ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
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承一郎「…小野…寺…君…?」
JOJO(…マジかよ)
小咲「……多分、なんだけどね…。…一条君前に言ってたよね…?10年前に…何か約束をした人がいるって…。私にもいるんだそんな人。小さい頃の記憶だから曖昧だけど」
ドクン、と心臓の鼓動の音が聞こえた。何かの歯車が噛み合ったような感じがした。
小咲「10年前、私が5歳の時の夏───私はある男の子と仲良くなって、お別れの時にこの鍵を貰ったの」
小咲「…もう顔も名前も思い出せないけどたった一つ覚えてるのはその子は一条君と同じペンダントを着けていたような気がするの──」
承一郎(…同じペンダント…⁉︎そんな偶然…それってもう…小野寺君があの子だったって事なんじゃあ…)
小咲「…その子と遊んだのはたった一夏の間事だったけど当時人見知りだった私を外に連れ出してくれてなんだかとても頼もしく見えて…。…今思えばあれが私の初コイだったような気がするの」
小咲「だから、そのペンダントを見た時は本当にビックリした。もしかして一条君があの時の男の子なのかと思って…」
JOJO(これで10年前の事に近づけるかな…。だがまだ俺達が知らない事ばかりだ…)
小咲「…ううん、少し違うかも…。私は…」
小咲「私は…一条君がその子だったらいいなって…」
承一郎(え…小野寺君…それって…どういう…)
『盗んだバイクで走り出す〜♪行く先も分からぬまま〜♪暗い夜の帳の中へ〜♪』
二人共盛大にずっこけてしまう。僕の携帯の着メロの『15の夜』が鳴る。
慌てて電話に出ると、
鶫『何をしておるのだ一条承一郎‼︎早く来い‼︎』
承一郎(うっ…いいところに…)
承一郎「悪い小野寺君、この話はまた…」
小咲「うん…!急がなきゃ…!」
もし…もし小野寺君が約束のあの子だとしたら。確証はまだない…。だけど、簡単に確かめる方法なら──…。
キング・クリムゾン‼︎
千棘の家───
小咲「……ここが千棘ちゃんのお家…?」
僕と小野寺君が千棘さんの家に着いたとき、宮本さんや集、鶫さんと承太郎さんや兄さん、ミスタさんがいた。
小咲「…おっきぃね〜〜」
るり「ホント…千棘ちゃんの親って何やってる人なんだろ…。どうしよう私大した物持って来てないんだけど…」
鶫「お嬢はプレゼントの値段で人を計ったりはしませんよ」ドヤッ
承一郎「なんだいそのドヤ顔」
鶫「…ところでなぜ貴様がここに?」
集「アハハ!やだな〜静士郎ちゃん水臭い〜」
鶫「帰れ」
承一郎「承太郎さん達は僕が呼んだんだよ。やっぱり野郎一人だと気まずいからね」
そこへ、千棘さんがやって来た。
小咲「あ、千棘ちゃん今日はお誕生日おめでと〜!」
千棘「な、な、な、な…なぜ皆がここに…」
鶫「今日はお嬢のお誕生日という事で恐れながら私お嬢に内緒で皆さんをご招待させて頂いたのです」
千棘「ちょっ…!ちょっとこっち来てダーリン!」
承一郎「え…なんだい」
千棘「どうしよう…私まだ皆にウチがギャングだって言ってないのに…」
承一郎「え…君まだそんな事気にしてたのかい…?」
千棘「何よそんな事って…!私そのせいで今まで友達が出来なかったのよ…⁉︎」
承一郎「おーいみんな〜、彼女の家って実はね〜…」
千棘「ギャーーーーー‼︎?」
僕はみんなに千棘の家の事を話した。
小咲「へぇ〜〜〜!やっぱり千棘ちゃんすっごいお嬢様だったんだ〜〜‼︎すごいね〜〜!だって一条君と同じって事でしょ〜?…あれ?どうしたの?」
承一郎「ね、平気だろう?」
そう言って、僕は千棘さんの家の中に入った。
ギャング達「「ハッピーバースデーお嬢〜〜〜〜‼︎!お誕生日おめでとうございま〜〜す‼︎」」パパパパーン‼︎
いい歳こいたギャングのおっさん達が一斉にクラッカーを鳴らした。千棘さんはちょっと冷めた顔をしている。
ギャング「いやー今日でお嬢も16歳ですかぁ〜‼︎」「このサプライズも何回やっても良い物だよな〜‼︎」
何回もやってたらそれサプライズって言えるのかな…?
