ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
皆さん、遅れたらすみません(汗)
正午のワシントンDCの路上で俺達を乗せた車が爆発した。
いや、正確には仗助さんに化けた間田さんのスタンドのサーフィス、姿を消していた間田さん、ジョルノさんに化けていた未起隆さん、俺、そして八幡少年に化けていた忍さん、億泰さんとミスタさんに化けた敵のスタンド使い二人だ。
ボインゴ「何で?トト神の予言通りに行動したのに!」
30近い根暗そうな男、ボインゴが嘆いている。
まぁ、漫画の通りに行動していれば、絶対に漫画の通りになるだろう。本当に能力で出た予言ならば。
今、ボインゴの周りには元の姿に戻った皆と、露伴先生、そして俺達10人のクリスタル・クルセイダーズの皆が取り囲んでいる。
一人を14人で取り囲むというのも酷いとは思うが、元々はむこうがこちらを騙し討ちしようとしていたのだから、どちらもどちらかと思うが。
一体何があったのか?それは少し時間が遡る…。
仗助「お前ら、何をしていたんだ?」
仗助さんが聞きます。
陽乃「詳しくはバスの中で話すわ」
小町達はバスに乗り込み、中で話し合う。
陽乃や露伴先生達がしていたのは、以下の事だった。
俺達と忍さんが変身出来る能力の話をしていた時に、九栄神の一人にそんな能力を持った奴──無論オインゴだ──と予知の力を持つ弟──ボインゴの事だ──の事を思い出して、周りを見ていたら、ボインゴがいたらしい。
しかも、ラバーソウルもいたらしい。兄のオインゴと弟のボインゴはセットでいるとして、ボインゴの漫画による予知をどうにかする為、陽乃は露伴先生と変身出来る人達でボインゴの漫画に偽の予知を描き込んだのだ。
予知の内容はミニバンの中で八幡少年、俺、仗助さん、ジョルノ兄さん、ミスタさん、億泰さんが爆弾で重傷を負うというものだった。
陽乃「……という内容を露伴先生はトト神に書き込んだの」
陽乃は撮影した写真を見せて詳細を教えてくれた。
八幡「つまり、仗助、ジョルノ、俺、承一郎が囮となって奴等を引き付ければ、後は勝手に自爆してくれる。そういう解釈で良いんですか?露伴先生」
露伴「そうだ。そして直前で君のジェムストーンで時を止めてみんなを連れて脱出する。これなら問題ないはずだと思うが、どうだろう」
八幡「う~ん…自分だけならともかく、四人全員を脱出させるとなると…」
確かに八幡少年一人だとキツいかもしれない。8秒という時間だと、自分だけが脱出するので手が一杯だと思う。
JOJO「ならば俺がブラッディシャドウでみんなを脱出させれば問題ないと思う」
八幡「承一郎…じゃない、一条か。それなら安心だ」
俺のブラッディ・シャドウでなら可能だ。
ちなみに一条とは
静さんと被るので一条と呼ばれることになったのだ。俺は不服だが、それは仕方がない。
まぁ、その時は一悶着あったが、小町とサンシャインルビーが重なって指先を向けると、俺は黙るしかなかった。
こういった撃ち方だとルビーレーザーは外れないらしいし、いくら空間が強力でも空間を出す速さは光程速くはない。
忍「待って。みんなはここまで戦い通しよね?ここはあちし達変身組が身代わりになるわ」
仗助「おい!忍!」
忍「大丈夫よ仗助」
忍さんは右手で自分の頬を触ると未起隆さんに変身していた。そして未起隆さんの変身能力で八幡少年に変身した。
忍「この支倉さんの体なら、爆弾ごときではびくともしないのよ」
未起隆「ならば僕がジョルノさんに変身します」
ジョルノ兄さんに変身する未起隆さん。
間田「じゃあ、僕のサーフィスは仗助に変身するね。ただ、サーフィスは爆弾に耐えられるけど、僕自身は耐えられないよ?それにサーフィスは数十メートルくらいの射程しかないから、僕自身が近くにいないと駄目だ」
JOJO「ならば俺も一緒に行こう。どのみち変身組が一人足りないんだ。誰か一人は本人でないと駄目だから、俺が一緒に行こう」
仗助「すまんな忍、未起隆、間田、承一郎…俺達も近くにいるから」
忍「固いこといいっこ無しよ」
方針は決まったし、後は実行に移すだけだ。
まずは仗助さんがメリーランド支部に連絡をいれ、事情を含めて話す。その上で車の注文をする。
仗助「ミニバンを一台頼む。今すぐ廃車にするくらいのボッロボロの車で良い。請求は日本支部へ。あと、多分敵の襲撃で廃車になると思うから、手続きも頼む」
そして、作戦が始まり、現在に至る。
ボインゴ「何でトト神の予言は絶対なのに!」
忍「何が絶対よ!そんな能力にあぐらをかいているからあんた自身は大したことない大人になっちゃったのよ!」
忍さんは元の姿に戻り、ボインゴに詰め寄る。かなりのお怒りモードだ。
露伴「ファンを騙すようで悪いが、これは僕が細工をさせてもらった」
露伴先生はトト神をみせると、露伴先生が細工をした場所の下には本当の予言が出現していたが、もう既に時は遅し。
露伴先生のヘブンズ・ドアーのお陰で疑問に思わないようにボインゴ自身が間違いに気付いていない。
ボインゴ「そんな!ずるいじゃあないか!」
JOJO「ずるい?俺達がやっているのは戦争だ。戦争にずるいも汚いもあるか」
俺は色んな仕事をやってきたが、騙し合いなんて日常茶飯事だった。逆に情報が合っているのが珍しい程にだ。
それに比べたらこいつらは唾棄してもいいぐらいだ。奇襲しようとしていた奴が何を言っている。
忍「あんた達にやられたこの場にはいないダチの代わりに、あちしがあんたにお灸を据えるわ!」
忍さんは右頬を触り、変身をする。その姿は…承太郎さんだった。
承太郎(忍)「さぁ、覚悟は良いわね?」
承太郎姿の忍さんはボインゴに詰めより、まずは顔にハイキック!
承太郎(忍)「アン!」
よろけるボインゴの顎を蹴りあげる。
承太郎(忍)「ドゥ!」
そしてスタープラチナを出して。
承太郎(忍)「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!オラァ!」
スタープラチナでボコボコに殴り、ボインゴをぶっ飛ばしちゃった。
承太郎(忍)「承太郎さんだったらこう言うわよ。あんたの敗因は一つだけよ。たった一つのシンプルな答え。アンタはあちし達を怒らせたのよ」
忍さんは承太郎のようなことを言って、変身を解いた。
ちなみに俺は動画を撮っていた。こんな事を承太郎さんがしていたら、誰だってそーする。俺もそーする。
忍「どうだった?仗助。あちし達は役にたったかしら?」
仗助「途中、ヒヤヒヤしたけどな」
オインゴ『クヌム神』、再起不能
ラバーソウル『
ボインゴ『トト神』再起不能
SPWの病院に搬送後、矯正施設入り
<= to be continued=