ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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今回は承一郎戦の一歩手前の話です。

前座の人は…気にしないで下さい。原作でも同じ扱いですし(汗)

サブタイトルの由来『DIOの世界』をパラレルワールド入りした承一郎に合わせて変えてみたんですよね。

それでは、どうぞ!


承一郎のもう一つの世界その①

俺は八幡一行のバス(実はあのジョセフさんの趣味丸出しのバスは二つあったのだ。しかも今度は偽装なし)を監視していた。

 

俺は絢斗と訣別し、単独で監視している時に大統領に連絡(CALL)した。

 

ヴァレンタイン『どうしたのかね?承一郎君』

 

JOJO「大統領、俺はプッチ達と訣別した。今度は八幡少年の真意を探ろうと思う」

 

ヴァレンタイン『ふむ…、なら直接接触をしてみるっていうのはどうだ?』

 

JOJO「は…?マジで?」

 

ヴァレンタイン『マジだ。既にホテルウィラードコンチネンタルに彼等予約しているという情報を入手したから真下の部屋に宿を取ってあるぞ』

 

JOJO「なっ……」

 

手際良すぎるだろ。しかもあのホテルは官僚クラスが使用するホテルだぞ。

 

承一郎(当日予約出来るSPW財団と大統領の財力と権力すごいな…)

 

全くだ。

 

ヴァレンタイン『それに、テレビ局のヘリに偽装したヘリが迎えに来る事になっている。ちなみに職員は事情は知らないぞ。ただ命令されているだけだ』

 

JOJO「…まぁ、行かなきゃ損だな。アンタの案に乗ってみるよ」

 

こうして、俺はホテルウィラードコンチネンタルに泊まる事にした。

 

 

 

9時、ホテルウィラードコンチネンタル───

 

俺は八幡一行の予約している部屋の真下の部屋で盗聴器を作動した。

 

いろは『何もなければ今ごろはマイアミで八君とビーチで楽しく遊んでたんだろうなぁ…』

 

八幡『いやそれ無理だから。多分、良くて情報集めしているだけだと思うから』

 

八幡一行はそんな事を言っている。まぁ、さっきのロードローラーでバスを潰した事によって足止めは出来たみたいだ。

 

八幡(いや、俺だっていろはと遊びたいけどね。

君とキャッキャッウフフしたいけどね。

昨日の夕方辺りだったら新婚旅行のあの客船のデッキで見た夕日をバックにビーチでまったりイチャイチャしたかったけどね。……あ、これ八幡的にはポイント高い』

 

小町『声に出てなければホントにそうだと思うけど、小町的にはポイント低いよゴミいちゃん。お兄ちゃんがいろはお姉ちゃんの事が好きすぎるのは良くわかるけど、時と場合を考えてよね』

 

いろは『八君もそう思ってくれてたんですねぇ。ハッ!何ですか?口説いてるんですか?そうやって普段は素っ気ないふりしてそうやって不意討ちしてドキッとすること言ってお持ち帰りするつもりなんですか?確かに八君とはいつもべったり一緒にいて寝るとき以外はほとんど日本支部か比企谷家にいるかでもう最近は夫婦のようですけどやっぱり私はまだ小学生ですしお持ち帰りされるのは高校生になってからにしてもらいたいですし子供とかそういうのは結婚できるような歳になってからにしてもらいたいのでやっぱり無理です!ごめんなさい///』

 

八幡『なんで付き合ってるのに振られなきゃならんのだ俺は。途中何を言ってるのかわからねえよ。あまりに早口すぎて』

 

ジョルノ『やはりコレを聞くと君達といるって実感がわくから良いね』

 

JOJO「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎」←究極生命体風の笑い

 

また思わずアホな事を無意識に言ったよコイツ。しかもいろは、お断りするの速いなオイ!

