例えば、組み分け帽子が性急じゃなくて。   作:つぶあんちゃん

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私とワルツを

友人たちがそれぞれにいいムードになっていれば、そりゃ期待だってしちゃうわけで。

 

彼女に好きな人が居るのは気付いていたけれど、パートナーを引き受けてくれたなら自分にだって脈はあるかもって、そう思うじゃないか。

 

「すごく素敵な人よ。 私のことなんて好きになるわけないけれど…同じ学校に居られるだけで私は幸せなの」

 

それなのに、そんな顔で言うから。

 

--『ハーマイオニーの好きな人ってどんな人?』

 

この恋は報われないと言いながら、それこそ心底幸せそうに言うハーマイオニーに、ロンは自分が入り込む余地なんてないことをまざまざと思い知った。

 

「…ふーん」

 

だから、返せたのはそんな当たり障りのない返事と。

 

「そんなの、やめればいいのに。 振り向いてもらえないのにずっと好きなんて馬鹿みたいじゃないか。 頭のいい君らしくないよ」

 

思わず口を突いて出てしまった言葉が、想像以上に彼女を傷付けてしまったことを彼は知らない。

途端にハーマイオニーの表情が、さっと変わった。

 

「そんなの…私の勝手じゃない」

 

--ロンとしてはちょっぴり・・・ほんのちょっぴり口が滑ってしまっただけだと思ったのだ。

 

「そうだけどさ。 向こうが君を好きになる可能性低いんだろ? だったら他の人を好きになった方が…」

 

「余計なお世話よ! 私は彼氏が欲しくてその人を好きになってるわけじゃないわ!」

 

ハーマイオニーがそれ以上の言葉を拒むようにぴしゃりと言い放ったので、思わずロンの頭にも血が上った。

 

「な、なんだよ! 僕は君を思って言ったんだ!」

 

売り言葉に買い言葉とはこのことだった。よもや自分の言葉が彼女を傷付けていると気付き謝罪に至れるほど、彼はまだ大人ではなかった。

 

「だから、それが余計なお世話だって言ってるの」

 

ハーマイオニーはもう沢山だと言わんばかりに、そう吐き捨てた。

険悪な雰囲気が流れる。

 

「…外に出てくるわね」

 

ハーマイオニーはそれだけ言うと、くるりと背を向けた。

その声が震えていたので、もしかしたら泣いているかもしれないとロンは思ったが、何故か追いかけることは出来なかった。

 

パートナーに置いていかれたロンは、ぶつかってきたレイブンクローの下級生--確かクラムのパートナーだったと思う--に八つ当たりのように気をつけろよと怒鳴ると、ハリーの元へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

恋をしていた。

それが許されることではないことも、自分にそんな資格がないことも分かっていた。

それなのに理性と感情は伴わなくて、自分の中の彼女を追い出そうと躍起になっても視線はいつだって彼女を追っていた。

 

彼女が、男と二人で楽しそうに踊っているのを見て気が狂いそうになった。ウィーズリーに友愛以上の気持ちを抱いていないであろうことは想像できたが、それでも何故か憎々しい兄と同じ格好で彼女と手を取るあいつが許せなかった。

そして、普段から親しいせいもありその2人は傍から見ればお似合いで、初々しいカップルにすら見えた。それが自分では彼女に不釣り合いなのだということを嫌でも実感させられた。

 

「どう…したのです?」

 

偶然か、必然だったか。

 

凍えるような寒さだった。誰もいないはずの裏庭で自嘲的な物思いに耽っていたその時、薄ピンクのドレスを着た彼女が濡れた瞳で現れた。

 

 

 

 

 

 

 

「結局ハーマイオニーの好きな人って誰なんだろうね」

 

ハリーからしたらロンの行動は恐ろしく紳士ではなかったが、さすがに彼も失恋した親友にそれを言うほど鬼ではない。

 

「それが分からないんだよなあ。 同じ学校って言ってたから、僕たちも知ってる人の気はするんだけど」

 

ロンはヤケクソのようにもう何杯目かの蜂蜜酒をがぶ飲みした。

ハリーの隣りにいるルーナはそれを心底おもしろそうに見つめている。

 

「でも、叶わない恋みたいなこと言ってたんだろう? 上級生かな? …もしかして、セドリックとか?」

 

「僕が何だって?」

 

2人の下世話な詮索話は、まさかの本人登場で幕を下ろした。

振り返ると、セドリックはキョトンとした顔で首を傾げている。

 

「やあ、セドリック。 君のパートナーがジニーだったとはね。 知らなかった」

 

ハリーは何事もなかったかのように、そう笑いかけた。

セドリックの隣りには彼と腕を組んだジニーがいる。

 

「いいか、ジニー! 兄ちゃんはこいつとのお付き合いを許してないからな!」

 

