復讐者-Avenger- 正義を憎み、人間を恨んだ男   作:ゔりこんどりふぁ

3 / 6
ここでアヴェンジャーの個性の説明を改めて

個性『憎悪』

何かを恨んだり憎んだりすることで身体能力が強化される。一定のラインを越えると、身体に黒い炎を纏う。黒い炎には様々な能力があるがそれは未だに解明されていない。


激突と諦観と衝撃と

海外からの助っ人。なるほど、正しい策と言える。力が足りなければ周りから借りる。人間の能力で優れているものの1つだ。しかし、この俺を止めることは叶わない。俺は世界へ復讐するまで死ねない。

 

さあ、噂をすればなんとやらだ。

 

「やぁ、世界No.1ヒーロー(世界一のゴミクズ)。己が職務を投げ捨ててまで何の用だ?」

 

「黙れ、アヴェンジャー。罪なき者の命を奪う悪人が」

 

浅黒い肌に、筋骨隆々の身体、加えて赤髪………こいつがグレイブ・G・ゴトーか。世界No.1ヒーロー……即ち俺の最大の敵。だが、ヒーローなんてものに成り下がった時点で俺の勝ちだ。

 

「貴様こそ口を慎めよ。グレイブ・G・ゴトー。日本の政府にいくら貰ったが知らないが、助けを求めなければ来る気など無かったのだろう?金が無ければ来なかったのだろう?」

 

「何が言いたい……!!」

 

「これで伝わらないか。世界No.1ヒーローは戦闘力だけのようだ。分かりやすく教えてやる。金に突き動かされただけの偽善者が、正義の味方振るな」

 

「違う!!俺は日本の危機に立ち上がっただけだ!!」

 

日本の危機に立ち上がった?ふざけるな……ならば、ならばなぜ……

 

「そうだと言うのなら……なぜ今頃になった姿を現した!?犠牲者が1000に届こうとする今!!なぜもっと早く来なかった!?日本の危機というのが俺の存在だとするならば、なぜ俺の存在が明らかになった時にすぐさま駆けつけなかった!?」

 

「日本から要請が送られて来なかったからだ」

 

「求めに応じるのがヒーロー、そう言いたいのか?」

 

「そうだ。誰の声であろうと助けを求めるのならば助ける。それが我々ヒーローの役目だ」

 

ぬけぬけと………!!!

 

「戯言を抜かすな!!!誰の声であろうと助ける!?ならば声を上げられない者は放っておくのか!?貴様らの耳に届かない声は放っておくのか!?求められなければ応じないのか!?それが世界の頂点に立つヒーローの答えか!!ならば、この世界に平和など、平等など、正義など……存在するはずないだろう!!!」

 

「言いたいことはそれだけか。復讐者」

 

「あぁ、貴様らヒーローへの言葉はこれだけだ。後は行動と力で示す。貴様達ヒーローの間違いとこの世の醜さを!!!」

 

オールマイトの時とは違う。最初から全力。我が復讐の炎に薪としてくべてやる。その身を焼かれ、あの世で懺悔しろ!!!

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

アヴェンジャーの身体が復讐の黒い炎に包まれる。

 

「これがオールマイトの言っていた黒い炎……なるほど大したものだ。だが、俺の個性『光』の前には全て無駄!!!」

 

グレイブの身体が、アヴェンジャーとは反対に白く輝く。

 

個性『光』

 

自分と触れたもの(生物以外)を光にすることが出来る。自身を光にすれば光速で移動と攻撃ができ、物体を光にすれば光速で打ち出せる。また、変化させる質量によって光速の上を行くことも可能。シンプルにして最強。並ぶ者無き最強の個性。

 

「『光』、か。視認出来ず、触れられず、No.1に相応しい個性と言えるな。だが、グレイブ・G・ゴトー。貴様は勘違いをしている」

 

「何?」

 

「相手から視認されず、触れられなければ攻撃を受けないとでも思っているのか?」

 

「ふざけた事を!!!」

 

グレイブがアヴェンジャーの背後に周り込み、文字通りの光速の拳を放つ。

 

Gloria straight(光輝なる我が拳)!!!」

 

光速の拳にアヴェンジャーは反応も出来ず、貫かれるーーーーー

 

「話を最後まで聞けよ」

 

ことは無かった。黒い炎が、壁となり光の拳を阻んだ。

 

「肉体に触れられないなら、心に触れればいいだろう?怨嗟の声を聞ききながら、絶望しろ!!!」

 

そしてそのままグレイブの身体が炎に包まれる。

 

「良かったじゃないか、グレイブ・G・ゴトー。助けを求める声がたくさん聞こえるぜ?」

 

そして完全にグレイブが炎に呑まれる。

 

『いやだ、いやだいやだいやだいやだ』

 

『助けて……助けて、助けて!!!』

 

『痛いよ、痛い痛い痛い!!誰か、誰か助けて!!』

 

『死にたくない、死にたくない、死にたくない』

 

聞こえるのは、恐怖の声。この世のマイナス全て。

 

「やめろ、やめてくれ。聞きたくない。聞きたくない。聞きたくない。聞きたくない聞きたくない聞きたくない。やめろやめろやめろやめろ」

 

「言ったじゃないか。助けを求める声が誰であろうと助けるって。目を背けるな、耳を塞ぐな。向き合え、耳を傾けろ。自分の信念を貫き通せよヒーロー」

 

『殺さないで、殺さないで。助けて!!!助けて助けて助けて助けて!!!』

 

『死にたくない、死にたくないよ。助けて、助けてよ!!』

 

『誰か!!!誰か!!!助けて!!!』

 

『いやだよいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ!!!助けて助けて助けて助けて!!!!』

 

『『『『助けてヒーロー!!!!』』』』

 

「やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

 

グレイブの視界は闇に閉ざされ、2度と光が差し込むことは無かった。

 

 

 

 

 

 

その日、グレイブ・G・ゴトーが死亡した事が全世界中に広まった。

 

 

 

 




世界No.1ヒーローが噛ませ役になる……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。