ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
だけど難しい(苦笑)何回もコンテニューばかりしている自分がいる(苦笑)
夜、ホテルウィラードコンチネンタル───
そこで僕たちは増援組と話していた。
仗助「え?オメェ達は俺達と同行する訳じゃあなかったのか?」
露伴「ああ、僕たちは君達がフロリダについた後にするはずだった偵察やら調査をやるための増援だったんだ。ここにいるのは、それ以外の別の頼まれ事を康一くんから受けてここに来た。正確には忍くんが受け、その護衛をしていたんだ」
露伴先生が代表して答える。康一さんからの依頼?いったい…
忍「あちしが受けている以来は届け物よ。正確には康一からの依頼ではないわ。イタリアからの届け物よ」
忍さんは携帯型の丈夫そうな金庫を取り出し、その中身を取り出した。
ジョルノ「こ、これは…」
ミスタ「ポルナレフさんに預けていた…」
仗助「グレート!何でこれを送ってきたんだ!」
それはジョルノ兄さんがポルナレフさんに預けていたスタンド能力を生み出す矢の矢尻だった。
忍「これは康一から預かって来た手紙よ。ジョルノちゃん。あなた宛にね」
兄さん宛の手紙?兄さんは何通かの手紙を受け取った。
差出人はパッショーネナンバー2のポルナレフさん、イタリアのモデル兼女優の兄さんの大切な女性のトリッシュさん、ジョースターさん、康一さんからのそれぞれの手紙だった。
兄さんは一つ一つを開けて朗読をする。まずは康一さんからの手紙だ。
康一『皆さん、康一です。そちらの状況はニューヨーク本部より聞き及んでおります。大変な状況と聞いていますのに、直接救援に向かえないことに歯がゆく感じております。皆さんは無事ですか?全員揃って再びお会い出来る事を祈っております。この手紙が皆さんの元に届いているということは忍くん達と無事に合流出来たということですね?一緒にポルナレフさん達やジョースターさんからの手紙を同封します。皆さんの健闘を遠くの日本から応援しております。広瀬康一』
仗助「オメェが歯がゆく感じる必要は無いってのによ。相変わらず、色々と気配りが出来るグレートな男だぜ?康一はよ」
億泰「直接来てくれなくても、応援を呼んでくれたのがどれだけ助けになったかわからねぇ…今日なんて露伴達がいなければ危なかった…本当に助かったぜ、康一」
親友からの激励に涙する二人。露伴先生達も照れ臭く感じているようだ。
次にポルナレフさんからの手紙を開ける。
ポルナレフ『ジョルノ、ミスタ。そしてジョースター一行のみんな。本来ならばこれは私の手から直接君に届けるべき物だ。我が親友、承太郎の為に駆けつける事が出来ないのがこんなにも悔しいこととは思わなかった。なのでせめてもの私からの支援物資としてこの矢を君に託す。あのディアボロよりも危険な存在だったDIO。その狂信者たちのやることにコレが必要な時が来るかも知れない。使用する時は君の判断に任せる。決して暴走させることがないと私は信じている。承太郎と徐倫を頼む。そして必ず生きて二人とも私達の元へ帰って来て欲しい。親愛なる我がジョジョへJ・P・ポルナレフ』
ミスタ「ポルナレフさん…安心してくれよ。我らがジョジョは必ず連れて帰りますよ。二人揃って…」
ジョルノ「この矢を、絶対に間違った方向へ使わないことを誓います。ありがとう、ポルナレフさん」
兄さんとミスタはこの矢を託してくれたポルナレフさんから確かな覚悟と信頼を受け取ったようだ。
次はトリッシュさんからの手紙だ。
ジョルノ「!!!!!」
多分、かなり朗読するのが恥ずかしいんだろうな。朗読しようものなら、特に年頃の子達が沢山いるこの場で、何を言われるかわかったものじゃあないってくらいに。
こんなところも、こっちの兄さんと同じだなと僕はニヤニヤしていた。
次はジョセフ・ジョースターさんからの手紙だ。
兄さんは少し躊躇った後、ジョースターさんからの手紙を開けた。
