しがない小説家のほうも悲恋録のほうも放り出して新しい小説を書き始めました。相変わらずの低クオリティですが、どうか生暖かい目で見ていただければ幸いです。
それでは、どうぞ。
澄み切った夜空をふと見上げると、綺麗な弧を描いた三日月が、既に眠ってしまった地上を優しく照らしているのが見える。人里、いや幻想郷から見えるこの三日月も勿論綺麗だが、妖怪の山から見えるこの月は別格だ。空に近い分、この綺麗な月はとりわけ美しく輝いて見える。
つくづく思うのだが、こんなに素晴らしい原風景を見せてくれる世界というのは、本当に理不尽極まりない。助けた相手に手を噛まれる事もあるし、ありもしない濡れ衣を着せられる事もある。この世は弱肉強食で、強い者は威張り散らし、弱い者は怯えながら暮らしていくハメになる。嫌な仕事を押し付けられるのが、その最たる例だ。決定権のない奴を徹底的に追い詰める。あれ程理不尽な事はない。だが、その理不尽にみんな従っている。なんと世知辛い世の中なのだろうか。
「……なんてこと言ったって、今は誰も聞いちゃくれねぇしなぁ……」
溜め息と共にそう呟き、俺はナイトの駒をbの五に置く。象牙のような白と、オニキスのような黒に彩られたチェック模様がひしめくチェス盤の上には、これまた象牙のように白い駒がそれぞれに配置されていて、今にも敵陣に切り込もうとしている。しかし、相手の敵陣に黒の駒はない。というか、俺の向かいには相手すらいない。空虚な対面先に、ただただ涼しい夜風だけが音を立てて流れ去っているのみである。
もしここに誰か人が来たとしたら、俺は相当の変わり者か命知らずだと思われてしまうに違いない。だって、こんな夜遅く、しかも天狗が巣食う妖怪の山の中腹で、一人で理不尽というものに対してブツブツ文句を言いながらチェスをしてるんだぜ?俺が仕事しに来たと弁明しても、十中八九の人は絶対に信じようとはしない事は目に見えて分かる。
大体この場所にだって、好きで来た訳じゃない。仕事の依頼を引き受けて、そいつが来るのがここだと知らされているから来ただけであって、本来であれば自分の家でゆっくりとチェスの戦術を考えているはずだったのだ。もっと言えば、俺はこんな仕事なんかしたくない。それこそ事務とか、簿記とか、そういう楽でのらりくらりと生きれそうな職業に就きたかった。ところが、なんの因果かこんな面倒で責任重大な役職を、入社してから言い渡された。その時の人事の奴は、「貴方の能力は、この仕事に百パーセントあっていると診断が下されました。頑張ってくださいね」って能天気にほざいた時には、温厚な俺でも流石にキレそうになった。
俺は、今この時をのんべんだらりと生きていければそれでいいのに、何故か世の中はそれを許しちゃくれない。チェスが好きな奴は知り合いには誰もいないし、仕事はアホみたいにキツイし。かの夏目漱石が、草枕の一節を書くのも無理ない気がする……智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい……改めて呟いてみると、その深さ、重みに感心せざるを得ない。
「……ハハ!」
なんて独りよがりな事を考えていると、向こう側の方からバカみたいな笑い声が聞こえて来た。同時に何人かの足音も聞こえて始める。これでも耳はいい方だ。近場に聞こえて来た音で数と性別位は分けられる。
足音からして、数は二十二、三。それも全員が男。多分、依頼対象の奴らが来たんだろう。このまま来なければ異常なしで報告出来たのになぁ……まぁ仕方ない。取り敢えず準備の確認を……
「……なんだお前。なんでこんな所にいる?」
