ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
〜承一郎side〜
やれやれ、全く今日は本当にヘヴィな1日だよ……。
しかもあの後、教子先生が桐崎さんを僕の隣の席にしたのだ。さらに同じ飼育委員にも……。
どうしようもないので、僕達は飼育小屋へ向かった。
飼育小屋───
ニャーニャー ゲロゲロゲロ グェッグェッ シャー
千棘「…それにしても、何よこの生き物の数は」
承一郎「しょうがないだろう。ケガとかしてたんだから」
千棘「あんたが拾ってきたのコレ⁉︎」
承一郎「まぁとりあえず餌や水を皆にあげよう」
千棘「そうね、うだうだ言っても仕方ないものね」
そう言い、桐崎さんは植物に水を入れた。プランターから水が溢れ返るくらいに。
承一郎「な、何をしているんだい君は⁉︎」
千棘「何って、水をあげてるのよ」
承一郎「そんなに水をあげたら根腐れしてしまうじゃあないかッ!」
千棘「ちょ…このくらい平気よ…。多分」
承一郎「多分⁉︎…ハァ、しょうがない、じゃあ動物達の餌をあげよう。…ん?この子猫はケガをしているぞ」
千棘「かわいそう。応急処置の道具はどこにあるの?」
承一郎「いや、大丈夫だよ。僕がいれば充分だよ」
そう言い、子猫に手を伸ばし、
承一郎「コォォォォォ……」
そして、『波紋』を練り出して子猫に流し込む。すると、子猫のケガが治っていき、最後には完治して、元気になった。
承一郎「ちょっと飼育ケージがすこし小さめでぶつかってしまったのか。ケージを移さないとな……」
子猫を、前よりすこし大きいケージに移した。
千棘「さっきの塀のときもそうだけど、あなたの体から出る光って何なの?」
承一郎「ああ、気づいていたのか。これは『波紋』っていう、呼吸によって生み出される生命エネルギーだよ。僕は生まれつき使えているんだ。浅い傷や骨折ぐらいは治せるよ」
千棘「へぇ、すごいわね。私にも出来るのかしら?」
承一郎「僕は生まれつきだけど、多分難しいと思うよ。独特のリズムで呼吸をするからね」
千棘「誰か他にそれを知ってるの?」
承一郎「さっきの眼鏡の集ってやつと、小野寺君っていう優しい子ぐらいかな」
そうやって時間は過ぎていく……。
次の日
現国の時間───
千棘「む〜〜〜………」
桐崎さんが現国の授業で頭を傾げている。
桐崎さん、もしかして日本語は喋れるけど、読み書きはダメな人なのかな……?
キーンコーンカーンコーン
承一郎「はい、桐崎さん」
千棘「何よコレ」
承一郎「現国のノートだよ。さっきの授業全然ノートとれなかったでしょ?もし良かったら使ってくれ」
千棘「…あんたすごい細かいのね……」ペラペラ
承一郎「まぁね。他にわからないことがあったら聞いてね」
千棘「ありがとう……」
放課後───
承一郎「それじゃあ4人で帰ろうよ。桐崎さん先に帰って行ったしさ」
4人とは僕、集、宮本さん、そして小野寺君だ。
小咲「あれ?そういえば舞子君とるりちゃんは?」
そういえば2人ともいない。先に帰って行ったのかな……?
承一郎「じゃ、じゃあ一緒に途中まで帰らない?」
僕はすこし勇気を出して言ってみた。すると、小野寺君は
小咲「う、うん。いいよ」
と答えてくれた。やった!
そして、僕達は2人並んで家に帰る。
下校中───
今日は小野寺君と一緒に帰れてラッキーだな。
僕達は空き家の角を曲がった。
だが、そこで1つの小さな違和感があった。
承一郎(ん…?ここは空き家じゃあなかったはずだぞ?『
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
僕は空き家の方に振り向いた。そこには1人の男と、男の持っている『弓と矢』が見えた。
金色のリーフレットが施された『矢』だった。僕はその『矢』になにか見覚えがあると思いながら、なにかヤバイと直感で感じ取った!
男が『矢』を構えている方向は───
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
承一郎「小野寺君ッ!危ないッ!」
僕は急いで走り、前を歩いている小野寺君を突き飛ばした!
小咲「きゃっ!い、一条君…⁉︎」
ドスゥッ!
次の瞬間、僕の胸を『矢』が貫いて、血が溢れ出す。
承一郎「ぐあああああああああッ‼︎!」
小咲「一条君‼︎きゅ、救急車を……‼︎」
そう言い、小野寺は電話をかけ、承一郎にかけ寄る。
小咲「一条君、しっかりして‼︎」
しかし、承一郎は依然反応はなく、血が溢れ出ている。
小咲「この『矢』を抜かないと‼︎」
小野寺は『矢』を引き抜いたが手にケガをしてしまう。
小咲「きゃあ‼︎こ、これは……⁉︎」
だが次の瞬間、『矢』は消えていた……。そして、僕は救急車に運ばれた。
スタンドプロフィール
スタープラチナ(ザ・ワールド)
ステータス
【破壊力-A/スピード-A/射程距離-C/持続力-A/精密動作性-A/成長性-E(完成)】
光の速さを超えるほどのスピードで動くことによって、時が止まる能力を持つスタンド。
この作品では最大5秒時を止められる。
パワーも精密動作性もとても凄く、まさに無敵のスタンド。