Harry Potter Ultimatemode 救済と復活の章   作:純白の翼

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第2話 クィディッチ・ワールドカップ

7月6日から、日本へ行った。特別講師としての仕事と、クィディッチ・ワールドカップの準決勝戦を見る為に。試合のカードは、日本対アイルランドだ。どちらかが勝てば、英国で決勝戦が行われる。

 

前者は中旬に、後者は下旬に行われる。

 

「結局、試合会場へは俺1人で行く事になったか。」

 

マホウトコロでの仕事が終わり、その数日後に準決勝を見に来た。だが、生憎一人分しか取れなかった事、キットとアドレー義兄さんはアメリカで行われる方の準決勝を見に行っている。後は皆、スケジュールが合わなかったんだ。

 

半袖半ズボンに伊達メガネをかけて会場に来た。日本人と同じように規則正しく並ぶ。ここに来ると、自然とそうなるからな。何せ俺は、日本での生活の方が長かったし。

 

「だけど、日本チームのマスコットの座敷童が見れたのは幸運だったぜ。幼女の姿で着物を着ている。そしてあの笑顔。だから日本は飽きない。日本人は、時代の最先端を突き進んでいる。俺にとってはな。」

 

対してアイルランドは、レプラコーンだ。偽の金貨を振り撒くらしい。だが、極稀に本物を撒く事があるようだ。

 

「明日にはすぐ消えるが、まあ一晩位良い思いはしても罰は当たらねえだろう。」

 

金貨を手にして、ウイルスモードを発動して試合を見る。おお、見える見える。動体視力は桁違いだな。スローモーションの様に選手の動きが分かる。

 

これだけのハイレベルのクィディッチの試合は始めて見る。大抵は長引くか、あっさりと決着がつくんだ。この試合の場合、アイルランド側に有利な形で後者の試合展開が成された。現に、アイルランドのシーカーが最初から動いてたし。日本のビーターから牽制を貰ってるが、それでも上手く切り抜けた。

 

アイルランドのシーカーは、スニッチを取った。これで、アイルランドの決勝進出が決まったな。一方の日本。悔し涙を流しながら、箒を燃やした。切腹の名残なのだろうかね。

 

「やっぱ箒は燃やすのね。相変わらずだな。」

 

試合が終わって、日本支部へ戻る。翌朝、レプラコーンの金貨を確認してみた。何故か消えてなかった。マジかよ。本物を引き当てるとはな。まあいいや。部屋に飾るとしますか。話は変わるが、明後日、飛行機でイギリスに戻るんだ。

 

帰ってから3日後、8月1日に再びシリウスの家へと向かった。もう既にエリナも来ていた。

 

「ハリー!お久しぶり!!」ハグしてきた。

 

「ゴメンな。7月中は、日本に行ってて。」

 

「ううん。大事なお仕事だったんでしょう?」

 

「ハリー。日本で何をやってたんだい?」

 

「あ、そっか。まあ言ってなかったっけな。俺、ロイヤル・レインボー財団に保護されてからホグワーツ入学まで日本にいたんだ。そこの魔法学校に4年近く在籍してた。今は、最大1週間の特別講師として招かれてるんだよ。そこで学年末試験とかやったりしててね。」

 

「この年で……大したものだ。」

 

「そう言えばシリウス。去年、聞きそびれた事があるんだ。」

 

「何だい?」

 

「左目はどうしたの?前の戦争で失明したの?」

 

「ああ、これか。」シリウスが包帯に手を当てる。

 

「言いたくないなら、別に良いよ。ハリーもそう言うだろうし。」

 

「うん。教えたくないなら、教えなくて良いよ。言いたくない事もあるだろうしね。」

 

無理に聞き出すつもりは無いのさ。そう言う視線を送る。

 

「助かるよ。でも1つだけ言っておく。左目はある。だけど、余り見せたくはないんだ。本当にどうしようもない状況でもない限りは。」

 

余り見せたくないもの?まさか、オッドアイなのか。でもイドゥンは、隠さずにしてるし。極少数だけど、それなりにオッドアイは世界中にいるからな。それに、エリナがハグリッドから貰ったアルバムの中のシリウスは両目共に灰色だった。じゃあ、何なのか?

