ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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最近だんだん投稿するペースが落ちてきてすいません。

特にはペースは決めてないのですが、出来るだけ早く出せるように努力したいです。

今後の展開は「ヒットマンがやって来る」、「兄さんはギャングスター」というサブタイトルでいきます!

どうぞお楽しみに!


第15話 そんなキャラクターしてない

昼食の時間───

 

僕は今集と一緒に昼食を食べている。

 

集「いや〜ジョジョの弁当って相変わらず健康的だな〜。これ母ちゃんが作ってんの?」

 

承一郎「何言っているんだい?僕が作ってるに決まっているだろう。母さんは家にいないし」

 

集「マジ?スゲーな」

 

承一郎「今日はこのれんこんと里芋の煮物が自信作でね」

 

集「…お前は良い嫁さんになる」

 

承一郎「僕は男だよ」

 

集「しかし対照的に桐崎さんの弁当はまたでけーな」

 

承一郎「え?」

 

〜千棘side〜

 

私は今宮本さんと小野寺さんと昼食を食べている。だけど…。

 

るり「…キャビアにフォアグラトリュフ、オマール海老にフカヒレの春巻き。ウニの素揚げにフィレ肉のステーキ…。」

 

宮本さんと小野寺さんが目が点になっている。

 

千棘「?」

 

るり「…桐崎さんて実家何やってるの?」

 

千棘「えっ⁉︎べべ…別に普通の家庭だけど…⁉︎」

 

るり「…知らなかった桐崎さんて大変なお嬢様だったのね」

 

千棘「だから…別にそんなんじゃあないって…!」

 

千棘(知らなかった…私のお弁当って普通じゃあないんだ)

 

千棘「あ、そうだ宮本さん」

 

るり「ん、るりでいいよ桐崎さん」

 

千棘「ほんと⁉︎じゃあ私も下の名前で呼んで欲しい!」

 

小咲「あ、なら私も小咲って呼んでよ」

 

千棘「るりちゃんに小咲ちゃんね、分かったわ!」

 

クラスの男子達((和むわあ…))

 

千棘「…昨日はゴメンねせっかく助っ人で出たのに失格になっちゃって…」

 

るり「…なんだそんなこと。いいのよ、こっちこそ無理に誘っちゃって。千棘ちゃんに大事がなくてホッとしてるんだから」

 

るり(…それに少なからずあなたには罪悪感も感じてるしね)

 

千棘「?何か言った?」

 

千棘「まぁるりちゃんが気にすることなんてないわよ。どうせ私が溺れたのだってあのもやしが悪いんだわ」

 

小咲「?一条君?」

 

千棘「そう!あいつときたら試合前からムカツク事ばっか言ってさ、私が溺れた時も人の寝込みを襲おうとするしホンットサイテーなんだから…‼︎」

 

承一郎がすごい息を吐き出すのが見えたが、気にしない。

 

小咲「…桐崎さ、…千棘ちゃん何も聞いてないの…?」

 

千棘「何が?」

 

小咲「プールで千棘ちゃんを助けたの、一条君だよ…?」

 

千棘「…へ?( ゚д゚)う…ウソウソウソ…‼︎」

 

あのヘタレがそんなことするわけがないと思った。

 

小咲「ウソじゃあないよホントだよ…!」

 

だけど、小咲が言う。

 

小咲「すごかったんだよあの時の一条君。水面を走って誰よりも早く真っ先に千棘ちゃんの元に辿り着いて助けたんだから」

 

千棘「えっ⁉︎水面を走った⁉︎」

 

小咲「うん。一条君から聞いたんだけど、波紋の呼吸の応用なんだって」

 

千棘「あいつなんでもアリね…」

 

小咲「…それなのにそんな風に言われたら少しかわいそうだよ」

 

千棘「う…、そ…そーだったの…。でもどうしよう…私そうとは知らず2回もどつき回しちゃってるんだけど…」

 

余談だが、承一郎はあの後、集が千棘と小咲のバディーの話をしていたら千棘にとばっちりをうけていたのだ。

 

るり「…今からでも謝ってお礼くらい言っておけば…」

 

千棘「そっ、そんなの無理…‼︎今更だし…‼︎だいたいあんな奴には礼なんか…」

 

小咲「…言っといた方がいいよきっと。何か出来ることあるなら私も手伝うからさ」

 

るり「…右に同じ」

 

千棘「…そうね、仕方ない礼の1つくらい言ってやるか。でないと借りを作るみたいで気持ち悪いしね」

 

…そっか、あいつが助けてくれたのか──…

 

キング・クリムゾン‼︎

 

昼休み───

 

〜承一郎side〜

 

僕が校舎の中を歩いてたら桐崎さんが、

 

千棘「…ちょっとそこのもやし君」

 

と話しかけてきた。

 

承一郎「…?なんだ桐崎さんか」

 

千棘「あ…あのさ…、昨日の事なんだけど…」

 

何故か今日はもじもじしている。何だろう?

