ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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ズィー・ズィーに敗れた二人、このまま本編が全く進んでいないで物語が終わってしまうのか⁉︎

では、どうぞ!


公式メタ?そのふざけた幻想を(ry

ズィー「勝った!第6部外伝も完!ついでに『やはり俺の奇妙な転生は間違っている』も完!」

 

歴代ジョジョの中でも唯一の公式メタフィクションが為された回の敵、ズィー・ズィーが宣言した。

 

バカかあいつは?20年前も同じ事をやって敗北したのを忘れたのか?

 

相手が勝ち誇った時、そいつは既に敗北している。

 

JOJO「ほう?ならば、この一条承一郎の代わりを誰が務めるんだ?まさかてめーのわけねーよな?こっちはまだ公式に春とか出ていないし、スタンドバトルもまだ二回しかやってないんだぞ?主人公がここでいなくなってどうするんだ?本編ではまだ俺も戦っていないしな!」メメタァ!

 

八幡「そっちは良いだろ?ウチなんてバトルがメインだから、まともなラブコメはやってないし、何よりまだ本編始まって無いんだぞ?本編始まる前に物語終了ってなに?斬新すぎね?主人公交代にしても普通は本編始まってからだよね?」メメタァ!

 

ズィー「な、なに!」

 

僕と八幡少年は水中から浮かび上がってくる。

 

ズィー「な、何でお前らが!確かに倒したはずだぞ?」

 

八幡「ならここにいる俺らは何なんだろうな?」

 

JOJO「幽霊かなにかだろ?」

 

八幡「ならば恨みはらさでおくべきかぁ!ってかぁ?」

 

僕と八幡少年は再び水上を走って運命の車輪に挑みかかる。

 

何度も何度も挑んではやられ、そして水中から浮上してくる。

 

 

 

無線LANで繋がっているモニターを見ながら、サバンナ橋の()で僕達は戦いを見ていた。

 

そう、最初から(・・・・)僕達は下で戦っていなかった。

 

奴が橋の下に現れた段階で僕達は上に転移していた。

 

八幡「スカルズの操作も結構難しいなぁ」

 

承一郎「初めてにしては上出来だと思うよ?」

 

いろは「承一郎先輩は例の覗き能力で直接視線でスカルズを見れますけど、私達は承一郎先輩が仕掛けた監視カメラ越しで操作しているんですから難しいですよぉ!」

 

八幡「お前は遠距離操作型のスタンドだから多少は慣れているだろうけど、俺は遠距離操作じゃあないから感覚がつかめねぇんだよ!大体、ナイチンゲール・エメラルドを出していればスタンド目線で見れるだろ!」

 

そう。下で戦っているのは精巧に作られた僕達そっくりのプロテクターを着けたスカルズ達だ。

 

傷を付けられる都度、ダメージを受けて沈んだ振りをして新しいスカルズに交換して戦わせていた。

 

まぁ、その操作がVR画面で操作している感覚の僕とは違い、八幡少年といろははカメラ越しで闘いを見ながら操作しなくてはならないので、言うなれば3D格闘ゲームの第三者目線でVR操作をしているようなものだ。

 

スタンド操作に慣れてなければ何も出来ない。

 

ちなみに、スタンドもナイチンゲール・エメラルドを除いてはスカルズ達のダミーだ。

 

八幡少年がこういった戦いの時、時を止めない訳がない。僕も同様。

 

やろうと思えば出来た。

 

だが、何事も万全を期すのが一番いい。

 

相手を消耗させるだけ消耗させ、徒労に終わらせればいいだけだ。

 

承一郎「まったく、よくここまで性格の悪い作戦を思い付くよ」

 

八幡「誉めるな。照れるぞ」

 

承一郎「いや、誉めてないから。まったく、君という男は参謀や軍師に相応しい男だとつくづく思う。敵や味方の能力や特性を瞬時に掌握してここまでの作戦は普通は思い付かない。スカルズ兵達をこういう使い方するなんて生み出している僕が考え付かなかったよ。それに、あれ(・・)を取り付かせる事もね」

 

まぁ、こっち(GIOGIO)あっち(本城凛)もそろそろ本編に入れと突っつかれているからしょうがないけどね。メメタァ!