ギャング「おおー‼︎今回はお友達も一緒なんですかい‼︎お嬢が友達連れて来るなんて初めてなんじゃあないっスか⁉︎」「嬢ちゃん達今日はよろしくなぁ‼︎」
小咲「あ、は、はい!よろしくお願いします‼︎」
ギャング「あれ?お嬢なんか普段と様子違くないです?」「妙に嬉しそうというか…」
千棘「…別に」
クロード「これはこれはお嬢のご学友の皆さんもいらして下さったのですか。ようこそ、歓迎致します」
小咲「あ、はい!本日はお招き頂きどうも…!」
クロード「おや、おやおやこれは一条家の承一郎お坊っちゃんではございませんか…」
クロードが僕に見つけ近づいて来る。正直来ないでもらいたいな。声優が父と同じだから嫌悪感がハンパない…。
作者「すごいメタくね?」
僕は作者が出てる時点ですごいメタいと思うけどな…。
クロード「これは困りましたね〜。坊っちゃんはさぞ素晴らしいプレゼントをご用意されてるようでしょうから私プレゼントを渡すのが少々恥ずかしくなってきましたよ…」
承一郎(この人…だんだん態度が露骨になってきてるな…。もう隠すつもりないでしょ)
小咲「はい、千棘ちゃん!早速だけどプレゼント。ただの文房具セットだけど…」
るり「私小説」
千棘「そんな事ない!嬉しいよすごく…‼︎」
クロード「フフ…では次は私から。坊ちゃんのプレゼントに比べれば粗品かもしれませんが」
サラッとハードルを上げてくるな…。
クロード「お受け取り下さいお嬢‼︎超高級車マイバッハのオーダーメイドモデル…‼︎」
千棘「いや免許とか無いし要らないわ」
完全に千棘さんからプレゼントを拒否されたクロード。バカじゃあないのか?普通生活に使える物をプレゼントするよね?
ギャング「ほれほれ坊っちゃん最後だぜ」「ビシっと決めろよ!」
うーん…これ程プレゼントを渡しにくい状況があるだろうか…。
承一郎「はい、誕生日おめでとう」
僕がプレゼントに選んだのはブレスレットだ。シンプルだけどファッションに使えるアクセサリーになる。『マリークワント』というブランド品らしい。
千棘「あ…ありがとう…!」
その時の千棘さんの笑顔に少しドキッとしたのは内緒である。
キング・クリムゾン‼︎
僕はちょっと休憩するためにベランダで休んでいた。
ちなみに鶫さんはミスタさんと話していた。どうやら同じヒットマン同士、通じ合うものがあるのだろう。
千棘「あれ?あんたこんなとこいたの?」
承一郎「ああ、ちょっと休憩に」
千棘「あそ、私も。ねぇ承一郎、ちょっといい…?」
千棘「あんたにさ…ずっと聞いてみたい事があったんだけど聞いてもいい?」
承一郎「ん?なんだい改まって」
千棘「あんたってさ、10年前に会ったっていう女の子の事今でも好きなの?」
承一郎「………えっ?あの子はそういうんじゃあ…」
いや…待てよ?10年前のあの子──まだ確かめたわけじゃあないけどあれってやっぱり小野寺君だったって事だよね。
だとしたら──…。
承一郎「………ああ…好きだよ」
千棘「……………そう………じゃあ……あんたさ…ザクシャ イン ラブって言葉を聞いた事はある?」
承一郎「…………え?」
JOJO(…マジかよ)←2回目
着メロは遊び心で書いてみました!(笑)
まぁ作者の好みですよ。(苦笑)
プレゼントは少しググってみて考えましたね。我ながらいいやつを考えられたなと思います。