 

これは置いておくとしますかね。

 

「エリナ。聞いたぞ。傷が痛んだって。」

 

「うん。ヴォルデモートとピーター・ペティグリューが知らないマグルのお爺さんを死の呪文で殺してたところをね。」

 

「しっかしペティグリューの奴、どうやって脱獄したんだ?常に厳しい監視の目が張ってあった筈なんだがね。」

 

「ピーターの野郎、今度会ったら殺す。」

 

シリウス、ペティグリューの話をするとこの手に発言を毎回するようになってた。

 

「誰かが手引きしたんだろう?」

 

「知らね。それよりも1週間後だったよな。ワールドカップの決勝戦って。これに関しては、今度こそアドレー義兄さんにイーニアス義兄さん、エイダ義姉さん、キット、マリアも行けるんだよ。ロンは、ハー子にグラント、ゼロを誘うんだって。隣同士で落ち合う手筈だ。シリウスも来れるの?」

 

「いいや。その日は、闇払いの仕事が入ってたんだ。済まないね、2人共。行けなくて。」

 

シリウスが申し訳なさそうな表情で俺達に言った。

 

「良いの良いの。ちょっぴり残念だけど、お仕事頑張ってね。それに、1ヶ月だけとはいえシリウスと過ごせるだけでボクは満足だから。マリアちゃん元気にしてるかなぁ。」

 

「そうそう。この日常で一緒に暮らすだけでも十分有り難い位さ。気にしないで。マリアは大丈夫だ。この1年で持ち直した。丁度、ホグワーツから入学の手紙も届いたし、その記念も兼ねてね。」

 

精一杯の笑顔で励ました。

 

「そう言って貰えると助かるよ。」

 

1週間が経った。楽しい時間はあっという間に過ぎ去ったのである。エリナの宿題を終わらせたり、戦闘の特訓をしたりした。この間にシリウスの戦闘スタイルが判明した。肉体強化呪文を使い、相手を体術や戦闘用のナイフでひたすら攻めていくと言うものだった。魔法も補助で使うらしい。完全に接近戦は俺よりも上だった。

 

「それじゃ、行ってきます。」

 

「ボク達、すぐに帰ってくるから。」

 

「2人共、気を付けて。」

 

瞬間移動(テレポーテーション)』で、目的地まで向かう。エリナは普段着、俺はその上にブローチ付きの灰色のマントを羽織っていた。行こうとしたその時に、エリナが質問してきた。

 

「ねえねえ、ハリー。写真を持ってるけど、どうして?」

 

「これ?ちゃんと目的地へのイメージをする為さ。」

 

「それで写真なの?」

 

「今から行く手段は、姿くらまし以上に距離を問わない到達範囲を持つんだ。だが、姿くらまし以上に目的地へのイメージがデリケードになる。」

 

「つまり逆に言うと、目的地へのイメージがしっかり出来ていれば地球の裏側でも南極でもどこでも行けるってわけだね。」

 

「そうさ。もう皆、着いてる筈だ。行こう。」

 

改めて、目的地へと一瞬で向かった。到着した先は、霧深い荒地。そこには、受付らしき魔法使いが2人、不機嫌面で立っていた。

 

「すみません。ローガー家のキャンプ場を探してるんですが。」

 

「そう言えばあと2人、来るって言ってたっけ。君達がそうなのかい?」

 

「「はい。」」2人で声を揃えて返した。

 

「それじゃあ、400メートル程歩いてくれ。最初に出くわすキャンプ場がそれだ。ロバーツさんという人が管理人だ。」

 