 

ズィー『どうなっている!何で何度も何度もコイツらはよみがえってくるんだ!』

 

八幡(スカルズ)『お前にはわからんだろうな。俺の本物を守りたい、この熱い気持ちが』

 

いろは「うん。ハチ君のキャラじゃあないですね」

 

いろは(スカルズ)『ハチ君…//』

 

八幡「お前は相変わらずあざといな」

 

八幡少年がそういうといろははハコフグのように頬を膨らませる。

 

いろは「あざといって何ですかぁ!これだって素ですよぉ!」

 

八幡「嘘つけ。まだ早口で振られる時の方が素のお前を感じるまである」

 

いろは「素の私を感じるって何ですか?ハッ!何ですか?いつもお前を見ているよって口説いてるんですか?すいません確かにドキッとしましたけど今朝の仗助さんとジョジョセンパイの一幕のような感動的なプロポーズをして欲しいので婚約指輪を持ってきてくれから出直してもらわないと無理です。ごめんなさい」

 

八幡「俺達もある意味で周囲に外堀を埋められている関係だったよね?何で振られてるのん?もう血迷って魔王(茅ヶ崎さん)に走っちゃうよ?」

 

いろは「は?そんな事したらハチ君殺して私も死にますよ?」

 

八幡「その冷たい声で本気を感じるから止めろ下さい」

 

JOJO(スカルズ)『お前ら、戦闘中だってこと忘れちゃあいねえよなあ?』

 

JOJO「これは俺の本音だな。何ならスカルズと交代で現場に行ってくるか?遊ぶ余裕があるみたいだしな」

 

八幡・いろは(スカルズ含む)『「すいませんでしたぁ!」』

 

女性「連絡が来たわよ?もうスッカラカンだって。ガス欠にしてしまえば完璧よ」

 

八幡「ありがとうございます。藤崎さん。助かりました」

 

沙織「いやねぇ。忍ちゃんと被るから沙織って呼んでよ。八幡君♪」

 

八幡「いえ、あなたは魔王より強化外骨格がすごすぎるんで、遠慮しときます」

 

沙織「八幡君って面白いわねぇ♪今回の依頼を受けて正解だったわ。この世界もまだまだ捨てたものでは無いわね。…本当は二大女王に脅されたからなんだけどね」ボソッ

 

何か聞きたくない情報を聞いた気もするが、聞かなかった事にして仕上げにかかるとしよう。

 

JOJO「オペレーション・スカルズ・ファイナルフェイズに移行するぞ」

 

八幡「頼んだ。一条」

 

JOJO「ブラッディ・シャドウ!スカルズ達よ!」

 

俺は大量の俺達の偽物を作り出し、戦場に送った。

 

俺達は例の監視カメラ(沙織さん作)でコーヒーを飲みながら見ている。ちなみに八幡少年のコーヒーは自作の練乳入りMAXコーヒー味だ。

 

JOJO「本当にいい性格してるな…コイツ」

 

俺は汗を流しながら八幡少年をジト目で見る。

 

まぁ、相手は半分は成人を迎えていない集団によってたかって拐うだの殺すだのしてくる連中だ。

 

中には茅ヶ崎やダービーやミドラーのように誇りを持って挑んでくる人もいたが、大半はコイツのように奇襲をかけて俺達を見下して、やりたい放題やってくる連中。

 

そんな奴等の流儀に従う理由なんてない。

 

俺や承一郎にしてもその辺りは考えは同じだが、八幡少年の場合はやり方が更に斜め上、または下に走っている事にドン引きしている。

 

八幡「そんなことより見てみろよ。思惑通りになっているじゃあないか」

 

ズィー・ズィーは大量に出現した俺達に銃口から大量の弾を発射している。

 

近距離パワー型のスタンドでやっとヒビが入るくらいのスカルズのプロテクターを破壊する威力はあの弾にはない。

奴の狙いは他にある。

 

あれはトラックの燃料である軽油だ。

 

軽油をぶっかけて引火させて、スカルズ達をまとめて燃やす算段なのだろう。

 

承太郎さんに対してやったように。

 

ズィー「この中にどれか本物がいるんだろ!まとめて燃えてしまえ!」

 

奴は再びバッテリーからのコードを伸ばしてスカルズに引火させる。

 

八幡達(スカルズ)『マァギイィィィィィ!』

 

JOJO達(スカルズ)『お前らはラバーズか!ぐわぁぁぁ!』

 

俺は断末魔の悲鳴をあげながらもツッコミは忘れない。

 

向こうでも八幡少年みたいなネタに走る奴がいるからな…。

 

JOJO「無駄無駄無駄!」

 

俺は更に追加で俺達のプロテクターを纏ったスカルズ軍団を出現させる。

 

どうせすぐにやられるのだから、その造りは雑になっているが。

 

それを繰り返しているウチに思惑通り、奴のトラックはガス欠になり、プスンプスンとエンジンが停止した。

 

ガス欠になった位置は川原の上。

 

さすがに沈んでいってはくれなかったか。だが、問題はない。

 

これでこちらの完全な勝ち(・・・・・)だ!

