ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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いよいよ決戦開始!

残りのDIOの息子達とダービー弟、絢斗とプッチにCCはどう立ち向かうのか?

それでは、どうぞ!


同じ手を何回もやるとか頭沸いているのか?

ミサイルの援護により、刑務所の外壁は完全に破壊され、入口の第2隔壁へと突入した僕達。

 

億泰「こんなもん!削っちまえば問題はねぇんだよ!」ガオォン!

 

億泰さんはザ・ハンドで最初の入り口を破壊した。他にも障害となる場所は全て億泰さんが破壊する。

 

いくつか隔壁を突破すると…

 

承太郎「ここは来たことがある。徐倫と面会をしにやって来た場所だ」

 

ピノキオ「そして君達が命を失う場所でもあるのさ!」

 

そこには絵本から飛び出たようなピノキオがテーブルに鎮座していた。

 

露伴「ふん!酷い絵だ。コレが世界に認可されているピノキオだと?尊敬にも値しない。ここは僕がやろう」

 

アナスイ「俺も残ろう。何でかわからないが、こいつは俺と戦う宿命がある。そう何となくわかるんだ」

 

醜い作画は許さない露伴先生、平行世界でこいつと戦っていたと直感したのか、アナスイが前に出る。

 

音石「ここまで来て、君も仲間はずれと言うのはあるまい?と言われて、恥を承知で来させてもらった。俺もここでこいつの相手をさせてもらうぜ」

 

突入した扉から、音石さんが加わる。

 

億泰「音石!」

 

音石「閉鎖された扉や隔壁を一番スムーズに突破できるのはお前だ虹村億泰。目的に急ぐには、お前が一番必要なんだよ。行け!」

 

億泰「音石…コレが終わったらテメェには話がある。だから…ゼッテェ死ぬんじゃあねえぞ!」

 

億泰さんは独房の方の扉を削って先行して突入した!

 

アナスイ「承太郎さん。俺はまともな人生は送れない。だから、形だけで良いんです。ただ一言言ってくれれば良いんです。結婚を認めると…」

 

承太郎「……生きてマイアミに戻ってこい。そこで俺との決闘に勝ったら認めてやる」

 

アナスイ「承太郎さん!」

 

徐倫「死ぬんじゃあないわよ、アナスイ!」

 

承太郎さんと徐倫さんも億泰さんの後を追う。

 

仗助「露伴!喧嘩相手がいなくなるのは寂しいからよ、ゼッテェ死ぬなよ!」

 

露伴「君に言われるまでもない。東方仗助」

 

八幡「露伴先生!ピンクダークの少年はもう先生だけの作品では無いのですから、死なないで下さいね!」

 

露伴「一番のファンを悲しませる訳がないだろう!君こそ死なないでくれたまえよ八幡くん!もはやピンクダークの少年は君の作品でもあるんだ!お互いに頑張ろう」

 

仗助「この扱いの差は」

 

日頃の人間関係の差なのだろう。

 

僕達は露伴先生、音石さん、アナスイさんをおいて先へと急いだ。

 

ピノキオ「君は漫画家の露伴だったよね。君の作品のキャラクターが世界から消えるかもしれないよ?」

 

露伴「鼻が延びたな。嘘だと言うことだ。僕の漫画は英訳されていない。すなわち、君はキャラクターを具体化させるスタンド使いの手下というわけか。同じ作家として言わせてもらえばかなり不愉快だね。君の本体の能力は」

 

アナスイ「徐倫の為にもここで素早く始末する」

 

音石「漫画や絵本のキャラよりも、俺は音楽一筋だからなぁ、キャラクターの一つや二つはどうなろうと知ったことじゃあない」

 

岸部露伴&音石明&アナスイ対ウンガロ戦、開始!

 

 

女子鑑───

 

徐倫「懐かしい場所ね。いい思い出は何もないけど。それに何かロッズっての?変な未確認生物がフヨフヨういているし、明らかにスタンドこうげきだよね?これ」

 

これは知らないタイプのスタンドだな。

 

多分だが、スタンド自体ではなく、スタンドで呼び出された生物ってところだろう。

 

エルメェス「この訳のわからないスタンド攻撃はあたしがやるよ。ここにはそれなりに思い入れがあってね。こんな風にされれば少しは頭に来るのよ」

 

間田「なら、僕も。さっきは露伴先生が残ったから。僕も戦わせてもらうよ。本体が出てくれば僕にも勝ち目が出てくるし」

 

二人がロッズ達から一行をかばうように前に出る。

 

エルメェス「根暗で引きこもりっぽいオッサンのクセに根性見せるじゃあないか」

 