……しようと思っていたら、相手の方から既に俺の目視できる範囲に近づいていた。後ろの方では、顔や腕に傷や入れ墨だらけのいかつくてむっさい連中が、訝しげに俺の方へ視線を向けている。
最初に話しかけて来た男は、誰よりもガタイが良くて、肩からチラリと桜の花びらが彫られているのが見えた。顔の傷も、他の奴とは比べものにならない程付いているし、筋肉のつき方が尋常じゃない。予め渡されていた写真をみると、ものの見事に人相が一致しているし、恐らくこの男が獲物なのだろう。
「おい、なにだんまりを決め込んでんだよ。質問に答えるのが礼儀ってもんじゃねぇのか?えぇ?」
「……密輸業者、椿鬼組筆頭、
挑発のような相手の言動を軽くスルーして、俺は立ち上がりながらそう尋ねる。尋ねられた男はやや不服そうに「それがどうした」と返した。よし。一応確証は得られた。後は任務を遂行するだけだ。
「とある方から匿名で依頼されてなぁ。お前、この辺り一帯の草花を荒らし回ってはそれを高値で売りさばいていたそうじゃないか。三日月草、だっけ?あれが乱獲されてから、この山では何人もの失業者が出たよ。ただでさえ三日月の晩にしか取れない三日月草が、なんか知らないが各地で全滅してて、それに頼って商売していた天狗は一斉に店仕舞いしたんだとさ。知ってたか?まさか妖怪の山の動植物は、許可がない限り持ち帰り禁止っていう条項を忘れていたわけではないだろう?」
「……だから俺を始末しに来たわけか?」
「流石、密輸業者の頭目は勘が冴えてるねぇ。ご名答……なんだけど」
そこで俺は、一際大きなため息をつきながら項垂れた。その動作に驚いた男達はそれに驚いたようだけど、そんな事気にせずに顔を奴らに向ける。
やっぱり人を殺すのは俺の本意じゃない。だって痛いじゃん?相手も俺も。今まで幾つかこの仕事をこなして来たけど、みんな苦しみながら、死を恐れながら死んでいくの。俺は、死ぬ前の必死に生にしがみつこうとするその形相を見るのが嫌なんだよね。怪我もするから物理的に痛いし、精神も傷つけられるから心理的にも痛いし、二重苦って奴だよ。生き地獄って奴だよ。全くもって理不尽この上ない。
だから、俺は仕事に掛かる前に必ず相手にとある質問をする。
「正直言っていい?俺、お前らの事殺したくないの。一瞬とはいえ痛い思いするしさ。こっちも苦しみながら死んでく人間の顔なんか見たくないわけ。だから、今回限りで密輸から足を洗って、二度と妖怪の山に近づかない事を約束してくれればその時点で見逃してあげる。金輪際俺はお前らの前には現れないし、現れたとしても知らん顔して通り過ぎる。そうすればお互いにウィンウィンだろ?」
この質問をする時、大抵の奴らはみんなキョトンとした顔をする。「何言ってんだこいつ」みたいな感じで。まぁそうだよね。今まで命張っていた奴らだから、こんな素っ頓狂な事言われた事ないだろうし、そんな顔をするのも無理はない。その後奴らが取る行動は二つ。笑いながら俺を馬鹿にして提案を却下するか、無視して口封じしようとするかのどちらかだ。どっちに転んでも俺は殺される事には変わらないんだけどね。
今回のターゲットである華山椿もまた、俺が殺して来た奴らと同じような顔で俺を見つめていた。そして、奴らは前者を取った。
「ハッハハハハ!なんだお前、まさかそれを言うためにおめおめ姿を見せたわけか!馬鹿だ!正真正銘の馬鹿だ!ハッハハハハ!いいか小僧。お前は一つ勘違いをしてる。この世はな、理不尽で成り立ってんだ。そんな甘いこと言ってられる余裕なんかねぇんだよ。それで誰かが泣きを見ても俺は知らねぇ。その理不尽に抗えなかった奴が悪いんだよ。俺は悪い事をやったなんて思ってもねぇ。むしろそうやって泣き言を言う奴に吐き気を催すぜ。金儲けて何が悪いんだ。三日月草は金になるから採ってるんだよ。悔しかったら先に独占すりゃいいんだ」
