ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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ついにジョルノ登場ッ!

ちなみにパッショーネはフーゴやムーロロ達に任せてる事になっているんですよね。(笑)


第25話 兄さんはギャングスター その②

承一郎「ぼ、僕の兄さん…?」

 

一言言おう、あんまり似てない。髪の毛だって違う。

 

ジョルノ「よろしく、承一郎」

 

承太郎「彼は確かに君の兄だ。DNAを調べてもそうだし、君と同じ星型のアザもある」

 

承一郎「そ、そうなんですか…」

 

承太郎「ジョルノ君の組織とSPW財団は協力関係でね、『矢』の件でこの街に滞在することになったんだ。この家を使わせて貰えるか?」

 

承一郎「もちろんですよ!兄さんだったらなおさらですよ!」

 

ジョルノ「ありがとう、承一郎」

 

承一郎「どうってことはありませんよ。じゃあ二人とも付いて来て下さい。部屋に案内します」

 

ミスタ「俺日本の文化は初めてでよ、結構楽しみだぜ!」

 

ジョルノ「僕も日本人だけど来たのは初めてだね」

 

承一郎「えっ?兄さんって日本人なんですか?でも髪の色が…」

 

ジョルノ「それは僕達の父親の遺伝だよ。僕が一応長男なんだ」

 

ミスタ「日本料理は美味しいって評判だから楽しみだぜ!」

 

承一郎「お口に合うか分かんないけど、頑張ります」

 

ミスタ「おっ、承一郎が料理を作るのか?」

 

承一郎「はい、組の皆の分全部担当しているんです」

 

ミスタ「へぇ、すげぇな!期待しているぜ!」

 

承一郎「着きましたよ。部屋は和室なんですけど大丈夫ですか?」

 

ミスタ「大丈夫だぜ!なぁジョルノ」

 

ジョルノ「うん、大丈夫だよ承一郎」

 

承一郎「それじゃあ僕はここで。トイレはここの廊下の向こうにありますよ」

 

ミスタ「それじゃあな、承一郎」

 

ジョルノ「じゃあね、承一郎」

 

 

翌日、学校───

 

僕は今、すごいヤバイ状況に遭遇している。

 

ジョルノ「承一郎ー!」

 

校門に兄さんがいる。ミスタさんもだ。しかも僕を名指ししている。

 

キョーコ「ジョジョ、お前を呼んでるぞ?誰だあのイケメン知り合いか?」

 

鶫「おい一条承一郎!あの男は昨日の…」

 

承一郎「に、兄さん…」

 

全員「「えっ?」」

 

承一郎「僕の…兄さんです…」

 

全員「「ええーーー⁉︎」」

 

キング・クリムゾン‼︎

 

放課後、教室───

 

ジョルノ「いやぁ、ごめんよ。つい弟の学校を見に行きたかったんだ」

 

承一郎「だからって僕を名指ししないでほしいな…」

 

教室は生徒が溢れ返っている。兄さんを見に来ているのだ。

 

小咲「二人って兄弟なんだね。確かに似ているかも…」

 

承一郎「腹違いだけどね…」

 

小咲「え…」

 

千棘「へぇ、ダーリンの兄さんね。どこ出身なんですか?」

 

ジョルノ「僕は元々半分日本人でね、育ちはイタリアなんだ」

 

承一郎「ちなみに兄さんはイタリアのギャング組織“パッショーネ”のボスなんだって」

 

千棘「えっ⁉︎パッショーネって…。すごいわね、あんたのとこの家系…」

 

承一郎「イギリス貴族、アメリカの不動産王、海洋冒険家、イタリアのギャング組織のボス…。確かに」

 

ジョルノ「皆、これからも承一郎の事よろしく頼むよ」

 

 

キング・クリムゾン‼︎

 

一条家───

 

ミスタ「プハー、承一郎の作る料理はすげぇうまいな!店でも出せるんじゃあないか?」

 

承一郎「そんな大層なものではありませんよ」

 

僕達は夕食を済ませ、部屋に向かっていた。

 

ジョルノ「そういえば承一郎、君に会わせたい人がいるんだ」

 

承一郎「誰ですか?」

 

ジョルノ「見れば分かるよ」

 

そう言って兄さんは部屋にいる一匹の亀を手にした。

 

承一郎「亀?」

 

ジョルノ「承一郎、この亀の甲羅についてる鍵の宝石に触ってみて」

 

承一郎「こうですか?…ってうわっ⁉︎」ズギュン‼︎

 

鍵に触った瞬間、僕は亀の中に入っていった。中には、広めの部屋があり、家具なども揃っている。

 

承一郎「これは!この亀、スタンド使いなのか!」

 

?「この亀は結構快適だぞ。テレビまで見れるからな」

 

どこかで聞いた声。遠い記憶の中で聞いた事のある、どこか懐かしい声だった。

 

?「君が承一郎君だね?私は…」

 

 

 

 

───死ぬしかないな、ポルナレフッ!───

 

承一郎「J(ジャン)P(ピエール)・ポルナレフ…」

 

ポルナレフ「!何故私の名前を…?」

 

承一郎「何故なのか僕にも分からないんです。どこかで聞いた事のあるような…ぐぁぁぁぁぁぁ‼︎」ドサッ

 

いきなりの頭痛で膝をついてしまう。頭が割れてしまいそうだ。

 

ジョルノ「!承一郎‼︎」ズギュン‼︎

 

兄さんが部屋に入り、異変に気付く。

 

承一郎「ハァ…ハァ…大丈夫ですよ、兄さん…」

 

ジョルノ「本当に大丈夫なのかい?…ッ!」ポンッ

 

そう言って僕の背中に手を当てる兄さん。次の瞬間、兄さんの顔が強張った。

 

ジョルノ「承一郎…?」

 

ポルナレフ「大丈夫なのか…?」

 

承一郎「大丈夫です。最近よくあるんです、まるで誰かの記憶を見ているような感覚が…」

 

ジョルノ「…承一郎、君に聞きたい事があるんだけどいいかい?」

 

承一郎「いいよ、兄さん」

 

ジョルノ「さっき君に触ったとき、妙なものを感じ取ったんだ」

 

ポルナレフ「妙なもの?」

 

ジョルノ「僕のスタンド、『ゴールド・エクスペリエンス』は生命を創り出す能力、それに、生命エネルギーを感じ取れるんだ」

 

ポルナレフ「それがどうしたんだ?」

 

ジョルノ「さっき君に触ったとき、僕が感じ取った生命エネルギーは『二つ』あったんだ」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

ポルナレフ「『二つ』⁉︎ま、まさかッ!」

 

承一郎「……」

 

ジョルノ「承一郎、君はもしかして二重人格者なのかい?」




驚きの真実が判明!

次回「承一郎の秘密」

DIOの最後の息子の、数奇な運命…。

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