 

承一郎「ちょっと待って、今何言おうとしているのか当てるから…」

 

千棘「えっ?」

 

僕は考えてみる。そしてある結論が出た。

 

承一郎「もしかしてあれ?集に腹の肉の事言われたの気にしてるんだろう?」

 

千棘「はぁあぁああぁ⁉︎」

 

承一郎「わざわざ口止めこなくても誰にも言わないよ」

 

千棘「そういうことじゃあないわよ‼︎」ゴォッ‼︎

 

桐崎さんがとてもすごいパンチを繰り出す。

 

承一郎「えっ⁉︎違うの⁉︎」バシィッ‼︎

 

僕はそのパンチを受け止める。すごく痛い。その後もう少し考えてみると、もう一つの結論が出てきた。

 

承一郎「あれ?もしかして桐崎さんお礼を言いたかったのかい?」

 

千棘「バ…バッカじゃあないのよ‼︎?そそそそんなわけないじゃあない。どうして私があんたなんかに礼なんか…」

 

承一郎「…だよね、君はそんなキャラクターしてないからね」

 

千棘「…じゃああんたはどうして私を助けたんだのよ」

 

承一郎「…ん?」

 

千棘「…あんた私の事嫌いなハズでしょ?なのに…、なんで…」

 

承一郎「…人を助けるのに理由なんてあるのかい?それにあのときは体が勝手に動いたんだ」

 

千棘「…そう…じゃあ…Thank you for saving me.(…助けてくれてありがとう)I'm sorry.I…shouldn't have hit you.(あと殴ってゴメン)」

 

どうやら分からせないように英語でお礼をしたらしい。

 

承一郎「…わざわざ英語で言うのも君らしいといえば君らしいな」

 

千棘「フン、じゃあね!」

 

そう言って桐崎さんは去っていった。

 

〜承一郎side out〜

 

小咲「良かったね千棘ちゃん、仲直りが出来て!」

 

るり「ほぼ口喧嘩みたいなものだったけどね」

 

千棘「ありがとう。るりちゃんと小咲ちゃんのおかげよ!」

 

そこでるりはここである質問をした。

 

るり「…ねぇ、千棘ちゃん。今までずっと疑問に思っていたことがあるんだけど、聞いていい?」

 

千棘「え?何?」

 

るり「あなたと一条君って本当に付き合ってるの?」

 

小咲(る…るりちゃん…⁉︎)

 

千棘「え…、そりゃあまぁ…あ…」

 

そこで千棘は承一郎の言葉を思い出す。

 

千棘「実はね…」

 

そして、本当のことを二人に話す。

 

キング・クリムゾン‼︎

 

小咲・るり「「…え⁉︎付き合ってないの…‼︎?」」

 

千棘「…そうなのよ。私達の両親のちょっと特殊な関係と事情のせいでね。私達は恋人のフリをしなくちゃあいけなくなったの」

 

小咲「…じゃあ、一条君のことは…」

 

千棘「ハッ‼︎あんな奴もう恋人なんて解消よ解消‼︎こんな事情さえなければ誰があんな奴…」

 

小咲「そ…そうなんだ…」

 

小咲はノート作りのときの承一郎と千棘の会話に疑問を抱いていたので、千棘の話に納得したようだ。

 

るり「………じゃあ千棘ちゃんはこの先一条君を好きな女の子が現れたらどうする?」

 

千棘「ハッ!そんなもんのし付けて差し上げるわよ‼︎まぁあんなヘタレもやしを気に入るような奇特な方がいればだけど‼︎」

 

小咲(うっ…)

 

千棘「あ!でもこの話絶対秘密にしてよね!」

 

小咲「う…うん、分かった」

 

るり「了解」

 

千棘「でないと街が1つ滅んでしまうの」

 

るり「……千棘ちゃんちってどういう家なの?」

 

千棘「普通のかていです」

 

どうやらまだギャングの家だということは秘密らしい。

 

千棘「ま、とにかくそういう事だから二人とも約束よ⁉︎」

 

小咲「わ…分かったじゃあまたね」

 

そうして千棘は帰って行った。




スタンドプロフィール

ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム

ステータス
【破壊力-?/スピード-?/射程距離-?/持続力-?/精密動作性-?/成長性-?】

『ゴールド・エクスペリエンス』が『矢』に貫かれたことによって進化したスタンドを超越したスタンド『レクイエム(鎮魂歌)』。

『動作や意思の力を全てゼロに戻す』という究極の能力を持ち、本体のジョルノに向かって使われた能力や仕掛けられた攻撃はジョルノに届くまでに無かったことにされて、行動を起こす前の状態に戻される。

また、この能力で殴られた者は『死んだこと』さえも『ゼロ』に戻ってしまうため、『死ぬ』という真実に到達出来ず、色々な場所に飛ばされて、何度でも繰り返し永遠に『死』を迎え続ける。

『ゴールド・エクスペリエンス』のときとは異なり、スタンド自体が明確な自我を持っている。

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