成る程。一つだけ分かった事がある。こいつの言ってる事は、ほんのちょびっと、大体三ミリ位は俺の怒りの琴線に触れたと言う事だ。
今まで自分の都合のいいように弁明する輩は数多くいたが、ここまでふてぶてしく居直られるのは初めてだ。何より、こいつは少し理不尽の意味を履き違えている。それだけは俺は許せなかった。早い話が交渉決裂。俺は臨戦態勢を整えた。少しだけ怒っているとはいえ、それでも頭は冷静に。一応いくつか準備はしてあるが、この数なら取り敢えず五つくらいで十分か……
「……おい、何が五つで十分だって?」
おっと、どうやら俺の独り言は丸聞こえだったらしい。目が据わった華山が、でっかい刀を持って俺を睨みつけていた。後ろにいる奴らも全員刀や斧を取り出していて、戦闘準備は万端らしい。
「どうやら分かってないようだな。お前は手ぶらでここにいる時点でもう死んだも同然なんだよ。縄張りを見つけられた以上、生かしておく事は出来ねぇ。下らない提案をする位なら暗殺術の一個でも身につけておくんだったな」
「……あんたらさぁ、恥ずかしくないの?大人数で寄ってたかって一人を嬲り殺そうとするなんてさ。しかも降参の意志まで示してるんだぜ?常識ある大人のする事じゃねえよ」
「知るか。ここに入り込んで来た挙句、俺らをおちょくったお前が悪い」
明らかに侮りの様子を見せながら近づいてくる華山と、それについて行きながら俺が嬲られるのを舌なめずりせんばかりにニヤニヤ待っている部下に、俺は内心溜め息をつく。これで退いてくれればよかったけど、ここまで来たらもう後には戻れない。臨戦態勢を整えてしまった以上はやるしかないようだ。
「なぁ、もう一度話し合おうぜ?こんな無意味な嬲り合いなんて誰も望まないし、あんたらにも得がないよ?今日は一旦帰って、後日またここに来ればいいじゃん。その方が後腐れないし、仕事もスムーズにこなせるだろ?」
怯えてるふりをしながら後ずさり、懐に手を入れる。バレるのを覚悟しての行動だったが、これから行う虐殺プレイを想像しているのか、不審がる様子はない。こいつらが馬鹿で助かった。
「命乞いか?そんなのを聞き届けてやれる程俺は甘くない。さっきはよくもふざけた事を言ってくれたな。たっぷりお礼をしてやるから覚悟しろよ」
「勘弁してくれよ……俺が悪かったから……さぁ!」
華山の足が俺の間合いに入ったのを見計らって、俺は懐に隠しておいたクナイを四本投げた。刀の鋒が俺に届く位の位置まで相手は肉薄していたが、それは逆に、当てる的も大きくなるという事。しかも、俺のクナイは毒を塗った特注品だ。相手が油断している事も相待って、今なら確実に当てられる。最悪掠ってもじわじわと殺す事が出来る絶好のチャンスだ……と、普通の人なら思うだろう。普通の人ならば。
残念ながら俺の投げたクナイは、全て華山の肩の上を大きく通り過ぎ、部下の誰にも掠る事なく、地面の上に正方形を作っただけだった。突然の出来事に彼らも驚いたらしく、しばらく呆然とそれを眺めていた。が、誰かが盛大に吹き出したのを契機にして、最終的には大爆笑の嵐に包まれた。
「ギャハハハハハハハハハハハ!こんな至近距離で外すか!ガキですらもっとマシなコントロールするぞ!」
「腹いてぇ!俺初めて見たこんな素人!」
「なんだよ結局張子の虎か!一瞬だけヒヤッとして損したぜ!」
