Harry Potter Ultimatemode 救済と復活の章   作:純白の翼

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第16話 おさらい

エリナ視点

ボクにゼロ、グラント、イドゥン、エックス君、ロン、ハーミーの7人で叫びの屋敷に行く。暴れ柳は、ボクを見た瞬間に暴れるのをやめたんだ。

 

「もう何もツッコまないわよ。」ハーミーがそんな事を言っている。

 

叫びの屋敷に入る。そこには、アランさんにエイダさん、イーニアスさん、アドレーさん、キットさん、メリンダさんにクリーチャーがいた。メリンダさんの隣には、黒い犬がいる。黒い犬はボクに近付いて、撫でて貰いたそうにしている。キットさんは、空き瓶に入っているネズミを弄んでいる。

 

「お久しぶりです!」

 

「エリナちゃんか。どうだった?」アドレーさんが聞く。

 

「クィディッチでハリーに負けちゃったのはかなりショックでしたけど、それでも毎日が楽しいです!充実してます!」

 

「そうか。良かった。」普段笑う所を見せないイーニアスさんも微笑んでいる。

 

「学校生活が楽しそうで何よりです。」メリンダさんも言った。

 

「エリナ。この人達は?」ロンが聞いて来た。

 

「この人達、ロイヤル・レインボー財団だよ!それに、メリンダさんは魔法使いだけどロンドン警視庁の刑事さんなんだ!」

 

「兄さんが言ってた同期の人の実家がここなのか。そう言えば、ハリーはこの財団に所属してるんだっけな。それにしても、ロンドン警視庁とは。」

 

ゼロは、全てが繋がったという表情をしていた。

 

「ロイヤル・レインボー財団ですって!?」

 

いきなりハーミーが大きな声を出す。

 

「知っているのですか?ハーマイオニー。」

 

「ええ。英国魔法界以外では、知らない方がおかしいと言われるほどの知名度を持っているのよ。全世界に多大な影響を与えている団体なの。医療や歴史、新技術等を中心に、あらゆる分野に力を入れているわ。」

 

ロイヤル・レインボー財団の凄さに言葉も出ない一同。

 

「ハリーが妙な発明品をいつも持ってるのは、その団体で作られたものを最初に送って貰ってるからなのか。あいつ、凄過ぎだぜ。」

 

グラントが納得している。

 

「ハリーの保護者は私だ。皆、どうぞよろしく。」

 

アランさんが気さくに挨拶した。その後にそれぞれ自己紹介をした。それが終わった後に、ドアが開いた。入って来たのは、ケーキを貪り食べているルーピン先生と、私服の上にブローチの付いた灰色のマントを羽織っているハリーだった。

 

「皆。待たせたね。それにしても早いな。」

 

「今度また作ってくれないかな?」

 

「いくらでも作りますよ。」

 

「リーマス先輩。そのケーキは……」メリンダさんが問いかける。

 

「ハリーが日頃の感謝として作ってくれたんだ。この美味しさなら、お金を払っても良い位のね。」

 

「彼の料理の腕前は、折り紙付きですからね。」エイダさんが言った。

 

「そうですか。それでは、話を始めましょうか。」

 

ハリー視点

エイダ義姉さんが義祖父ちゃんに目線を送る。義祖父ちゃんは頷いて、捜査資料を広げる。

 

「じゃあ、これまでのおさらいをしようか。その前にだが、シリウス。戻ってくれ。」

 

義祖父ちゃんの言葉を受け、黒い犬が人の姿になった。

 

「シリウス・ブラック!」ロンが騒ぐ。エックスに杖を向けられて、すぐ黙ったけど。

 

「言った筈です。事を荒げるならば出て行けと。」冷たい声でロンに言った。

 

一方のシリウス。リーマスやメリンダと会話している。最初は再会を喜んでいたが、次第に突っ走った事に対しての説教を2人から受けていた。シリウスの謝罪で済んだけどね。それでも、彼が捨てられた子犬の様にしょげかえったのは言うまでもない。