 

仗助『いや、マイアミに着いても当初はやることがなかったぜ?その手の調査はもっと適任な奴に任せてある。高校時代の修学旅行で知り合った奴の従姉らしいんだけどよ。ソイツがスタンド使いとは別の、何か得体の知れない才能を持った人らしい』

 

仗助『俺もこの数年はその男とは連絡を取ってなかったんだけどよ、康一は定期的に連絡を取っていたらしくて、事情を知って今は応援と一緒にこっちに向かってくれているらしい。早ければ明日、ワシントンDCに到着するみてぇだぜ』

 

八幡『確かに、俺達の中に潜入とかが得意なのはいないからな。ジョジョくらいしか。来てくれるのは康一さん?』

 

仗助『バッカ。今康一がこっちに来たら汐華や雪ノ下はどうすんだよ。オメェの本当の目的を忘れんな。こっちに来んのは露伴と間田だよ。どっちもあんま会いたくねぇんだけどよ。後は未起隆か。他の杜王町組も別動隊として、その従姉さんと動くらしいぜ』

 

成る程、ならば今夜に接触を試みよう。あの露伴先生が来たら、接触が難しくなる。それに、あの極秘作戦の内容が露見したら大変だ。

 

八幡『俺は嫌いじゃぁ無いんだけどな』

 

小町『お兄ちゃん、そういう人達とは気が合うもんね』

 

いろは『露伴先生はヒネた者同士で妙に馬が合ってましたし、ヘブンズドアーで前世とか子供の頃のネタを提供したら気に入られたんでしたっけ。私は先生の漫画が苦手と言ったらボロクソに言われました。ハチ君はあの漫画が好きみたいですけど』

 

八幡『バッカ!あの人の絵のタッチと計算され尽くしたストーリー構成!何より体験してきたかのような迫力ある表現の巧さはその全てが芸術じゃぁないか!何故それが判らんのだ!ジョナサン達の全てを見せても良いくらいまである!』

 

ジョルノ『出来ればやめてくれないか?』

 

JOJO「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎」←本日2回目の(ry

 

このやり取りがお馴染み過ぎて、むしろジョルノ兄さん安定しているな。

 

静『間田さんとはプリキュア談義で花を咲かせていましたね。ハチ君はともかく、もう30近い人があのアニメで熱く語る姿は引きました…』

 

八幡『プリキュアバカにすんな!わかる人にはわかるんだ!』

 

仗助『俺はドラ○もんがやっと解るくらいだから何をいっているのかまだわからん』

 

八幡『お前は故郷のサブカルチャーをもっと理解しろ!髪をバカにされた時にサザ○さんとかアト○とか咄嗟に出てきてんじゃぁねぇか!』

 

JOJO「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎」←本日3回目の(ry

 

プリキュアはちょっと…ないな、さすがに。

 

小町『支倉さんも独特過ぎて理解できないよね。なんか自分は宇宙人とか言っちゃってるし、あの年で中二病?だったっけ?アレはないよねぇ…お兄ちゃんも、中二病になったら小町はもう口を聞かないからね?』

 

八幡『バッカ!あの人が宇宙人かどうかのホントか嘘かはどうでも良いんだよ!ロマンがあるだろ!ロマンが!あと中二病バカにすんな!そういう人達の中から小説家や漫画家や映画監督を生み出して露伴先生のように経済を回す人達が生まれるんだ!経済を回す側が人を無闇に差別すんな!でも小町に口を聞いて貰いたいから中二病にならないようにハチマン頑張る!』

 

小町『生ゴミいちゃん…』

 

八幡『おい…』

 

JOJO「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎」←本日4回目の(ry

 

ひどい言われようだな、それに生ゴミいちゃんとは…。

 

ジョルノ『癖が強い人ばかりですね。あと一人は誰なんですか?』

 

億泰『もしかして…忍か?ひびきの市で会った、バレエ拳法とかいう妙な格闘技を使う変身するスタンド使いの?』

 

仗助『そう、アイツだよ。藤崎忍。それと、スタンド使いじゃぁないらしいんだよ、あの能力。康一の話だとスタンドが見えてねぇらしいから間違いないっていってたぜ』

 

ミスタ『スタンド能力じゃぁねえのに変身できる能力があるなんて、面白れぇじゃぁねぇか。会うのがたのしみだな』

 

小町『あんな濃い人達と一緒に行動できる人でしょ?何かバレエ拳法とか聞いたこともない拳法だし』

 

