ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
さて、ポルナレフさんの物語だ。
ナレーション『一年前、ポルナレフはDIOに出会っていた』
DIO『私は君のような能力者を探し、研究している。力を貸そうじゃないか。……君の妹を殺した男を探してやろう』
おいおいおいおい!それってJ・ガイルの事だろ⁉︎側近のエンヤ婆の息子じゃあないか!いけしゃあしゃあと何を言ってるんだ⁉︎こいつは!
ナレーション『そのとき、ポルナレフの脳に埋め込まれた「肉の芽」は彼を操り人形へと変えた』
DIO『ジョースター達を始末して欲しいのだが…ポルナレフ』
ポルナレフ『わかった。それが正しいことだと信じるぜ』
ナレーション『そしてポルナレフは香港で彼らと出会う』
どうせならここで影DIOとの対戦があっても良かった気がするな。
第1話 炎の魔術師
最初はアヴドゥルさんか。つまり三浦さんの前世。
ポルナレフ『来な!一人ずつぶった斬ってやるぜ!』
アヴドゥル『承太郎。手を出さなくても良いぞ。ここならば思う存分にやれる』
承太郎『アヴドゥル……』
ポルナレフ『貴様は自身の……スタンド能力で滅びるだろう』
これが承太郎さん達とポルナレフさんの出会いか。それにしてもポルナレフさん。改めて見ても今とはだいぶ違うな。勝利後。
普通にポルナレフさんが勝ったが、史実ではアヴドゥルさんが勝ったはず……どうなるんだろうか?
ポルナレフ『ノンノンノン!無理と言ったろう。私のスタンドには君の技は通じない』
この世界のポルナレフさんを見る限りでは確かにシルバー・チャリオッツは強い。史実でポルナレフさんにアヴドゥルさんは凄いと思う。
アヴドゥル『………………相当自惚れが過ぎないか?マジシャンズ・レッド!』
ポルナレフさんに向けてクロスファイヤー・ハリケーン・スペシャルを放つアヴドゥルさん。盛大に燃えてるんだけど……確か鉄を溶かせる温度だったはずだよな?
アヴドゥル『予言で私と闘おうなんて10年早いんじゃあないかな?』
ヤバイ。三浦さんを知っている僕としては……
三浦『あんさー。自惚れが過ぎるんですけど?予言であーしと闘おうなんて10年早いし』
という脳内台詞が浮かぶ!
ポルナレフ『自惚れていた。負けるはずがないと……当然の報いだ……』
アヴドゥル『このまま死なすには惜しい男だ。DIOの呪縛から解いてやる』
承太郎『動くんじゃねえぜ……』
承太郎さんがスター・プラチナで肉の芽を抜く。
八幡「このまま死なすには惜しい男だし。ヒキオの呪縛から解いてやるし」
ぶっ!笑えるけど八幡……三浦さん本人がいたら燃やされるぞ。今度報告してやろう。
ポルナレフ『うう……俺は妹を殺した男を追っている。DIOがそいつを知っているのなら……俺もあんた達についていくぜ』
もろに知ってるはずだと思いますよ?ポルナレフさん。
ナレーション『こうしてポルナレフはジョースター達の旅に付いていくことになった』
第2話 恨みの傷を持つ男
今度はシンガポールのホテル内。
ポルナレフ『しかし……俺に休む暇もくれないという訳か……出てこい!』
冷蔵庫からデーボが這い出てくる。そんなものに良く入れたな?そして良く寒く無かったな?
ポルナレフ『なかなか鋭い殺気を出しているな。1つ名乗っときな』
承一郎「八幡なら殺し屋が殺気を出している段階で既に三流とか言いそうだな」
八幡「そう言うってことはお前だってそう思ってるんだろ?それにデーボの能力なら一度相手に姿を晒す必要があるからなぁ……」
確かにエボニー・デビルの能力ならそうせざるを得ないだろう。体が傷だらけなのもそうだ。
デーボ『俺は呪いのデーボだ。よく俺がいるのがわかったな』
ポルナレフ『お前はマヌケか?冷蔵庫の中身が出しっぱなしだぜ』
確かにそうだろうが、普通ならばチェックインしたばかりのホテルの冷蔵庫に中身が入っているのもおかしい話だと思う。
デーボ『お前を呪い殺す!』
ポルナレフ『シルバー・チャリオッツ!』
デーボ『エボニー・デビル!』
シルバー・チャリオッツがデーボを斬る。
ポルナレフ『あっけないヤツだぜ』
デーボ『ゲヘヘヘヘ!よくもやったなぁ!お前を呪ってやる!』
対戦開始。そう言えばポルナレフさんは誰がプレイしていたのだろう。幽霊である今のポルナレフさんには無理だと思う。たかがゲームをやるためだけに肉体を動かすとも思えないし。え?ジョルノ兄さん?ポルナレフさんはパッショーネのナンバー2だからという理由で?