 

話はそれ位にして、今までの状況を整理する。まずは、スキャバーズは唯のネズミではなく、正体は死んだ筈のピーター・ペティグリューである。最初にこれをハー子に教えた時、20世紀の動物もどき(アニメーガス)の一覧にはいない事を指摘されたっけ。非合法が5人もいた事を教えてやったけどな。

 

動物もどき(アニメーガス)になったきっかけも教えた。リーマスが人狼である事が関係しているのだ。少しでもその負担を和らげようと、3人の親友と2人の後輩はその力を習得したのだ。

 

「全員が変身出来る様になったから、夜になってから叫びの屋敷を出て、校庭や村を散策する様になった。その全てを集約させたのが、忍びの地図だ。」

 

「フレッドとジョージが持ってるアレか。」

 

「そう言えばハリーも似たようなもの持ってなかったっけ?」

 

エリナが口を開いた。

 

冒険者の地図(アーダチェス・マップ)だな。あれは、未知の場所も常に更新していくけどね。というか、その話は後にして、さっさと本題に入っちゃいましょうよ。」

 

リーマスとシリウス、メリンダに早く話す様に促す。そこでハー子が割り込んできた。

 

「それでも危険だったわ!もし人狼が皆を撒いて襲い掛かったら、どう責任を取るつもりだったのよ!」

 

「それを思ったら、今でもゾッとするさ。そうなりかけた事が何度もあったんだ。笑い話にしてたけど、今は後悔してるよ。学生時代はね。心のどこかで、対策を講じてくれてまで入学させてくださったダンブルドアの信頼を裏切る事に罪悪感を感じていたよ。それでも、冒険の計画をする度に罪の意識を逃れたんだ。」

 

自己嫌悪の響きがあった。

 

「ダンブルドアにシリウスが動物もどき(アニメーガス)かどうか伝えようか迷ってた。言わなかったのは、私が臆病者だからだ。そして、12年前のハロウィーンに起こったポッター家襲撃事件後の、ハリーに降りかかった出来事もあったからだよ。怖かったんだ。信頼を裏切り、他の皆を引きずり込んだことを認める事になる。大人になっても、ロイヤル・レインボー財団の支援があったとはいえ、まともな仕事に就けない私に教師としての仕事を与えてくださった。それについては感謝しているけど、ダンブルドアを絶対的な存在だとも思えなくなった。だけど、教職を得てエリナと、私の名付け子であるハリーと12年ぶりに出会えたんだ。」

 

その最後の言葉を言い終えた瞬間、俺はあらゆる方向からの視線を浴びる事になった。ロン、ハー子、ゼロ、グラントの4人だけだが。

 

「え?」ロンの頭がフリーズしている。

 

「「「「えーーーー!!!!!」」」」4人が大声を上げながら驚いている。

 

「おい!そんな話聞いてねえぞ!」ゼロが俺の胸倉を掴みながら言った。

 

「どうなってんだよ!!ポッター家って!!エリナは犯罪の疑いが掛かっている人で!!ハリーは狼人間が名付け親なんて!!正気の沙汰じゃない!!!」

 

ロンは今にも現実逃避したそうにしている。ハー子とグラントは動揺している。

 

「お前らのリアクションに何か言う気力も無いから、さっさとやっちゃおうよ。」

 

俺は、全員に提案する。話が脱線しかけていたので、戻す事に決めた。

 

「ルーピン先生。話の続きを。」

 

「分かったよ…………だからこの1年、正確には4ヶ月だけどね。ある意味裏切っているような感じで過ごしてきたんだ。強ち、セブルスの言ってる事も間違ってなかったってわけだ。」

 

「おいリーマス。」シリウスが鋭い声で聞いた。

 

「スネイプって……」メリンダも嫌悪の表情を募らせる。

 