ロンの不貞腐れた八つ当たりに、ジニーは呆れて溜息をつく。

今日の彼女と大人びた装いとも相俟って、これではどちらが兄なんだが姉なんだか分からなくなる。

 

「許すも何も、私もう2ヶ月も前からセドと付き合ってるんだけど」

 

「な、なんだって!?」

 

妹の爆弾発言にロンがさらに何か言い募る前に、2人はひらひらとこちらに手を振り、再びダンスに行ってしまった。

初めての彼氏なのだろう、嬉しそうにセドリックの腕をとるジニーにハリーまでもほっこりとやさしい気持ちになる。

 

「…ほらほら! ロンも気分転換に踊ってこいよ」

 

未だ不貞腐れているロンを、ハリーが肘でせっつく。

すると、タイミングのいいことに同寮であるラベンダー・ブラウンが一人で通りかかった。

 

「あ、ラベンダー!」

 

ラベンダーは自分の名前に掛けたのか、何重にもレースがあしらわれたラベンダー色のドレスを着ていた。

ハリーがそう呼びかけると、こちらに気付いたおしゃべりな彼女は聞いてよ!と口火を切った。

 

「私のパートナー、シェーマスなんだけどね。 本当にひどいのよ! 彼ったら疲れたって帰ってしまったの! あんまりでしょう!?」

 

お姫様のように綺麗に編み込んだ金髪を揺らしながら、ラベンダーはぷんぷんと憤った。おませな彼女はメイクも完璧にこなし、年不相応なほど大人っぽく見えた。

まさに、グッドタイミング。

 

「ねえ、ラベンダー。 もし良かったらロンと踊ってあげてよ」

 

余計なことを、と言いたげにロンはハリーの足を慌てて小突いた。

ラベンダーはちょっと驚いたように瞳を見開き、そしてロンを頭のてっぺんから足先まで値踏みするようにしげしげと見つめた。

 

「ふうん。 まあ、いいわよ。 私も踊り足りなかったし」

 

幸運なことに、ロンの身だしなみは彼女の合格基準に達していたらしい。

ちゃんとエスコートしてちょうだいと言わんばかりに、ラベンダーは勿体ぶって手を差し出すとロンが慌ててその手を握った。そして、ハリーをもう一度ひと睨みすると、彼女と踊りの輪の中に加わった。

 

 

 

 

 

 

 

友人の何気なく放たれた言葉に傷付き、誰もいない裏庭を歩いていたハーマイオニーは突然放たれた声にビクリとしながらも、顔を上げた。

 

そして、目を疑った。

 

「ブラック先生…!」

 

シックな黒いドレスローブに裾の長い外套を着たレギュラスは、絵画から抜け出たようにさまになっていた。

彼は訝しげにこちらを見つめている。

 

顔がかぁっと熱くなる。

見られた!ブラック先生に見られた!

こんな恥ずかしいところを。クリスマスパーティーの夜に、一人でこんなところで泣いているなんてすごく惨めじゃないか。

 

「いえ、何でもありません…」

 

戸惑ったようなレギュラスの視線から逃げるように、ハーマイオニーは踵を返す。

と、その瞬間。

あまり手入れのされていない裏庭の石畳に靴のヒールが引っ掛かる。ハーマイオニーの体はバランスを失い、ぐらりと傾いた。

 

「きゃっ!!」

 

--しかし、ハーマイオニーの体が冷たく固い石に打ち付けられることはなかった。

 

ふわりと香るムスク。

ハーマイオニーの体は、レギュラスに抱きとめられた。

 

「…そそっかしいですね、貴方は」

 

顔を上げれば、レギュラスの困ったような顔。

端正な鼻筋、形の良い唇、気だるげな目元。

たまらなく全てが愛しい。

 

心がどうしようもなく、震えた。

 

彼が『許されざる呪文』を使った?悪い魔法使いだったかもしれない?

 

「ブラック先生に助けてもらうのは…もうこれで3回目です」

 

そんなことが何だと言うのだろう。

目の前の彼は、こんなにも--優しいと言うのに。

 

ハーマイオニーは、レギュラスに抱きとめられたまま彼の外套を手で握りしめた。まるで--離さないでと、もう少しだけこのままで居てほしいと、言わんばかりに。

 

それに気付いて、レギュラスの体が強ばった。

ハーマイオニーは自分が拒絶されることを予感した。

 

しかし、信じられないことにレギュラスの華奢な手が自分の背中に添えられた。凍えそうな外気の中、レギュラスの温もりを痛いくらい感じる。

恋人同士のように抱き合う体勢であるこの状況に、喜びより困惑の気持ちが勝ったハーマイオニーはとうとう彼のローブに埋めていた顔を再び上げる。

 

互いの瞳が重なり合う。

 