間田「僕だって大切なものがあるさ。気の合う仲間がね。ここで根性見せなきゃ、僕は一生後悔する」

 

噴上「だったら、僕の力も役に立つかもね」

 

仗助「噴上祐也!」

 

噴上「みんな!うかつにロッズに触るな。体温を下げる類いの病気の臭いがする」

 

???「体温が下げられるだけと思って侮らないで!場所によっては即死するから!」

 

エルメェス「エンポリオ!」

 

エンポリオ「徐倫!エルメェス!空条承太郎さん!」

 

噴上「この子を探して助ける為に遅れた。だが、間に合ったようだな。ここは俺たちに任せて、君達は先に向かってくれ」

 

仗助「噴上…わざわざこんなところにまで来て…」

 

噴上「俺の女達や子供達を守る為に俺はここに来た。それにウェザーの代わりに全てを見届ける義務がある!」

 

沙織「彼はマニッシュとの戦いでも協力してくれたわ。彼がデス13の臭いとマニッシュの臭いをかぎ分けられたからこそ、マニッシュを追い詰める事が出来た」

 

忍「だけど、最後の最後で詰めを誤り、ウェザーが…」

 

仗助「そうか…けどよ、噴上祐也、オメェまで死ぬんじゃあねぇぞ!そんなことしたって、俺はオメェの墓参りなんかしねぇからな!」

 

噴上「仗助!当然だ!お前こそくたばるなよ!懲罰房に綾瀬絢斗、その奥にある中央管制棟にプッチがいる!中央広場には別のDIOの子供がいるから気を付けろよ!」

 

匂いで居場所を特定したのだろう。噴上さんはこれ以上の無い情報をくれた。

 

仗助さんと億泰さんは先へと急ぐ。

 

エンポリオ「エルメェス…」

 

エルメェス「心配すんなエンポリオ。必ず追い付くから、先に徐倫と一緒に行っていろ」

 

エンポリオ「…うん」

 

エルメェス「徐倫、エンポリオを頼んだぜ」

 

徐倫「わかったわ、エルメェス。あんたも死なないで」

 

承太郎「行くぞ。徐倫」

 

徐倫さんと承太郎さんも仗助さん達の後を追う。

 

八幡「間田さん。また熱いトークを交わしましょう!」

 

間田「もちろんだ。君と胸を張ってアニメトークをするために僕はここまで来たんだ!」

 

八幡「それでこそっス!先に行ってますよ!」

 

俺達は噴上さん、間田さん、エルメェスさんを残して収監棟を走り抜けた。

 

噴上祐也&間田敏和&エルメェス・コステロ対リキエル戦、開始!

 

 

中央広場───

 

懲罰房への入り口には大きく、そして深々とした穴が空いていた。

 

どう考えてもスタンド能力だ。

 

承一郎「中にいる奴はまたしても僕の兄さんみたいだけど…」

 

感覚で分かる。兄さんの一人はこの穴の中だ。

 

八幡「ここを通過しなければ綾瀬とかいう所にたどりつけんのだろ?だったら誰かが行くべきじゃね?」

 

???「どきな」

 

まごつく僕達の間をロープつきの矢が通過し、懲罰房への扉を貫通し、ロープ橋を作った。

 

誰が矢を射ったのか確認すると、そこにいたのは…

 

ミドラー「借りを返しに来たよ。社長」

 

子供達と共に安全な場所へ保護されたはずのミドラーだった。

 

仗助「ミドラーさん!なんでここに!」

 

ミドラー「言葉通りさ。借りを返しに来たのさ。助けてくれたクリスタル・クルセイダーズへの恩返しと、子供を人質にして利用してくれた奴等への仕返し…二重の意味でねぇ!そこで空いている穴へはあたしが行くよ!あんたらは先に行きな!」

 

未起隆「ならば私も行きましょう」

 

ミスタ「お前だけじゃあ不安だ。俺も行こう」

 

ジョルノ「ミスタ。言っておきますが、彼らは…」

 

ミスタ「わかっているぜ、ジョルノ。本来ならお前がけりを着けたいことくらいは。だけど、お前はジョースターとして、先に行くべきだ。代わりに俺が、ここでお前の弟と戦う」

 

ジョルノ「わかりました。あなたに僕の意志を託します。ですが、必ず戻って来て下さい。あなたのいないパッショーネはつまりませんから」

 

ミスタ「ああ、行ってくるぜ!」

 

ミスタさんが銃に弾を装填して準備を整える。

 

ミドラー「ついてきな、パッショーネの」

 

承太郎「ミドラー…」

 

ミドラー「承太郎、昔はあんたを恨んだけど、今はそれほど憎んじゃあいないよ。お互い必死だっただけさ。謝るんじゃあないよ」

 

