ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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やっと本編再開ッ!長らくお待たせしてすみません…(⌒-⌒; )

更新はゆっくり気味ですけどまた頑張っていきますので応援のほどよろしくお願いします。

では、どうぞ!


第71話 彼女のスリーサイズを知るには死の覚悟が必要なり!

事件はある朝、突然起きた。

 

承一郎「…あー、そういえば今日午後から身体検査あるんだっけ…」

 

僕は朝の通学路で身体検査について書かれた紙を見て言った。

 

承一郎(…何もこんな寒い時期に…。僕身長伸びてないかなぁ…)

 

僕はどちらかというと身長は少し高い方だけど、目標は承太郎さんと同じ190cm代が理想かな。あの高さ、憧れるな。

 

承一郎(…ん?なんだ?校門の前に何か…)

 

校門の前では、白人と黒人の二人組がアタッシュケースを持って立っていた。

 

承一郎(なんだアレ…)

 

ギャング1「…あ!いた‼︎お〜い、そこの…!集英組の坊主…‼︎」

 

承一郎「‼︎?」

 

ギャング1「…突然で申し訳ねぇ、俺達ぁビーハイブのもんなんだ」

 

ギャング2「まぁオレ達みたいな下っ端の顔なんざ覚えてねーかもしんねーが…」

 

ギャング1「頼む…‼︎どーしても坊主にしか頼めない事があるんだ…‼︎」

 

承一郎「はぁ…(どうしよう…すごい面倒事の予感…)」

 

ギャング1「話ってのはこのアタッシュケースの事なんだが…こいつには午後3時からの重要な取引で使うハズのブツが入ってるんだが…オレ達のミスで暗証番号のメモを失くしちまった…!」

 

ギャング2「頼む…!クロードさんとも連絡取れねーしオレ達に替わってその番号を探してくれねーか⁉︎」

 

承一郎「…ええ⁉︎ちょっ…!意味分かんないって…!なんでそれを僕が…⁉︎」

 

ギャング1「…実はこの番号クロードさんが入力したんだが、その番号っていうのがな、お嬢のスリーサイズを入力したらしいんだ」

 

ジョニィ『…あいつのスリーサイズ…だと…⁉︎』

 

承一郎(何やってるんだあのメガネは‼︎)

 

というかなぜクロードが千棘さんのスリーサイズを知ってるのかはわからんが…後で千棘さんに報告しようと思った。

 

ギャング2「坊主…知らねーか…?」

 

承一郎「しっ…!知ってるわけないだろう…‼︎」

 

ギャング1「そうか…知ってりゃ一番早かったんだが…今日は学校で身体検査があるんだろ⁉︎こんなチャンスは他にはねぇ…‼︎」

 

ギャング2「なんとかお嬢のスリーサイズを手に入れてくんねーか…‼︎?」

 

承一郎「イヤイヤイヤイヤ、ムリムリムリムリ…‼︎そんな事したら僕がどうなるか…‼︎」

 

ボコボコにされる、絶対に承太郎さんに頭を破壊されたDIO(クソオヤジ)みたいになるから!

 

ギャング1「そこをなんとか‼︎恋人のお前ならオレ達よかだいぶ聞きやすいだろ⁉︎」

 

承一郎「うっ…」

 

ギャング1「…三時までにこいつの中身を届けないと計画はパァ…、そうなりゃオレ達はTOKYO湾の藻屑になるかも…」

 

承一郎「……」

 

ギャング2「スマンが頼む…‼︎オレ達もう戻らねーと…‼︎あとで回収に来っから…‼︎」

 

承一郎「なっ…‼︎いや…ちょっと…⁉︎」

 

二人はあっという間に立ち去って行き、手元に残ったのは中身不明のアタッシュケース。

 

承一郎(…やっぱり、超面倒臭い…)

 

ジョニィ『どういう星の下で生まれたら毎日こんな事になるんだろうか…』

 

キング・クリムゾン‼︎

 

学校、教室───

 

 

今、僕の机の横にはあの二人組から押し付けられたアタッシュケースが。

 

なんで僕がこんな…クソ…どうする…?彼女に正直に話してスリーサイズを教えてもらう?もしそうしたらどうなる…?