ブラック先生。どうして、そんな苦しそうな顔をしているのですか。

 

そんな心に浮かんだ問いはついぞ言葉にならなかった。

 

その時。緩やかなワルツの音色が校内から聞こえてきた。ダンスパーティーももう佳境。暖かい会場では、幾多の恋人たちが体を寄せ合い甘い時間を過ごしているのだろう。

 

本当に--同時だった。

どちらからともなく、互いの手を握る。

雪が降ってきた。ちらちらと舞うような粉雪の中2人は、ゆっくり回り出した。視線だけがずっと重なり合っている。

 

彼の表情は何かを耐えるような辛いものだったが、ハーマイオニーにその理由が読み取れるわけがない。ただ、彼の温かさだけが指先からじんわりと伝わって心臓に届いた。

 

レギュラスのエスコートはどこまでも優雅で、ダンスに不慣れなハーマイオニーでさえ流れるように踊った。

 

やがて、音楽が止まった。

2人の手が自然に解ける。

 

「…もう寮に戻りなさい。 風邪を引きますよ」

 

再び仰ぎ見たレギュラスの顔は、いつも通りの飄々とした教師の顔だった。先程の表情はもしかしたら、雪が見せた幻影だったのかもしれない。

 

「あ、あの…ブラック先生…」

 

言葉が出てこなかったハーマイオニーは、答えを欲しがるように彼の名を呼んだ。

すると、レギュラスは僅かに表情を崩して--少なくとも笑ったようにハーマイオニーには見えたのだが--彼女の栗色の髪に乗っている雪をはらった。

そして、そのまま肩に手を置くと…彼女の額にキスを落とした。

 

「貴方の夢が幸せでありますように」

 

レギュラスは雪に消えてしまいそうな小さな声でそう囁くと、一度も振り返らず校内の方へと向かって行った。

 

夢のようだった。いや、本当に夢だったのかもしれない。

 

ハーマイオニーは誰もいない裏庭で自身の体を強くかき抱いた。その体からは、彼の甘いムスクの香りがして先程のことが夢ではないことを物語っていた。

 

「どうして私に優しくするの…?」

 

校舎の方から、雪の訪れを喜ぶ恋人たちの声が聞こえてきた。

体にまとわりついた雪が水に変わり、ハーマイオニーの体は髪はしっとりと濡れている。先程まで熱を持っていた体は嘘みたいに冷え切っていた。

ハーマイオニーの問いに答えてくれる人は、誰もいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

何と愚かなことを。

 

誰もいない城内で、レギュラスは震えるように深い息を吐き出す。ひとけのない城内は水を打ったように静かで、コツコツという自分の足音だけが反響する。

 

もし誰かに見られたら。

そんなことを想像出来ないほど、自分は馬鹿ではなかったはずだ。

 

レギュラスは自身の手の平を名残惜しげに見つめ、そしてぎゅうっと握った。まるで彼女が残していった温もりを逃がさなくするように。

 

いつの間に、あの子はあんなに大人になっていたのだろうか。

トロールから守った時はろくに魔法も使えないで小さく震えてる子どもだったのに。

 

「…レギュラス」

 

突然呼びかけられ、レギュラスは思わず体を硬くした。

声の主はイゴール・カルカロフ。ダームストラングの校長だ。

 

一瞬先程のハーマイオニーとの逢瀬を見られたのかとヒヤリとしたが、目の前のカルカロフの様子から見てそうではなさそうだ。

彼の立派な山羊髭の下にある唇は震え、眉は中央にきゅっと寄り、視線だけが縋るようにレギュラスを見つめている。そう、カルカロフは怯えているのだ。

 

「何の用です」

 

簡潔にそう言うと、カルカロフを気にもとめず再び自室へと向かう階段を降り始める。

 

「待ってくれ! 君も気付いているのだろう!」

 

カルカロフはレギュラスの前にばっと出ると、自らの左袖を捲りあげた。そこにあるのは黒々とした闇の印。明らかにはっきりと色濃くなるそれに、思わずレギュラスも足を止めた。

 

「…別に大騒ぎするほどのことではないと思いますが」

 

「レギュラス! 何も起きてないふりをすることはできない!」

 

落ち着き払ったレギュラスの声に、カルカロフは信じられないと言いたげに自慢の山羊髭を震わせた。

 

「この数ヶ月の間に、ますますはっきりしてきた。 私は真剣に話しているんだ! 否定できることではないだろう!」

 

「それならば、逃げることをお勧め致します」

 

レギュラスは彼と目を合わせることなく素っ気なく言った。

 

「逃げればよろしい。 私が言い訳を考えてあげましょう。 …私はホグワーツに残りますが」

 

