Harry Potter Ultimatemode 救済と復活の章   作:純白の翼

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第24話 試験

イースター休暇。真脱狼薬の完成版を目指して、様々な味を付加する。が、γ程ではないとは言え、難しい。

 

「味付け小物じゃあるまいし。簡単にはいかないか。」

 

「そうよね。今日はこれ位にしましょう。」

 

必要の部屋を出て、大広間で食事をしようとする。そこに、エリナとゼロがやって来た。

 

「スマナイ。いきなり押し掛けて来て。」

 

「どうしたんだ?」

 

「バックビークが負けたの。ハリーの取り寄せた本があって、何とか出来そうだったの。でも、ハグリッドがあがり症をこじらせて負けちゃったんだよ。」

 

「控訴は出来るんじゃないかしら?」

 

「出来る。だが、委員会はルシウス・マルフォイの手中に収まっているようなもんだ。覆す確率は、全く無いに等しい。」

 

ゼロが悔しそうに言った。

 

外でハグリッドに会いに行く事になった。その時だ。マルフォイと鉢合わせになったのだ。だが、左頬が腫れている。ビンタされたのか?あいつ。

 

「さぞご満悦だろうな。性根は変わってなかったか。」

 

出会い頭に毒を吐いてやった。

 

「よしなさい。彼なんて、罵倒される価値すら無いわ。イドゥンやグラントは良い人達なのに、何で同じ寮でこうも語ってくるのが違うのか、私には全く理解出来ない。」

 

シエルも軽蔑の眼差しで、マルフォイを見た。マルフォイは青ざめている。

 

「望んだ通りの結果になったから良かったんじゃないの?もっとバックビークの事で喜べば。」

 

エリナが言った。

 

「ここまでの事態になるなんて思わなかった。今まで自分がどれだけ身勝手で、どれだけ守られていたのかを。今年度は嫌と言うほど分かったんだ。もう父上は止まらないだろう。」

 

「確かにな。理事を辞めさせられた上に、クリスマスは訳の分からない組織からの宣戦布告。しかも勝てる保証なんて全く無い。だから少しでも、自分にとって都合の良い出来事位作りたいんだろうな。」

 

ゼロが涼しく言った。

 

「ポッター。教えてくれ。何故僕に封印術を施した?僕をその気になれば苦しめ続ける事だって出来るのに。」

 

「……強いて言うなら、術の性能を試す為だ。それ以外に理由があるか?」

 

「そうか。」

 

エリナ、ゼロ、シエルに目配せをする。さっさと行こうと。マルフォイはその場に立ち竦む。その後聞いた話だが、出会い頭にマルフォイをビンタしたのはハー子だった。抵抗しないでくらったのは、あいつなりのケジメなのだろう。

 

ちょっと手紙を送るか。ロイヤル・レインボー財団に。

 

休暇明けの最初の土曜日に、クィディッチの決勝戦が行われた。確かに俺はスニッチを取ったが、この試合自体は170対160で敗北した。だが、持ち点はこちらが110点分多い。よって、少々納得出来ない形ではあったが優勝したのだ。前代未聞の3連覇を取れたのだ。

 

「勝負に負けたけど、優勝出来たってどういう事なんだ?」

 

「とにかくよぉ。ハリー、おめでとうさん。」グラントが俺の肩に手をポンと置く。

 

「ルイン。強過ぎだろ。どういう練習したらそうなる?」

 

「死に物狂いでやったのよ。」

 

「そっか。まあいいや。課題も見つかったし。」

 

これは、流石のマクゴナガル先生も涙を流して喜んでいた。宴を談話室でやる事になった。オリバーとパーシーがダブル司会をしている。

 

「前代未聞の3連覇を祝って!そして!」

 

「勝利を齎してくれた切札を称えて!!」

 

「「乾杯!!!」」

 

「「「「「乾杯!!!」」」」」グリフィンドール生全員が乾杯をする。

 

「飲め歌え騒げ!今日は宴だー!!!」

 

これから試験だってのに、元気があるよな。マクゴナガル先生が少しは自重しろと言ってきた。だけど、喜びを隠せないらしい。この位は大丈夫だろという表情になっているのだから。

 

「ポッター。もっと喜んだらどうなのですか?」

 

「これから試験かと思うと、そりゃ憂鬱になりますって。」

 

「今はお忘れなさい。楽しむべきです。それよりも、例の薬はどうなっていますか?」

 

「効能自体は完全クリアです。これも、シエルがいたからこそですよ。ただ、味はもっと酷い事になっていますから、苦い物がダメな人でも問題無く飲める様に改良しています。」

 

「そうですか。完成したら、すぐに誰でも良いので持ってきなさい。」

 

「はい。」

 

優勝のテンションは1週間続いたわけだ。だけど、悲しいかなテストが近付いてきた。特に、5年生と7年生は大変重要なOWLやNEWT試験があるのだ。あのフレッドとジョージでさえ、真剣に勉強している。パーシーは魔法省に入りたいので、最優秀成績を取らないといけない。故に、それを邪魔しようものなら誰だろうと罰則を科した。

 

パーシーよりもハー子の方が気が立っている気がしなくもない。試験科目を同じ時間帯に複数もやる方法か。時間を操作出来れば或いは。時間を操るのか。ちょっと聞いてみようかな?