 

予想①千棘

千棘『はぁ‼︎?スリーサイズ‼︎?そんな事言って妄想するのにでも使うんでしょ、この変態‼︎』

 

②鶫

鶫『お嬢のスリーサイズを教えろだーー‼︎?そんな手の込んだウソまでついて貴様ーー‼︎』

 

③他の女子

女子達『いやー‼︎ヘンタイよヘンタイ‼︎』『あっち行けヘンタイ〜〜‼︎』

 

…ダメだ、全く信じてもらえる気がしない。ハッキリ言って僕が信頼されていないのが簡単に想像出来てすごく悲しい…。

 

ジョニィ『…こいつ、女子達はわかるが…マジで鈍感だろ』

 

しかし…このケース、中に何が入ってるんだ…?ギャングが重要な取引で使う物って…。

 

…まぁヤクは売り捌いていない事は証明されたし、爆弾なら『ブラッディ・シャドウ』の空間に投げ入れれば問題ない…よね…?

 

千棘「…あれ?あんたどうしたのそのカバン…」

 

承一郎「触るんじゃあないッ‼︎」

 

千棘「…⁉︎…⁉︎」

 

…クソッ、こうなったらなんとしても暗証番号を手に入れなければ…‼︎

 

キング・クリムゾン‼︎

 

せめて身体検査が終わるまでにスリーサイズを手に入れないと、ギリギリ間に合わなくなるかもしれない…!

 

チャンスは身体検査の間のみ…‼︎その間にスリーサイズを手に入れるには…この教室の中にはアレ(・・)があるのは気配でわかった、それを使う…!

 

女子「ねぇ桐崎さん、後でスリーサイズ教えてよ〜」

 

千棘「絶対ダメ‼︎ちょっと太ったかもだし…!」

 

千棘「…ねぇねぇつぐみ!身体検査一緒に回らない?」

 

鶫「ええ、もちろん構いませんよ」

 

そんな教室の中、数個のダンボールが設置してあった。その中の一個には僕が隠れていた。

 

これこそ『毒蛇(ヴァイパー)』の真骨頂ッ!ある時は波紋使い、ある時は吸血鬼、ある時はスタンド使い、またある時は傭兵部隊の総司令官、しかしその正体はダンボールマスター・一条承一郎!

 

ジョニィ『こいつなんでダンボールの事になるとこう目の色を変えるんだ…?』

 

いいだろう、なんだか落ち着くんだから!

 

……よし、ひとまずは現場への潜入は成功、勝負はここから…。女子はここで身長やらスリーサイズの測定もやるらしい(集が朝喋ってた)。ここで確実に千棘さんのスリーサイズを手に入れてやる…‼︎

 

…しかしあれだね、こうして女子だけの空間に忍び込むとか…ものっっっすごい悪い事してる気分‼︎!

 

くそっ…なんで僕がこんな事…彼女には全てが終わったらちゃんと話して謝ろう…。とにかくこんな事さっさと終わらせて…。

 

僕が少しゴソ…と動いてしまった瞬間、鶫さんが反応し、

 

鶫「曲者かーー‼︎」ビシュ‼︎

 

承一郎「‼︎」

 

ドスゥ‼︎

 

懐に持っていたナイフがダンボールに投げつけられ、突き刺さった!

 

他の女子がナイフが突き刺さったダンボールを持ち上げるが…

 

女子「…誰もいないよー?」

 

鶫「あれ…?変だな…?」

 

千棘「も〜鶫、驚かさせないでよ〜」

 

承一郎(こ…こ…殺される…‼︎!見つかったら絶対…‼︎!)←隣のダンボールにいた

 

なんでここ戦場以上に恐怖を覚えるんだろう…?ううっ、もう帰りたい…‼︎いや…ダメだ…‼︎何のためにこんな所まで来たんだ僕は…‼︎早くスリーサイズをゲットせねば…‼︎

 

クソッ…しかし…!雑音が多すぎて測定の声が聞こえない‼︎なんでこんなに人数多いんだ…⁉︎皆バラバラの場所測定場所を回るハズ…よく見たらウチのクラスの女子がほぼ集まってるような…。

 

あ、『ブラッディ・シャドウ』の空間から見るっていうのは鶫さんに察知されるからNGだ。

 

女子「…じゃあまだ胸囲測ってない人〜」

 

鶫「あ、はい。私で最後です」

 

女子「つぐみちゃんか…よーしよし……今よ桐崎さん‼︎」

 

鶫「…は?」

 

いつの間にか鶫さんの背後に回った千棘さんが鶫さんの腕をガシッ‼︎と抑える。

 

鶫「‼︎?えっ…お嬢…⁉︎」

 

承一郎「……‼︎?」

 

鶫「なっ…!一体何を…」

 

千棘「フフ…悪く思わないでねつぐみ…」

 

女子「…あなたには申し訳ないと思うけど…ウチのクラスでも断トツのつぐみちゃんの気になるバスト…‼︎皆で測らせてもらうわ…‼︎」

 

鶫「えっ…えええ〜〜〜〜‼︎?」

 

…何やってるんだ彼女達は…。

 

鶫「お嬢…‼︎どういう事なんですかコレは…‼︎」

 

千棘「ゴメンねつぐみ…あなたには後で好きな物を皆でおごる事になってるわ…」

 

鶫「そんな…⁉︎」

 

女子「さぁ…!観念なさい…‼︎」

 

鶫「ヒィ…⁉︎やっ…ちょっと…その…待って…お待ち下さ…‼︎あーーーー‼︎」

 

女子達「……おお……‼︎」「見せて見せて、おぉ…」「私も私も、おお…」「おお…おお〜‼︎」

 

パチ…パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!