カルカロフが何か言う前に、玄関ホールの方から生徒の笑い声が聞こえた。

ようやくダンスパーティーも終わったらしい。

言うまでもなく自分の部屋はスリザリンの寮の近くに位置している。直にここも多くの生徒がやってくるだろう。

 

「今日はお引き取りください。 貴方にとってもそれが最善のはずだ」

 

それでも尚カルカロフは何かを言い募ろうとした。が、確かにレギュラスと2人でコソコソ話しているのを第三者に見られるのは、まずいと思い直したらしい。唇をぐっと噛み締めると、足早に今来た階段を引き返した。

 

彼が去ったのを確認すると、レギュラスもまた自室へ向かっていた足を反対方向に進める。

まだ余韻が抜け切らないのか羽目を外しすぎている自寮以外の生徒をバシバシ減点すると、ガーゴイル像へと向かった。

 

「蛙チョコレート」

 

馬鹿馬鹿しい合言葉を唱えれば、のっそりとガーゴイル像が道を作る。先程までダンブルドアも会場にいたが、さすがにもう部屋に戻っていたらしくいつも通りレギュラスを迎えた。

 

「おお! レギュラス。 実に良い夜だったのう。 あれほど間近で妖女シスターズを見れる機会はそうそうないじゃろうて!」

 

ダンブルドアはふぉっふぉと愉快そうに笑う。

 

「カルカロフが逃げようとしています」

 

「ほう?」

 

ズバリと本題に切り込んだレギュラスとは対照的に、ダンブルドアは慌てた様子も驚いた様子もなく、穏やかに相槌を打った。

狸爺め、とレギュラスは独りごつ。目の前の校長のこの飄々とした態度は相変わらず苦手だ。

 

「カルカロフは随分と魔法省の役に立ちましたからね。 報復を恐れているのでしょう」

 

「…いよいよヴォルデモートの復活が近いと言うことか」

 

ダンブルドアは重々しく呟き、傍らにいるフォークスの背を撫でた

それに応えるようレギュラスもまた左の袖を捲る。そこにはカルカロフと同様に、黒々とした蛇がいる。…自身の罪の証だ。

 

「良いのか、レギュラス」

 

ダンブルドアの声は普段の彼らしくないことに、何かを思いあぐねているように揺れていた。

 

「何がです」

 

「ヴォルデモートが復活した時、君に頼む任務はあまりにも危険じゃ。 死ぬ可能性も充分ある。 儂は…君の掴むかもしれない幸せを奪うことになる」

 

その言葉に、レギュラスはため息をつくと顔にかかる前髪を鬱陶しそうにかきあげる。

 

「思い上がらないでください。 貴方が、私の罪を全て知ったうえで私を受けいれ、ここに置いてくださったことには感謝しています」

 

レギュラスは、そこで一度切ると再び言葉を続けた。

 

「しかし、私は貴方のためだけに命をかけるわけではありません。 私を信頼してくれたプリンス一家やクリーチャー……罪を犯した私を再び愛してくれた人を守ることに繋がるならとこの任務を受けるのです」

 

 

「そして、グレンジャー嬢のためにかの?」

 

 

レギュラスは思わず言葉を失い、目の前の校長の顔をまじまじと見た。

ダンブルドアの透き通った青い瞳はあまりにも悲しみに満ちていて、自身の気持ちそして彼女の気持ちまでも知っていることをレギュラスは悟った。

 

「…覗き見とは、ダンブルドア校長は良い趣味をお持ちでいらっしゃる」

 

「あいにく校長室の窓は裏庭に面しているのでのう」

 

レギュラスの嫌味を、ダンブルドアは涼しい顔で流した。

 

「健気なことよ。 あの少女は懸命に君への想いを周囲に隠している。 それを大っぴらにすれば、君に迷惑をかけると分かっているのじゃろうな」

 

賢い子じゃ、とダンブルドアはゆるりと首を振る。

まるで自分の行動を咎められているようで、レギュラスは爪の跡がつくほど拳を握りしめた。

 

分かっているのだ。

中途半端な優しさはさらに彼女を傷つけるだけだと言うことを。

自分が、こんな想いは抱いてはいけないということを。

 

「…私に、幸せになる権利などありませんよ」

 

苦しそうに言葉を吐き出すレギュラスに、ダンブルドアは何も言わず瞼を閉じた。彼もまた過去に思いを馳せていた。

 

幸せになれと周りが言うことは簡単だ。

でも、過去の罪はいつになっても消えることはない。

 

「私は臆病者です。 そのうえ彼女と向き合うことを恐れているのに、突き放すこともできない卑怯者だ」

 

そんな彼の気持ちが、長らく己の罪と向き合うことから逃げ続けたダンブルドアには痛いくらい分かった。

 




題名の「私とワルツを」は鬼束ちひろさんの同名の曲からとりました。とっても大好きな曲です。興味があったら、聞いてみてください( ´ω` )

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