ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
橘家───
アナウンサー『速報です。先日、連続殺人犯としてイタリア人のステファノ・ヴァレンティーニ容疑者が死亡しました。容疑者は巡回していた警察官が職質した時にその際所持していた拳銃を発砲、銃撃戦の末にに死亡したとの事です。詳しい事はまだ発表されておらず、これから記者会見が行われる予定です。次のニュースは──』ピッ
流れているニュースを見て、警視総監である橘巌はテレビの電源を消した。
巌「…任務ご苦労だった、承一郎。これで被害の拡大は防げた、礼を言おう」
承一郎「…いえ、奴を
巌「いや、あれはどうしようもない犠牲だった。奴をあのまま逃すような事になっていたら、それ以上の人が死んでいただろう。…死体の処理を君に任せてしまっていいのか?」
承一郎「ステファノには近親者や知人はいません…奴自身が
巌「すまないな」
承一郎「いえ…それでは」ガチャ
そうして承一郎は扉を閉めた。
万里花「…あ!承一郎様!」
承一郎「やぁ橘さん、体の調子は大丈夫かい?」
万里花「はい!承一郎様こそ大丈夫ですか?」
承一郎「僕は平気さ。今日は巌さんに報告するだけだからね。もう帰るよ」
万里花「まぁ!なら今日は私と一緒にデートに行きませんか?」
承一郎「いや、今日はあいにく用事があってね」
万里花「…そうですか。では承一郎様、また学校で!」
承一郎「ああ、また今度ね」
ステファノ『曰く、「決して朽ち果てる事無く存在し続け、所有する国は1000年間の栄光と繁栄が約束される」っていう眉唾ゴクリものの品みたいだね』
ステファノ『何か勘違いしているようだね…。遺体は、ただあるものではない。選ばれた人間の中に入り込み、スタンド能力を開花させたりもするのだよ』
万里花(…『聖なる遺体』、私と
万里花は去って行く承一郎の背中を見つめながら、自分の能力を発現させた
?「──…ん、ここは…」
承一郎「おはよう、ステファノ・ヴァレンティーニ」
ステファノ「!」
死んだはずの男──ステファノ・ヴァレンティーニは体を起こし、飛び起きた。
ステファノ「…おかしい、僕は君に脳幹を撃たれて…死んだハズじゃあ…」
承一郎「そうだね、君は死んだ。だが君は生き返ったんだよ、この世にね」
ステファノ「……そんなバカな」
承一郎「……ああ、不可能だ。僕以外ならね。…ところでステファノ、君は『天国』を信じるかい?」
ステファノ「…なぜそれを僕が答えないといけないんだ?」
承一郎「いいからいいから、ちょっと質問だよ。それくらいは答えてくれ」
ステファノ「…信じてはないね。死後の世界とかそんなものに興味はない。大切なのは今だと思うけどね」
彼が美しいと感じるものは命が散る刹那の瞬間であり、それ以外に美しいとは感じない。
承一郎「…なるほど、面白い。ステファノ・ヴァレンティーニ、これからはその新しい命を僕に預けてくれないか?」
ステファノ「…いいだろう。この恩、必ず君に返そう」
承一郎「そうか…それはよかった。ああ、それとそこにある鏡を見るといい」
ステファノ「鏡…?鏡がなんだというの…だ…?」
ステファノは鏡を見るとそこには…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
醜く朽ち果てかけた異形の姿あった。
ステファノ「なっ…⁉︎」
ジョニィ「ああ、それと一つ…俺はてめーのがやった所業を許すとは一度も言ってはいないぞ」
そう、一度消えた生命はどんな力を以ってしてもデメリットなしに蘇らせるのは不可能だ。
ステファノ「ハァー、ハァー、ハァー…」
ジョニィ「お前はその醜い体でひたすら戦い続けるといい。それがお前にとっての罰だ」パチンッ!
ステファノ「が…がああぁあああッ⁉︎」ピキピキ…
ステファノの体は骨に覆われ、やがて全身を覆い尽くした頃には髑髏となっていた。
ジョニィ「
<=to be continued=
はい、今回は短めですがこれで終わりです。
前書きの文は殉教者っていうのはステファノという名はキリスト教での初めて殉教者となった人物の名前であるからです。
今度ちょっと年表みたいなものつくってみようかなと思います。それではまた次回!