ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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今回はMGSシリーズで有名なあの人物が登場!


第58話 毒蛇(ヴァイパー)山猫(オセロット)の会話

夜、BAR山猫(オセロット)───

 

街から少し離れた場所にバーが佇んでいた。

 

小洒落な店の雰囲気が店主を表している。

 

ジョニィ「…久しぶりだな、山猫(オセロット)

 

黒いコートを着たジョニィは店の店主…かつての仲間に声をかける。

 

オセロット「お久しぶりです、毒蛇(ヴァイパー)…いや、ボス」

 

CIAに所属していた時にはSAA(シングル・アクション・アーミー)を好んで使い、6発以内で敵を倒す事から『リボルバー・オセロット』と恐れられていた男は、こじんまりとしたバーの店主をしていた。

 

ジョニィ「おいおい、ここは店だ。ジョニィで良い。どうだ調子は?しばらく会っていなかったからな」

 

オセロット「お陰様で景気は良いですよ」

 

ジョニィ「そうか、お前は多芸だったからな。それなら良かった」

 

オセロット「それでボス、今日はどのような件で?」

 

ジョニィ「おっとすまない、話が逸れてしまったな。それじゃあカクテルを頼む」

 

オセロット「分かりました」

 

オセロットは慣れた手つきでカクテルを作っていく。

 

ジョニィ「さて、今回はこいつについてなんだ」パサッ…

 

ジョニィは写真を見せた。前に車両で承一郎とジョニィに襲いかかってきた男達だ。

 

ジョニィ「最近俺はある財団とのツテが出来てな」

 

オセロット「話は知っています。あなたのお父上から聞きました」

 

ジョニィ「へぇ、親父が?」

 

オセロット「ええ、以前あなたに招待された時によくして頂いて、今では常連客の一人です」コト…

 

オセロットは出来たカクテルを注いでジョニィに渡した。

 

ジョニィ「なるほど、それなら客が増えて良かったじゃあないか。…まぁそれは置いといてだ」

 

ジョニィは渡されたカクテルを飲んだ。

 

カクテルの名前はシルバー・バレット (Silver Bullet)、銀の弾丸という意味だ。

 

ジョニィは吸血鬼に銀の弾丸という名前のカクテルを飲ませるとは洒落てるなと内心笑った。

 

ジョニィ「お前にコイツらの素性を調べてくれないか?」

 

オセロット「…SPW財団が調べているのにですか?」

 

ジョニィ「まぁ確かにSPW財団の情報収集力は素晴らしいと思う。だけど色んな国の政府の内情や情報(インテリジェンス)に深く突っ込むのは出来ないはずだ」

 

ジョニィ「だからお前に頼んでるんだ。蛇の道は蛇というじゃあないか」

 

オセロット「毒蛇(ヴァイパー)が言う台詞(セリフ)ではありませんね」

 

ジョニィ「フフッ…そうだな。…ハッキリ言ってお前とカズは俺にとっては信頼できる仲間だ」

 

オセロット「…それは光栄です、ボス」

 

ジョニィ「…お前は母と一緒に仕事をしていた。お前も母の真相を探っていた。お前と出会って初めて真相へ一歩踏み出せたんだ。感謝しているよ」

 

オセロット「…私はあなたの母上にはCIA(ラングレー)の時に世話になりました。彼女がいなければ今の私はいません。彼女が何故死んだか?私はそれに『納得』出来ませんでした」

 

オセロット「私こそ感謝しています。組織(CIA)を抜けて途方に暮れていた私を仲間に迎え入れてくれて、本当に感謝しています」

 

ジョニィ「…絶対に真相を突き止めよう」

 

オセロット「はい、我らが『ジョジョ』」

 

ジョニィ「また頼む、オセロット…いやアダムスカ」

 

ジョニィは代金を支払い、店を出た。




はい、今回はMGS要素を入れたのでオセロットを承一郎達の傭兵時代の仲間というポジションで登場です!

オセロットはCIAで承一郎の母親の部下という立ち位置で、承一郎達と共に母親の真相を探る感じです。

ジョニィが言っていた『カズ』も次回登場!お楽しみに!

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