ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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完・全・復・活!(笑)待たせたな!←某勝利のボス風

今回はズィー・ズィー編!

承一郎が今回以降から活躍の場が増えるのでムッチャ嬉しい(笑)

それでは、どうぞ!


最近の車って性能がすごい

八幡「サバンナで待ち伏せ…ですか?」

 

ミドラー「ええ、ここで私とアレッシーが敗れたばあい、予備としてサウスカロライナ州とジョージア州の境であるサバンナで待ち伏せすることになっています」

 

承一郎「綾瀬絢斗とサンタナを除けば残るは『運命(フォーチュン)』と『悪魔(デビル)』と『アトゥム神』の三人でしたよね?」

 

陽乃「あれ、『審判(ジャッジメント)』は?『審判』のカメオも生きていたはずだけど」

 

承一郎「カメオは人間として再起不能になっていたらしい。敵が減ってくれるなら、喜ばしいことじゃあないかな?」

 

承一郎「あのスタンド能力を知っていても、それでも願ってしまうよ、彼女達に会いたいって…」ブツブツ…

 

僕はついブツブツと呟いてしまう。

 

元々は元の世界に帰りたくてやっている事なのだが、最近敵が息つく暇もなく襲ってくるから、結構疲れるのだ。

 

早く小野寺君に会いたい。あの笑顔を見るだけで癒される。

 

ん?なにやら八幡がカメオを密かに始末したのかもしれないというような目を僕に向けている。失礼するな。

 

いろは「どういうスタンドだったんです?」

 

承一郎「アラジンと魔法のランプって知ってるか?」

 

小町「まぁ、有名ですから知ってますけど」

 

アラビアンナイト自体は知らなくても、アラジンと魔法のランプは童話や絵本などで有名だから知らない人の方が少ないだろう。

 

承一郎「『審判』のスタンドはその魔法のランプで願いを土の偽物で叶えるという物さ。大抵の人間の願いは真偽を確かめるために大金を求める」

 

実際にポルナレフさんがそれで引っ掛かってしまったらしい。

 

承一郎「そして信用した人間は、恋人を求めたり、死んだ人間を甦らせて欲しいと求める。その結果、土で出来た偽物に攻撃されるっていう酷いスタンドさ」

 

ジョルノ「知らなければ僕も昔の仲間を甦らせて欲しいと願ったかもしれないね。ブチャラチィ、ナランチャ、アバッキオの三人とか」

 

ジョルノ兄さんが遠い目をしてボソリと言った。

 

死んでしまったかつての仲間を思い出しているのだろう。

しかし、タネを知っているからわかるが、今思い出しても酷いスタンドである。

 

もし襲われたら、僕と八幡少年、茅ヶ崎がいなければ引っ掛かっていたかも知れない。

 

ミドラー「彼をやったのはパッショーネって聞いたわ。20年前の闘いの後にケシ畑で儲けたそうだけど、麻薬売買のマーケットをヨーロッパにまで拡大させようとして、足掛かりにイタリアを選んだのが失敗の原因と聞いたわ」

 

ジョルノ「ああ、確かに中東の麻薬屋の進出を阻止したという報告がウチの麻薬対策部署からあがっていたような気がする。そうか、フーゴがやっていたのか」

 

フーゴさんか…。あの人のスタンドはすごく恐ろしいんだよな…。

 

ところで…

 

JOJO「で、八幡?誰が密かに暗殺しただって?」

 

俺はドス黒スマイルで八幡少年を見た。

 

八幡「あれ?口に出ていた?」

 

これは思っていたな。

 

JOJO「口には出していなくとも、目線で察しがつくわ!血ぃ晒したろうか?このガキ!」

 

八幡少年はしばらく俺から逃げ惑った。まあ、最終的には捕まって説教受けたけど。

 

説教したのは俺ではなく、僕だったから良かったものの、JOJOは軽く一時間は地獄のCQC訓練をやるからな…。

 

もっとも、怒ってはいたけどね。

 

ちなみに、アレッシーとの闘いの時にミドラーが支援に来たのは偶々で、本来はこの事を伝え忘れたので教えに来たのが本当の理由だった。

 

僕達は貴重な情報をくれたミドラーに礼金を渡して別れを告げ、新しく調達した車に乗り換えて移動を再開した。

 

ミドラーからもたらされた情報により、十中八九、サバンナで待ち伏せしているスタンド使いによって車両が壊されるだろうと予測しての事だった。

 

大切なマイクロをこれ以上破壊されたら堪らないしね。

 

新しい車両は頑丈さが売りのミニバン二台だった。

 

片方はミスタさんがドライバー(毎度すみません)の兄さん、茅ヶ崎さん、小町、億泰さん。

 

もう一台が仗助をドライバーに僕、八幡少年、いろは、静の乗車編成だった。

 

ちなみに出発するまで、僕達はあることにはふれなかった。後方の後継に。

 

静「うふふふ♪お兄ちゃん、我慢しなくても良いって言っていたもんね♪」

 

仗助「いや、確かに言ったけどよぉ…」

 

静さんが仗助さんにユーカリにしがみつくコアラのようにガッチリと抱き付いて離れなかった。

 

静「一日中抱き付いてくれるってのは嘘だったの?お兄ちゃん?」

 

仗助「今はそれどころじゃあ無いだろ!承太郎さんを助けに行くんだろうが!」

 

静「…ゴミいちゃん」

 

仗助「ぐふぅっ!」

 

あ、初めて小町以外からその言葉を聞いた。

 