「あの泣きみそと何の関係があるんだ。」

 

「シリウス、メリンダ。彼もここにいるんだ。魔法薬学を教えている。」

 

「今まで人殺しを散々行っておいて教師ですって!?あのごく潰し、よくもぬけぬけと!!!あの狸は何を考えているの!?」

 

ん?ここに近付いてくる魔力が1つあるな。この周りをイラつかせるような、クソッタレの魔力が。思念術で、義祖父ちゃんに視線を送る。

 

『ここに近付いて来る奴がいる。』

 

『誰か分かるか?』

 

『俺の予想が正しければ、恐らくスネイプだよ。』

 

その言葉を発した瞬間、義祖父ちゃんの顔が一瞬だけ強張った。が、すぐに冷静な表情になった。取り敢えず、様子見という事になった。

 

「先生。あの人っていつもハリーを……もっと言っちゃうとパパの事を酷く嫌っているみたいです。パパは何かしたかもしれないけど、どうして何もしてないハリーまで嫌われなきゃいけないんですか?」

 

「最近は嫌いというより、どこかハリーを恐れているみたいですよ、エリナ。セブルスが何をしたか分かりませんが、彼から尋常ではない憎悪の視線を向けられています。まるで、何か大切なものを奪われた復讐鬼のように。」

 

「イドゥン。それって本当なの?」

 

「ええ。私達姉弟とのある関係性を指摘してから、それを明かしてくれました。その話はまた後日という事で。ルーピン先生、エリナの疑問に答えてあげてくださいませんか?」

 

「そうだね。目的を忘れちゃいけない。エリナの疑問に答えよう。それはね、そこの犬の仕掛けた悪戯で、危うくスネイプ先生が死にかけたんだ。」

 

「当然の報いさ。」シリウスがせせら笑った。

 

「コソコソ嗅ぎ回って、俺達の弱みを握って退学に追い込みたかったのさ。」

 

シリウスが嘲るような声で言った。悪戯に関しては同意出来んがな。

 

「だからと言って、この叫びの屋敷に誘う事はあってはならない事ですがね。そこは反省して下さいよ。」

 

メリンダが、先程とは一変して毅然とした態度でシリウスを窘めた。その点を突かれてしまい、シリウスは不貞腐れている。

 

「ジェームズはね。ハリー。そしてエリナ。どんなにセブルスを嫌っていたとしても、シリウスのやらかした事を聞いて自らの危険を顧みずに救出しに行ったんだ。」

 

「まるで、本当に危うい状況に陥ったマルフォイを、利害や私情関係無く助けるハリーみたいじゃないですか。」

 

ゼロが呟いた。

 

「実際引き戻せた。だけど、私が変身するところを見てしまったんだ。」

 

「だからスネイプ先生は、ルーピン先生とハリーが嫌いだったわけか。フィールド先生のパグ犬への態度に道理でそっくりだったしよぉ。なあ、ゼロ。」

 

「ああ。これで今までの謎が解けたわけだ。全く下らねえな。20年前の確執を、まだ掘り起こそうとしてるかよ。兄さんでさえ、俺にはそこまで強要しなかったのに。」

 

ゼロが嫌悪感丸出しで、スネイプをボロクソに叩いた。

 

「ま、本人も密かに盗み聞きしているみたいだし、さっさと出て来てもらおうかな。」

 

「ハリー。スネイプがいるっていうのか?」

 

「そうだよシリウス。叫びの屋敷の話の辺りから扉の向こう側で聞いてる。本当にスネイプ教授って、タイミングの悪さに関しては天下一品なんだ。多分、オリンピックで金メダルが取れるよ。それを別の方向に生かそうっていう発想が無い位にね。」

 

バーン!扉が乱暴に開いた。セブルス・スネイプが、怒りの形相で入って来たのだ。

 

「ポッター。黙って我輩が聞いていれば好き勝手に言いおって。グリフィンドール、5点減点。」

 

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