ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
いやぁ、トリプルコラボですよ、かなり蟹サーレー化が進行していて困りますよ(笑)
それでは、どうぞ!
クリスタル・クルセイダーズ結成から一晩が経ち、翌朝7時。
僕達はバスに乗ってダラス国際空港まで藤崎忍さんや露伴先生達を迎えに来ていた。
予定じゃあさっき到着した便に乗ってきているはずだ。
億泰「お、仗助、あれ露伴じゃぁねえか?」
億泰さんが露伴先生を見つける。
僕は露伴先生のファンだけど、あのグイグイくるところかちょっと苦手だ。
未起隆さんと間田さんは杜王町に来た時に一回顔を合わせたぐらいだが向こうの世界では面識はある。
スージーさんが亡くなって以来(この世界では)、仗助さんのお袋さんもお祖父さんのお墓を東京へと移し、移住してからは杜王町へはあまり帰っていないので会うこともないらしい。
仗助「みんな、長旅お疲れ様。よく助けに来てくれたぜ。ありがとうな」
露伴「東方仗助。僕は君を助けに来たわけじゃぁない。康一君に頼まれたから来ただけだ。後は八幡君にはまだまだ協力してもらわなくちゃぁならない。ここで死なれては困るんだよ」
仗助さんと露伴先生は仲が悪い。どうやら昔に一悶着あったらしい。
助けに来てくれたのは感謝するけど相容れないものはどうしても相容れないようだ。
八幡「露伴先生、いくらでも漫画のネタなら捻出しますよ!なんなら今回の旅の記録も含めてまであります!」
露伴「本当かい?君は実に話の分かる男だ!やはり君とは波長が合うようだね。今度杜王町に来ることがあるならば、僕の家に来るかい?」
八幡「もちろんですよ!露伴先生!」
…八幡少年は露伴先生の漫画のファンだ。それも、露伴先生の本性を知った上でのファンだ。おなじ捻れ者同士で気も合うらしい。あの康一さんですら苦手意識をもっているのに…。
間田「やぁ比企谷くん。久しぶりだね」
八幡「間田さん。今回は本当に有難うございます」
間田「僕と君の仲じゃぁないか。ところで、急な旅だったんだろ?プリキュアの予約とか忘れていたんじゃぁないのかい?」
八幡「いけねっ!忘れていました!」
間田「やっぱりね。無事にこの旅が終わったなら、僕が予約していた奴をダビングして送るよ」
八幡「本当っすか!マジで助かりました!レンタル出るまで無理かなぁとか思っちゃったんですけど、待たなくて済みそうです!」
間田「良いよ良いよ。君は数少ない理解者だからね。こんな事で良いなら、いくらでも協力するよ」
…プリキュアはマジで論外だと思う。
未起隆「仗助さん、億泰さん、八幡さん、こんにちは。今日はお迎えありがとうございます。私の力がお役に立てるように頑張ります」
仗助「ありがとうな、未起隆」
自称宇宙人の未起隆さんは杜王町の鉄塔男こと鋼田一さんと一緒に暮らしている。彼のスタンド能力(本人は否定)は人や物に変身する能力だ。
そして変身能力を持つ人はもう一人いるらしい。
忍「仗助、億泰。久しぶりね。あちしの事はおぼえてるかしら?」
億泰「おう!覚えているぜ!何年も連絡しなくて悪かったなぁ」
仗助「忍、よく来てくれたな」
忍「本当は最初は断るつもりだったのよ。でも妻が『行ってあげて、忍ちゃん。私なら大丈夫。きっと無事に帰って来てくれると信じてるから…』って言われちゃってね。それにしても、そっちこそすごいじゃない?世界のSPWの次期社長とも言われているなんて。ニュースや新聞でもよく仗助の事が出ているわ。それにしても、関東にいるのなら、たまにはあちしの店にも来てくれたって良いじゃない。東京と千葉じゃ、すぐよ」
この人は藤崎忍。
口調が女の子よりも女の子っぽいのはオカマだからだそうだ。
そのことを出会った当時、周囲に隠していたらしい。
仗助「今回はよく来てくれた。助かったぜ、忍」
忍「水くさいこと言いっこナッスィングよ仗助。友情ってヤツァ・・付き合った時間とは関係ナッスィングなんだから。命を賭けて家族を迎えに行くダチの危機を見捨てて明日食うメシがウメェ訳が無いわ。それに、今となっては承太郎さんも、あんたのお母さんやホリィさんもあちしにとってはダチよ。あちしが来るには十分な理由なのよ」
承一郎「そりゃ危険な目にゃ遭いたくねぇけど、ここで何もしなかったら男じゃぁない。理由はそれだけで十分ってやつか。漢だな、藤崎さん」
忍「ノンノン、あちしはオカマよ。でもね、男の道をそれるとも、女の道をそれるとも、踏み外せぬは人の道、散らば諸友、真の空に、咲かせてみせよう オカマ
承一郎「楽?」
忍「あら?千棘ちゃんや小咲ちゃん、万里花ちゃんと一緒にうちの店に来た楽ちゃんじゃないの?」
僕はダラダラと大汗をかいてしまう。
JOJO(こ、こっちにも彼女達はいたのか!おまけにこっちの世界の俺は藤崎さんと面識があるのか!)
