ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
最近ゆっくり実況でディアボロの大冒険を見たりしてやってみたいと思うのですが、今配布されていないんですよね。(苦笑)
JOJOは基本的には人格は眠っていることになっていて、たまに承一郎に話しかけるような設定にしたいです。
闘いのときにはよく出て来ると思います。
承一郎と集は朝食を一緒に食べていた。
集「…ところでジョジョ、お前今夜のイベントって知ってっか?」
承一郎「ん?」
集「今日山から帰って来たらよ、毎年恒例の肝試しをやるんだよ」
承一郎「肝試し〜?」
集「だがただの肝試しじゃあないぜ?なんとクジを使って男女でペアが組まれるのだ。そして更に重要なルールがもう一つ…」
集が無駄にタメを作る。かなりウザい。
集「ペアになった男女は手を繋がなければならない‼︎!どうだ‼︎燃えてきただろう‼︎」
集の背後からパンパカパーン‼︎という音が聞こえたのは多分幻聴だろう。流石集、ウザさはギネス認定ものだ。
集「…小野寺とペアになれるといいな」
承一郎「そんな都合よくいくかい?普通…」
集「…オレが小野寺とのペア券引いたらいくらで買う?」
承一郎「…2000円でどうだい?」
集「手を打とう」
小咲はるりに今夜の肝試しの話を聞いていた。
るり「………というわけで…あんたはなんとしても一条君とペアになりなさい。いいわね?」
小咲はいきなりのるりの発言に口に含んでいたお茶をブコッ‼︎と出してしまう。
小咲「……なりなさいって…。ペアってクジで決めるんじゃあ…」ポタポタ
るり「根性でなんとかしろ」
小咲「そんな無茶な…‼︎」
るり「あんた、この林間学校でなんの進展もしないつもり?どんな形にせよこっちから仕掛けていかなきゃ何も変わらないよ?出すって決めたんでしょ?勇気」
るり「…でも、もし私があいつとのペア券引いたらあんたに譲るから確率は2倍よ。せいぜい祈ってなさい」
小咲「…るりちゃん」
るり「 ペアになったら暗がりで押し倒しちゃえばいい」グッ
小咲「るりちゃん‼︎」
小咲(でも…本当に…、もし本当にペアになれたら私…どうするんだろう…)
そう考えていると、小咲は承一郎を見つけた。
小咲(あ、一条君。今一人みたい。勇気…!)
小咲は承一郎へ声をかけてみた。
小咲「お…おはよう一条君。今朝はどうしたの?」
承一郎「ああ、おはよう小野寺君。見苦しいところを見せてしまってすまなかったね」
小咲「ううん、大丈夫だよ。でも意外だったよ」
承一郎「何が?」
小咲「一条君にも怖いものがあるんだね」
承一郎「…恐怖がない人間はいないよ。ない奴は恐怖を知らないだけだよ…」
小咲「一条君…?」
承一郎「…いや、なんでもないよ。小野寺君も集合に遅れないようにね」
小咲「あ、うん」
小咲(あれ?今なんか避けられちゃった?)
キング・クリムゾン‼︎
夜、森の前───
〜承一郎side〜
夜、ついに肝試しが始まろうとしていた。
キョーコ「…よーし全員集合!これより恒例の肝試し大会を開始する‼︎準備はいいか野郎共ーー‼︎」
全員「「おおーーーーー‼︎!」」
キョーコ「──じゃあ先生達はここで一杯やってるんで生徒の自主性を重んじて?後はテキトーに上手くやってくれ」
承一郎(先生あんた…)
千棘「う〜…。肝試しかぁ…」
桐崎さんが嫌そうな顔をしている。
承一郎「ん?ああ、そういえば君暗い所苦手だからね。大丈夫かい?なんでもかんでもしがみつかないでね?」
千棘「へっ…平気よ!別に一人きりじゃあないんだし」
女子「それでは女子からクジ引いて下さーい!」
千棘「じゃあ行って来る」
そして、女子のクジ引きが終わった。
女子「──では続いて男子〜」
るり「ゴホンゲホン、あーーーゴホン!へ〜小咲は12番だ〜。小咲は〜12番〜」
宮本さんが何故か大声で小野寺君の番号を暴露している。もしかしてわざとなのかな…?
まぁ、とりあえず番号を知ることができたのでよしとしよう。後はクジを引き当てるだけだ!
女子「では次の人ー」
来てくれ…‼︎12番…‼︎
僕が当てたのは12番だった。
承一郎・小咲(ギャーーーーーー‼︎⁉︎?)