 

元気の出る呪文についての授業が終わってからフィールド先生に聞いてみる事にした。

 

「時間を操る魔法……ねえ。魔法は無いけど、道具ならあるよ。」

 

「あ、あるんですか!?」

 

「逆転時計。またの名をタイムターナーと言ってね。時間を操作する以上、魔法省で厳重に管理されているんだよ。」

 

「もし、過去の出来事を変えたらどうなりますか?」

 

「ご両親を救いたい?」

 

「いや。母様と、あるアイテムを使って1回だけ会話しました。俺とエリナが生きていてくれたから後悔なんてしてないし、生き返るつもりもないって言ったんです。それに、死者はどんな理由があっても、むやみやたらに生き返らせてはいけないって悟りました。」

 

「そこまでの答えが出ているなら、答えを言おう。タイムターナーに関する事だが、過去を変えたとしても、何かしらの修正が行われて結局何も介入しない時と変わらないと考えられる。」

 

「時間って結構複雑なんですね。」

 

「そうだね。我々人間は、時間に関しては半分も理解出来ていない。イヤ。時間の片鱗は掴めても、全てを知るなんて事は絶対に不可能だ。永遠にね。」

 

「……」

 

「さあ。来週からテストなんだ。時間の考察に関してはゆっくり考えられるんだ。ハリー。君に限って落第は無いだろうけど、準備だけはしておこうね。」

 

「はい。時間を取っていただき、ありがとうございました。」礼をして失礼した。

 

1994年6月3日。この日から4日間はテスト週間だ。まずは変身術。ティーポットを陸亀にする試験だ。

 

『折角だから、ロンサム・ジョージに変えてしまおう。』

 

黒檀の杖で魔法をかける。案の定成功したな。エリナは、ガラパゴスゾウガメにしたけど。

 

「亀って湯気を出すかな?」

 

「というかハリー。あれ一体何の亀よ?」

 

「ガラパゴス諸島ピンタ島に住むロンサム・ジョージさ。やるんだったら、手の込んだ奴にしないとね。」

 

次の呪文学の試験は、ロンと組んで元気の出る呪文をかけあった。俺は問題無かったけど、ロンは緊張の余り、少々力を入れ過ぎたようだ。

 

「笑い過ぎて死にかけたぞ。」まだ笑いの発作が止まらない。

 

「ゴメン。」

 

6月4日。火曜日。午前の魔法生物飼育学程簡単なものは無かった。レタス食い虫(フローバーワーム)を放置すれば良いのだからな。ハグリッドと話をしたが、明後日には決まるとの事。午後の魔法薬。混乱薬は難無く出来た。エリナと見比べてみたが、彼女はそこまで濃くならなかったようで泣きかけていた。俺は、必死に慰めた。真夜中の天文学でカバーしようぜと言って。

 

6月5日。水曜日。魔法史は、魔女狩りについての問題が出た。一時期魔女狩りの事をマグルの視点で調べてたから問題は無い。歴史関係はアドレー義兄さんが作ったマンガで詳しく読み込んだのだから。午後は薬草学。温室で行う。途轍もなく暑い。ホットドリンクと対を成すクーラードリンクを予め飲んで試験に臨んだ。そして最後に、古代ルーン文字学。口寄せ用の術式を書いている俺からすれば大した事は無い。ただ、他の問題に気合を入れ過ぎて、最後の問題を解けきれなかった。

 

6月6日。木曜日で最終日。闇の魔術に対する防衛術の授業は1番人気があっただろうな。今まで誰も考え付かなかったような試験を出した。水魔のグリンデローが入った深さ3メートルのプールの上を渡る。次は、赤帽のレッドキャップが沢山いる穴だらけの場所を横切らなきゃいけない。3番目はおいでおいで妖怪のヒンキーパンクを避けて沼地を通り抜ける。最後に、ボガートが閉じ込められているトランクに入り込んで戦うという内容だ。

 

最後、マクルトが出て来たがSM嬢のボンテージ服を着せてやった。

 

「凄いよ、ハリー。イドゥンの到着時間を軽く上回ったね。」

 

マジか。最後だから気合い入れてよかったぜ。アセビの杖も惜しみなく使ったからな。エリナはイドゥンと同じ到着時間、ハー子は惜しい所でリタイヤだった。

 

試験は終了した。エリナ、グラント、ロン、ジャスティンは最後に占い学があるとの事だ。シエル、ハー子、ルインはマグル学へ行った。俺はゼロと共にロイヤル・レインボー財団から来た手紙を読む。

 

「アメリカの魔法生物保護施設に護送するって事か。」

 

「ああ。キットが簡易ワープ装置で送るってよ。ただ、中には入れないけどな。」

 

「失敗は許されないぜ。下手をすれば、アズカバン行きは確実だからな。」

 

残りの7人が来たら、バックビークを救う手段でも教えるか。

 

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