仗助「他人のそら似じゃぁ無いのか?それとも、他人に化ける能力のスタンド使いがいるのかもな、忍みたいに」
他にもそこにいる未起隆さんや、スタンドが化ける間田さんのサーフィスみたいなのもいるしな。
そういえばプッチ側にも変身能力を持つ奴等がいたような…。それに気付いたらしく、陽乃も僕のように脂汗を流している。
承一郎「そ、そうですよ、藤崎さん」
忍「そうかしら?商売柄、一度来店されたお客様は忘れないように心掛けているのよ。特に楽ちゃん達は目立っていたから、そうだと思ったんだけと、おかしいわねぇ」
あの呪い紛いのハーレムがこっちの世界の僕…楽にもあるのなら、それは目立つだろうなと僕は苦笑した。
承一郎「初めまして、藤崎さん。僕は一条承一郎。その楽さんという方は遠い親戚かも知れませんね?名字も同じですし」
親戚というより、別世界の本人だけどねと心の中で付け加える。
忍「そう?おかしいわねぇ…あら、そっちのお嬢ちゃん達も前に来店して下さった子達よね?特に男の子のその特徴的目はよく覚えているわ。あと、そこの目が笑ってない笑顔の女の子も」
忍さんは八幡達を見て言う。
八幡「お久しぶりです。比企谷八幡です」
小町「妹の小町です」
いろは「幼なじみでハチ君の婚約者(仮)の一色いろはです」
陽乃「茅ヶ崎陽乃です」
忍「そう。じゃあ、改めて自己紹介するわ。あちしは藤崎忍。仗助と億泰とはダチよ。もっとも、ジョースター家の人達の大半はあちしにとってダチになるわ。ジョセフのジジイとは一度絶交しかけたけど。それにしても、幼なじみで婚約者ねぇ。あちしも妻とは幼なじみだったのよ。従兄弟も幼なじみと結婚したわね」
世の中狭いものだ。ジョースター家の人達は康一さんが繋いだ仲らしく、八幡や陽乃らは店の評判を聞いて一度は忍と会ったことがあるらしい。
こっちの僕…いや、楽とも忍は会ったことがあると言うことだ。
本当に初対面なのはミスタさんと静さんくらいか?
…というか、ジョースターさんは何をしたんだ?
ジョルノ「忍さん、彼はグイード・ミスタ。僕の部下であり、友人です」
ミスタ「会えるのを楽しみにしてたぜ?シノブ。俺はSPWイタリア支部で副支部長補佐をしているミスタだ」
静「静・ジョースターです。ジョセフ・ジョースターの娘で、仗助兄さんの妹です」
忍「ミスタさんと静ちゃんね、よろしくお願いするわね。静ちゃんの事は空条ホリィさんから聞いていたから、いつか会えればと思っていたのよ。会えて嬉しいわ。昔の詩織ちゃん…ええと、あちしの従兄弟なんだけど、詩織ちゃんにそっくりで親近感がわくわね。すごくカワイイ」
へぇ、静さんの事は聞いていたのか。
静「ところで、藤崎さん。父は何をしたんですか?」
忍「それが、あちしの友達に古式さんという古式不動産の令嬢がいるんだけど、あのおじいさん、古式不動産の株を買い占めようとして騒ぎになって大変だったのよ。あの時は伊集院家も出てきて大変だったわ。伊集院家と古式家は家ぐるみの付き合いだったから。あちしもその件では間に立って大変だったわ」
そういえば一時期伊集院家と古式不動産が合同でSPWとジョースター不動産に抗議が来たことがあったらしい…。もしかして…。
八幡「何年か前に東京支部で処理した件だな。康一さんが丸く収めたって言っていたけど」
ジョ、ジョースターさん!引退してまで何やっているんですか!
仗助&静「「ウチの父がご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでしたー!」」
仗助さんと静さんはその場で土下座して謝った。
承一郎「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎」←究極生命体風の笑い
陽乃「ねぇ、露伴先生…ちょっと…」
露伴「ん?どうしたんだ?君は茅ヶ崎さん…だったね?」
陽乃「ええ…ちょっとこちらへ…」
ん?陽乃が露伴先生に何かを吹き込んでいるが…。
露伴「早速か…わかった。藤崎君、間田君、支倉くんも。ちょっと一緒にお願いして良いかな?」
露伴先生は間田さん達を呼んでコソコソと話し始めた。
どうしたんだ?
しばらくそうしていた後、露伴先生達はこちらを向いた。
露伴「東方仗助。しばらく席を外す。詳しいことは後で話すから、待っていてもらって良いか?」
仗助「ん?まぁ、そりゃ構わねえが、どうした?」
忍「まぁ、大した事じゃ無いわよ。すぐに戻ってくるから心配しないで良いわ。行くわよ露伴先生」
そう言って5人は去っていった。何をやっているんだ?
僕達は仲間達と合流した後、マイクロバスに乗り込んだ。
ミスタ「俺はホテルで寝てるぜ。まだ疲れが抜けてねぇんだよ」
億泰「俺もそうするぜ。あんなすげぇホテルでまったりできる機会なんてそうそうねぇからよぉ」
忍「あちし達も長旅で疲れているから、ホテルでゆっくりするわ」
陽乃「私達はショッピングに行ってくるわね。買い出しは頼んだわよ?」
いろは「たまには女子会も良いですねぇ。マチちゃんもジョジョ先輩も一緒に行きませんか?」
仗助「ったくぅ。気楽で良いぜ。ジョルノ、八幡、承一郎。俺達はメリーランド州支部でミニバンの借用と買い出しに行くぜ。銀行にも行っておきたい」
承一郎「ミニバンの借用?マイクロバスじゃあ無いんですか?」
ジョルノ「ミスタがいないですから、大型車両の運転手がいないんだ。それに、買い出しにマイクロを使っていたのでは、小回りが利かなすぎて不便だからね」
僕達は各々の予定を言いながら去っていった。
いやぁ、八幡達の世界で原作ニセコイワールドがあるなんて知らなかった…。しかも面識があるとは…。(汗)
ONE PICEのボンクレーが転生した主人公、藤崎忍も加わり、物語がさらに加速します!
それでは、また次回!