ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
お風呂に入ることも兼ねて休憩を入れて次のプレイ。八幡のパジャマを借り、僕はリビングに戻る。
一旦休憩を挟んだ事で重かった場の空気が緩和されたように思える。
八幡の両親はまだいたが、一色さん夫婦は帰ったみたいだ。
八幡「イギー編はそうでもないが、敵のスタンド使いのストーリーは全滅の最後だからな。さすがに見せられねぇよ」
そうだな。花京院さんのラストはシュール過ぎた。気を取り直してイギーのプレイ動画だ。
プレイヤーはイギーの転生、サブレの飼い主である由比ヶ浜さん。
ペットショップ「クル?」
小町「ペッちゃんのストーリーはまだやってないの。ペッちゃんは明日、小町がやるからね?」
ペットショップ「クェェェ………」
八幡がやらない事を残念がっているのだろうか、ペットショップの鳴き声が少し弱くなった。DIOが二人いるからなぁ……
オープニング
ナレーション『ニューヨークの犬狩りにも捕まらなかったイギーをある日アヴドゥルが見つけた』
アヴドゥル『こいつがスタンドを使うという犬か…。ひょっとしたら強力な助っ人になるかも……』
これで連れ去られたイギーはさぞかし迷惑だっただろうな。史実では最終的には死んでしまうわけだし。
ナレーション『アヴドゥルはやっとの事でイギーを捕まえた。そしてDIOを倒すための旅をしていた承太郎達と、イギーは合流することになった』
第1話 誇り高き騎士
砂漠で集まる承太郎さん達。そこに憎たらしい顔でクチャクチャとガムを噛んでいるイギーが合流する。
承太郎『あれが……新しい仲間か?』
花京院『まさか……!?』
ポルナレフ『おいおい!こんな犬が仲間だってぇ⁉︎』
ポルナレフさんの叫びもわからなくはない。隼や猫も戦力として扱っているアーシスがむしろ異常だろう。
アヴドゥル『近付くな!お前には勝てん!』
イギーがポルナレフさんの顔にへばりつく。
ポルナレフ『おおおおおおああああああ!この野郎ッ!こらしめてやる!』
これ、ただのケンカ……。由比ヶ浜さんのプレイは三浦さんと同じだ。攻撃が当たり辛いイギーの小さい体と、反して大きなザ・フールのごり押しで何とかなっている。
当たり判定の大きい必殺技に助けられている感じが否めない。早速ラウンドを落としてしまいつつも、何とかクリア。
第2話 炎の魔術師
デモがなく、そのまま次の対戦へ。
ポルナレフ『チキショー……』
負けて項垂れるポルナレフさんの顔にまたへばり付くイギー。
ポルナレフ『おわっ!ひっひー!おい!誰か助けて!この犬をどけてくれー!』
承太郎『砂のスタンドか……。シンプルなやつほど強い。俺にも殴れるかどうか……』
確かにシンプルなやつほど強い。ザ・フールやマジシャンズ・レッドはその典型だろう。
アヴドゥル『どれ、ポルナレフを助けるか』
アヴドゥルさんがコーヒーガムを取り出す。
アヴドゥル『イギーはコーヒー味のチューインガムに目がなくてな……』
イギー『ワンワンワン!』
箱ごと奪うイギー。
アヴドゥル『あっ!しまった!箱を取られてしまった!こいつは躾が必要だな……』
ここで戦いって……躾とかのレベルじゃあない!ここでイギーの技を紹介。
『サンドクラッシュ』。ザ・フールでの突進だ。見た目の大きさに反してスピードが早い。咄嗟に反応するのが難しかった。
『サンドアタック』。ザ・フールが斜め上にジャンプして迎撃をする技だ。サマーソルト……という奴なのだろうか?そんな感じの対空技だ。
『サンドクラッチ』。先程からポルナレフさんに対してやっていた投げ技だ。ザ・フールが相手の足を『やっちゃってください!イギーさん!』と言わんばかりに掴み、イギーが顔にへばり付く。そしておならをプゥ~とする下品な技だ。ダメージがなかったとしてもこれは食らいたくない。
『サンドマジック』。イギーが砂を纏って地面に潜り、別の場所から現れる技だ。ワープ技で攻撃力はない。
スーパーコンボ
『ビッグサンドウェーブ』。砂が波の形になり、イギーがサーフィンよろしく波乗りをして素早く波で攻撃する技だ。シンプル故にかなり強いだろう。
『サンドストーム』。花京院さんの『お仕置きの時間だ』と同じく瞬獄殺タイプの移動投げだ。捕まえ、顔にへばり付く演出まではサンドクラッチと同じだが、その後が違う。画面がアナログテレビの砂嵐よろしくざらつき、その中でヒットエフェクトが発生する。砂嵐を起こしてダメージを与えていると見るべきだろうか?
ちなみに瞬獄殺コマンドというのを確めてみる。
『弱』『弱』『→』『中』『強』
十字キー『↓↘️→+弱』との組み合わせでやる格ゲーが普通のコマンドとしては異例のコマンドだ。承太郎さんの時を止めたり、先程の花京院さんの技もこのコマンドだったりする。海老名さんは任意で出していたようだが、通常の格ゲープレイヤーはこれが苦手らしいのだが、ガチャガチャ適当に操作していたという由比ヶ浜さんは奇跡的にこの技を(意図せず偶然に)発動させたらしい。偶然ってすごい。
勝利後
アヴドゥル『誰にも心を許さない……こんな奴、しつけようがない』
サブレはあれで結構なついている方らしい。ミニチュアダックスフンドだからか?