承太郎「ありがとう。ミドラー」

 

ミドラーは承太郎さんの礼に対して頷くと、ハイプリエステスを別の矢に変えて穴に撃ち込み、別のロープ橋を作った。

 

未起隆「では、まずは私が行きます。連絡はLINE等で送りますので、対応をお願い致します」

 

ミスタ「わかったぜ。異変があったら俺が弾丸を打ち込んでやる」

 

未起隆「行って下さい!仗助さん、八幡さん!」

 

未起隆さんはそう言ってロープ橋を伝って穴へ入って行った。

 

仗助「俺達は先に進むぜ!億泰!」

 

億泰「おうよ!みんなの思いを無駄にはしねぇぜ!」

 

僕達も自分達の目的を果たすために先へと進む。

 

ミドラー&支倉未起隆&グイード・ミスタ対ヴェルサス戦、開始!

 

 

懲罰房───

 

そこに足を踏み入れた瞬間に異変が起きた。

 

落とし穴が二つ作動し、片方は僕、八幡少年、忍さんが。

もう片方にいろは、小町、静さん、陽乃、沙織さんが引っ掛かった。

 

仗助「しまった!八幡!」

 

八幡「しまった!承太郎、仗助、ジョルノ、徐倫、億泰さんは先に進んでくれ!俺達の事は気にするな!」

 

噴上さんの情報ではここで奴とアレがあるらしい。

 

プッチ以上に僕達には重要な撃破ターゲットだ。

 

あっちはジョースターの血統で何とかしてもらおう。

 

 

懲罰房下層(八幡側)───

 

何だかハワイアンな雰囲気の小島に僕達三人と、反対側にダービー兄弟とアフロヘアの男がいた。

 

テレンス「お待ちしておりましたよ?新たなDIO様」

 

ダニエル「待っていました。承一郎さん」

 

兄ダービーはあの時の(・・・・)カードを取り出してニヤリと笑った。

 

アトゥム神のテレンスからは死角になる位置から。

 

なるほど、ダービーさんが…。

 

テレンス「さて、私の自己紹介は必要ないかと思います。ここであなた方にはゲームをしていただく。ゲームは好きな物を選んでよろしいですよ?」

 

八幡「なぁ、二個質問良いか?」

 

テレンス「何でしょう?」

 

八幡「何故俺達がここでお前らを相手に戦わねばならん?そこの二人は?」

 

テレンス「ありますよ?ここから出たいですよね?出たければ私と勝負することです」

 

本当に20年前の復讐者どもはバカなのか?もう種も仕掛けもわかってる方法で二度も来るか?

 

テレンス「兄の事はご存じですよね?ジョージア州で会っていますでしょうから。あなた方に負けておめおめ逃げ帰って来て、今や私の部下に成り下がりましたが。もう一人はここが閉鎖になる直前に小さな犯罪でこの水族館の囚人になった小林玉美さんです」

 

玉美「小林玉美と申します。初めまして、CCの皆さん。私はあのお方(・・・・)に賛同して彼らと共に行動しています。ゲームのジャッジメントして、この場に居合わせています。このゲームではスタンド能力を使えば私のスタンド、『錠前(ザ・ロック)』によって心が重くなる仕組みになりますのでご了承下さい。『錠前』は本来、罪悪感を感じれば発動し、心が重くなる能力ですが、こういうゲームのルールですと罪悪感の有無に関わらず、ルール違反をすれば『錠前』は発動します」

 

なるほど、そう言うことか。とりあえずは様子見してみるか。

 

八幡「ゲームは麻雀。承一郎、頼めるか?」

 

テレンス「待て、ここに雀卓は…」

 

ダニエル「ありますよ。ギャンブラーならどんなゲームに対応出来るよう、常に持ち歩くのが常識ですから」

 

ダービーはテキパキと雀卓と牌、点棒を並べる。

 

承一郎「いや、僕よりも忍さんにお願いして良いですか?」

 

忍「あらぁ、ここであちしを頼ってくれるなんて粋じゃない。わかったわ」

 

忍さんはジョセフに変身して雀卓に座る。

 

うわっ!転生と偽物も含めればここに全てのジョジョが揃っちゃったよ…。

 

ジョセフ(忍)「じゃあ、始めるわよ?」

 

テレンス「え、ちょっ…」

 

ダニエル「オープン・ザ・ゲーム!」

 

さぁ、始めよう。

 

間抜けな道化の最期を飾るゲームを。

 

<= to be continued =

 




次の回は、魂を賭けた麻雀勝負(イカサマアリアリアリアリィッ!)

次回、『完全なる出来レース』

それでは、また次回!

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