200文字強の掌編。セミの鳴き声でもBGMにしながら読んでください。

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とあるダッツの死

 とある夏の暑い日。両儀式は自室のベッドに転がりながらハーゲンダッツを食べていた。

 そんな折、何を考えるでもなくアイスの表面を見ると、死の線が浮かんでいることに気づく。

 式はなるほど、ハーゲンダッツは生きているのだと考えた。生きているならハーゲンダッツだって殺してみせるぜ。内心でそう嘯きながら浮かんだ線をスプーンでなぞると、するりと何の抵抗もなく突き刺さった。

 当たり前である。ただのアイスなのだから。どこか残念に思う気持ちと共に、掬われたアイスを口に運ぶ。

 

 味が死んでいた。


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