ジョルノ兄さんが……意外だな。ゲームまでもこなすなんて多才と言うか……さすがは兄さんだ。ここでポルナレフさんの技を紹介。
『ミリオンスピリット』。いわゆる串刺しの刑だ。ソードで何度も突きを入れる連打技だ。史実ではJ・ガイルにとどめを刺した技らしい。
『レイダーツ』。素早く踏み込み突きを放つ技だ。スピードが命のシルバー・チャリオッツらしい技だな。
『シューティングスター』。一旦壁に……というか画面端の上部に張り付き、斜め上から急降下して剣を突き刺す。屋内ならまだわかるとして、砂漠とかの何もないステージではどうやっているんだろうか?このゲームに限らず格ゲーだとこういう技がいくつかあるが、本当に謎だ。
『串刺しの刑』その場で胸辺りを薙ぎ払った後に、後は自動で2発斬り込む技だ。ガードされたり空振りすると2発目以降は発動しない。さっきのミリオンスピリットの方が串刺しの刑って感じがするんだけどね。スタッフの間違いかな。
次にスーパーコンボ。
『ラストショット』。剣先を飛ばして何度も壁に反射させて刺す当時のポルナレフさん曰く、切り札。味方でもあった承太郎さん達にもギリギリまで秘密にしていたらしい。
『アーマーテイクオフ』。下から相手を斬り上げ、浮かせている間にチャリオッツが鎧を脱ぎ捨て、『ブラボー!オー!ブラボー!』という声と共に分身を伴って空中で相手を滅多斬りにする技だ。
以上がポルナレフさんの技だ。僕の刀の技にも参考に出来る技があれば良いなとは思ったけど…。ちょっと違うかも。ブラボー、オー、ブラボーはネタとしては使えるか?
第3話 砂漠を走る刺客の水
ここは承太郎さん、ジョセフさんと変わらないな。
第4話 恐怖の女教皇
ミドラー『助けて下さい!』
ミドラーがポルナレフさんに駆け寄ってくる。
ポルナレフ『どうした!もう大丈夫だぜ!(お、これはもしかして新しい恋の始まりか!?)』
敵ですよ!ポルナレフさん!
ミドラー『変な怪物が襲ってくるの!(へっ!騙されてるな!?)』
ポルナレフ『何だって!?どこだ!(よーし、カッコいいところを見せちゃうよ!)』
ダメだこれは……。こういう人だったんだ…ポルナレフさんって。
ミドラー『あれよ!(クックックッ)』
ハイプリエステスが現れる。
ポルナレフ『なに、スタンドか!……んん?スタンドが見えるという事は……ゲエエ!お前がスタンド使い!つまり敵か!』
ミドラー『バカだねぇ』
気が付くのが遅いですよ!
仗助「なんでもこれはネーナっていうスタンド使いに騙された時のオマージュではないかとポルナレフさんは言ってるぜ」
いろは「本人は苦笑いしていましたね」
あのエンプレスの女か……。どっちにしても酷いな…。勝利後。
ポルナレフ『酷い女だぜ』
むしろ二度もハニートラップに引っ掛かる昔のポルナレフさんに同情の余地はないと思うんだけどね。
第5話 心を奪う美しき名刀
ポルナレフ『随分と肝っ玉がデカいじゃあねーか。おめーのように本体を見せて躍り出てくる敵は。名乗りな!』
チャカ『名はチャカ。アヌビスのスタンド使い。お前の命をもらい受ける』
ポルナレフ『ますます男っぽい敵だねー。来な!』
今は男っぽいどころか、女に転生してるけどね。陽乃さんとの斬り合いは楽しかった。また戦いたいなぁ。勝利後。
ポルナレフ『死んじゃあいないが、この傷なら再起不能だな』
八幡「この時代のこの地域でチャリオッツにやられたらそうそう長生きは出来なかったらしい。チャカはもう死んでいるらしいぞ?」
ああ。その時代の中東だとそうかもな。僕の世界の彼はどうなっているんだろうか。
第6話 恐ろしき影
ポルナレフさんが歩いていると、後ろから尾行するアレッシーが……。ポルナレフさんが振り向くと、その場にしゃがみこんで…
アレッシー『えーと、小銭を落として……』
もう少し演技がどうにかならなかったのだろうか?まったく、父の刺客達はなんでこう演技が下手クソなんだ?
