ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
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承一郎「あいつはオレの恋人だ‼︎誰にも渡さねぇ…‼︎」
売り言葉に買い言葉で言ってしまったが、承一郎はこの転校生を許せなかった。承一郎を引き取ってくれた組を貶されることは一番嫌いだった。
貶されたら例えどんな奴だろうが関係なく完封なきまでにぶっ潰す、それが承一郎の信条だった。
鶫「……ほう…、ここで死にたいようだな」
承一郎「それはテメェのことだろう?」
二人の間に、とてつもない雰囲気が漂う。すぐにでも戦闘が始まるところだ。
だが、その二人の間に割って入った者がいた。千棘だ。
千棘「ちょっ…‼︎二人ともストップストップ〜‼︎」
承一郎「⁉︎…桐崎さん⁉︎」
千棘「ほらほらなにやってんのよつぐみもダーリンも〜。ちゃんと仲良くしなきゃあダメでしょ〜?」
鶫「お嬢…、止めないでください…」
千棘「え…」
鶫「お嬢には申し訳ないのですが、私はやはりこの男をお嬢のパートナーとして認められない…!お嬢…、覚えておいでですか…。“10年前”のあの日の“約束”を───…」
千棘「へ?」
承一郎「⁉︎(“約束”…⁉︎10年前…⁇)」
鶫「私はあの日、お嬢をこの手で守れるように強くなろうと決めました。それ以来私はあらゆる訓練試練に耐え‼︎日々精進し‼︎強くなったんです…‼︎それこそ血のにじむような努力をして…‼︎」
鶫「それがどうです…‼︎なぜ今お嬢を守るべきはずの男が…、こんなもやし男なのですか…‼︎納得いきません…‼︎!」
承一郎(それはこっちの台詞だ。街の危機を防いでいるというのに公衆の面前で銃をぶっ放すようなクレイジー野郎に山猿やもやし男と呼ばれる筋合いはないぞッ‼︎)
鶫「お嬢は大ギャング組織“ビーハイブ”のご令嬢…‼︎お嬢を守れるというなら相応の力を見せて貰わねば認めるわけにはいかない…‼︎」
鶫「一条承一郎‼︎!貴様にお嬢を賭けて…‼︎決闘を申し込む‼︎!!‼︎私に勝てる実力があるのなら、なるほど貴様の事は認めよう。しかし私に勝てないのなら…、貴様は地獄以上の苦しみを与えて殺す…‼︎!」
承一郎「ふん、いいだろう。受けてやるよ、その決闘‼︎僕の魂を賭ける‼︎」
鶫「グッド‼︎」
千棘「ダーリンにつぐみ…!ちょっと落ちついて…」
鶫「時間は今日の放課後、校庭でだ。逃げれば殺す」
承一郎「それはこっちの台詞だ」
鶫は屋上を去って行った。その後、千棘が騒ぎ出す。
千棘「あーもうバカ‼︎なんであんな事言ったのよ⁉︎正気なの⁉︎」
承一郎「あの人は僕を引き取って、育ててくれた組を貶した‼︎そんな事言われて頭にこない奴はいないッ‼︎」
千棘「はぁ…、もうどうしようもないわよ。つぐみは小さい頃にクロードが拾った孤児でね、特殊訓練と英才教育を受けて育てられた優秀なヒットマンなの」
承一郎「知ってるよ、別名『
千棘「ちなみに昔私にちょっかい出して来たゴロツキを組織ごと壊滅された程の超凄腕」
承一郎「関係ない。完封なきまでに叩きのめすだけだ」
キング・クリムゾン‼︎
校庭───
鶫「フッ、逃げずに来た事はほめてやる」
承一郎「売られた喧嘩は買うまでだよ。…それより一つ聞いていいかい?このギャラリーは何?」
鶫「それは私も知らん」
周りには、クラスの皆がいる。小野寺君もいたので気合いが入ったような気がした。そして
集「さあさ張った張った‼︎一口食券一枚だよ⁉︎」
クラスメイト達「鶫さんに3口‼︎」「私10口〜‼︎」
と賭けている。僕に賭けるやつはゼロに近い。
承一郎「君達って暇なのかい…?」
集「お、ジョジョ。お前もやるか?」
承一郎「ああ、僕に100口だ‼︎」
集「おお!おもいきるねぇ!」
承一郎「ぶっちゃけ文字通り命かかっているからまさに一世一代の大勝負さ」
集「頑張れよ!」
承一郎「ああ、後で何か奢ってくれよ」
鶫「勝利条件は降参するか殺すかだ。…このコインが地面についたら決闘開始だ。覚悟はいいか?」ピンッ!