仗助『今関東で有名なカフェ『Sunny Lite』の店長をしているんだってよ』

 

そういえばニュースでやってたな。そんな名前のカフェ。

 

小町『え!?あそこの店長!?会ったことあるかも!』

 

仗助『そいつ自身はオカマだけど普通だぜ?周りが濃すぎるせいか、自然と露伴とかみたいな奴等とは気が合うらしいんだ』

 

陽乃『それ、普通なの?それにジョースター家が普通って言っても信用性ゼロよ?』

 

億泰&ミスタ以外『『失礼だな(だね)!?それ!?』』

 

JOJO「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎」←本日5回目の(ry

 

男性陣『『さっきからうるせぇんだよ!下の階の奴!』』

 

女性陣『『さっきからうるさいですよ!下の階の人!』』

(全員ハモリ)

 

JOJO「……」ショボーン(・Д・)

 

承一郎(うん…、まぁ…しょうがないな。これは)

 

仗助『…ったく。取り敢えずそういうことだ。向こうに着いた時にやるはずだったことは、先行偵察組と藤崎忍の従姉がやってくれるみたいだから、おかげで余裕も出来た。明日はそいつらを迎えに行くことも含めてワシントンに滞在だ。みんなもそれで良いな?』

 

やはり、今夜中に接触するしかなさそうだ。

 

八幡『取り敢えず寝るわ。今日は色々あったし』

 

ジョルノ『まだ外は明るいだろ?もう寝るのか?』

 

八幡『バッカジョルノ!寝れる時に寝とかねぇと後々しんどいぞ?もう9時だろ?』

 

ん?9時?今八幡少年は9時と言ったのか?外が明るい晴天の9時?

 

一同『『………』』

 

八幡『なぁ。今、何時?』

 

いろは『……「午後の」……9時』

 

一同『『………』』

 

一同(俺含む)『『スタンド攻撃受けてるじゃあねぇか!』』

 

このスタンドは確か『太陽(サン)』、なんて無茶苦茶な攻撃をするんだ!

 

八幡『あのチキンスタンド使い!これは『サン』じゃねぇか!なんてことしやがる!ここは中東の砂漠じゃぁ無いんだぞ!ある意味では世界の首都、ワシントンだぞ!このままサンサンと照らされていたら大災害で世界が麻痺するわ!』

 

静『ハッチ!誰が上手いこと言えって言いました!?早く探さないと!』

 

八幡『偶然だわ!行くぞ!』

 

JOJO「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎」←本日6回目の(ry

 

八幡『このタイミングで腹が立つな、おい!ホントに下の階の奴は聞いてるんじゃね?!』

 

仗助『何をやってんだ!手分けして探すぞ!1時間後にホワイトハウスの北にあるロッククリークパークのホワイトハウス側の駐車場に集合だ!』

 

確かにこのままサンサンと照らされていたら世界が麻痺してしまう。

 

でもまぁ八幡一行が倒してくれるだろうなと思い、俺は八幡一行の集合場所を確認する為にその公園の駐車場に移動した。

 

 

ロッククリークパーク、駐車場───

 

僕が公園の駐車場に移動したら、何か見覚えのあるキャンピングカーがあった。

 

承一郎「あれ?この車、初顔合わせの時にあったよね?」

 

JOJO(ナンバーも確認した。アタリだな)

 

まさか、集合場所に敵スタンドの本体がいるとは八幡一行も思わなかっただろう。灯台元暗しとは良く言ったものだ。

 

ファッツ「俺は後はゆっくり奴等がくたばるのを待つだけだな。案外チョロいぜ」

 

承一郎「いや、あなたはもう終わりだよ」

 

ファッツ「えっ?ブギャッ⁉︎」メシャァッ!

