ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
そして遅くなったことについても申し訳ありませんでした…。
放課後、学校のプール───
千棘「…助っ人?」
桐崎さんはビキニ姿だ。どうやらまだ学校の水着を買っていないらしい。
るり「うん…ウチの水泳部かなりの弱小でね、明日練習試合なのにメンバーが少し足りないの。桐崎さんなら運動神経も申し分ないし差し支えなければ是非お願いしたいのだけど…」
千棘「私だったら全然いいわよ!体動かすの好きだしね!…それよりなんでもや…ダーリンまでいるの…?」
承一郎「…宮本さん、ここ女子水泳部だろう…?な…なんで僕まで…」
僕と桐崎さんは宮本さんに頼まれて女子水泳部の手伝いに来ている。桐崎さんは分かるけどなぜ僕なのだろう?
僕はまだ宮本さんの意図が分からない。
るり「…一条君にはまた別に頼みたい事があってね。ま、そちらは追い追い…」
小咲「る…る…るりちゃああああん…‼︎な…なんで私が選手登録されてるの…⁉︎私…カナヅチなのに…」
承一郎「‼︎」
小野寺君の水着姿…。ヤバい、すごく可愛い…。
小咲「私じゃあ戦力になんか…あれ⁉︎一条君⁉︎今日はなんで⁉︎」
承一郎「宮本さんに頼まれて来たんだよ」
小咲「でも、胸の傷は大丈夫なの…?」
僕の胸には痛々しい傷跡がある。なんで生きているのか今でも不思議だ。
承一郎「大丈夫だよ、別に気にすることはないよ。医師からもOKされたし」
僕達がそんな会話をしていたら、
集「おーーーっス楽ーーー‼︎桐崎さんと小野寺が女子水泳部の助っ人やるんだって〜〜‼︎?」
と集がやって来た…。
こいつ、どこから湧いて出てくるんだ⁉︎
集「おーーー‼︎おっほほ〜‼︎う〜〜むこれはこれは…。なんとも素晴らしいですな〜。…ん?」
集の視線が桐崎さん、小野寺君の順に動き、宮本さんで止まった。そして、
集「…フゥ…」
と深いため息をついた瞬間に
ドンッ!ザッパァ‼︎
と宮本さんにプールに落とされた。
るり「一条君」
集を足でプールの中に押し込みながら宮本さんは淡々と話す。宮本さん、恐ろしい子!
るり「あなたにお願いしたい事というのはね明日の練習試合までに小咲を泳げるようにして欲しいの」
なんやかんやあったが、ようやく水泳指南が始まった。最初に桐崎さんが泳ぎの手本を見せてもらったのだが、ハイレベル過ぎて参考にならなかった。
その後、頑張ったのだが小野寺君はビート板でなんとかなるぐらいにしかならなかった。
翌日、学校のプール───
承一郎「…ん?今日はビキニじゃあないんだね」
千棘「む、昨日は仕方ないでしょ?突然だったし学校の水着まだ買ってなかったんだから」
やはりまだ買ってなかったらしい。
千棘「…あっら〜?それともダーリンは私のビキニが見たかったのかな?」
承一郎「…君は本当に大したやつだよ。全く…」
小咲「おはよう!一条君、桐崎さん!」
小野寺君と宮本さんがやって来た。
承一郎「やぁ、小野寺君。今日は大丈夫かい?」
小咲「うん多分。昨日お風呂でもイメージトレーニングしたし」
承一郎「あんまり無理をしないようにね。とにかく完走できればいいんだから」
小咲「うん、ありがとう。頑張るね!」
千棘「…何よ私との態度の違いは」
承一郎「え?そんなにかわりはしないだろ?」
千棘「フン!もういいわ!」
承一郎(え、何?僕何かやらかした⁉︎)
さっぱり分からない…。某帝都大学の教授風
桐崎さんは準備運動をしないでスタート地点に立った。果たして大丈夫なのだろうか?
そして、水泳の練習試合が始まった。
承一郎「…ごめん、宮本さん。小野寺君一日じゃあ完全に泳げるように出来なかった」
るり「え…。ああ…、まぁ…(…あれ本気にしてたんだ。冗談だったのに…)」
るり「…まぁ大丈夫でしょ参加は出来たんだし。あの子が溺れるような事さえなければ。…でも小咲昔から死ぬ程不器用だからなぁ」
承一郎「えっ…」
るり「冗談よ。ここのプール足つくんだし。そんな事あるわけ…」
女子水泳部員「…ねぇ、あれ見て。あの子溺れてない?」
見てみると、桐崎さんが準備運動不足で両足をつってしまったようだ。
るり「⁉︎桐崎さ…⁉︎」
承一郎「桐崎ッ‼︎」
僕はそのままプールに駆け出し、
承一郎「コォォォォォ…‼︎」
バシバシィッ!
という音を立て、奇妙な紋様の波を立てながら水面を走った!
集「ひっええーっ⁉︎す、水面をッ‼︎」
るり「ど、どうやって…⁉︎」
承一郎「小野寺君!ビート板を借りるよ!」ガシィッ!
小咲「え⁉︎う、うん!」
ビート板を貰い、桐崎さんが溺れている辺りでプールに飛び込んだ!
集「お、おい!あれを見てみろ!」
るり「び、ビート板が水面に固定されている!」
僕は桐崎さんを担いでビート板に手に当て、
集「ビート板を軸にして桐崎さんごと跳び上がったッ!」
そして、水面に着地(着水?)した。
承一郎「うっ!さ、流石に二人分の体重を支えるのはすこしキツイか…」
そして、僕はそのまま桐崎さんをプールの外に引き上げた。
集「ジョジョ!桐崎さん無事なのか⁉︎」
承一郎「分からない。あんまり水を飲んでないと思うけど」
集は桐崎さんの呼吸音を確認する。
集「…息をしてない(ウソ)」
承一郎「何ィッ⁉︎」
集「ジョジョ、人工呼吸だ」
承一郎「何ィィィィッ⁉︎え⁉︎なんで僕⁉︎」
るり「なんでって…恋人以外誰が適任だって言うのよ」
承一郎(やばい、やらなければバレてしまう…‼︎うおおおお、神よ!許したまえ!)
僕は桐崎さんの唇に僕の唇を近づける。
だがすぐに桐崎さんの目がパチッと開いた。
千棘「何やってんのよあんたはぁあぁあ‼︎」
承一郎「ギャアアアアアーーー‼︎」
その後、すごい殴られたのは言うまでもない。
スタンドプロフィール
ゴールド・エクスペリエンス
ステータス
【破壊力-C/スピード-A/射程距離-E(2m)/持続力-D/精密動作性-C/成長性-A】
テントウムシをモチーフにした人型の近距離パワー型のスタンドで、殴るか触れるかした物体に生命を与える。
生み出す生命の種類は本体のジョルノが認識、理解している限り無限(絶滅種や空想上の生物は無効)でジョルノの意思によって成長や死が自在である。
また、この能力を応用して、人体の部品を生成して負傷した箇所に移植、外傷の治療を行うことができる。