ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
病院内、手術室前───
小咲「一条君……」
一征「イチはここか⁉︎」
小咲「あ、一条君のお父さん…!」
一征「嬢ちゃん、イチの同級生か。イチのやつはどうなったんだ⁉︎」
小咲「……わ、私を庇って『矢』のようなものが胸に刺さったんです‼︎」
一征「な、何だって⁉︎」
竜達「「
一征「うるせぇぞおめぇら‼︎病院の中だぞ‼︎静かにしろッ‼︎」
竜達「「へ、へい!」」
医師「すみません、承一郎さんの親御さんはいらっしゃいますか?」
一征「ああ、俺がそうだが…」
医師「ああ、そうですか。そちらのお嬢さんもどうぞ」
小咲「あ、はい……」
別室───
医師「結果を申し上げると、心臓が穴が開いていて、搬送されている間に血が大量に出てしまって、ほぼ死亡が確定していました」
小咲・一征「「……‼︎!」」
医師「しかし、驚いたのはその後で、一応輸血が施されたのですが、それと同時に傷が再生し始めて、やがて心臓の穴すら埋まったのです」
小咲「えっ……⁉︎」
一征「………」
医師「こんなことは生まれて初めてのことです。親御さんは何か知っていますか?」
一征「…いや、初めて知ったことです。先生、イチのやつは……」
医師「はい、承一郎さんは生きています。早ければ明後日には退院出来ます」
小咲「えっ!やった‼︎」
医師「ですが、今日と明日は安静にしておかなければいけません」
一征「ありがとうございます、先生」
医師「いえ、私は何もしていませんよ。彼は一体、何者なのだろう……」
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〜承一郎side〜
あるところで、2人の少年が出会った。一人は誰よりも強い野心を、もう一人は誰よりも高い誇りを持っていた。
数年後、二人は成長して、野心を持った青年は、世界を支配する為に人間をやめ、誇りを持った青年は、それを封じる為に、父や師を失い、それでも信念を貫き通し、相討ちとなり、お互い海の底に沈んだ……。
百年後、宿敵の肉体を奪った邪悪の化身は新たな力を得て、宿敵の末裔を根絶やしにしようとするが、その末裔が自分と同じ『時を止める』能力に目覚め、敗北し、太陽の光で塵になって消えた……。
これは誰の記憶なんだ?
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翌日
教室内───
キョーコ「えーと、一条は昨日から入院していて、今日は休みだ。明日から退院出来ると親御さんから連絡があった」
集「マジかよ?あいつ入学早々に何をやったんだよ」
小咲「今日、一条君に見舞いに行くんだけど、みんな行く?」
千棘「………」
病室内───
小咲「一条君…昨日のことはありがとう…。一条君が庇ってくれなかったらきっと私……」
承一郎「気にすることはないよ。体が勝手に動いただけさ。」
集「ジョジョ、あんまり無理すんなよ」
承一郎「ああ、ありがと、集。桐崎さん、授業のノート貸してくれてありがとう」
千棘「勘違いしないでね。私は現国のノートのときの借りを返しただけだから」
小咲「あ、そういえばこのペンダント、一条君のだよね?」
承一郎「あッ!ありがとう小野寺君!失くしたかと思ったよ」
小咲「一条君が倒れたところに落ちてあったの」
承一郎「ありがとう。明日から学校に行けるから、傷は大丈夫だよ。胸に傷跡は残るみたいだけど」
集「そうか。それじゃあ俺は帰るよ」
るり「じゃあ私も」
千棘「私も」
承一郎「そうか。気をつけてね」
集「お前が言うなよ」
承一郎「それはそうだね」
るり(小咲、一条と一緒にいてあげて、好感度アップよ!)
小咲(む、無理だよるりちゃん!)
承一郎「小野寺君、宮本さん、何を話しているんだい?」
るり「小咲がもうすこし一条君と一緒にいたいだって」
小咲「る、るりちゃん‼︎」
承一郎「うん、別に大丈夫だよ」
るり「じゃあ私達は帰るわ」
承一郎「わかったよ。それじゃあね」
集達がいなくなる……。
小咲「一条君……」
承一郎「わかっているよ。医師が言っていたよ。『生きているのは奇跡だよ』ってね」
小咲「本当にありがとう、一条君…。でも、無茶はもうしないでね」
承一郎「わかったよ。約束する」
そして、いくつもの運命が動き出す
<=to be continued=
キャラプロフィール
空条承太郎
年齢:41歳 身長:195cm 体重:82kg
最強のスタンド、『スター・プラチナ』の使い手。常に寡黙かつ沈着冷静だが、根は激情家で正義感が強い。沈着冷静な性格が承太郎の強さの要因のひとつになっている。
娘との関係は最悪だったが、プッチとの戦いで娘の徐倫が父を理解し、親子の関係が回復した。
ちなみにアナスイの徐倫へのプロポーズは認めていない。