「ありがとうございます。」お辞儀をして、指定された方向へ歩いた。

 

20分後、目的地に到着。もう金は払ってるので、場所を聞くだけだ。

 

ロバーツさんからテントの場所を聞き、そこへ行った。

 

「着いたよ。」

 

「よろしくお願いします。」

 

ローガー家のテントに入った。いたのは、イーニアス義兄さんとエイダ義姉さんだった。

 

「2人共。良くここが分かったね。」

 

「さあさ。ゆっくりすると良いですよ。」

 

「後の3人は?」

 

「米を炊いてます。今日の昼は、カレーライスでもやりましょうか。ハリーも手伝って戴けませんか。」

 

「おお!良いねえ!!じゃあ、早速手伝うとするよ。」

 

キャンプと言えば、カレーライスが相場と決まっているからな。ニンジンとジャガイモ、玉葱、セロリを受け取り、包丁で切っていく。

 

「去年食べたアレを!?やったー!!!」

 

去年の、ロイヤル・レインボー財団日本支部での夕食で出たカレーライスをまた食べられると大喜びのエリナ。

 

「俺らやってるからさ。エリナ、どこかで暇つぶして来なよ。」

 

「ううん。手伝うよ。」

 

30分して、全ての材料を切り終えた。それを大きな鍋に入れ、カレーの完成を待つ。その間に、色々探索して回った。

 

間も無く、ウィーズリー家のテントを見つけた。

 

「こんにちは!ウィーズリーさん、います?」

 

「おお!ハリーに、エリナじゃないか!」

 

声を掛けたのは、ウィーズリーおじさんだった。エリナは、「お父様!」と言った。俺は握手をする。

 

「いつ来たんだい?」

 

「1時間も前に来ました。昼食の準備が一通り終わりましたんで、辺りの見物をしようかと。」

 

「そうなのか。」

 

「あのう、ロンにハー子、ゼロ、グラントはどこに行きましたか?」

 

「色々見物しているよ。そろそろ戻って来る筈なんだがね。」

 

「それじゃ、探してみましょうか。夕食の完成までに2時間はありますし。」

 

ウィーズリー家のテントを出て、2人でぶらつく。途中、卒業してクィディッチ・チームの二軍入りを果たしたオリバー・ウッドと出会い、ご家族と挨拶をした。その次は、セドリック・ディゴリーとその父親のエイモス・ディゴリーに出会った。セドリックの方には、いつもエリナがお世話になっていると感謝の言葉を述べた。彼は、気にしないでくれと返してくれた。父エイモスの方は、終始俺達兄妹に好意的だった。

 

また徒歩を再開していると、今度はフレッドとジョージがやって来た。俺を探していたらしい。何事か聞いてみた。

 

「ハリー。マズい事が起こった。」

 

「お袋にW・W・W(ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ)の注文書を取られちまったんだ!」

 

「何やってんだよ、2人共。まあ、記録の着火装置(レコード・ライター)でコピーはいくらでも取ってあるけどさ。」

 

記録の着火装置(レコード・ライター)を取り出して、注文書のコピーを作り、双子に手渡した。

 

「おお!!助かるぜ!心の友よ!」

 

「ありがとうな!ハリー!恩に着る!」

 

「今度は気を付けてくれよー!」

 

双子はリー・ジョーダンと合流し、どこかへ消えた。余談だが、双子には資金提供をしたり、口寄せ契約の書類を渡したりする形で支援している。

 

歩くと、とうとう見つけた。どうやら俺達を探しているようだ。

 

「おーい!」

 

「皆!」

 

2人で手を振って気付いて貰おうとする。

 

「おい、あれって。」

 

「間違いねえ!心の友よー!!」

 

「ハリーにエリナじゃないか!」

 

「やっぱりエイダさんが言ってた通りだな。」

 

