ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

97 / 192
今回は後書きにスタープラチナのプロフィールを書いてみました。



第3話 矢に貫かれて

〜承一郎side〜

 

やれやれ、全く今日は本当にヘヴィな1日だよ……。

 

しかもあの後、教子先生が桐崎さんを僕の隣の席にしたのだ。さらに同じ飼育委員にも……。

 

どうしようもないので、僕達は飼育小屋へ向かった。

 

飼育小屋───

 

ニャーニャー ゲロゲロゲロ グェッグェッ シャー

 

千棘「…それにしても、何よこの生き物の数は」

 

承一郎「しょうがないだろう。ケガとかしてたんだから」

 

千棘「あんたが拾ってきたのコレ⁉︎」

 

承一郎「まぁとりあえず餌や水を皆にあげよう」

 

千棘「そうね、うだうだ言っても仕方ないものね」

 

そう言い、桐崎さんは植物に水を入れた。プランターから水が溢れ返るくらいに。

 

承一郎「な、何をしているんだい君は⁉︎」

 

千棘「何って、水をあげてるのよ」

 

承一郎「そんなに水をあげたら根腐れしてしまうじゃあないかッ!」

 

千棘「ちょ…このくらい平気よ…。多分」

 

承一郎「多分⁉︎…ハァ、しょうがない、じゃあ動物達の餌をあげよう。…ん?この子猫はケガをしているぞ」

 

千棘「かわいそう。応急処置の道具はどこにあるの?」

 

承一郎「いや、大丈夫だよ。僕がいれば充分だよ」

 

そう言い、子猫に手を伸ばし、

 

承一郎「コォォォォォ……」

 

そして、『波紋』を練り出して子猫に流し込む。すると、子猫のケガが治っていき、最後には完治して、元気になった。

 

承一郎「ちょっと飼育ケージがすこし小さめでぶつかってしまったのか。ケージを移さないとな……」

 

子猫を、前よりすこし大きいケージに移した。

 

千棘「さっきの塀のときもそうだけど、あなたの体から出る光って何なの?」

 

承一郎「ああ、気づいていたのか。これは『波紋』っていう、呼吸によって生み出される生命エネルギーだよ。僕は生まれつき使えているんだ。浅い傷や骨折ぐらいは治せるよ」

 

千棘「へぇ、すごいわね。私にも出来るのかしら?」

 

承一郎「僕は生まれつきだけど、多分難しいと思うよ。独特のリズムで呼吸をするからね」

 

千棘「誰か他にそれを知ってるの?」

 

承一郎「さっきの眼鏡の集ってやつと、小野寺君っていう優しい子ぐらいかな」

 

そうやって時間は過ぎていく……。

 

 

次の日

 

現国の時間───

 

千棘「む〜〜〜………」

 

桐崎さんが現国の授業で頭を傾げている。

 

桐崎さん、もしかして日本語は喋れるけど、読み書きはダメな人なのかな……?

 

キーンコーンカーンコーン

 

承一郎「はい、桐崎さん」

 

千棘「何よコレ」

 

承一郎「現国のノートだよ。さっきの授業全然ノートとれなかったでしょ?もし良かったら使ってくれ」

 

千棘「…あんたすごい細かいのね……」ペラペラ

 

承一郎「まぁね。他にわからないことがあったら聞いてね」

 

千棘「ありがとう……」

 

放課後───

 

承一郎「それじゃあ4人で帰ろうよ。桐崎さん先に帰って行ったしさ」

 

4人とは僕、集、宮本さん、そして小野寺君だ。

 

小咲「あれ?そういえば舞子君とるりちゃんは?」

 

そういえば2人ともいない。先に帰って行ったのかな……?

 

承一郎「じゃ、じゃあ一緒に途中まで帰らない?」

 

僕はすこし勇気を出して言ってみた。すると、小野寺君は

 

小咲「う、うん。いいよ」

 

と答えてくれた。やった!

 

そして、僕達は2人並んで家に帰る。

 

 

下校中───

 

今日は小野寺君と一緒に帰れてラッキーだな。

 

僕達は空き家の角を曲がった。

 

だが、そこで1つの小さな違和感があった。

 

承一郎(ん…?ここは空き家じゃあなかったはずだぞ?『昨日まで(・・・・)』はッ!)

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

僕は空き家の方に振り向いた。そこには1人の男と、男の持っている『弓と矢』が見えた。

 

金色のリーフレットが施された『矢』だった。僕はその『矢』になにか見覚えがあると思いながら、なにかヤバイと直感で感じ取った!

 

男が『矢』を構えている方向は───

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

承一郎「小野寺君ッ!危ないッ!」

 

僕は急いで走り、前を歩いている小野寺君を突き飛ばした!

 

小咲「きゃっ!い、一条君…⁉︎」

 

ドスゥッ!

 

次の瞬間、僕の胸を『矢』が貫いて、血が溢れ出す。

 

承一郎「ぐあああああああああッ‼︎!」

 

小咲「一条君‼︎きゅ、救急車を……‼︎」

 

そう言い、小野寺は電話をかけ、承一郎にかけ寄る。

 

小咲「一条君、しっかりして‼︎」

 

しかし、承一郎は依然反応はなく、血が溢れ出ている。

 

小咲「この『矢』を抜かないと‼︎」

 

小野寺は『矢』を引き抜いたが手にケガをしてしまう。

 

小咲「きゃあ‼︎こ、これは……⁉︎」

 

だが次の瞬間、『矢』は消えていた……。そして、僕は救急車に運ばれた。




スタンドプロフィール

スタープラチナ(ザ・ワールド)

ステータス
【破壊力-A/スピード-A/射程距離-C/持続力-A/精密動作性-A/成長性-E(完成)】

光の速さを超えるほどのスピードで動くことによって、時が止まる能力を持つスタンド。
この作品では最大5秒時を止められる。
パワーも精密動作性もとても凄く、まさに無敵のスタンド。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。