっていた。

 

薄い緑色の液体によって全身が浸かっていることを知覚し、外の様子を眺め……此処が何処なのか、直ぐに理解した。

 

〝ここは……母上の工房か……!?〟

 

そう気付いたのと同時に、目の前に陰湿そうな、しかし何処か清廉さを感じさせると言う摩訶不思議な雰囲気を持つ女の顔が目の前にうつし出されていた。

 

あぁ、ここがそうなら、無論アンタも出てくるんだろうよ!

 

『ふふ、実験は成功ね。さぁ、出て来なさい?モードレッド。貴女にはその力があるでしょう?』

 

そう脳内に直接言われて、気付いた。

己の身体が、受肉している。

いやこれは……!?

 

『貴女と全く同じ力、容姿、型のホムンクルスを触媒にし、英霊として名を刻むであろう貴女の魂を座から少し掠めとり、その触媒となったホムンクルスの肉を与える……もし貴女が歴史に名を残していなければ、とも考えましたが。やはりそれはあり得ませんでしたね』

 

〝…………〟

 

軽く言っているが、この女、やはり性根は兎も角その技量は凄まじいとしか言いようがない。

あの宮廷魔術師、マーリンにすら匹敵……いや、その驚異的なまでの執念をもってすれば、或いは凌駕するかも知れない。

 

〝なぁ?母上、一つ聞いても良いか?〟

 

『おや?なんでしょう、我が愛子よ』

 

そう言って微笑みながら己の水槽に近づく女の顔面に––––––

 

––––––水槽のガラスを突き破り、赤雷を伴ったモードレッドの強力な拳がめり込んだ。

 

「全く、どう言う状況かは追々知るとして、だ……母上、アンタには取り敢えず此処で死んでもらう。どんな状況であれアンタが生きてて良い事があった試しがないからな」

 

粉砕され飛び散ったガラスの破片と、同時に流れ出る保存液を赤雷で消し飛ばし、魔力で構成された鎧を瞬時に纏う。

 

今の一撃程度で死んだはずもないだろうが、さて吹き飛んだモルガンの姿は見当たらない。

 

警戒しつつクラレントを虚空から取り出すモードレッドとは対照に、モルガンは何処からともなく無手のまま姿を現した。

 

……痛烈な拳の一撃は、大して効いていないらしい。

 

「おや、貴女は叛逆の騎士、ブリテンを崩壊させたあのモードレッドではないのですか?ならば私に従って国を崩壊させたのでは……?」

 

不思議に感じていた。

何故、従僕である筈のサーヴァントである己が、目の前の女に縛られていないのかと。

 

この女、狂っている。

手駒であるオレが裏切る筈が無いし、裏切った所でいつでも始末できると言った所か?

何処までもオレはこいつの狗だってか?

 

「……気に食わねえ……まぁ良い、アンタが望んでいたアーサー王の治世を崩壊させた逸話の具現だ。涙でも流しながら有り難く受け取りやがれ、クソアマ」

 

クラレントに魔力が収縮していく。

溢れ出る余剰魔力が、赤い雷となって工房のあちこちを削る。

 

隠されない殺気。逃れ得ぬ死の一撃に、しかし。

 

「まぁ!やっぱり貴女はアーサーのブリテンを滅ぼしたのね!流石よ、私の子!」

 

この狂った女は、どこまでもオレが理解出来ない存在だった。

だが、Aランク以上の対軍宝具をこの至近距離で直に喰らえば、幾らなんでも死ぬ筈だ。

 

なにも問題はない、筈だ。

 

「……我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)!!」

 

工房に凄惨なまでの破壊光が満ち––––––目の前のモルガンの肉体のみならず、視界に入る他のありとあらゆるモノを消しとばした。

 

そのまま雷を調整して、天井に大穴を開ける。

此処が己の知識通りの工房なら、地下の筈だ。

 

そうして開いた大穴から、モードレッドは抜け出す。

 

……神域の工房は、主人を失った。

 

辛うじて魔術の触媒用にでもするつもりだったのか、蛇が工房から這い出していく姿を、しかし誰も見届けてはいなかった。

 

◆

 

それから小一時間ほどして、モードレッドは一先ずの目的地を視界に捉えた。

 

「……あぁクソッ、まさかとは思ってたが、やっぱりそうなのかよ」

 

遥か彼方に聳え立つ白亜の威容。

間違いない。

己の、短いとは言え、殆どの人生の大半をあそこで過ごしたのだから。

オレが間違えるなど、天地がひっくり返ってもある筈がない。

 

「ここは……父上が統治していた頃のブリテンか」

 

周囲に満ちるマナ、空の汚れ具合、そしてあの城。

此処は、既に過去の遺物となった筈のブリテン島だ。

 

◆

 

さぁ、遡行したモードレッドと言う異物を抱えた事で、この島は特異点と化す。

 

この時代、誰もが望んでいた黄金郷の存続。

白亜の理想郷が、カルデアを引き裂く。

 

これは断片の、その中でも吹けば消える様な薄氷の上に立つ特異点。

 

叛逆の徒/騎士王の後継

 

式の再現/利用される愛

 

執着の魔術師/花の魔術師

 

安寧を望む只人/人理崩壊を願う魔物

 

蛇と人の子

 

原初の人

 

真なる蛇

 

 

Epic of Remnant異伝。

 

【全て過去の理想郷(アヴァロン)と土塊の人】

 

たとえばそれは、理想が齎す現実。




要は、過去のブリテンの住人達の願い(ブリテンの安寧)を無視してでも無事に使命をカルデアは果たせるのか、みたいな?

中身はほぼほぼ超平和なブリテン、仲間割れも現状特になし。
それに侵略してくるカルデア……今までの特異点とは違って、何も知らない現地住民達の協力は得られず、悪と言われても文句は言えない状態、みたいな?
いやあマシュと藤丸くんと円卓勢の胃が痛みそうですね

冷静に考えると円卓敵になってばっかだな……ごめんよ円卓

ちなみにやるつもりはないんですけど、ラスボスがアダムとリリスって、そこだけ決めてるんですよね


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