何故止めないのかって?あんな激甘な空間に割り込む勇気はない。

 

JOJO(イライライライライライラ…)

 

俺は超絶壮絶ダイナミックにイラついているけどな。

 

 

車内───

 

仗助「なあ、承一郎。お前は車の運転って」

 

承一郎「いえ、16ですので」

 

仗助「そうか…」

 

丈夫さに定評がある日本のミニバン、ハイエース(外国車バージョン)を運転しながら、仗助さんは僕に訪ねる。

 

上手く交代しながら運転出来ればと考えていたようだが、世の中上手くはいかない。

 

もっとも、は何回か無免をやった事はあるけど。

 

八幡「なぁ」

 

助手席の八幡少年が話しかけてくる。

 

八幡「来ると思う?サバンナで」

 

八幡少年が言っているのは敵の襲撃の事だ。

 

仗助「ミドラーが裏切るとは思ってもいないだろうから、おそらく来るだろうな」

 

仗助さんは町のなかを走る高速道路を運転しながら返答する。

 

もうじき昼時。このCCにとっては鬼門とも言える時間帯。

 

予定ならそろそろサウスカロライナを抜け、ジョージア州の北端の町、サバンナだ。

 

サバンナと言われてイメージするのは荒野や草原の湿地地帯で、野生動物が豊富な場所…と思われるだろうが、実は違う。

 

サバンナ気候、または草原地帯を意味するアフリカのサバンナと、地名のサバンナと勘違いをされやすいが、ジョージア州のサバンナとはアメリカの南北戦争に深く関わる歴史的な「都市」として有名な場所である。

 

八幡「で、誰が来ると思う?ダービーさんの弟か、死神か…それとも」

 

承一郎「アレ…とか?」

 

そう、先程からイカツイ外装のトラックが並走して来ており、徐々に右に幅寄せをしてきている。

 

うん。多分アレだろうとは思っていた。

 

仗助「ったくぅ!案の定かよ!」

 

承一郎「合わせろ八幡!」

 

八幡「わかってる!」

 

僕の力で僕達二人は相手のトラックの屋根へと登り、上からスタンドラッシュを叩き込む!

 

ブラッディ・シャドウ「無駄無駄無駄ァッ!」

ザ・ジェムストーン「無駄無駄無駄ァッ!」

 

二人がかりの無駄無駄ラッシュだったが、「運命の車輪(ホウィール・オブ・フォーチューン)」というスタンドはただのボロ車をラッセル車並のパワーに変えるスタンドだ。

 

僕達のダブルラッシュではトラックに取り付いた「運命の車輪」の装甲を破れず、トラックはハイエースを潰しにかかる。

 

八幡「頼む!承一郎!」

 

承一郎「わかってる!」

 

いろは「キャアアア!ハチ君!」

 

八幡「いろは!」

 

承一郎「‼︎」

 

僕が仗助さんと静さんをブラッディ・シャドウで車外に放り投げ、空間でサバンナ川に着水させたが、いろはだけは間に合わずに橋下に落ちるハイエースごと落下をしてしまう。

 

八幡「ザ・ジェムストーン!時よ止まれ!」

 

八幡少年は時を止め、いろはを助ける為にサバンナ橋からダイブし、いろはを救出して抱き止めた。

 

八幡「ハーミットアメジスト!」

 

爪先からサバンナ橋にハーミットアメジストを引っかけ、紐なしバンジーから普通のバンジーに変える。

 

そのまま落下の衝撃を殺してからアスファルトに着地する。

 

八幡「仗助とは車の走行距離分は離れてしまったな」

 

いろは「ハチ君!ありがとう!怖かった!」

 

いろはが八幡少年に抱き付く。

 

承一郎「イチャイチャは後でにしてくれないかな?敵はまだ倒して無いんだからさ」イライラ

 

いろは「ねえ、ハチ君。最近のトラックってさ、水上を走るのかな?」

 

いろはが訳のわからないことを言う。

 

八幡「水陸両用車と言うのは聞いたことがあるが、水陸両用トラックは聞いたことがないな」

 

承一郎「最近は水陸両用観光バスがあるらしいよ?山中湖とか」

 

それがどうしたんだろう?

 

いろは「さっきのトラックが水上を走ってるんですけど…」

 

そういえば「運命の車輪」で強化された車ってゲッ○ー

2のように地中に潜れたな。

 

それに比べたら水上を走るトラックなんてむしろ常識の範疇に見えるから不思議だ。

 

承一郎「ならば、ブラッディ・シャドウ!」

 

僕はトラックの助手席に転移する。外がダメなら内側からってやつだ。

 

承一郎「無駄ァッ!何ッ⁉︎」

 

しかし、これも意外なやりかたで防がれる。

 

僕が移動した先の助手席と、「運命の車輪」のスタンド使い、ズィー・ズィーの間に外壁と同質の壁が生じ、僕の攻撃を防いだ。と、同時に助手席の側の床と天井が僕を挟まんと狭くなる!

 

承一郎「チッ!」

 

僕は舌打ちをして空間を使って脱出する。

 

八幡「大丈夫か?承一郎」

 

承一郎「承太郎さん達が複数で苦戦しただけあって手強いぞ」

 

マジで案外強敵だな。承太郎さんはどうやって倒したんだ?

 

僕と八幡少年は存外の強敵に戦慄した。




次回、ジョジョ唯一の公式メタが炸裂!

承一郎と八幡はどうするのか⁉︎

ではまた次回!

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