この羞恥心攻撃を受けながら、俺はなんとか理性を保とうと深く息をする。相変わらず、この理不尽には耐えることが出来なさそうだが、こんな時こそ冷静になれ。大丈夫。作戦は上手くいってるんだ。落ち着いて相手の様子を伺えば、其処にいずれ勝機が見えてくる。
「さぁて、細やかな抵抗がなされたところで、ショーの始まりと行こうじゃないか。お前ら!最初に何処を切り落として欲しい?先着一名の早い者勝ちだ!おっと、逃げようったってそうはいかねぇぞ。この俺に楯突いたんだ。このまま死なない程度に可愛がってやるから楽しみにしてなぁ!」
勝った。勝利を確信した奴ほど、最期に詰めが甘くなる。
振り向きざまにそう言った華山に、俺は努めて冷静にこう返した。
「じゃあさ、これで負けたらあんた、相当恥ずかしいってことになるよな?」
「……何?」
さぁ、エンドゲームと行こうか。全く気は進まないけど。
「太助!?おい太助!しっかりしろ!」
早速、後ろの方から切迫した声が聞こえてきた。どうやら部下の一人が首か何かを掻き切られて絶命したようだ。心配する声も途中で「かッ……!?」と言う断末魔と共に途切れ、辺りに静寂が立ち込める。
流石におかしいと感じたのか、連中が周りをキョロキョロと見回し始めた。が、まぁ月が出ているとは言えこんな暗闇の中で
「て……テメェら一体何やってんだ!さっさと見つけて叩き落とし……」
阿鼻叫喚の後ろを向いて華山が怒鳴り散らそうとしたが、振り向いた先にある何かを見て、口を噤んだ。
奴らと俺の視線の先には、暗闇の中でも分かる程大きくて長い太刀を持った大柄な歩兵がいた。見るからに頑丈そうな甲冑に身を包んだそれは、初めは幽霊のようにゆらゆらと揺れているだけだったが、カッと目が光った瞬間、その巨体に似合わない速さで此方に向かって突進してきた。
「な……なんだこいつは!?」
「何ビビってんだ!こっちはやられたとは言えまだ頭数はある!早く仕留めろ!」
華山の怒号に気圧されて、何人もの部下がそいつに突撃するが、山みたいな体格のそいつの前ではどんなに小兵を集めても意味がないらしい。払われ、あしらわれ、吹き飛ばされ、中には運悪く頭がかち割られる奴もいた。それでもなんとか殺そうと、子分たちは必死に抵抗を続けている。
あんな巨体に狙われたらさぞ恐怖なんだろうな。なんて他人事のように思いながら、俺は改めて華山に声をかけた。
「あーあーあー。素直に忠告を聞いてりゃこんな事にはならなかったのにねぇ」
「何ぃ……!」
「怒んなよ。これはあんたが選んだ事なんだぜ?でもまぁ、今ならまだ見逃してやらん事もない。どうする?」
既にあいつらの襲撃とあの兵士の襲撃とで、何人か死人が出ている。今聞いてる限りでも、断末魔の声は上がり続けているし、ここら辺が潮時だろう。正直言って、何事もないように装うのも意外と疲れるんだよ。
しかし、俺の願いもむなしく華山は奇妙な笑い声をあげた。
「……クヒッ……クハハハハハハハハハハハハハ!誰が降参なんかするか!いいか?ここからすぐ行った中継場にな、仲間ァ百人ほど待機させてあるんだ!今部下の一人を連絡に行かせた!百人もいりゃあこんなデカ物すぐに殺せる!そしたら次はオメェの番だ!もう許さねぇ。肉の一つも残らないように切り刻んで……」
その時、麓の方角から何かが飛んできた。どうやら鏑矢らしい形状のそれは、綺麗な弧を描きながら俺の足元に突き刺さった。よく見ると、本矧のところに何か紙が巻きついている。
味方からの援護射撃かと思っていた華山の顔に、若干の不満が浮かんでいたが、それに気づかないふりをして巻かれた紙を取って見る。