 

鶫「何の拍手ですかソレは…‼︎」

 

女子「……そういえば、突然思い出した事なんだけど、前林間学校の温泉でつぐみちゃんのおっぱいに触った子がね、あの後バストがツーカップも大きくなったって…」

 

グリン…と女子達が一斉に鶫さんに振り向く。

 

鶫「ヒィィ…‼︎!」ゾォォォ〜…

 

なんか女子達が『触らせろ〜〜…触らせたまえ神よ…おっぱいのおおみかみよ…』とか呟きながらゾンビのようにゾロゾロ…と鶫さんに近づいていく。何処のバイオハザードなんだ?

 

鶫「わっ…わーーーー‼︎来ないで下さい…‼︎皆さん目が怖いです〜‼︎」

 

千棘「待ってーーつぐみー‼︎」

 

鶫「ヒィィ〜〜〜〜〜〜‼︎」

 

そのままドドドドドッ…‼︎と逃げる鶫さんと追いかける女子達。教室が静かになる。

 

…何か、女子達の闇を見たような気がした…。

 

承一郎「…ってダメだ、あっけに取られてる場合じゃあない。すぐ追いかけて早くスリーサイズを…」ボコッ

 

しかし、立ち上がった隣には橘さんが…。

 

万里花「…どうなさったのですか承一郎様…?女子の測定中にこんな所で…」

 

承一郎「たっ…橘さん…‼︎いや…違うんだ…。これには深いワケが…」

 

万里花「フフ…いえ承一郎様、大丈夫ですよ。ご心配なさらずともこのマリカ承一郎様の事なり全てお見通しですから…!」

 

え…?

 

万里花「もう承一郎様ったら…女性のスリーサイズに興味があるのなら真っ先に私に言って下されば良いですのに…」

 

ジョニィ『おい、全然見通せてないぞ⁉︎』

 

万里花「どうですか?私のスリーサイズ知りたくないですか?どうせなら触って確かめて頂いても構わないんですよ?」

 

承一郎「いや…だからそうじゃあなくてだね…‼︎クソッ!こんな事してる場合じゃあない‼︎」

 

万里花「あっ…!承一郎様…⁉︎」

 

ヤバイ…!完全に彼女の事見失ってしまった…!身体検査なんてすぐ終わってしまうのに…!あっ…!よし見つけた…!

 

僕は教室で視力検査をしている千棘さんと電話をしている先生とその背後にあるダンボールにかけられている白衣を発見した。この場での最適解は…!

 

承一郎(すみません、ちょっと借ります…!)

 

僕は白衣を失敬する。任務は現地調達が基本なのだ。

 

よし、これなら…!一瞬勧誘表を見て一瞬で戻す…。それですぐに終わりだ…!

 

あと少しで手が届く…!と手を伸ばすが、

 

?「…あの〜、先生ちょっといいですか?」

 

聞き覚えのある声が…まさかッ!

 

小咲「ちょっと質問が……」

 

やっぱり小野寺君だァーーーッ⁉︎よりによって一番バレたくない相手に…!いや待てよ…⁉︎もしかしたら小野寺君なら話せばわかってもらえ…

 

④小咲

小咲『え…、ス…ス…スリー…サイ…。そ…そうだよね、一条君も男の子だもんね…。ご…ご…ゴメンナサイ…‼︎』

 

ダメだ…!走り去るところまで簡単に想像出来るッ!やっぱり自信ない…!

 

ジョニィ『確かに合ってるが…いい加減気づけたわけが』

 

承一郎「ゲホン…‼︎いや…すまないが他の人に聞いてもらえるかね…?(超低音)」

 

小咲「え…はぁ…分かりました(…スゴい低い声…)」

 

るり「ちょっと小咲〜、あんた全然胸大きくなってないじゃあ…」

 

小咲「わーー⁉︎るりちゃん勝手に…」

 

承一郎「ブーーー‼︎?」

 

小咲「え…今の声…一条く…?」

 

ヤバい、ドジこいたーーッ⁉︎宮本さん、なんて爆弾をッ!