承一郎(や…やった‼︎引き当てた‼︎多分一生分の運を使い切ったんじゃあ…)
小咲「い…一条君…!………よ…よろしく…」
承一郎「あ…ああ、よろしく…」
小野寺君が可愛い過ぎて目を合わせられない。
小咲「あの…本当に私で良かった…?」
承一郎「…え?」
小咲「あ、いやその…。私となんかとペアで良かったのかな〜と…。今朝話しかけた時その…ちょっと避けられちゃったのかな〜って…」
承一郎「えっ…‼︎?ちっ、違うよ!…ちょっと考え事をしててね」
小咲「考え事…?」
承一郎「…本当の父さんの夢さ」
小咲「えっ?でも一条君の本当のお父さんって…」
承一郎「うん、僕が生まれる前に死んでるんだ。夢というよりは記憶の方が近いんだ」
小咲「記憶…?」
承一郎「…あまり話せないようなものだよ。言ったらきっと信じないよ多分」
小咲「…そっか。良かった、嫌われちゃったのかと思った」
小野寺君の顔がすごく可愛いかった。
承一郎「ハ…ハハハハ、バカだなー小野寺君は」
小咲「アハハ、間違えました」
やっぱりツイてる‼︎このラッキータイムを精一杯楽しもう…‼︎
承一郎「まったく僕が小野寺君を嫌うわけがないだろう?だって僕は───」
小咲「『僕は』?」
〜千棘side〜
千棘(…あいつは小咲ちゃんとか。何よデレデレしちゃって)
ちなみに私は集とペアになった。何かモヤモヤが胸の中にあった。
女子「…ねぇ、どうする?」
男子「困ったなぁ…」
森の方から声が聞こえた。
千棘「…どうしたの?」
女子「わ!桐崎さん」
男子「いやそれがオバケ役の一人がお腹壊しちゃってさ…」
女子「代わりを探してるんだけどなかなかいなくて…」
千棘(う〜ん…オバケかぁ…。私暗いとこダメだしなぁ…。私じゃあお役に立てそうもないわね)
男子「あー困った!ペアが決まった今じゃあ誰もやりたがらないだろーしなぁ」
女子「せっかく作戦いっぱい考えたのにね〜」
男子「あー困った困った‼︎」
しょうがなく、私はオバケ役を代わった。
千棘(なるようになる、よね?)
男子「ありがとー助かったよ桐崎さん!すぐスタンバらないといけないからこっち来て!基本楽しんでやってくれればいいからさ!」
集「…あれ?桐崎さん?」
私は男子と一緒に森の中に入っていった。辺りは真っ暗で何も見えない。
千棘(大丈夫、明かりだってあるし…大丈夫…)
オバケ役1「(急いで急いで!)」
オバケ役2「(もう始まるよ!)」
男子「(分かってるって!じゃあオレはあっちに行くから桐崎さんはここで頑張って!)」
千棘「えっ」
そう言うと、男子は草むらの中に入ってしまった。
千棘(えっえっウソ!私ここで一人…⁉︎だ…大丈夫大丈夫、明かりだってあるし)カチッ!
だが懐中電灯のスイッチを入れるが明かりがつかない。何度もカチカチスイッチを入れるけどつかないので最終的に壊してしまった。
千棘(だ…だだだ大丈夫怖くない怖くない。見えないけど周りに人だっているんだし全然怖くない…)
だけど足元からカササ!という音が聞こえてがむしゃらに走って場所が分からなくなってしまった。
千棘(ったく…なんで私がこんな目に。ああもう誰か助けてくんないかな〜)
そこで承一郎の顔が浮かぶ。
千棘(フン…!何よあんな奴の助けなんてなくたって私は全然…。ああ、でもちょっとだけ)
ちょっとだけ怖いかも───…
〜承一郎side〜
承一郎「───…『僕は』…、だって僕はほら!小野寺君の良い所をいっぱい知ってるからさ!あ!別に変な意味じゃあないよ⁉︎友達として!友達としてだよ⁉︎」
小咲「あはっ、そっか!ありがと!」
女子「12番のペアの人ーー、準備して下さ〜い!」
承一郎「あ、僕達だ。じゃ…じゃあ行こうか小野寺君」
僕は小野寺君へ手を出す。
小咲「あ、そっか。手繋ぐんだよね」
小野寺君が僕の手と彼女の手を繋げる。
小野寺君の手は柔らかくて温かくて小野寺君も少しだけ緊張してるのが分かった。
没ネタ
承一郎のオバケ役:吸血鬼
JOJO「いい気になるなよ!KUAA!てめぇら全員!
JOJO「搾り取ってやる!貴様の生命を!」
鶫「ヒィィィィッ‼︎」←JOJOへの敗北がトラウマになっている+怖いのが苦手
承一郎(JOJO…ノリノリだな…)