ジョセフ『仗助、ジョルノ、ジョジョ、そして新たなる家族の八幡、いろは、小町達よ。報告は聞いておる。どうやら、25年近く前のワシらが情けをかけていたもの達が再び現れたようじゃな。甘かったワシらの後始末を任せる形となってしまって申し訳なく思う。じゃが、お前達ならば、無事に乗り越えてくれるとワシは願っておる。そしてジョルノよ。ポルナレフから預けられたそれを、お主なら正しい時に正しく使ってくれると信じておる。じゃから、ワシの可愛い子達や孫達をくれぐれも頼む。そしてお主も無事にワシらの元へと帰って来て欲しい。ワシらにとって、お前もワシらの大切な家族じゃ。決して無理はせぬようにな。頼んだぞ。ジョセフ・ジョースター』
ジョルノ「ジョースターさん…」
至って普通の手紙だった。家族を案じ、激励を込めた手紙。
小町宛にもう一枚の封筒が同封されている。
ミスタ「どうした?ジョルノ。もう一つの封筒を見て固まっちまって。なんか小町宛っぽいじゃあないか?」
ミスタさんが兄さんから手紙を奪った
小町「小町に?ジョセフから?どうせまたろくでもない事をして小町にお説教されることでもしたんでしょ?ジョセフはホントに昔から……」
小町は挟まれていたもう一枚に目を通す。
小町「っ!」
じゅうっ!
見ると小町が持っていた使い捨てのプラスチックのフォークを波紋の力で溶かして握り潰した。
小町「…………」
小町は熱で火傷するのも構わず、ただの石油製品の固まりと化したそれを握ったまま、険しい目付きで手紙を凝視し、そして手紙を握り潰して灰皿に置き、ライターで火を付けて燃やしてしまった。
八幡「小町!」
小町「………………」
仗助「クレイジーダイヤモンド!」
仗助さんは小町の火傷を治療した。だが、いつもならお礼を欠かさない小町なのに、今は様子がおかしい。いったいジョースターさんの手紙には何が書かれていたのだろう?
八幡「小町!おい、どうした!」
小町「え?ゴメン。どうしたの?お兄ちゃん」
静「もう!どうしたの?…は私達の台詞ですよ!どうしちゃったんですか!?マーチらしくもないです!」
小町「…気にしないで静。何でもないから。私とジョジョだけが今は知っていれば良い内容だから」
小町の一人称が『私』となり、ジョースターさんを『ジョジョ』と呼び、静をファーストネームで呼ぶ。
明らかに異常だ。一体ジョースターさんの手紙には何が書かれており、彼女は何を知っているのだろうか?
いろは「マチちゃん?」
小町「………………ほんっと、ジョセフはろくでもない事ばかり!帰ったらお説教しなくちゃね」
いろはの呼び掛けにかなりの間を開け、小町は何事も無かったようにいつもの態度に戻った。
しかし、絶対に何かある。今は僕達にも言えない、小町だけが知る何かが…
微妙な雰囲気を最後まで引きずったまま、その日は解散となった。
翌朝、ダラス空港───
忍「じゃあ、仗助。一足先にフロリダへ向かってるわ。でも、なるべく早く来て頂戴ね?あちし達はあくまでもサポートなんだから」
届け物を終わらせた忍さんと露伴先生達は当初の予定通り、藤崎沙織さんが待つ先行組と合流すべく、ダラス空港へとやってきていた。
僕達はその身送りだ。
たった一日だけだったけど、彼らのお陰で厄介な敵を三人も倒すことが出来た。彼らには感謝してもしきれない。
忍「そうそう、八幡ちゃん?」
八幡「??」
忍「(小町ちゃんをよく見ててあげて。あの子は何か重要な事を一人で抱え込もうとしているわ。兄である八幡ちゃんがよく見ててあげて。そうじゃないと…)」
忍さんは小声で八幡少年に話しかける。僕には少し聞こえたのだが、本来部外者の僕が口を出す必要はないと判断して、何も言わなかった。
忍「大切な物を失うことになるかも知れないわ。あちしがただの高校時代の同級生を失ったときでも味わった悲しみとは比べ物にならないくらいによ」
忍さんは少し厳しめの目付きで八幡少年を見た。
八幡「ええ、わかってます。小町には気を配っておきます。俺が前世で喪った者達のようにはならないように」
<= to be continued=
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