ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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世界を越えた女子会ボーダー編

女子会は続き、次はボーダーの世界の人達。

 

ボーダーの世界……いろはちゃん達にとってはその1つの話です。比企谷八幡という存在はかなりの平行世界に存在するけど、ボーダーの世界も例外じゃあなかった。

 

その大半がこう。比企谷八幡はA級部隊の隊長、または将来的にA級部隊に昇級されると目されるB級部隊の隊長。隊員はこの比企谷隊長の部隊のように総武高校の関係者であるか、ボーダーに既存する部隊の隊員がちらほら混成されているか、風鈴ちゃんのようなどこの世界にもいない存在が混ざるか、どこかで見たことがある人達が混ざり込んでいるか…。とにかく様々なパターンが存在しています。

そして、共通点多数の1つにボーダーの世界の人達とは関係が良好。特に女性とは……。

 

有り余るトリオン量で何かしらのサイドエフェクトがある。比企谷隊長の場合はアクトン殺しの2キロ以内の全ての存在を把握する能力みたい。

 

静「さっきも思ったけど、あれには絶対にアクトンも幻影の波紋も通用しない…気配を経って透明になって、さらに波紋で別の気配を作ったのにあっさり捕まったし……能力の相性が悪すぎ」

 

とは先ほどの静ちゃんの言葉。

 

次に、大半がオールラウンダー。遠近両方に隙がない。中にはパーフェクト・オールラウンダーな比企谷隊長もいる。

 

でも、良いことばかりでもないみたい。共通しているのは両親、または片親を亡くしている。中にはマチちゃんが死んでしまっている世界もあったらしい。

 

まぁ、色々なパターンがあるけど、色々な比企谷隊長の大半はボーダーの方とお付き合いする場合が多い。その中でも綾辻さんは多いかもしれない。

 

遥「私と八幡くんは幼なじみなの」

 

いろは「同士!」

 

すぐさまいろはちゃんは綾辻さんに抱き着いた。いろはちゃんと八幡君も幼なじみから始まってるからね。

 

遥「うーん……私達の場合はエリナ(いろは)ちゃんと違って小さい頃から付き合っていたわけじゃないんだよね。むしろカップル歴で言うなら、この二・三年の話しかな?」

 

いろは「え?そうなんですか?」

 

Bいろは「その時にアタックしていたら……」

 

すんなりいかなかった何かがありそう…。どんなドラマがあったんだろう?

 

遥「ちょっと恥ずかしいけど……幼なじみだから昔から仲が良かったんだけど……ほら、四年前の大規模侵攻があって、八幡くんの両親が亡くなった頃かな?うちの両親も八幡くんを自分の子供みたいに思っていたから色々八幡くんや小町ちゃんを気にかけていたんだけど、それを引け目に感じていたみたいで…」

 

いろは「ああ……何となくわかります」

 

よく似た例は静ちゃんだね。彼女はジョセフさんに拾われて育ったからジョースター家の星型の痣がない事をコンプレックスにしてたしね。

 

比企谷君もそんな綾辻さんの両親に引け目を感じていたのかもしれません。

 

遥「それが理由かはわからないけど、八幡くんは私を段々避けるようになっちゃったんだ…。八幡くんは元々ボーダー立ち上げの時から働いていたし、その頃は色々あったから。私からどんどん離れていくようで…。このままだと八幡くんまで私の前からいなくなっちゃうって思ったら、それが寂しくてね。それで中学三年の時に色々あって私から告白したの」

 

いろはちゃん達の世界でも折本さんの件とかがあったし、そちらの世界でもそれがあったかはわからないけど、基本世界の比企谷八幡君もその頃に色々あって目が腐ってしまったようですから、似たような事があったのかも知れないね。

 

いろは「でも、比企谷隊長も綾辻さん一筋で凄く大切にしてますよね?そんな時期があったなんてビックリですよ」

 

遥「ふふふ………。八幡くんも昔から私の事が好きだったんだって。もうそこからは昔の事が嘘のように大事にしてくれてるかな?」

 