ロン、ハー子、ゼロ、グラントと合流した。色々近況を話し合った。パーシーが国際魔法協力部に配属になったり、ロンがクラムの話をしたり等々。ちなみに前々から疑問に思っていたギャング所属のグラントを連れだしたのは、フィールド先生だそうだ。

 

「テント近いから話しながら戻ろうぜ。」

 

「良いな、それは。」

 

テントに戻る。ウィーズリーおじさんが、誰かと話している。この育ち過ぎたような少年をイメージさせる男。ルドビッチ・バクマンか。バクマンは俺達兄妹に気付くと、すぐそちらに向かった。エリナの額の傷跡をまじまじと見ている。

 

握手する。ウィーズリーおじさんは、他の子も紹介する。

 

「賭けをしないかね?アーサー。」

 

大会の運営の主催者が賭けの元締めは流石にマズくないか?

 

「しょうがないな。ブルガリアに1ガリオン。」

 

「何だ。これっぽっちか。他にやりたい人は?」

 

「子供たちはギャンブルをs」

 

「俺らは賭けるぜ。37ガリオンに15シックル、3クヌートだ。そこにだまし杖も追加!」

 

「クラムがスニッチを取るが、アイルランドの勝利で決着。」

 

双子が高らかに叫んだ。ちなみに、バクマンはだまし杖をいたく気に入った。

 

「素晴らしい!こんなに本物そっくりなのは見た事が無いよ。私なら、これに5ガリオン払っても良い位に!」

 

双子は、W・W・W(ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ)のカタログをバクマンに差し出した。通信販売を少しならやると言って。俺は、フレッドとジョージと視線を合わせ、3人でニヤッと笑った。魔法省直々に宣伝して貰おうと。

 

その直後、1人の魔法使いが現れた。他の魔法使い以上に、マグルの服装が整っている。

 

「ハリー。あの人。」

 

「ここでお出ましか。」

 

バーテミウス・クラウチ。バグマンとウィーズリーおじさんはにっこり笑って挨拶した。でも、俺にとってはシリウスを裁判無しで直接アズカバンにぶち込んだ男。あまり良い印象は無い。だが、礼儀として事務的に挨拶しておいた。

 

「クラウチさん!お茶をご用意しました!」紅茶を差し出すパーシー。仕事早いな。

 

「ああ。ありがとう……ウェーザビー君。」

 

紅茶を吹き出してしまった。間違えられている。

 

「パーシー……」

 

「ハリー。聞かないでくれ。」

 

パーシーが哀れに思えてきた。一旦ウィーズリー家に面々と後でまた会おうと言って別れ、ローガー家のテントに戻る。全員集まっており、俺達が来てすぐにカレーを食べ始めた。

 

食べ終わってから、売店に向かう。エリナは、万眼鏡を買った。俺は、ウイルスモードの目で見る事が出来るから必要無しと判断して買わなかった。

 

「良いなあ。そんな便利な目を持ってて。」

 

「2ヶ月間も苦しむ羽目になるぜ。羨ましがらない方が良いよ。」

 

スタジアムに入場。もう人が集まってた。だが、最上階貴賓席には誰もいない。1番乗りだ、と心の中で叫びながら向かうと、見た事のある生き物がいた。確かアレだ。屋敷しもべ妖精だ。

 

「ドビー?」

 

エリナが話しかける。だけど、ドビーじゃなかった。彼よりも甲高い声を出している。恐らく、その仕草から女性だと分かる。

 

その妖精の名は、ウィンキーと判明した。最近、ドビーが給料を貰おうとしている事、それは屋敷しもべ妖精にとっては不名誉だと言った。ああ、根っこが深いなこれは。

 

貴賓席にいると、エリナに話しかける人がだんだん増えていく。その度に挨拶する。パーシーが羨ましそうに見ている。ブルガリアの大臣がエリナを見つけて、近付いてきた。ファッジが誇らしげに説明しているが、実はファッジの見えない所で英語を流暢に話す所を俺は見てるんだよね。

 

