ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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承一郎が死ぬと思った読者の皆!かかったなアホがッ!

こんなところで死んだら、この作品終わるだろう!メメタァ‼︎


第22話 ヒットマンがやって来る その⑤

死を告げる弾丸が、承一郎を貫いた。左目、喉、胴体と、次々弾丸が撃ち込まれる。承一郎の残った右目には生気がもうなく、完全に息の根は止まっていた。

 

承一郎は完全に死んでいた。

 

すでに太陽は沈んでいた。

 

鶫は決着がついたと思い、銃をしまった。

 

そのとき、ギャラリーが集まってきた。承一郎は鶫の後ろに隠れ、皆から見えない。

 

千棘「つぐみ、決着はついたの⁉︎」

 

鶫「はい、私が勝ちました」

 

千棘「だ、ダーリンは…?」

 

鶫「奴はここに…何ィッ⁉︎」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

鶫は後ろにある承一郎の方を振り向くと、そこには一条承一郎が『立っていた』。弾丸で穿たれた左目を左手で押さえているが、しっかりと大地を踏みしめていた。

 

しかし、さっきまでとは様子が違う。残っている右目は青かったが今は紅く染まっていたし、口元に牙らしきものがあった。

 

鶫「馬鹿なッ!貴様は確実に死んだはずだ‼︎左目ごと脳を弾丸が貫いたはずだッ‼︎」

 

千棘「な、なんですって⁉︎あんた何したのよつぐみ‼︎」

 

小咲「な、ならどうして生きてるの?一条君…?」

 

承一郎「あいにく地獄が満員でね…」

 

承一郎は懐から何か瓶を取り出し、中から赤い液体を飲む。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

そして左手が左目から離すと、無くなっていたはずの左目が確かにあった。まるでなんともないように。

 

鶫「そ、そんな馬鹿なッ⁉︎」

 

承一郎「WRYYYYYYY(ウリィィィィィィィ)……」

 

承一郎は言葉にならない呻き声をあげる。

 

承一郎「フンッ!」ズギュン!ベキィッ‼︎

 

承一郎はいきなりスタンドを発現して、鶫の足を蹴りでへし折った!

 

鶫「ぐぁぁぁぁぁぁッ!」ドサッ!

 

鶫は両足を折られて倒れてしまう。

 

承一郎「君はこれで動けない。やれやれ、この勝負僕の勝ちみたいだね」

 

鶫「…クソッ、まだだ!」ガチャッ!

 

承一郎「オラァッ‼︎」バキィッ‼︎

 

鶫は銃を構えるが、承一郎のスタンドがすぐに銃を拳で破壊した。

 

男子「なんだ⁉︎いきなり銃が壊れたぞ⁉︎」

 

承一郎「…まだやるつもりかい?」

 

鶫「…クソ、私の負けだ……」

 

鶫が敗北を宣言すると、承一郎は鶫に近づき折れた足に触れた。

 

すると鶫の両足がまるで何事もなかったように元通りになっていた。

 

承一郎「これで立てるだろう」

 

鶫「…何故私の怪我を治した?私はお前を殺そうとしたんだぞ?」

 

承一郎「…人を助けるのに理由はいらないだろう?」

 

鶫「!」

 

承一郎「まぁ、何故治したかというあたりのところは僕にもよく分からないよ」

 

鶫「……」

 

承一郎「さて、もうそろそろ帰る…か…」ドサッ!

 

そう言って、承一郎は倒れてしまう。

 

千棘「ちょ、ちょっとダーリン!」

 

小咲「一条君…!」

 

鶫「当たり前だ。腹に穴が開いている状態であんな人間離れした動きをしたんだ。私よりダメージが深刻なはずだ」

 

千棘「ちょっとつぐみ!ダーリンは大丈夫なの?」

 

鶫「一応大丈夫みたいです。どうやら傷が塞がっているみたいですから」

 

千棘「あんた、さっき承一郎を殺したって言ってたわよね…?」

 

鶫「…はい、お嬢…。しかしこれはお嬢を…」バチィン‼︎

 

千棘のビンタが鶫の頰に直撃した。

 

千棘「…次また同じような事があったら、私はあんたを許さない…!」

 

鶫「お嬢…」

 

千棘「取り敢えず今はダーリンを家に連れて行くわよ」

 

キング・クリムゾン‼︎

 

一条家───

 

承一郎「……ん?ここは…」

 

承一郎は家で目を覚ました。自分の部屋だ。部屋には千棘と鶫、承太郎がいた。

 

承太郎「目を覚ましたようだな、承一郎」

 

承一郎「承太郎さん…?そうだ僕は、…痛ッ!」

 

承一郎は怪我したところを押さえて、痛みを堪える。

 

承太郎「桐崎君から話は聞いている。無理をしたな」

 

承一郎「…そうか、僕は負けたのか…」

 

鶫「…いや、貴様の勝ちだ」

 

承一郎「…え?」

 

鶫「貴様の処分を保留にするが、もし私がお嬢にふさわしくないと思ったらいつでも銃口を向けるぞ…‼︎覚悟してお嬢に尽くせ…‼︎」

 

承一郎「…そうか…まぁ好きにしてくれ…」

 

千棘「それじゃあね、ダーリン」

 

承一郎「じゃあね、桐崎さん」

 

〜千棘&鶫side〜

 

千棘と鶫は桐崎家に帰っている。

 

鶫「…本当は私の完敗でした」

 

千棘「え?」

 

鶫「あいつに言われたんです。お嬢は私が守るだけで収まるようなヤワな存在では無いと…」

 

千棘「!あいつが…そんな事を…?」

 

鶫「確かにお嬢は昔から私達周りの心配をよそにいつも奔放で、そしていつもドロだらけの笑顔で帰ってくるような方でした」

 

鶫「“信じて守る”……。そういう“力”もあるのですね…」

 

鶫「…とは言え!奴の事を認めたわけではありません‼︎奴には足りない部分が多すぎますから…‼︎」

 

 

〜承一郎side〜

 

千棘と鶫は帰って行った。

 

承一郎「…承太郎さん、僕にスタンドが発現しました…」

 

承太郎「!なるほど、それで能力は…?」

 

承一郎「…『骨を自由に生成、操作出来る能力』です」

 

承太郎「…かなり強力なスタンドだな。名前は決めたか?」

 

承一郎「はい。…僕のスタンドの名は…

 

『クリスタル・ボーン』です‼︎」

 

<= to be continued=




スタンドプロフィール

クリスタル・ボーン

ステータス
【破壊力-A/スピード-A/射程距離-D/持続力-A/精密動作性- B/成長性-B】

骨を自由に生成、操作出来る能力。密度、硬度、形、色大きさ自由。その能力で腕の骨を硬化して、腕に刃を創り出す事も可能。(リスキニハーデン・セイバー)

また、人に纏わせると変装可能。鎧にもなる。分身を作ることも可能。他人の骨と同化させて、動きを操ることが出来る。

元ネタはザ・キラーの『Bones』

何故この名前にしたかというと、ボーンという名前だったらなんか納得いかなかったのでジョジョの主人公みたいに鉱物の名前を入れてみようかなと考えたんです。

それで『インディ・ジョーンズ』の『クリスタル・スカルの王国』という映画を思い出して、この名前にしたんです。(笑)

何故骨の能力にしたかというと、第6部で『DIOの骨』というキーアイテムがあったからです。

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