ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
タクシー内───
運転手「もうすぐ本海苔町ですよ。お客さん初めて来ますか?」
承太郎「ああ。そうだ」
運転手「なにか用事でも?」
承太郎「少し、遠い親戚に会いにな」
運転手「そうですか」
承太郎「やれやれ。面倒な事にならなければいいのだが……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朝、一条宅───
ピンポーン
竜「坊ちゃーん。お客さんですぜー」
承一郎「……客?」
千棘「ご…ごきげんようダーリン!突然で悪いんだけど今からデートに行かない⁇」
直後、僕の体がフリーズする。
街の中───
千棘「………なんで…なんで私がこんな目に遭わなきゃなんないのよぉーー‼︎」
承一郎「……それはこっちの台詞だよ……。はぁ…やれやれだよ……」
千棘「あーあほんとやってらんないわね。それじゃあ私先帰るから」
承一郎「え?」
千棘「え?じゃあないわよ。みんなもういないんだからこれ以上私があんたといる理由ないじゃあない」
承一郎「桐崎さん、あいつらは僕達にとても過保護だったんだよ?そんな奴らが僕等がデートのときに何もしないと思うかい?僕があいつらなら絶対ついて来るよ」
千棘「え……?」
物陰に隠れているギャングとヤクザ達を発見……。
文字通り逃げ場がない……。
結局、デートをすることになったのだが……。
キング・クリムゾン‼︎
カフェ、食事、そして映画と僕の幻想をぶち壊した後、桐崎さんは飲み物が飲みたいらしく、僕が買いに行くことに……。やれやれ……。
〜千棘side〜
まったく、いやになっちゃう!
あんなやつとこれから3年間恋人のフリをするなんて信じられない!
不良「ねぇねぇそこのお嬢ちゃん!君かわいいねー。どう?今ヒマ?オレらとお茶しない?」
チャライ不良達がやって来た。
千棘「……あいにく人を待ってるんで」
不良「なー、いーからオレらと遊ばねー?ぜってー楽しーからさ〜」
千棘(フン…こういうのはスルーよスルー…)
不良「あ?何よシカト?やめてよーなんでもするからさー!」
しつこいと感じ始め、うざくなってきた。拳を強く握りしめたときに、承一郎が戻って来た。
承一郎「いやーすいません!この子まだ日本語が上手く出来なくてね、じゃあ桐崎さん行こう!」
不良「なんだこいつ、なぁ嬢ちゃん一緒に行こうぜ」
プッツン!
承一郎から何かが切れた音がした。
承一郎「桐崎さんから離れな!あんたの指が吹き飛ぶぜ!」
不良「なんだ?やろうってのか?やってみろよ!」
承一郎「『波紋』ッ!」
承一郎の『波紋』が持っていたコーラの瓶に流れ、瓶の栓が不良に向かって吹き飛び、不良の指を吹き飛ばした!
不良「うぎゃああああ‼︎お、俺の指が…‼︎」
承一郎「それじゃあ行こうか、桐崎さん」
承一郎が私の手を掴んで走った。とても力強いと感じた。
〜承一郎side〜
僕等は走って、ある公園のベンチへやって来た。
承一郎「はぁ…やってしまった…」
千棘「ねぇ、さっきのって…」
承一郎「ああ、『波紋』の応用だよ。触れずにコーラの栓を吹っ飛ばす、僕の特技だよ」
千棘「あ…助けてくれて、ありがとう」
承一郎「気にしなくていいよ。体が勝手に動いただけだからさ」
千棘「じゃあ、私ちょっとトイレに行くわ」
承一郎「あ、うん……」
はぁ……ひとまず休憩できるな……。
そんな事を考えていると、遠くから大男がやって来た。
身長は190cm以上で、黒の帽子と厚手のコートを身に纏っている。ワイルドな風貌だが、同時に知的な雰囲気を醸し出していた。
?「君が…一条承一郎君だな……?」
承一郎「…そういうあなたは…?」
承太郎「私の名は…空条承太郎という…。奇妙だが、血縁上、君の曽姪孫だ。」
<= to be continued=
キャラプロフィール
空条徐倫
年齢:19歳 身長:174cm 体重:57kg
スタンド、『ストーン・フリー』の使い手。明るく少々下品な性格だが、父から譲り受けた冷静な判断力がある。
無実の罪でアメリカの州立グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所に収監されてしまうが、承太郎が託した『矢の欠片』によってスタンド能力が発現し、黒幕であるエンリコ・プッチに戦いを挑みながら、精神的に成長した。
父である承太郎との仲は最悪だったが、戦うにつれ、父の本心を理解し、お互いの関係は回復した。