スティーリー・ダンはかつてはなかなか上手かったが…あの時は微妙だったな。
ポルナレフ『おい。何尾行してんだよ。てめー、殺気があるな』
アレッシー『な、何の事だか……殺気だなんて』
ポルナレフ『それじゃあスタンド使いかどうか確かめてやるぜ』
アレッシー『く、くそっ!』
ここで対戦。殺る気満々だ。勝利後は……
ポルナレフ『行くぜ!ダメおし!』
と言って滅多斬りにされるアレッシー。死んでないかな……これ。そしてDIOの屋敷に到着。
第7話 亜空のしょうきヴァニラ・アイス
歩いているポルナレフさん、アヴドゥルさん、イギー。
アヴドゥル『危ない!ボルナレフ!イギー!』
突然アヴドゥルさんはポルナレフさん達を突き飛ばす。そしてクリームに手だけを残して……。そうか、そういう最期だったな……アヴドゥルさんは。
ポルナレフ『な、何だこの腕は……アヴドゥル……アヴドゥルゥゥゥゥ!』
悲痛なポルナレフさんの声が想像できる。
ヴァニラ・アイス『アヴドゥルは粉微塵になって死んだ』
ポルナレフ『嘘だ……アヴドゥルを殺したなどと…嘘をつくなぁぁぁぁ!』
ポルナレフさんの気持ちはわかる。こんな突然に……。対戦後。
倒したはずのヴァニラ・アイスが立ち去ろうとするポルナレフさんを奇襲しようと立ち上がる。それを庇ってイギーがヴァニラ・アイスのストンピングを受けてしまう。
ポルナレフ『イギー!カッコつけやがって……』
イギー『ニヤリ……』
ナレーション『イギー、死亡』
ポルナレフ『イギーィィィィィィィ!』
知っているとはいえ、辛いな……この場面は。
ヴァニラ・アイス『…………うう』
ポルナレフ『やはりな……テメーは既に吸血鬼になっていた』
ヴァニラ・アイス『貴様なぁんぞにぃぃ!』
ポルナレフ『地獄でやってろ』
ヴァニラアイス『ぐぁぁぁぁぁぁ!』
史実通りに壁を破壊され、太陽に当たって灰になるヴァニラ・アイス。その後にアヴドゥルさんとイギーの魂のようなものが空へと消えていく……。
ポルナレフ『ア……ヴドゥル!イ……イギー!……ま、幻だったのか……』
スタンド使いが死んだとき、こうした事がたまにある。信乃が死んだときも……。ポルナレフさんが、見たのもあれと同じものだったのだろう。そして承太郎さん達がやってくる。
最終話 DIOの世界
場面は切り替わり、戦いは中盤戦。承太郎さんがナイフをしこたま食らった場面で死んだ振りをしている時だ。
承太郎『うう………』
DIO『ポルナレフはどこぞに潜んでいるな?ふん。どうでも良いがな。承太郎に完全なるとどめを刺すとするか』
そこでポルナレフさんの奇襲。DIOの頭に剣を刺す。
ポルナレフ『くたばりやがれッ!DIOォォォ!』
しかし、史実通りに時を止められる。
DIO『ふん。このDIOを暗殺することは出来ん』
史実では殴られてリタイアするポルナレフさんだが、ここでは蹴りをもらって一旦ダウン。
ポルナレフ『こ、こんな……バカな……』
DIO『フン、まぁ良い。花京院とジョセフは始末した』
ポルナレフ『⁉︎』
倒れていたボルナレフさんが起き上がる。史実ではそのまま倒れたままだったけどね。
DIO『承太郎の前にお前を殺すとしよう。さよならだ、ポルナレフ』
本来ならここで承太郎さんとDIOの心理的駆け引きが始まる。しかし、ここではポルナレフさんが決戦に挑むようだ。
そしてエンディング……。這いつくばるDIOに剣を向けるチャリオッツ。
ポルナレフ『今、恐怖はこれっぽっちも感じてない。仲間の死がお前への恐れを吹き飛ばした!』
DIO『ハァ……ハァ……最後だ、ポルナレフ!』
DIOが起き上がった瞬間にチャリオッツが串刺しの刑でDIOをバラバラにする。
DIO『バカな!?こ、このDIOが……このDIOがぁぁぁぁ!』
ポルナレフ『後は閻魔様に任せたぜ』
そして場面は切り替わり、空港。『終わったよ……』のシーンはカットされている。
ポルナレフ『何かあったら呼んで下さい。世界中どこでもすっとんで駆けつけますよ』
八幡「現に……今、ポルナレフさんは駆け付けてくれているよな……この千葉に……幽霊になってまで」
本当に有言実行しているな。ポルナレフさんは。
ジョセフ『辛い事がたくさんあったが……みんながいたからこの旅は楽しかった』
ポルナレフ『それじゃあな!しみったれたじいさん!そしてそのケチな孫よ……俺のこと忘れるなよ』
ジョセフ『また会おう!ワシの事が嫌いじゃなければな!マヌケ面ァ!』
承太郎『忘れたくてもそんなキャラクターしてねぇぜ…てめーはよ。元気でな』
別れる三人。フランスでの飛行機での機中。ポルナレフさんは涙していた。
ポルナレフ『俺っていつもそうだ…。いなくなってから初めてわかるんだ……。アヴドゥル……イギー……』
そこでスタッフロール。切ない終わり方だった……。ポルナレフさんの心情がよく出ていた……。ポルナレフさんは本当にアヴドゥルさんとイギーの事が好きだったんだろう。
承一郎「……切ない終わり方だったな」
少しだけしんみりするリビング。次はアヴドゥルさんか……
<=to be continued=