と鶫はコインを投げた。承一郎は集のところに向かった。
承一郎「集!髪の毛をもらうよ。ちょいとばっかし多めになァ」
集「いでェーーーーーー‼︎なにするーーーー‼︎」
承一郎「いたいのはちょっとだけさ」
集「ああ〜〜」ブチヂンッ‼︎
思いっきり集から髪の毛が抜ける。
鶫「銃を出せ。持っているはずだ」
承一郎「君にはこの髪の毛だけで充分だ」
鶫「殺す……‼︎」
もうすぐコインが地面につく。
承一郎「君の次の台詞は『その減らず口を黙らせてやる』だ‼︎」
鶫「その減らず口を黙らせてやる‼︎…ハッ⁉︎」
コインが地面についた。
バシャシャン‼︎と武器を展開させる鶫。対する承一郎は
承一郎「人呼んで波紋ヘア・アタック‼︎」コォォォォォ
次の瞬間、集の髪の毛がビン!と真っ直ぐになり、宙に舞った髪の毛がギャギャン‼︎という音を立てて、鶫によって放たれた弾丸を跳ね返す!
承一郎「バリアーだよ‼︎」ダッ‼︎
髪の毛をばら撒き弾丸をはじきながら鶫との間合いを詰める承一郎。次の武器を手に取った鶫に、持っていたコーラの瓶を向けた!
承一郎「栓を吹っ飛ばすッ!」
勢いよく放たれた瓶コーラの栓は、鶫の持っていた武器を破壊する程の威力を発揮した!
鶫「何ィッ⁉︎」バキィィン‼︎
承一郎「君の次の台詞は『そんな馬鹿な』だッ!」ダッ‼︎
だんだんと間合いを詰めいく承一郎。間合いが短くなり、承一郎は動いた!
承一郎「うおおおおおお‼︎」ブンッ‼︎
なんと、まだ鶫に拳が届かない段階の間合いでパンチを繰り出したのだ。
鶫「フン、どこを見ているんだ!」
その間に新しい武器を構えようとする鶫。もう勝負がついたと誰もが思った瞬間、
承一郎「ズームパンチ‼︎」
鶫「そんな馬鹿なッ⁉︎ぐぁぁッ‼︎」バキィィッ!
そして、その伸びた腕が鶫の胸ぐらを掴み、承一郎の方へ引き込んだ。さらに承一郎は鶫の腹に蹴りを入れた。
鶫「ぐはぁ……‼︎」
承一郎「震えるぞハート‼︎燃え尽きるほどヒート‼︎刻むぞ、血液のビート‼︎」ドゴッドゴドゴッドゴッ‼︎
鶫へ、承一郎の拳が吸い込まれるように放たれる。
承一郎「
鶫「ぐぁぁぁぁぁぁ‼︎」ドッゴーン‼︎
波紋疾走が決まった。鉄の扉に鉛弾が当たるような音だ。承一郎は手加減して、気絶する程に留めていた。
鶫は地面に背を向けて倒れた。
だが、その瞳がまだ闘志を宿していることに誰も気付いていなかった。
素手でヒットマンに勝つなんて、そこにシビれる憧れるゥ!
次回から、スタンドバトル本番です‼︎乞うご期待‼︎