……流石、うちの副官は手際がいいね。少し時間がかかったとは言え、人数が人数だからしょうがない。その手腕は褒めないとな。
「……おい、何笑ってんだよ」
ありゃりゃ。どうやら俺は声どころか顔にも出やすいらしい。次の仕事の時には気をつけるようにしよう。本当はやりたくないけど、日銭を稼がなきゃならないからね。
「あぁ、すまんすまん。で、なんだっけ?百人の援軍だっけ?残念だけど、そいつらは来ないよ」
「あぁ!?出まかせ言ってんじゃねぇ!」
「いやいやホントの話。なんか、中継場に入った百人全員が、何者かに襲われて全滅したらしいよ?」
これがその証拠だと言わんばかりに、俺は矢文を華山の方へ向ける。報告書と書かれたその紙には、百人全員ともう一人をしっかり始末したという旨がこれ見よがしに書かれていた。
流石にこれでまずい事を悟ったらしい。華山は青い顔をしながら後ずさりを始めた。そこに蓋をするかのように、巨体の甲冑歩兵が行く手を塞いだ。いつの間にか断末魔の悲鳴は収まっており、辺りには全身をクナイで刺されたり、何時ぞやの香霖堂で見たフェイタリティーなゲームのように頭を真っ二つにかち割られた死体が累々として散らばっていた。
「結局ここまで来ちゃったか〜。だから言ったじゃん。話し合おうぜってさ」
「な……う、嘘だ!こんなもの、夢だ!ヤクの吸いすぎて見えた幻覚なんだ!」
「残念だけど、これ現実なのよね。臭うだろ?あんたの大切な部下の血の匂いだ。いくら幻覚でも、嗅覚だけは誤魔化せないはずだぜ」
「な、なぁ、悪かった。俺が悪かったよ。さっきは意固地になってすまなかった。だからもう一度取り引きし直してくれ。殺しはしたくないんだろう?」
「今更だよ。あんたは最初の取り引きの時点で断ったじゃないか。その後も、俺は何度も何度も提案したよな?でも、あんたはそれを受けなかった。死ぬ今頃になって命乞いするなんて、虫が良すぎるとは思わないか?」
「だが、お前はさっき……」
「そうだよ。確かに俺は殺しが嫌いだよ。けどな、状況が変わったんだ。ここまで沢山の子分を殺しといて親玉逃したとなれば、
「く、鞍馬天狗……?て、テメェ!一体何者なんだ!」
鞍馬天狗様の名前を出した途端、華山の顔が更に青くなった。まぁ、無理ないよな。天下の大妖怪だもん。スッゲェ理不尽な事要求するけど。
ていうか、俺自分の名前をこいつらに名乗ってなかったっけ?まぁ冥土の土産に教えておくか。
「あれ?俺自己紹介してなかったっけ?まぁいいや。丁度いいから今名乗るよ」
そこで俺は懐からいくつかチェスの駒を取り出し、空中に向かって放り投げた。
「俺は沼田駒次郎。鞍馬天狗様直属の始末屋さ」
名乗り終えた所で、落ちてくる駒をキャッチする。かっこよく決まったと思っていたけど、どうやらそう思っていたのは俺だけだったらしい。キャッチした時には、すでに華山は頭が四当分に裂かれて死んでいた。自己紹介の最中に甲冑歩兵がぶった切ったに違いない。自分のカッコつけに酔ってその事に気がつかなかった俺はとんだピエロだ。
「はぁ〜あ。いつ見ても嫌な顔だ」
苦しみながら死んで行く者の顔はしていないが、明らかに死に対しての恐怖を抱いたまま死んだ者の顔をしている。何度この顔を見ても、慣れないものは慣れないし、自分の罪悪感は拭えない。
のらりくらりと生きるにはまだまだ遠いな。そう考えながら、俺は各所に配置してあるクナイを拾いにいった。
えー、次回はしがない小説家の方を更新します。色々と忙しいとかいう言い訳は虚空の彼方に放り込んで、取り敢えずこの小説共々よろしくお願い申し上げます。
それではまた次回、お会い致しましょう。