 

僕のクリスタル・ボーンの拳が、アラビア・ファッツの顔面に吸い込まれるようにめり込んだ。そのままファッツは倒れてしまった。案外あっけないな。

 

『太陽』のスタンドも解除されて、辺りには夜空が輝いていた。綺麗な夜だ。八幡少年との邂逅に、これほどふさわしいものはない。

 

キング・クリムゾン‼︎

 

一時間後───

 

かなり長く待つ事になったので、ティータイム(紅茶はアールグレイ)を過ごしていたら、八幡一行がやって来た。

 

僕はティーカップを空間の中に入れた。

 

承一郎「遅かったね。ちゃんと会うのは初めてかな。僕の名前は一条承一郎、よろしく頼むよ」

 

僕が自己紹介したら、八幡少年達は一斉にスタンドを発現させた。

 

八幡「白々しいんだよ。昨日からコソコソ俺達を嗅ぎ回ったり、色々邪魔してくれちゃって何してくれてんの?新手のストーカー?覗きが趣味なの?スタンド能力越しだから罪にはならないけど、その趣味はまずいよ?将来ろくな大人にならないよ?」

 

まぁ、確かに正論だな。でも一応任務なんだけどね。

 

承一郎「フフッ!僕より年下の君に言われるなんて、これは一本取られたな」

 

陽乃「覗きの慰謝料は請求するわね。私たちの体は安くはないわよ?」

 

何か勘違いされているな。ちょっと疑われているな。

 

承一郎「そっちの方向での覗き見はしてないんだけどね。僕にも大切な人がいるんだ。節度は守るよ」

 

僕はそう弁明をする。俺はダンのようなロリコンではない。

 

静「あと、バスと我々の私物の弁償代もです。特にあのバスはジョースター家の先代が家族の為にオーダーメイドした特別品ですから安くは無いですよ?」

 

そういえばアレ、確かに高そうだったな。大統領なら、払えると思うが…。

 

承一郎「参ったな…経費で下りるかな」

 

僕はそう言って頭をポリポリとかく。

 

仗助「それで、どういうつもりなんだ?ソイツはお前の仲間なんじゃぁないか?」

 

まぁ確かに八幡一行にはそれが疑問に思っているだろう。

 

承一郎「仲間ではないかな?ちょっと目的があって行動を共にしていたに過ぎないんだ。もう関係ないけどね」

 

僕はフッと笑ってファッツの車をコツコツと叩く。

 

承一郎「でも、仮に仲間であったとしても、彼を止めていたよ。行動を共にしていたとき、この車の事を覚えていて良かった。もし覚えていなかったら、今ごろは手遅れになっていたかも知れない。あまりにも自然すぎて、完全に周囲と溶け込んでいたからね。彼の能力をこんなところで使われていたら、世界が滅茶苦茶になってしまう。世界レベルで無関係の人が巻き込まれてしまうからね。彼等にはそんなことは関係ないみたいだけど、僕はそういうのは嫌いなんだ」

 

僕は八幡一行を一人一人をゆっくりと見て言う。

 

承一郎「僕は思うんだ。彼等と共に行動を共にし、行動を見てきたけど、彼らを後ろで操っているものは大義名分で動いているけど、彼等は違う。彼等は私利私欲や私怨で動いて無関係の人間を巻き込んでいる。彼等こそ36の極罪をもっている」

 

そう言いながら、僕はJOJOと替わる。

 

JOJO「まあ、大義名分で動いている奴も、所詮は吐き気をもよおす悪だということに気付いちゃいないが。さて、ここには同じく吐き気をもよおす悪であった魂があるよな?悪と、誇り高い黄金の魂、二つの魂が融合した奴が」

 

俺は父…いや、比企谷八幡を見て言う。

 

JOJO「お前のベースがジョナサンか、DIOかはどうでもいい。1度は天国を目指したDIOが、何故天国を止めようとしているのか、お前の目的は何か、天国とは何なのか…答えてもらうぞ、比企谷八幡。それが例え」

 

俺はスタンド、ブラッディ・シャドウを発現させる。

 

JOJO「この場にいる八人全員を痛めつける事になってもな!」

 

さて、始めよう。悪役を演じるこの舞台を。

 

 

<= to be continued=




ついに始まりました、承一郎本人の戦い!

やっと戦えるな…(泣)

こういう場合、両方の作品を立てる為に決着が曖昧になりますが、本作はその幻想をブチ壊す!(笑)

完全に決着が着きますよ!

読んで下さった人、是非とも投票してみて下さい!

それでは次回、『承一郎のもう一つの世界その②』お楽しみに!

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