G霊夢「でも、同じ八幡でも3人とも恋人はタイプが違うよね?遥もエリナも陽乃も」

 

いろは「参考になるかはわかりませんが…良いですか?基本世界でもそうだったんですが、比企谷八幡って人物は元々惚れっぽいんです。そして、好きになった人物がそのままタイプになる人だったんですよ。捻デレてますから分かりにくいですけど」

 

一度懐に入れた人間にはとことん一生懸命だよね。一条君もそうだよ。自分を顧みずに私達を助けてくれる。

 

思い当たる節があるのか、3人の比企谷八幡の世界の人間はうーん……と唸る。何故か幻想郷組や駒王組もだけど。主人公の皆って、変なところで似た者同士だね。

 

A陽乃「あ~………エリナちゃん、それ正解かも…」

 

遥「うわ~………考えてみたらそうかも…」

 

いろはちゃんは小町ちゃんと陽乃さんを。綾辻さんは一色さんとやはり陽乃さんを。陽乃さんは弥七を見る。

 

遥「あと、無自覚たらしなところよね」

 

A陽乃「そうそうそれ。何人無自覚に落としてるやら。八幡はイケメンだから人気が高いのよ。特に後輩に」

 

遥「うちの八幡くんもだよ。普段は野暮ったい髪で隠してるからバレないけど、ボーダーの比企谷隊長としての姿はオールバックにしていてイケメンだから全国的に人気が高いの」

 

二人とも目が腐ってないもんね。

 

遥「DIOはどうなの?」

 

いろは「目があれですから有象無象からは避けられてるんですよ。暗殺者の雰囲気も相まって無表情だと鋭い目が怖いみたいで普通の女子は近寄りもしないんですが」

 

ところが慣れてしまうと目以外は二人と同様に整っている方だから、イケメンになれる資質はあるらしい。その結果が……。

 

いろは「そこの二人ですよ」

 

再びいろはちゃんが小町ちゃんと陽乃さんを見る。

 

小町&陽乃「(;´3`)~♪」

 

そして大人組に混じってるミドラーさんを見る。

 

G霊夢「意外!ミドラーも!?」

 

いろは「ミドラーさんの養子のネーナちゃんです。まぁ、そっちはあまり心配してないんですが、問題は」

 

同じく大人組の康一さんを見る。

 

ゼノヴィア「意外だ!康一が!」

 

海老名「ハチコウキマシタワー!」

 

相変わらずの病気だね……。

 

いろは「康一さんの娘の康穂ちゃんです……。諦めが悪いんですよ……。ハチ君は母親の由花子さんを怖がっていますからその気は無いんですけど。髪の毛のスタンド、ラブ・デラックスにいつもひどい目に遭わされてますから」

 

元祖ヤンデレと言われてるからね。由花子さん。

 

リアス「ラブ・デラックスですって⁉︎」

 

リアスさんが何故かジョルノさんを見て青い顔をしました。何かラブ・デラックスに嫌な思い出があるのかな?でも、ジョルノさんは由花子さんとは無関係ですし、よくわかりません。何より、駒王の世界にはジョースター家やその関係者はいないはずだし…。(尾河七国さんの作品を参照して下さい。ジョルノの偽物とラブ・デラックスが関係しています)

 

静「イーハも大変だねぇ」

 

いろは「ジョジョ先輩……ある意味ではあなたが一番危険なんですよ。『相棒』じゃあないですか」

 

ホント、性格から何から女版八幡君だよね。大半がまず、八幡君と静ちゃんが付き合ってると誤解しちゃうよ。それくらい二人の距離は近すぎるんだよね。近すぎて互いが兄弟のような関係を築いてるからね、本物の妹のマチちゃんが妬くくらい。

 

静「だから私とハッチにそんな感情はないから。私はお兄ちゃん(仗助)一筋だから」

 

こっちの静ちゃんってすごいブラコンだよね。確かに私達の方もお兄ちゃんっ子だけど。

 

A陽乃「静・ジョースター…確かに危険ね」

 

ニセコイ勢「「真ニセコイ偽装の事もあるし…」」

 

静「何で!?私は関係ないっつーの!」

 

静ちゃん……自分の胸に聞いてみて?