イギー『クンクンクン……』
ンドゥール『ジョースター達がいるな……聞こえる聞こえる……』
ここでンドゥールの襲撃か。
第3話 砂漠を走る刺客の水
ここは他のキャラと変わらない。イギーの出会いが削られたことくらいだろう。面白かったのはクリア後にイギーのセリフが出てきた事だ。
イギー『アウオオオー!(トラブルはごめんだぜ。アバヨ!)』
たったこれだけだが、犬のセリフと言うのが中々面白かった。
第4話 恐怖の女教皇
ミドラー『こんなくそ犬!串刺しにしてやるわ!』
イギー『フーッ!』(かかってきな!)
第5話 心を奪う美しき名刀
チャカ『こんな犬ごときがDIO様にたてつくのか!』
イギー『ガルルルルル!』
アヌビス神……最後はイギーに躓いてナイル川に沈んだんだろ……。陽乃さんはそれで犬嫌いに……。いや、あれはむしろ恐怖症と言った方が正しいか?
第6話 恐ろしき影
アレッシー『承太郎はどこの部屋だ!?』
イギー『アギ?』(誰だコイツ?)
アレッシー『なんだこの犬!そういやこいつも承太郎達の仲間だったな。オットォアアア!逃がさねぇぜ!』
何だよその変な掛け声は?そしてイギーの子供バージョン!どうなるのかと思いきや、最初に見せていたクチャクチャガムを噛んでいるバカ犬モードになった。
どうなるのか楽しみにしていたのに……。
第7話 亜空のしょうきヴァニラ・アイス
ついに来た!イギーの鬼門!ヴァニラ・アイス!
ここで由比ヶ浜さんから材木座さんへとプレイを交代したらしい。動きが完全に違う。由比ヶ浜さんの腕では勝てないと自分で判断したのだろうか?
八幡「元々最初から由比ヶ浜は材木座にやらせようと思っていたらしいが、サブレの為にと頑張ってみてはどうだと言われてここまで頑張ったんだ。が、さすがに仗助とかが負けたヴァニラ・アイスは無理だと判断したらしい。頑張った方じゃね?」
確かに。
そしてデモでは……。
アヴドゥル『ポルナレフ!イギー!危ない!』
ヴァニラ・アイス『アヴドゥルは粉微塵になって死んだ』
イギー『ハァ……ハァ……』
ヴァニラ・アイス『このヴァニラアイスの暗黒空間にばら蒔いてやる!』
イギー『ギャウウ!』(やらなきゃやられる!)
デモとは裏腹に内容は材木座さん無双だった。プレイレベルは海老名さんより少し劣るくらいかな?勝利後。
ヴァニラアイス『…………………』
イギー『ギャウウ!』(地獄でやってろ!)
ヴァニラ・アイス『ぐぁぁぁぁぁ!貴様なんぞにー!』
突進技でヴァニラ・アイスを倒すイギー。
ポルナレフ『やったなイギー!アヴドゥルのかたきを取ったぜ!』
ポルナレフさんぇ……。そこからはお馴染みヌケサクからのDIO登場デモ。
最終話 DIOの世界
DIO『フンッ!ポルナレフか……貴様から始末してやる』
ポルナレフ『アヴドゥルは俺のために死んだ!今度は逃げねーぜ!DIO!』
DIO『私に勝てるとでも?……ん?』
ここでイギーが登場!
イギー『ギャウウウウウウ!』(俺が戦うぜ!)
DIO『フンッ!クソ犬め、お前のようなカスまでもが私に……貴様から殺す!』
これも史実ではあり得なかった戦いだ。手に汗を握る!どんな結末なのか……。
エンディング
イギー『ガルルルルル!』(こいつ!不死身か!?)
DIO『ハァ……ハァ……死ね!クソ犬が!』
イギー『ガアアアアア!』(くたばりやがれ!)
イギーのサンドクラッシュがDIOにヒット。いつも通りここでDIOが死ぬ。もう慣れたな、この光景。
イギー『ハァ……ハァ……』
ポルナレフ『イギー…ついにやったな!』
さぁ、どうなる!花京院さんのようなラストは御免だぞ!でも八幡達の様子ではそれは無さそうだな。特に何も言ってきていないし。
ナレーション『DIOを倒したイギーはスピードワゴン財団のはからいで、ニューヨークに戻った』
画面ではアクビをしているイギーが映っている。
イギー『ふわ~~~……』
次にノラ犬達に囲まれ、玉乗りをして遊んでいるイギーの姿が。
ナレーション『再びノラ犬の帝王として……その後気ままに贅沢をして、良い女と恋をして何のトラブルもない人生を送っていた』
イギーはとても幸せそうだ。IFとは言え、良かった良かった。
ナレーション『……………か、どうかはわからない』
スタッフロール
は?そこはハッキリさせようよ!どうせifなんだからさ!あったかも知れない未来だろ!?
バッドエンドはハッキリさせて、ハッピーエンドは曖昧なのかよ!
<=to be continued=
次からチャカ始め敵キャラプレイ動画をやっていきます。