 

女子「おつかれー」

 

ああっ!千棘さんが!せっかくのチャンスが…‼︎

 

小咲「あの…先生…?」ポンッ

 

小野寺君に肩を掴まれる。仕方ない、『ブラッディ・シャドウ』ッ!

 

ファサン…と白衣だけを残して僕は教室の外に空間移動をする。

 

小咲「え…‼︎あれ…⁉︎」

 

あっっっぶなかったーー‼︎!危うく僕の青春の全てが崩壊するところだった…マジで怖かったーー‼︎

 

…しかしどうする、もう時間がない…‼︎身体検査もちょうど終わったし例の取引とやらも始まってしまう…!

 

こうなったらもう直接彼女に頼み込んで聞くしか方法はない…‼︎何発かはブン殴られるかもしれないが、キチンと話せば分かってくれるハズだ…‼︎

 

承一郎(…貼り紙がない。着替えはもう終わっているな)

 

しかし僕は気づいていなかった。貼り紙が剥がれて床に落ちていたという事に…。

 

ジョニィ『おい承一郎、床に貼り紙が──』

 

承一郎「千棘さん‼︎君のスリーサイズはいくつだぁあーーッ‼︎!」

 

ガラッ!と勢い良く開けた時にはジョニィの助言も虚しく、教室の扉が開いた。その中にはまだ着替え途中の女子達が。

 

無論、その中には千棘さんいるわけで。

 

?『…ブラックアウトッ‼︎』

 

バカな、マンティス⁉︎君は確かマザーベースにいるハズ…。

 

スパァァンッ‼︎

 

次の瞬間、僕の視界がブラックアウトした。

 

 

マザーベース───

 

マンティス「…ブラックアウトッ‼︎」

 

一同「「!」」ビクッ!

 

レイブン「…どうしたマンティス、いきなり叫んで」

 

マンティス「…なんだか叫ばなくてはならないと思って…」

 

ウルフ「大丈夫?最近疲れてるんじゃあないの?」

 

カズ「もしかしてボスがなんかやらかしたんじゃあないのか?」

 

エヴァ「ああ、あの娘?かなり乱暴だって聞いたわよ」

 

オセロット「気苦労が多いな、ボスは」

 

カズ「…平和だなぁ…」

 

 

キング・クリムゾン‼︎

 

 

やっと視界が晴れた…真っ黒になった視界にヒデ○ってなんなんだ…?

 

僕は逆さに縄で全身グルグル巻きにされて吊るされていた。これじゃあ文字通りの吊られた男(ハングドマン)だよ。

 

千棘「…それで?ここに私のスリーサイズを打ち込めばいいの?」

 

承一郎「ばび…ぞの通りでず、ずびまぜんでじだ……」

 

どうやらさっきの音は顎への強烈なアッパーカットらしい。口に力が…。

 

千棘「ったく、そうならそうと最初から言って言えば良かったのに…」

 

承一郎「…ウソつけ、絶対信じなかっただろう…‼︎」

 

全く、世界を狙えるようなアッパーを顎をブチ込んで何を言っているんだ!

 

千棘(…信じたわよ、バカ…)

 

ジョニィ『…舌がジャリジャリする…』

 

千棘「あれ?ちょっと、開かないわよ…?」

 

承一郎「え⁉︎なんで⁉︎」

 

あの二人に連絡すると…

 

ギャング1『いや〜、ご迷惑おかけしてすいやせん。実は…色々とこっちも誤解があったようで…』

 

ギャング2『実はその暗証番号、お嬢のスリーサイズじゃあなくて…クロードさんのスリーサイズだったらしくて…』

 

…………

 

ギャング1『いやぁ実はクロードさんて筋肉意外とすごいらしくて…あ、番号確認出来ましたんでそのケース今から回収に行きます〜』

 

なんじゃあそりゃあーーーーーーッ‼︎?




おまけ

ギャング1「お嬢、ケース回収に…ってお嬢の彼氏…!」

承一郎「ハハッ…いやぁ驚いたよ、まさかあのメガネのスリーサイズだったとはね。僕がどれだけ体を張ったと思っているんだい…?」

ギャング2「こ、この度は申し訳…」

承一郎「一回さ、空の旅をしてみたいと思わないか?」

ギャング1・2「「そ、それってどういう…タコスッ‼︎」」

承一郎「フルトン回収装置ッ!」ガチャッ!バシュッ!

ギャング1・2「「ぎゃ…ぎゃぁああああああああああああああああ‼︎」」

承一郎「…ピークォド、二人マザーベース行きだ。みっちり絞ってやれ」

二人の運命は、神と承一郎だけが知る……‼︎


<=to be continued=

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