 

遥「エリナちゃんも身内で苦労してるんだ……。歌歩ちゃんとか那須さんとかも気を付けないと…」

 

主人公達…無自覚たらしすぎだよ。

 

B陽乃「次は私かな?私の場合は……アヌビス神の私とある意味で同じかもね~」

 

陽乃「私と?私と八幡くんは殺し合いから始まった出会いよ?」

 

えっ?そうだったの?

 

B陽乃「私の場合、ボーダーに入隊した頃だったわね。二人ともそうだと思うし、自分で言うのもなんだけど、結構何やっても人並み以上でしょ?」

 

陽乃「まぁ……そうよね?」

 

A陽乃「親が親だしね」

 

実際に陽乃さんは強いよ。はるのんさんの陽乃さんも独学で波紋を身に付けたし、ボーダーの陽乃さんもアタッカーとしてかなりの位置にいるそうだし。更にはどこの世界の陽乃さんも大抵は強いけど…。

 

B陽乃「で、調子に乗ってたんだよね~。ボーダー最強の比企谷八幡にだって勝てる!って……」

 

雪乃「結果は見えたわ。そっちの姉さん、完膚なきまでに負けたのね?比企谷君、戦いとなると性格悪いし」

 

それは八幡君のイメージだよ?雪乃さん。

 

B陽乃「ジョジョ……じゃなかった、DIOとは違うわよ?そっちの雪乃ちゃん?私は正々堂々と負けたの。それからだったかな?八幡くんに興味を持ったのは。逆に二人の雪乃ちゃんには悪いんだけど、雪乃ちゃんから興味がなくなっちゃったんだけど」

 

雪乃「由比ヶ浜さんから聞いたわ。春頃の私のようだったそうね」

 

A雪乃「記録で見たのだけれど、私から見ても酷かったわ。そちらの由比ヶ浜さんが激怒したそうね」

 

結衣「うん……ゆきのんには悪いと思ったけど、何でもかんでも自分が負けると卑怯だズルだって言ってきて」

 

雪乃「耳が痛いわね……変わらなければ私もそうなっていたのかしら……私と会ったら、その私も変わることが出来れば良いのだけれど…」

 

B陽乃「どうかしらね?あなたの場合はカーズと同じ柱の一族の呪いだったっけ?そういった理由があったわけだし、対して私の雪乃ちゃんは元々の性格だからね~。DIOやガハマちゃんにこっぴどくやられても懲りてないんじゃないかな?実際、職場見学の時も雪乃ちゃんは八幡くんにやられたのに変わらなかったし」

 

それは相当だよね。まぁ、雪乃さんも八幡君に一度完全に見捨てられた事があったようだし、何かきっかけがあれば変わるんだろうけど。それにしても、ボーダーの陽乃さんも無謀だね…。

 

いろは「比企谷隊長はジョセフにも勝ったって言うじゃあ無いですか。ジョセフにはハチ君や承太郎でも手を焼くんですからね?」

 

魔理沙「そうなのか!?スゲーな!ジョセフは部を越えた時でも単独で敵を倒せる奴だったんだぜ?」

 

ゼノヴィア「ほう……あのジジイがそんなすごい男だとは意外だな」

 

B陽乃「ジョセフ・ジョースター…あのジジイはただ者じゃ無かったわね。戦いかたが老獪というか…」

 

静「さすがパパ…そっちでも暴れたんですか。騙しの手品がイヤらしかっただろうな~」

 

Bいろは「クラッカーがブーメランのように戻ってくるって何ですか?ホント……先輩も勝ったとはいってもベイルアウト寸前でしたし、切り札のブラックトリガーを使わざるを得ませんでしたね。ランク戦であれを使うことは滅多に無いんですよ?」

 

