Mokepon ~DarkSide Story of Pokemon~ 作:Mitchell
偵察の結論と攻略の手はずを、シャトシはどう見出す?
シールフで見たあの2人の社員と思われる奴ら
上司と部下の関係だったようだけど
普通の企業戦略の話をしていたものと思っていたが
俺を見た瞬間に顔色をこわばらせた
誰の目にも映るくらい、はっきりと空気が変わった
もしかしたらあいつらの話は単純な戦略の話じゃなくて
この怪しい会社の正体を暴く重要な内容だったのではないか
俺はそう思った
俺はその会話から逆算した
あの会話の中から、どこかおかしい所はないかと
違和感を覚えたのは
「敵の襲来に備えて準備」という一言が俺の顔を見たとたん
「競合他社にパイを奪われぬよう」という言葉に変わったことだ
確かに少々ぶっきらぼうだが
別に前者の言い回しを訂正しなくても十分に意味は通じただろう
だがあいつらは俺を見て明らかに言葉を選んできた
小難しいビジネス用語でくるまれた言葉に
もしも俺がやつらに、その「競合他社」の社員、スパイだと思われたなら
気づいた瞬間に一切話さなかったはずだ
少しの情報だって嗅ぎ回られたくないと思うはずだろうから
だがあいつらは言い回しを変えて会話を続けた
考えられる理由は一つ。
あいつらにとって俺は、ビジネス上のライバルではないが
何らかのことに対して脅威であり、敵であるため
専門用語を用いてケムに巻こうとした
じゃあ何の驚異なんだ
というかそれ以前に何で俺のことを知っているのか
…俺を知っている人間は誰だ?
それは今まで会って喋ってきた奴ら…
それはバサラタウンのみんな、ジムリーダーと数人の住民と…
…そうだ、あいつらだ、ソケット団員
面倒事の影には絶対こいつらがいた
そしてその度にこいつらを蹴散らしてきた
タマユデの時だってソケット団のアジトを殲滅して宝箱を…
待てよ、そういえばあの時の宝箱のパスワードって
確か「SHILPH」(シールフ)だったよな…
そのパスワードと完全に一致しているこの会社名と
その名をパスワードとした宝箱を持っていたソケット団
ということは、この会社まさか
ソケット団の親玉なのではないか?
確か「SHILPH」の意味は
「Secret Hidden Industrial Landmark of Portable Hazard」
=「携帯型脅威の秘匿隠蔽型産業拠点」
ってことはこの会社内には流出してはマズいレベルの
超やべぇmokeponが存在しているに違いない
これは迂闊に手を出すことはできない…
しかも俺がフキヤマに入ったって情報くらい回っているはずだから
今までの俺の戦い方は読まれてる
でもそれは裏を返せば
誰も気づかない違う戦略をこちらが取れば敵は無防備ってことだ
必ず俺はこの企業の裏を暴いてやる
そして…
巨乳の女子社員と仲良くなってやる!
あ、いや、違う
伝説級のmokeponとやべぇボールの奪取を目的として…!