マルフォイ家もご到着のようだ。見た事が無い女性と少女、少年の3人だ。最初の女性は、多分ドラコの母親、後者は母親のミニチュア版で、見た目からして妹か?マリアと同い年位だろう。妹と同じ背丈の、オールバックの少年。2年生までのドラコそのものだ。但し、第一印象は兄や父よりもかなり良い。

 

何でも、聖マンゴに多額の寄付をしたから招待したらしい。寄付自体は大いに結構だが、それを権力や地位の確保に利用しているので最低だなというのが俺の感想だ。こんなんだったら、終わりを生み出す者に命を狙われても文句は言えないな。ルシウス・マルフォイに侮蔑の視線を送ってやるか。

 

マスコット対決。アメリカ対ブルガリア戦で、キットとアドレー義兄さんがヴィーラの虜にされたと言ってた。

 

「ごめんエリナ。ちょっと頼みたいんだけど、良いか?」

 

「何?」

 

「ヴィーラが出て来るから、俺の目を覆って欲しいんだ。」

 

「オッケー。」

 

エリナに頼んで、目を覆い隠して貰おうとした。だけど、マリアが割り込んで来た。

 

「お姉ちゃん。ハリーの事、私に任せて。」

 

「妙に積極的だね。別に良いけど。」

 

「マリア?」

 

その時、ヴィーラを見てしまった。その途端、幻術に掛かった様な状態に陥ってしまった。ああ、最高の気分だ。何もかも、どうでも良くなって来たよ。

 

*

 

「あ、ハリーがヴィーラの虜になっちゃった。」

 

アドレーとイーニアス、キットの3人は目隠しをしていた。

 

「良かったですよ。この年齢にもなって、異性に興味が無いと思ってましたから。ちゃんと異性への興味があった事にホッとしていますから。」

 

エイダが微笑んだ。

 

「私の出番ね。人魚の能力で、ハリーを正気に戻してあげるわ。」

 

「人魚の能力?」エリナが、マリアに聞く。

 

「説明するよりも、見た方が早いわ。」

 

マリアが、ハリーに囁くように歌い始めた。虚ろになっていた彼の眼が、徐々に正常に戻っている。

 

「……!?マリア?どうし……」

 

「……ん……」

 

マリアは、そのままハリーにキスをした。彼女自身、命の恩人且つ愛する者をヴィーラに渡す気はさらさらないようだった。

 

「マリア、一体全体どうしたんだ?」

 

「ヴィーラに取られたくない。」右手をギュッと握られた。

 

「そ、そうなのか。」

 

*

 

こうして、ヴィーラは応援席に整列した。殆どの男が、ブーイングを行う。俺は、マリアの能力でプラマイゼロになったので特に問題無かった。一方のアイルランドのマスコットは、レプラコーンだ。翌日に消える金貨を降らせる。極稀に本物の金貨を出すけど、手にした者に類稀なる幸運を齎すそうだ。

 

「やめとけ。その金貨、明日になったら消えるぞ?」

 

「アハハハハ……」意外にも金にがめついエリナであった。

 

試合が始まる。ウイルスモードで見ておこう。ふむふむ。今後の為になるクィディッチの戦術の参考にはなるな。後で記録しておくか。

 

状況としては、アイルランドが終始有利だった。クラムがスニッチを取った。だが、結局170対160でアイルランドの勝利となった。つまり、双子は大勝したのである。俺がレプラコーンの金貨で払わないでと釘を刺すと、奴さん涙目だった。仕方なく、双子に小切手を渡す羽目になった。これで、W・W・W(ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ)の開業資金は確保出来たわけだ。後は、小切手をグリンゴッツに持っていくだけ。それに、俺としてもやりたい事があるからな。

 

テンションが落ちない中で、寝るのをじっくりと待っている。だが、イーニアス義兄さんの言葉で雰囲気は凍り付いた。

 

「皆、死喰い人が現れた。」

 

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