一色ちゃんはクラッカー・ヴォレイの餌食になったんだね。こっちの世界でもあの抜け目の無さはいつも驚かるよ。っていうか、初めての異世界経験だったのに、一色ちゃんに容赦なくクラッカー・ヴォレイを使ったの⁉︎確かに一色ちゃんはエリナ・ジョースターでは無いけど。

 

Aいろは「ジョセフ・ジョースターさんはヨボヨボでも戦ってましたからね。この世界のジョセフ・ジョースターさんが相手ではわたしも苦戦しそうです」

 

波紋も八幡君並みに強いですからね……たまに百歳だというのを忘れちゃうよ。弥七ちゃんでも警戒するんだね。ちょうど話に入ってきた一色ちゃんに話が振られた。

 

Bいろは「わたしですかー?言ってはなんですけど、エリナさんって『一色いろは』の中では性格が全然違いますよね?」

 

Bいろは「わたしの場合は基本世界のわたしとあまり変わらないかもです」

 

へぇ。と言うことは、最初はあの葉山って人に?

 

Bいろは「ただ、少し違う所は最初から先輩に対してアタックしていたところですかね?意味合いは出会った頃とは違いますけど」

 

最初から比企谷君狙いだった?

 

Aいろは「察しが悪いですよー?さっき遥さんが言っていたじゃないですかー。ボーダーにおける八幡先輩は全国的に人気があるって」

 

なるほどなるほど。基本世界の一色いろはは学校のアイドルである葉山先輩にアタックしてしていた。それは本当に好きという感情ではなく、憧れやステータスのようで……。それがボーダーの一色いろはにとっての比企谷隊長だったのだろう。

 

Bいろは「最初は本当にアイドルに手を出……お近づきになるのが目的だったんですけど…」

 

この人、今手を出すと言い切りかけたよね?

 

Aいろは「先輩の本質に触れて本気になったんですね?わかりますわかります」

 

Bいろは「ですです。いやぁ、さすがは弥七さん。同じ一色いろはなので話が早くて助かります♪それに比べてエリナさんは…ホントに一色いろはですか?」

 

いろは「ナイチンゲール・エメラルド」

 

Bいろは「何ですか?やるんですか?トリガーオン!」

 

ゴン×2(アクトン・クリスタル)

 

静「はいはい。スタンド出したりトリガーを起動させるなっつーの」

 

スタンドで拳骨は止めてよ。アクトンはパワーが強いんだから。

 

Bいろは「やっぱりスタンドって反則ですよ。なんでトリオン体を貫通してダメージ与えてくるんですか…。しかもこっそり透明化して出してくるんですから…」

 

わたしもボーダーの一色さんも涙目のルカで静ちゃんを睨む。でも、一色ちゃんはボーダーの射手(シューター)個人ランキング第二位だとか…。

 

いろは「でも、中々の人達で比企谷隊長は守られてるんですね?」

 

B小町「ほよ?小町には聞いてくれないんですか?」

 

いろは「マチちゃんから大体は聞きましたから。おおよその内容は聞いてますからねぇ……」

 

小町「あ~……掘り下げる程のネタを本城は聞き忘れていたそうだよ?この原稿をkanataさんに送って聞くそうだけど……小町って5割が彼氏作らない、3割が大志くんとくっつく、1割が戸塚さんと付き合うとか…そういうオチしか無いんだよね」メメタァ!

 

B小町「だからってブラコンに走らせるのは意外性ありすぎで引くんですけど…」

 

ホントだよ。っていうか、メタイよ!

 

Bめぐり「私ははるさんに紹介してもらってオペレーターになっただけだから、これといったエピソードって無いんだよねー。あ、でも綾辻さんには助けてもらってるかなぁ」

 

めぐり「私も綾辻さんみたいな副会長が欲しかったなぁ~。リアスさん、ゼノヴィアさんをくれませんか?」

 

リアス「何でよ。あげないわよ?かわいい眷族をあげるわけがないじゃない」

 

それにしても……濃い面子だね。

 

次は幻想郷、女子会はまだ続く。

 

 

<= to be continued=


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