 

ズィー「バカめ!こんなこともあろうかと、予備の燃料ならいくらでもある!」

 

おそらくトラックの荷台には大量のドラム缶が積んでおり、中には軽油がたくさんあるのだろう。

 

だが、燃料が沢山あろうがなかろうが、もう奴は完全に終わっている。

 

俺を一度でも中に入れた段階でな!

 

ズィー「さあ!いつまで持つかな!イグニッション!」

 

し~ん……

 

ズィー「あ、あれ?」

 

イグニッション(点火)出来ればいいな!

 

それをやるだけのバッテリーが残っていればな!

 

レッチリ「バカめ!オメェの車のバッテリーは全てこの俺が頂いちまったんだよぉ!一度でもエンジンが切れれば、お前は終わりなんだよ!」

 

ドカドカドカ!

 

レッド・ホット・チリペッパーがズィー・ズィーを殴り飛ばして車外に追放する。

 

そう、藤崎沙織さんと共に俺達を迎えにフロリダから来ていたのは承太郎さんの父親、空条貞夫さんの音楽の盟友にあたる音石明さんだった。

 

チリペッパーは俺が運命の車輪に侵入した際に同行し、奴のバッテリーに侵入。トラックのバッテリーを食いつくして貰った。

 

後は何らかの方法でエンジンさえ止めてしまえば奴は運命の車輪を再起動させることは不可能となる。

 

エンジンを始動させるのが一番バッテリーを食うのだから、一定量のバッテリーを奪えば「車」というルールに縛られている奴のスタンドは何も出来なくなってしまうのだ!

 

スカルズ軍団をしつこく仕掛けたのは時間稼ぎ。

 

奴は俺達を倒すのに夢中でバッテリー残量に気付いていなかった。

 

まぁ、そうさせるのが目的でわざわざ苦戦を装っていたのだが…スカルズが。

 

そして、俺達も無防備になった奴の前に姿を現す。

 

JOJO「さて、コイツを地獄に叩き落とすのは誰が相応しい?」

 

八幡「やっぱり俺でしょ?作戦を考えたのは俺なんだから」

 

いろは「ちょっと待って下さい?私もずっとスタンドを出しっぱなしで危険な位置にいましたよ?エメラルドストライクやエメラルドヒーリングはスカルズには出来ませんし」

 

JOJO「待て。一番頑張ったのは俺とスカルズだったぞ?それを忘れてもらっちゃあ困る」

 

音石「それを言ったら俺がいなけりゃ成り立たなかった作戦なんだから、俺にだって権利はあるんじゃあないか?」

 

沙織「だったらみんな頑張ったってことでみんなで殺らない?私もそのスカルズ?が水上で動けるように反重力魔法を大量に使ったんだし」

 

そういえば藤崎さんは異世界でそういうのを習得したとか忍さんが言ってましたな。

 

八幡「それも…」

 

JOJO「そうだな」

 

いろは「それではみんなで仲良く…」

 

音石「このクズ野郎にトドメを…」

 

沙織「刺してしまいましょう♪私も承太郎さんに倣っていくよぉ♪」

 

一同「「せーの」」

 

ジェムストーン「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」

 

クリスタル・ボーン「オラオラオラオラオラオラ!」

 

ナイチンゲール「無理無理無理無理無理無理!」

 

レッチリ「ウルトラァ!スーパー!ギタリストォ!」

 

沙織「ボラボラボラボラボラボラ!(素手)」

 

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!

 

ズィー「うぎゃあああああああああああ!」

 

ドッボオォォォォォォォォォン!

 

ブクブク…

 

ズィー・ズィーはサバンナ川の中程まで飛ばされ、流れて行った。

 

運が良ければ船に拾われるだろうが、二度とまともな生活は出来ないだろう。

 

沙織「ボラーレ・ヴィーア(ブッ飛んじまいな)!」

 

 

 

ズィー・ズィー『運命の車輪(ホウィール・オブ・フォーチューン)』再起不能 生死不明

 

 

<=To be continued=




おまけ

JOJO「ところで八幡、俺はお前を許してはいないぞ?そこのところは分かっているよな?」

八幡「ゲッ!」

JOJO「『ゲッ!』じゃあないぞッ!CQCの訓練だ!体で覚えろ八幡ッ!」

八幡「ギャアアアアアアーーーー‼︎」

その後、一時間はJOJOの地獄のCQC訓練は続き、八幡はJOJOに投げられて気絶させられ、蹴り起こされは更に気絶させられるというものを食らい続けた。

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